ドレッジ

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2016年7月10日 (日) 12:42時点における124.212.42.73 (トーク) - whois による版
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ドレッジエターナルに存在するリアニメイトコンボビートダウンデッキ発掘の登場したスタンダードではフリゴリッドと呼ばれていたものの、エターナルにおいてはドレッジの呼称で通っている。

目次

概要

手札から捨てた発掘を持つカードを利用してライブラリー墓地送りにしつつ、墓地から何度でもよみがえるイチョリッド/Ichoridビートダウンをする。


Golgari Grave-Troll / ゴルガリの墓トロール (4)(緑)
クリーチャー — トロール(Troll) スケルトン(Skeleton)

ゴルガリの墓トロールは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚につき、その上に+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
(1),ゴルガリの墓トロールから+1/+1カウンターを1個取り除く:ゴルガリの墓トロールを再生する。
発掘6(あなたがカードを1枚引くなら、代わりにあなたはカードを6枚切削してもよい。そうしたなら、あなたの墓地にあるこのカードをあなたの手札に戻す。)

0/0


Ichorid / イチョリッド (3)(黒)
クリーチャー — ホラー(Horror)

速攻
終了ステップの開始時に、イチョリッドを生け贄に捧げる。
あなたのアップキープの開始時に、イチョリッドがあなたの墓地にある場合、あなたは自分の墓地にあるイチョリッド以外の黒のクリーチャー・カードを1枚、追放してもよい。そうした場合、イチョリッドを戦場に戻す。

3/1


Bridge from Below / 黄泉からの橋 (黒)(黒)(黒)
エンチャント

トークンでないクリーチャーが1体戦場からあなたの墓地に置かれるたび、黄泉からの橋があなたの墓地にある場合、黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
クリーチャーが戦場から対戦相手1人の墓地に置かれたとき、黄泉からの橋があなたの墓地にある場合、黄泉からの橋を追放する。


イチョリッドと強いシナジーを持つ黄泉からの橋/Bridge from Below、発掘と強いシナジーを持つナルコメーバ/Narcomoebaは重要なパーツ。さらに戦慄の復活/Dread Return陰謀団式療法/Cabal Therapyのようなクリーチャーの生け贄コストとするフラッシュバックカードを利用して、イチョリッドと合わせてクロックを上昇させている。墓地に落ちる事を前提としているため、フラッシュバックやスレッショルドを活かすことができる。

回った時のスピードは通常のビートダウン以上であり、多少のパーマネント破壊打ち消しでは早々止まらないが、墓地対策に滅法弱い。それゆえ、1本目は対策されにくく勝利しやすいが、2本目以降は非常に厳しく、如何に対戦相手の墓地対策を潜り抜けるかに掛かっている。

モダン


Bloodghast / 恐血鬼 (黒)(黒)
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire) スピリット(Spirit)

恐血鬼ではブロックできない。
恐血鬼は、対戦相手1人のライフが10点以下であるかぎり速攻を持つ。
上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたはあなたの墓地にある恐血鬼を戦場に戻してもよい。

2/1


Insolent Neonate / 傲慢な新生子 (赤)
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire)

威迫(このクリーチャーは2体以上のクリーチャーによってしかブロックされない。)
カードを1枚捨てる,傲慢な新生子を生け贄に捧げる:カードを1枚引く。

1/1

モダンにはイチョリッドや戦慄の復活/Dread Returnが使用できないため、恐血鬼/Bloodghast復讐蔦/Vengevineをメインアタッカーに据えたもの(ドレッジ・ヴァイン)が存在していたが、恐血鬼と復讐蔦とでは墓地から場に出す条件が異なるため、やや扱いにくい面もあった。

扱い易い恐血鬼をアタッカーに絞った形では攻撃力が足りず、あまり目立った戦績を残せていなかったが、イニストラードを覆う影にて傲慢な新生子/Insolent Neonate秘蔵の縫合体/Prized Amalgamといった扱い易い発掘デッキ向けのカードが追加されたことで、大きく強化されている。

レガシー


Breakthrough / 打開 (X)(青)
ソーサリー

カードを4枚引き、その後あなたの手札からカードをX枚選び、残りのカードを捨てる。



Lion's Eye Diamond / ライオンの瞳のダイアモンド (0)
アーティファクト

あなたの手札を捨てる,ライオンの瞳のダイアモンドを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ3点を加える。起動はインスタントとしてのみ行う。


