スタング/Stangg
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伝説のクリーチャー — 人間(Human) 戦士(Warrior)
スタングが戦場に出たとき、赤であり緑である3/4の伝説の人間(Human)・戦士(Warrior)クリーチャー・トークンの《スタングの双子/Stangg Twin》を1体生成する。スタングが戦場を離れたとき、そのトークンを追放する。そのトークンが戦場を離れたとき、スタングを生け贄に捧げる。
3/4「双子の勇者」のイメージでデザインされた伝説のクリーチャー。戦場に出ると同時にもう1体、運命を共にする同性能のクリーチャー・トークンを生成するCIP能力を持つ。
P/Tの合計サイズやボード・アドバンテージの面で見れば悪くないコスト・パフォーマンスなのだが、どちらかが戦場を離れるともう一方も道連れになるというペナルティが重い足枷となっている。一方が死亡すると被害がもう一方にも及ぶため、コンバット・トリックや単体除去に滅法弱く、ボード・アドバンテージが取れる能力でありながら除去耐性は無いに等しい。どころか、これは「戦場を離れたとき」にも誘発するため、トークンを対象にバウンスや明滅されるだけでも本体もろとも除去されてしまうなど、マイナスの相互作用によって、通常のクリーチャー以上に脆弱さが際立ってしまっているのが実情。
試みそのものは意欲的で、のちに幾種類か作られる「本体と同性能のトークンを生成するカード」の元祖となった(#関連カード)。これ以降の「道連れ制約」を取り払った亜種の中には、トーナメントシーンで活躍するカードパワーを持ったものも登場している。
- かつてはスタングの双子/Stang-Twinという特有のクリーチャー・タイプのトークンを生み出していたが、2007年9月サブタイプ変更でスタング本体とともに人間・戦士に変更され、スタングの双子はトークンの名前となった。
- マスターズ25thに新規イラストで再録された。スタングの双子もトークン・カードとして収録されている[1]。
- “双子の伝説のクリーチャー”というコンセプトは、別の形で後の山崎兄弟/Brothers Yamazakiでも取り扱われている。
ルール
- 「片割れが戦場を離れたときにもう一方が壊れる」のは誘発型能力なので、もみ消し/Stifleで打ち消すなど、なんらかの方法でこの誘発型能力の解決を妨げれば、片方だけを戦場に残すことが可能である。
- CIP能力に対応してスタングを戦場から離れさせれば、スタングが戦場を離れたときの能力が先に解決され、「スタングの双子」のみが戦場に残る。
- 一時期オラクル更新により、CIP能力は「スタングが戦場に出ている場合」にしか解決されないようになっていた。フレイバー的には合ったものだが、印刷時のテキストにはそのような記述はなかったため、Masters Edition 3での再録に伴う2009年9月4日のオラクル更新で元のテキストに戻された。
- 倍増の季節/Doubling Seasonとは強烈なディスシナジーを持つ。同名トークンが2体出ることでレジェンド・ルールが適用され、一方が墓地送りとなった後、遅延誘発型能力で本体が生け贄に捧げられ、さらに最後に残したトークンまで追放されてしまう。
- 鏡の画廊/Mirror Galleryなどを利用して本体もしくはトークンが複数存在するような状況になっても、センギアの従臣/Sengir Autocratなどとは違って、道連れにするのはあくまで「自分が戦場に出た時の能力によって生まれたトークン」「自分を戦場に出した能力の発生源である本体」だけである。
関連カード
本体と同性能のトークンを生成するカード
ドミナリアまで。いずれも相互を道連れにする能力は持たない。
アポカリプスの暗影クリーチャーサイクル。アポカリプスの各色に存在するサイクルの緑版。死亡すると、自身と同じP/T、クリーチャー・タイプ、キーワード能力を持つ、黒であるクリーチャー・トークンが出る。
また、時のらせんで同様の能力を持った暗影の蜘蛛/Penumbra Spiderが登場した。
- クロノゾア/Chronozoa - 死亡した時に時間カウンターが置かれていなければ自身のコピーであるトークンを2体生成する。(3)(青)。(次元の混乱)
- マイアの種父/Myr Sire - 死亡した時に無色の1/1マイア・トークンを生成する。(2)。(ミラディン包囲戦)
- 双子エンジン/Gemini Engine - 攻撃するたびに同P/Tの構築物・トークンを生成する。戦闘終了ステップに生け贄に捧げる。(6)。(ダークスティール)
