チャンドラの調圧器/Chandra's Regulator
提供:MTG Wiki
伝説のアーティファクト
あなたがチャンドラ(Chandra)・プレインズウォーカーの忠誠度能力を起動するたび、あなたは(1)を支払ってもよい。そうしたなら、その能力をコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。
(1),(T),山(Mountain)カード1枚か赤のカード1枚を捨てる:カードを1枚引く。
幼少期のチャンドラ/Chandraが身につけていた調圧器が伝説の有色アーティファクトとしてカード化。チャンドラ・プレインズウォーカーの忠誠度能力をコピーできる誘発型能力と、赤いカードもしくは山専用のかき回し型ルーターの起動型能力を有する。
赤が濃く、なおかつチャンドラが投入されているデッキでないとまともに扱えない置物と化すピーキーさがあるものの、翻ってそういったデッキでは強力なサポートカードとして機能する。息切れしやすい赤系デッキにとってルーターは言うまでもなく重宝する存在であり、例によって世界のるつぼ/Crucible of Worldsや保有の鞄/Bag of Holdingなどと併用することでアドバンテージを得ることも可能。そして何より、わずか1マナで使用できる忠誠度能力のコピーが非常に強力。チャンドラ限定である代わりにかなり破格のコスト設定となっており、単純比較はできないものの、鎖のヴェール/The Chain Veilなどと比較するとそれがよく分かる。チャンドラお得意の火力をコピーしてやれば、瞬く間に対戦相手を焼き殺せるだろう。
リミテッドではチャンドラを安定してデッキに加えることができるとは限らないため、本領は発揮しづらい。山/Mountain限定のルーターとして扱っても悪くはないが、潤滑に機能させるなら赤の濃いデッキで用いたい。
- 炎の侍祭、チャンドラ/Chandra, Acolyte of Flame、新米紅蓮術師、チャンドラ/Chandra, Novice Pyromancerの2枚が戦場にあり2マナ確保できていれば、合計20点の一撃必殺級の攻撃ができる。
- 基本セット2020のBundleにMathias Kollrosによる別イラストのプロモーション・カードが封入されている[1]。
[編集] ルール
- 1番目の能力の「チャンドラ・プレインズウォーカー」とは、カード・タイプがプレインズウォーカーで、プレインズウォーカー・タイプがチャンドラであるパーマネントを指す(CR:109.2)。カード名などは関係ない。
- 主無き者、サルカン/Sarkhan the Masterlessの+1忠誠度能力でチャンドラ・プレインズウォーカーをクリーチャー化すると、それはプレインズウォーカーでもチャンドラでもなくなるため、その忠誠度能力を起動してもコピーできない。併用する際は起動する順番に注意。
- 2番目の起動型能力で捨てるカードは色に赤を含むか、土地タイプが山であればよく、多色カードや山/Mountain以外の基本でない土地であってもかまわない。例えば興行+叩打/Carnival+Carnageや踏み鳴らされる地/Stomping Groundも捨てることができる。
[編集] ストーリー
チャンドラの調圧器/Chandra's Regulatorは、チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaarの両親ピア・ナラー/Pia Nalaarとキラン・ナラー/Kiran Nalaarが制作した発明品(イラスト)。
チャンドラの強力すぎる紅蓮術の力を制御するためのもので、余剰エネルギーを蒸気として排出する仕組み。作中では蒸気背負い/Vent packと呼ばれていた。チャンドラにプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkが灯った際、溶けて失われた。
- チャンドラが普段右腕に着けている篭手をカード化したものではない。そちらはラヴニカ/Ravnica産。
[編集] 登場作品
- Chandra's Origin: Fire Logic/チャンドラの「オリジン」:炎の道理(Uncharted Realms 2015年6月10日 Doug Beyer著)
[編集] 参考
- ↑ Core Set 2020 Promos and Packaging/『基本セット2020』の各種プロモとパッケージ(Card Preview 2019年6月17日 Chris Gleeson著)