Charbelcher

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2024年11月18日 (月) 11:54時点における最新版

Charbelcher（放火砲）は、ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcherを使ったコンボデッキ。単にBelcher（ベルチャー）とも。エターナルに続いてエクステンデッド、ゼンディカーの夜明け後のモダンでも登場した。

• テンペスト期のエクステンデッドにもゴブリンの放火砲を使ったマナベルチャーがあったが、まったくの別物である。

[編集] 概要

本質的なキーカードは、ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher自身しか存在しない。デッキの殆どがマナ・アーティファクトやエルフの指導霊/Elvish Spirit Guideなどのマナ加速呪文で構成されており、なおかつ土地は非常に少ない（エターナルでは1～2枚のみ）ので、これを出して起動しさえすれば、かなりの高確率で勝利できる。いうなれば、デッキ構造そのものがコンボパーツである。土地以外のマナ源が十分にある環境ならではのデッキといえる。

時のらせん以降は、放火砲を引けなかったり真髄の針/Pithing Needleで止められたりした際の勝ち手段として巣穴からの総出/Empty the Warrensが採用されている。マナ加速呪文が大量に入っている構造上ストームを稼ぎやすいため、1ターン目にゴブリン・トークンが10体以上並ぶこともある。巣穴からの総出や猿人の指導霊/Simian Spirit Guideの登場で、トーナメントシーンでも上位に現れるようになった。また、未来予知以降では稀に巣穴からの総出の代わりに嵐の精体/Storm Entityが採用されることもある。

数あるコンボデッキの中でもダントツの速度を誇るが、コントロール要素をほぼ持たず妨害に極めて弱い。手札のマナ加速を全てつぎ込んで唱えた放火砲を打ち消されるなどして妨害されたら持ち直すのは不可能だろう。そのため赤霊破/Red Elemental Blastなどの対策は必須である。

[編集] エクステンデッド

大量のマナ加速呪文からゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcherにつなぐ。追加の勝ち手段として巣穴からの総出/Empty the Warrensが使われるのはエターナルと変わりがない。

[編集] サンプルレシピ

• 備考
  • プロツアーホノルル09 ポーランド予選 ベスト8
  • 使用者：Tomasz Sosinski
• フォーマット
  • エクステンデッド（第８版～第１０版、オンスロート～コンフラックス）

[編集] モダン

モダンではゼンディカーの夜明けで、第1面が呪文、第2面が土地のモードを持つ両面カードを獲得して誕生した。

デッキリスト上の土地は0枚ながら、モードを持つ両面カードのおかげで安定してマナを捻出することができる。ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcherの起動マナまでピッタリ捻出できるアイレンクラッグの妙技/Irencrag Featも強力。

土地が入っていないため、小道の再交差/Recross the Pathsでライブラリーを好きなように積み込むことができる。一番上を魂の再鍛/Reforge the Soulにすれば、次のターンに必要なカードを必ず全て手札に加えることができる。

サイドボードからは、ダメージで勝利できない相手のために、集合した中隊/Collected Company＋タッサの神託者/Thassa's Oracle＋地底街の密告人/Undercity Informerのコンボが採用されることもある。こちらも小道の再交差による積み込みが前提となっている。

[編集] サンプルリスト

[編集] 赤緑

• 備考
  • Modern Super Qualifier #12250129 on 01/18/2021 優勝（参考）
  • 使用者：brunocaffaro
• フォーマット
  • モダン（～ゼンディカーの夜明け）

• 赤緑の構成。

[編集] 青単

• 備考
  • Modern Challenge 64 11/8/2024 優勝（参考）
  • 使用者：Manny-
• フォーマット
  • モダン（～ダスクモーン：戦慄の館）

• 青単色の構成。

[編集] レガシー

レガシーでは燃え立つ願い/Burning Wishによるシルバーバレット戦術が採用されている。そのため真髄の針/Pithing Needleや仕組まれた疫病/Engineered Plagueといった脅威にも割と柔軟に対応することができるし、巣穴からの総出/Empty the Warrensや苦悶の触手/Tendrils of Agonyといった勝ち手段を引っ張ってきてストームを稼ぎながら勝ちに繋げることもできる。稀に10体のゴブリン・トークンで殴った後、燃え立つ願いでゴブリンの集中攻撃/Goblin War Strikeを持ってくることも。

勝ち手段以外で1枚挿しされるものは、妨害手段として強迫/Duress、落盤/Cave-Inや簡略化/Simplifyなど、息切れ防止手段として冥府の教示者/Infernal Tutorや先細りの収益/Diminishing Returnsなどがある。

[編集] イーブンタイド後

• 備考
  • レガシー選手権08 ベスト8
  • 使用者：Matthew Elias
• フォーマット
  • レガシー（～イーブンタイド）

[編集] ローウィン後

• 備考
  • 世界選手権07　（参考）
  • 使用者：Bob Maher
• フォーマット
  • レガシー（～ローウィン）

[編集] 土地1枚型

• 備考
  • グランプリアトランタ12 ベスト8 （参考）
  • 使用者：Gerardo Fedon
• フォーマット
  • レガシー（～アヴァシンの帰還）

[編集] ヴィンテージ

ヴィンテージでは修繕/Tinkerによるシルバーバレット戦術が採用されており、ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher以外にもダークスティールの巨像/Darksteel Colossusなどを持ってくることもできる。

[編集] サンプルレシピ

• 備考
  • ヴィンテージ選手権04 ベスト4 （参考）
  • 使用者：Michael Simester
• フォーマット
  • ヴィンテージ（～フィフス・ドーン）

[編集] 参考

• デッキ集