アモンケット/Amonkhet

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アモンケット/Amonkhetは、多元宇宙/Multiverseに存在する次元/Planeの一つ。アモンケット・ブロックの舞台となった。

目次

[編集] 世界観

陽に焼かれた砂の単調な地平線を突き破るように、黄金を散りばめた碑/Monumentが高くそびえ立つ。畏敬の念を抱かずにはいられない獣頭の神々は、人々の間を歩き、砂漠の恐怖から彼らを優しく庇護してくれる。広大なルクサ川/The Luxa Riverは豊かな恵みをもたらし、物質的な必要のすべてを満たしてくれる。幸福で希望に満ちた人々は大神殿にて神々に供物を捧げ、精神的な充足を得る。素晴らしきこの人生――だがこれは始まりに過ぎないと、誰もが知っている。王神/The God-Pharaohによって約束された、完璧な「来世」の前座でしかないのだと。

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アモンケットには5柱の神がいる。この神々は来世への道の管理者として王神によって定められた存在とされており、人々を清め、完璧なものとする役割を担う。それぞれの神は5つの試練/Trialのうちの1つを監督し、試練に挑む人々を教え導き、彼らが現世における完全性の5つの側面――結束/Solidarity知識/Knowledge活力/Strength野望/Ambition激情/Zeal――を修める助けとなる。

実際は8柱が存在するが、他の3柱は封印されており、現在の5柱も精神が改竄されてしまっている。元々の役割は明確にされてはいないが、現在より平和的なものであった。

また、封印されていた3柱は王神の帰還に際し、スカラベの神蠍の神蝗の神として復活している。

[編集] 王神/The God-Pharaoh

すべての神の上に立つ存在。2本の角を持ち、角ある御方/The Horned Oneの尊称で呼ばれる。今は輝かしい来世を準備している最中であると言われており、人々の前に姿を現すことはない。

その正体は邪悪なプレインズウォーカー/Planeswalkerニコル・ボーラス/Nicol Bolasである。彼は数十年前にアモンケットを訪れ、何らかの長期的計画のために、この次元の環境や文化を作り変えたのだ。

[編集] 太陽

アモンケットには2つの太陽があり、大きな方が主陽/The First Sun、小さな方が副陽/The Second Sunと呼ばれる(イラスト)。

主陽は日の出と日の入りを繰り返すが、副陽は常に地平線の上にある。したがってアモンケットでは、夜でも完全に暗くなることはない。副陽が王神の碑の上の定められた位置についたとき、王神が帰還し人々は来世での栄光を約束されるとされている。

[編集] 刻/Hour

刻の書/The Accounting of Hoursには、将来訪れる4つの/Hourが記されている。

副陽が地平線の二つ角の間に入ったとき、啓示の刻/The Hour of Revelationが始まる。その後、栄光の刻/The Hour of Glory約束の刻/The Hour of Promiseと続き、最後に永遠の刻/The Hour of Eternityが訪れる。

[編集] ラゾテプ/Lazotep

魔法的な力を持った青い鉱石。ミイラによって採掘され(イラストイラスト)、カルトーシュ/Cartoucheに使われている。

実際はカルトーシュの生成に使われているラゾテプは僅かであり、大多数は葬送の舟と共に来世への門/Gate to the Afterlifeの向こう側に送られ永遠衆/Eternalの製造に使われていた。

[編集] 地理

[編集] ナクタムン/Naktamun

アモンケットで確認されている唯一の都市。ヘクマ/The Hekmaと呼ばれるドーム状の魔法の障壁が都市を覆い、危険なゾンビと野生動物、砂漠の熱と砂嵐から内部を保護している(イラスト)。

5柱の神々の碑、試合場、不思議な幻影が作る迷路、密林のような区域、障害物競走路、ありふれた教室が、修練者たちの訓練の日々を支えている。この都市に商店の類は存在しない。農業や建築といった人々の生活に必要な仕事は、すべて死者が行うからである。生者は労働から解放され、試練を達成するための自己鍛錬だけに集中することができる。

