緑
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緑/Greenはマジック:ザ・ギャザリングにおける色の1つ。
Thorn Elemental / 茨の精霊 (5)(緑)(緑)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
あなたは茨の精霊の戦闘ダメージを、これがブロックされなかったかのように割り振ってもよい。
7/7色の特徴
自然と生命の色であり、森からマナを引き出しエルフやハイドラを召喚する。白と赤を友好色とし、青と黒を対抗色とする。略号はG。
緑が表すものとして、誕生、成長、現実、共同体、相互依存、心霊主義、過去、知恵、家系、伝統、本能、動物、植物などがある。
色の役割
マナ加速、クリーチャー以外のパーマネント破壊、コスト・パフォーマンスの優れた大型クリーチャーが特徴。特に中~大型クリーチャーの性能の高さは他の色の追随を許さない。クリーチャー同士の正面衝突に持ち込み、強引に戦闘ダメージをプレイヤーにねじ込むのが基本的な戦法。
- クリーチャー
- 他の色に比べて同じマナ域でも一回り大きなサイズを誇る。得意なキーワード能力はトランプルを筆頭に、接死、呪禁、速攻、破壊不能、到達、警戒など多岐にわたる。飛行を持つカードは少なく、むしろ除去の対象でさえある。回避能力として「飛行を持つクリーチャー以外にはブロックされない」、威圧などを持つ。
- クリーチャー・タイプは、種族ではエルフ、ケンタウルス、植物、ビースト、ワーム、ハイドラなど、職業ではドルイド、シャーマン、スカウトが象徴的。
- クリーチャーは基本的に強化の対象であり除去はできない。巨大化/Giant Growthのようなコンバットトリックとなる一時的な強化と、+1/+1カウンターによる永続的な強化の両方をこなす。除去は格闘や狂気の一咬み/Rabid Biteのような一方的格闘、接死、ブロック強制など戦闘を前提としたものとなる。ただし飛行を持つクリーチャーに対しては直接除去や火力が存在する。また、無力化による間接的な除去とも言える濃霧/Fogのような戦闘ダメージ全体軽減も持つ。
- アーティファクト
- 人工物を嫌う性質から壊すのが主。基本的にシナジーを形成しない。
マナの扱いについては5色の中で最も得意であり、前述の土地サーチ、マナ・クリーチャーによるマナ加速に加え、好きな色のマナを出せるカードが多く多色デッキを組む際は緑を入れると安定した動きになる。
ライフ回復、墓地に落ちたカードの回収などにも長けている。この回収効果はカード・タイプを問わない場合が多いので、汎用性が極めて高い。また、青に続いてカードのドローが得意。その多くがクリーチャーと関係しており、また、何らかの行動に誘発してドローできるものが多い。
クリーチャー以外のパーマネントの除去は得意。帰化/Naturalize、忍び寄るカビ/Creeping Moldや茨潰し/Bramblecrushのような複数のタイプに効果のあるカードが定番であり、腐りにくいのが魅力。
色の役割の変更
- 第8版(2003年)
- エンチャント、アーティファクト共通で対応する汎用カードは解呪/Disenchantを持つ白が1番手であったが、第8版で解呪の代わりに帰化が収録され白を下した。かつては、アーティファクト破壊は解呪はもとより粉砕/Shatterにも劣る青サビ/Verdigrisがあった事から3番手に位置付けされていた。
- 時のらせんブロック(2006年)
- 「起動型能力の打ち消し」は緑の反アーティファクト性を示すレジェンドのRustに始まり、インベイジョンでは起動型能力全般を打ち消せる束縛/Bindにまで拡大され緑の領分とされた。ディセンションで「青が呪文を打ち消し、緑が能力を打ち消す」という発想で虚空粘/Voidslimeが作られるまで続いていたが、時のらせんで色の役割が見直され、打ち消し全般を扱う青の領分へと移された[1]。
- 基本セット2010~イニストラード・ブロック期(2009年-2012年頃)
- 濃霧系の戦闘ダメージの軽減は第8版より白に移っていた(聖なる日/Holy Dayなど)が、基本セット2010で濃霧が再録されて以降、緑が第1色で白が第2色という関係となった。
- 飛行を持たないクリーチャーの直接的な除去に関しては砂漠の竜巻/Desert Twisterのような例外を除きほぼ不可能だったが、イニストラードの捕食/Prey Uponの登場により格闘による除去を手に入れた。
- ゲートウォッチの誓い(2016年)
- クリーチャーのパワー分のダメージを与える一方的格闘については鋸歯傷の射手/Jagged-Scar Archersのように飛行クリーチャー限定で少数あったが、ゲートウォッチの誓いのニッサの裁き/Nissa's Judgment以降、制限が撤廃されたカードが印刷されるようになった。
- カラデシュから、キーワード能力化されていない回避能力として「パワーが2以下のクリーチャーによってはブロックされない。」(威圧)が多用されるようになった(ギラプールの案内人/Ghirapur Guideなど)。
- 速攻に関して緑は第3色と位置付けられていたが、ラヴニカの献身から第2色へと移された[2]。
参考
- ↑ 霊気の道 その2(Making Magic 2017年1月23日)
- ↑ 献身の作り方 その2(Making Magic 2019年1月7日)
- It's Not Easy Being Green(Making Magic 2002年10月21日 Mark Rosewater著)
- 緑はつらいよ--もっとも誤解された色(Braingeyser、上の記事の和訳)
- Searching Within(Making Magic 2008年11月3日 Mark Rosewater著 ナヤウィーク記事)
- It's Not Easy Being Green Revisited/緑への再訪は簡単ではない(Making Magic 2015年8月10日 Mark Rosewater著 米村薫訳)
- 用語集
色 | |||||||||
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単色 | 白 - 青 - 黒 - 赤 - 緑 | ||||||||
多色 (金) |
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アン・ゲーム専用 | ピンク - 金 - 目の色 | ||||||||
色の関係 | 色の組み合わせ - 友好色 - 対抗色 - カラーパイ - 色の役割 | ||||||||
関連項目 | 無色 - 有色 - 単色カード - 多色カード - 色指標 - 固有色 - デッキカラー |