- 芽吹く草ハイドラ/Sprouting Phytohydra - ダメージが与えられるたび、自身のコピーであるトークンを生成する。(4)(緑)。(ディセンション)
- 万猛竜/Polyraptor - 激昂の誘発によって自身のコピーであるトークンを生成する。 (6)(緑)(緑)。(イクサランの相克)
- ナカティルの戦群れ/Nacatl War-Pride - 攻撃するたびに、タップ状態で攻撃している状態の自身のコピーであるトークンを、防御プレイヤーがコントロールしているクリーチャーの数だけ生成する。(3)(緑)(緑)(緑)。(未来予知)
- 落とし悶え/Spawnwrithe - これが戦闘ダメージを与えるたびに自身のコピーであるトークンを生成する。(2)(緑)。(シャドウムーア)
- 巨大オサムシ/Giant Adephage - これが戦闘ダメージを与えるたびに自身のコピーであるトークンを生成する。(5)(緑)(緑)。(ギルド門侵犯)
- 若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon - CIPで飛行を持つ赤の4/4のドラゴン・トークンを生成する。(3)(黒)(赤)(緑)。(アラーラの断片)
- 先駆のゴーレム/Precursor Golem - CIPで無色の3/3ゴーレム・トークンを2体生成する。本体が戦場に存在する場合のみ、ゴーレム1体のみを対象とするインスタント・ソーサリー呪文を、他のすべてのゴーレムへ放射/Radiateする。(5)。(ミラディンの傷跡)
- 大軍のワーム/Armada Wurm - CIPでトランプルを持つ緑の5/5のワーム・トークンを生成する。(2)(緑)(緑)(白)(白)。(ラヴニカへの回帰)
- カロニアのツイングローブ/Kalonian Twingrove - CIPで自分のコントロールする森の数に等しいP/Tを持つ緑のツリーフォーク・戦士・トークンを出す。(5)(緑)。(基本セット2015)
- 風番いのロック/Wingmate Roc - 強襲達成時のCIPで飛行を持つ白の3/4の鳥・トークンを生成する。本体のみ、 攻撃するたび、攻撃クリーチャー1体につき1点のライフを得る能力も持つ。(3)(白)(白)。(タルキール覇王譚)
- 荒廃の双子/Desolation Twin - 唱えた時の誘発で無色の10/10のエルドラージ・トークンを生成する。(10)。(戦乱のゼンディカー)
- 冠羽の群れ使い/Crested Herdcaller - CIPでトランプルを持つ緑の3/3恐竜・トークンを生成する。(3)(緑)(緑)。(イクサランの相克)
- 刃の翼ヴェリックス/Verix Bladewing - キッカーしているとCIPで飛行を持つ赤の4/4の伝説のドラゴン・トークンを生成する。(2)(赤)(赤)。(ドミナリア)
- 鏡印章の兵長/Mirror-Sigil Sergeant - 青のパーマネントをコントロールしているなら、自身のアップキープの開始時にこれのコピであるトークンを生成する。(5)(白)。(コンフラックス)
- マイアの繁殖者/Myr Propagator - 起動コスト(3)のタップ能力で自身のコピーであるトークンを生成する。(3)。(ミラディンの傷跡)
- 群れネズミ/Pack Rat - 起動型能力で自身のコピーであるトークンを生成する。(1)(黒)。(ラヴニカへの回帰)
- 前駆ミミック/Progenitor Mimic - これ自体が戦場にいるクリーチャーのコピーとして出た上で、アップキープの開始時に自身のコピーであるトークンを生成する。トークンはコピートークン生成能力を持たない。(4)(緑)(青)。(ドラゴンの迷路)
- 天空の独裁者/Skyline Despot - 自分のアップキープに統治者であれば飛行を持つ赤の5/5のドラゴンを生成。(コンスピラシー:王位争奪)
- 増殖スライム/Splitting Slime - 怪物的になったときの誘発によって自身のコピーであるトークンを生成する。(3)(緑)(緑)。(コンスピラシー:王位争奪)
- ミシュラの自己複製機械/Mishra's Self-Replicator - 歴史的な呪文を唱えるたびに(1)支払うと自身のコピー・トークンを生成する。(ドミナリア)
参考
- ↑ 『マスターズ25th』のトークン(Feature 2018年3月2日)
- カード個別評価:レジェンド - レア1
- カード個別評価:クロニクル - アンコモン1
- カード個別評価:マスターズ25th - アンコモン
- カード個別評価:Masters Edition 3 - アンコモン