[編集] ルクサ川/The Luxa River

ナクタムンに恵みをもたらす大河。運河によりナクタムン内部に水が引かれ、人々の喉を潤し、農作物を育てている。

[編集] シェフェト/Shefet

ヘクマの向こう側に広がる砂漠。風と砂によって岩は削り取られ、急峻な地形が形成されている。

[編集] ラムナプ/Ramunap

シェフトを超えた先にある乾ききった遺棄地。古い文明の遺跡が存在するが、遺跡の探索者でナクタムンに戻った者はいない。

[編集] イフニル/Ifnir

呪われた者の揺り籠/Cradle of the Accursedのような遺跡が点在し、魔神が住む荒れ地。

[編集] 種族

[編集] 人型種族

アモンケットには5つの人型種族が存在する。

  • 人間/Human - 最も多様で適応力に富んだ人型種族。他種族が得意とするものも含め、様々な戦闘技術を学ぶ。
  • エイヴン/Aven - タカやトキの頭部と翼を持つ人型種族。敵よりも高く飛び、その優れた機動性で相手を困惑させる。
  • ケンラ/Khenra - ジャッカルの頭部を持つ人型種族。ほとんどが双子で生まれ、その2人は強い感情的繋がりを有する。
  • ミノタウルス/Minotaur - 羊の頭部を持つ人型種族。屈強な肉体と頑固で無謀な精神を併せ持ち、戦闘を、特に不利な戦闘を楽しむ。
  • ナーガ/Naga - 蛇の頭部と下半身を持つ人型種族。肉体と精神の完璧な釣り合い、「甘美なる調和/The Sweetest Harmony」を目指している。

[編集] ゾンビ

アモンケットでは次元そのものに呪いがかけられている。放浪の呪い/The Curse of Wanderingと呼ばれる呪いによって、この地で死んだ生命は肉体を失わない限り、独りでに蘇ってゾンビとなる。

試練の中で命を落とした者は、内臓を取り除くなどの不朽処理を施され、全身を白い包帯で覆われたミイラとなる。胸のカルトーシュの力で従順な奴隷と化した彼らは選定された者/The Anointedと呼ばれ、生者に代わって様々な労働を担う。

ナクタムンから追放されて死んだ者、もしくはナクタムンから追放されたミイラは、人々に危害を及ぼすゾンビとなる。ヘクマの防護により、彼らがナクタムンに侵入することはない。

[編集] 社会

[編集] 一門/Crop

ナクタムンでは種族に関わらず5歳に達した子供は見習い/Acolyteとなり、同じ年に生まれた子供たちと集まり一門/Cropを組む。ストーリー中に登場する一門は以下のものがある。

一門の最初の仕事は一門のオベリスクを建立することであり、優に10年はかかる務めである。この務めを通して一門は友情の絆を深め、5つの試練を突破し栄誉の死を迎えるために互いに励まし合う。

見習いの期間は一門が神々のピラミッド/Pyramid of the Pantheon評定の儀式/The Ceremony of Measurementと呼ばれる魔法の儀式を受けることで終わる。神々は見習いたちの信念を見極め、ある者は王神の修練者/Initiateとなり、ある者は一柱の神に使える侍臣/Vizierになる。誉れなしとされたものは一門を破門され、都市から追放される。

[編集] 修練者/Initiate

修練者/Initiateとして認められた者は、5つの試練/Trialの達成を目指して日々鍛錬に励む。この試練は、現世における完全性の5つの側面を試すものであり、対応する神の碑で行われる。一門の者が共同して試練に当たる。

  • 結束の試練/The Trial of Solidarity - オケチラが執り行う第1の試練。他者と協力する力を測る。
  • 知識の試練/The Trial of Knowledge - ケフネトが執り行う第2の試練。精神的な能力を測る。
  • 活力の試練/The Trial of Strength - ロナスが執り行う第3の試練。肉体的な能力を測る。
  • 野望の試練/The Trial of Ambition - バントゥが執り行う第4の試練。為すべきことを為す意志力を測る。
  • 激情の試練/The Trial of Zeal - ハゾレトが執り行う最後の試練。死に挑む。

試練を達成した者にはその証として、対応するカルトーシュ/Cartoucheが授けられる。これは王神の魔法を宿す護符であり、青く輝く鉱石、ラゾテプ/Lazotepが埋め込まれている。各々のカルトーシュは繋ぎ合わせることができ、修練者の胸に一列に並ぶことになる。王神の教えによれば、この勲章が修練者の本質を保存し、来世での人生を約束してくれるとされる。