手札墓地落とす手段として、朽ちゆくインプ/Putrid Imp入念な研究/Careful Studyに加え、打開/Breakthroughライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamondがよく使用される。

特にライオンの瞳のダイアモンドが強力で、打開の前に手札を捨てたり、そこから綿密な分析/Deep Analysisセファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseumに繋げたりする事で、最序盤から発掘モードに入ることが可能となっている。戦慄の復活/Dread Returnセファリッドの賢者/Cephalid Sageが出てくるともう止まらない。

炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealotを採用している場合には、戦慄の復活で釣り上げて一気に勝利することができる。元はビートダウンでありながら、陰謀団式療法/Cabal Therapyをはさんでも1ターンキルさえ可能なコンボデッキへと仕上がってしまっている。

後に、イチョリッドやライオンの瞳のダイアモンド等を抜き、恐血鬼/Bloodghastダクムーアの回収場/Dakmor Salvage納墓/Entombを搭載するタイプも登場した。

土地青マナ黒マナを生み出せるものが採用されるが、墓地対策への対策として自然の要求/Nature's Claimなどをサイドボードにとっているために宝石鉱山/Gemstone Mine真鍮の都/City of Brassといった5色地形を組み込むデッキも存在する。この場合、基本でない土地を多く利用するため、墓地対策以外に不毛の大地/Wastelandをはじめとする基本でない土地対策も弱点となる。


特殊なタイプとして、マナ基盤を排したマナレスドレッジ(Manaless Dredge)と呼ばれるものも存在する。ヴィンテージでもBazaar of Baghdadを利用したものが同じ名前で呼ばれるが、そちらとは大きく動きが異なる(→#ヴィンテージ)。


Phantasmagorian / 変幻影魔 (5)(黒)(黒)
クリーチャー — ホラー(Horror)

あなたがこの呪文を唱えたとき、いずれのプレイヤーもカードを3枚捨ててもよい。いずれかのプレイヤーがそうしたなら、変幻影魔を打ち消す。
カードを3枚捨てる:あなたの墓地にある変幻影魔をあなたの手札に戻す。

6/6

マナをほとんど生み出せない都合上、能動的にカードを捨てる手段が限られるため、クリンナップ・ステップにカードを捨てるところからスタートする。そのために基本的に後攻を選択する。初動の遅れを補うために、通りの悪霊/Street Wraithギタクシア派の調査/Gitaxian Probeのようなカードを引く手段が追加されやすい。

重要な役割を果たすのが変幻影魔/Phantasmagorianであり、これを墓地に置くことができれば一気に手札を3枚もしくは6枚も捨てることができる。初手に発掘カードが多い場合は、発掘カードを捨てるよりも変幻影魔を捨てた方が効率的になる。

土地を完全に排除し、欄干のスパイ/Balustrade Spyを採用することで爆発力を確保した形も存在する(→The Spy)。

弱点はマナ基盤を排したことによる行動の選択肢の少なさ。また、クリンナップ・ステップにカードを捨てることから行動開始となるため、1度でもマリガンをすると初動が非常に大きく遅れる。そのため、良い初手が揃わないと他デッキ以上に厳しくなる。(特に2本目以降で顕著)

サンプルレシピ1

メインデッキ (60)
クリーチャー (25)
1 セファリッドの賢者/Cephalid Sage
1 炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot
4 ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll
3 ゴルガリの凶漢/Golgari Thug
4 イチョリッド/Ichorid
4 ナルコメーバ/Narcomoeba
4 朽ちゆくインプ/Putrid Imp
4 臭い草のインプ/Stinkweed Imp
呪文 (22)
4 打開/Breakthrough
4 陰謀団式療法/Cabal Therapy
3 綿密な分析/Deep Analysis
3 戦慄の復活/Dread Return
4 黄泉からの橋/Bridge from Below
4 ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond
土地 (13)
4 セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum
1 地底の大河/Underground River
4 Underground Sea
4 湿った墓/Watery Grave
サイドボード
1 怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath
4 蒸気の連鎖/Chain of Vapor
2 虚空の杯/Chalice of the Void
4 虚空の力線/Leyline of the Void
4 真髄の針/Pithing Needle