激情の試練を通過した栄誉ある遺骸は葬送の舟によって来世への門/Gate to the Afterlifeへ運ばれる。彼らは壮麗なオアシスの中で、王神が彼らを永遠の来世に招くために降臨するのを待つこととなる。

[編集] 侍臣/Vizier

評定の儀式で、少数の者は5柱の神から選ばれ、その侍臣/Vizierとなる。侍臣は儀式の先導、試練の監督、見習いや修練者の稽古、ヘクマの防護の監視、神々の意志を伝えることなど多くの重要な仕事を果たす。修練者と違い侍臣に5つのカルトーシュはもたらされないが、代わりに彼らは1つの熟達した面を示したカルトーシュを授かる。彼らの献身は、その功労を終えた後に与えられる栄誉の死で報いられる。

[編集] 選定された者/The Anointed

来世での栄光を目指すものも、すべてが成功するわけではない。訓練中に命を落とした見習い、試練に失敗した修練者、献身を証明する前に没した侍臣、王神は彼らを放浪の呪いによって永遠に砂漠を彷徨う運命から救う。彼らの死体は不朽処理され、選定され、仕えるために起き上がる。

選定された者は個々の仕事によって、その命令を与えるカルトーシュを授けられる。彼らの仕事は作物の収穫、石材の運搬、建築、給仕と清掃、子供の世話、汚物の処理、儀礼の補助、見習いや修練者達の修行の相手、葬送の舟の導き、他のミイラの不朽処理などである。彼らの奉仕は、来世への付き添いとしての地位をもたらす。

[編集] 造反者/Dissenter

王神の教えを疑った者は造反者/Dissenterと呼ばれる。彼らへの処罰は過酷である。天使たちは彼らをTombs of Disgrace(不名誉の墓)と呼ばれる囚人の手が剥き出しとなった特別な石棺(イラスト)に閉じ込める。石棺はナクタムンの通りに並べられる。これはDisplay of Doubt(疑念の展示)として知られる。展示が終わると天使は造反者をヘクマの外へと運び、放浪の呪いに呑み込まれるに任せる。

[編集] キャラクター

プレインズウォーカー/Planeswalker
アモンケットの住人
  • デジェル/Djeru - ター一門に所属する人間の修練者。男性。
  • ハパチラ/Hapatra - ロナスに仕える人間の侍臣。女性。毒物の侍臣/Vizier of poisonsとして、活力の試練で使われるバジリスクを管理する。
  • ネヘブ/Neheb - アン一門に所属するミノタウルスの修練者。男性。
  • ラザケシュ/Razaketh - リリアナと魂の契約を交わした悪魔の1体。
  • テムメト/Temmet - オケチラに仕える人間の侍臣。男性。ナクタムンの侍臣/Vizier of Naktamunとして、他の侍臣を監督し、都市の基本的施設を管理する。
  • イモーティ/Imoti - ナクタムンの外に暮らすナーガ。女性。

[編集] 登場

[編集] 登場カード

機械兵団の進軍
アモンケットへの侵攻/Invasion of Amonkhet
機械兵団の進軍統率者デッキ
ナクタムン/Naktamun (次元カード)

[編集] フレイバー・テキストに登場

アモンケット
枯死コウモリ/Blighted Batグレイブディガー/Gravedigger穢れた果樹園/Foul Orchard
破滅の刻
死者の砂丘/Dunes of the Dead敵意ある砂漠/Hostile Desertマンティコアの永遠衆/Manticore Eternal穢れた血、ラザケシュ/Razaketh, the Foulblooded砂爆破/Sandblast
ドミナリア
ギデオンの叱責/Gideon's Reproach
灯争大戦
不気味な修練者/Grim Initiate戦慄衆の先駆け/Herald of the Dreadhorde護法鱗のクロコダイル/Wardscale Crocodile
統率者レジェンズ
副陽のスフィンクス/Sphinx of the Second Sun
モダンホライゾン2
永久の証人/Timeless Witness(スケッチ版)
機械兵団の進軍
死滅都市の開封/Unseal the Necropolis花咲く砂地/Blossoming Sands

[編集] 登場作品・登場記事

[編集] Magic Story

[編集] 霊気紛争

[編集] アモンケット

[編集] 破滅の刻

[編集] 灯争大戦

[編集] 機械兵団の進軍

[編集] 参考

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