サンプルレシピ2

Dredge(Legacy) [1]
土地 (12)
4 セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum
4 真鍮の都/City of Brass
4 宝石鉱山/Gemstone Mine
クリーチャー (21)
1 炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot
4 ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll
3 ゴルガリの凶漢/Golgari Thug
2 グリセルブランド/Griselbrand
3 イチョリッド/Ichorid
4 ナルコメーバ/Narcomoeba
4 臭い草のインプ/Stinkweed Imp
呪文 (27)
4 打開/Breakthrough
4 黄泉からの橋/Bridge from Below
4 陰謀団式療法/Cabal Therapy
4 入念な研究/Careful Study
3 戦慄の復活/Dread Return
4 信仰無き物あさり/Faithless Looting
4 ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond
サイドボード (15)
1 祖神に選ばれし者/Ancestor's Chosen
2 蒸気の連鎖/Chain of Vapor
1 暗黒破/Darkblast
1 大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite
4 ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
4 虚空の力線/Leyline of the Void
2 自然の要求/Nature's Claim


サンプルレシピ3

Manaless Dredge(Legacy) [2]
土地 (4)
4 ドライアドの東屋/Dryad Arbor
クリーチャー (41)
4 別館の大長/Chancellor of the Annex
1 憎悪縛りの剥ぎ取り/Flayer of the Hatebound
4 ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll
4 ゴルガリの凶漢/Golgari Thug
4 イチョリッド/Ichorid
4 ナルコメーバ/Narcomoeba
4 冥界の影/Nether Shadow
4 変幻影魔/Phantasmagorian
2 よろめく殻/Shambling Shell
4 臭い草のインプ/Stinkweed Imp
4 通りの悪霊/Street Wraith
2 グリセルブランド/Griselbrand
呪文 (15)
4 黄泉からの橋/Bridge from Below
4 陰謀団式療法/Cabal Therapy
4 戦慄の復活/Dread Return
3 ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
サイドボード (15)
2 フェアリーの忌み者/Faerie Macabre
4 神聖の力線/Leyline of Sanctity
1 Contagion
4 自然の要求/Nature's Claim
2 不快な群れ/Sickening Shoal
1 大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite
1 森/Forest


ヴィンテージ

ヴィンテージでも組まれている。カード墓地に落とす手段として、レガシーでは禁止カードとなったBazaar of Baghdadを使用できるのが最大の特徴である。


Bazaar of Baghdad
土地

(T):カードを2枚引き、その後カードを3枚捨てる。



Fatestitcher / 命運縫い (3)(青)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie) ウィザード(Wizard)

(T):他のパーマネント1つを対象とする。あなたはそれをタップまたはアンタップしてもよい。
蘇生(青)((青):このカードを戦場に戻す。そのクリーチャーは速攻を得る。次のターン終了ステップの開始時か、それが戦場を離れる場合に、それを追放する。蘇生はソーサリーとしてのみ行う。)

1/2

Bazaar of Baghdadで手札発掘カードを捨てドロー能力により発掘を使用してライブラリーを高速で掘り進めていく。自己再生するクリーチャーにはイチョリッド/Ichoridの他、かつては灰燼のグール/Ashen Ghoul冥界の影/Nether Shadowも採用されていたが、現在はナルコブリッジナルコメーバ/Narcomoeba黄泉からの橋/Bridge from Belowを筆頭に、恐血鬼/Bloodghastなどのデッキに合致したクリーチャーが増えたことで採用されなくなった。

戦場と墓地に必要な数のクリーチャーが溜まったら、戦慄の復活/Dread Returnフラッシュバック唱えフィニッシャー縫合グール/Sutured Ghoul炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot)を釣り上げて対戦相手を瞬殺する。

構造上マナをほとんど必要としない構成になっているため、Bazaar of Baghdadを除けば土地は6枚程度しか入れないのが普通である。そのため、マナを全く使わないタイプを「Manaless Ichorid」、真鍮の都/City of Brass宝石鉱山/Gemstone Mineを入れたタイプを「Mana Ichorid」と区別して呼ぶことも多い。ただアラーラの断片で、蘇生を持ちBazzar of Baghdadをアンタップできる命運縫い/Fatestitcherが登場したことから、Mana Ichridが主流になりつつある。→*1

弱点はBazzar of Baghdadに頼り切った、その構成そのものである。基本でない土地への対策の餌食になるし、墓地対策にももちろん弱い。

  • 土地は単純なマナ源である他、恐血鬼を墓地から釣る役割も担う。そのためMoxをはじめとしたパワー9も軒並み使用しない。ヴィンテージにおけるメタの中にありながらパワー9を使わない珍しいデッキである。
    • そのためヴィンテージのメタの渦中にある貧乏デッキという側面もある。Bazzar of Baghdad4枚が安価かと言われると疑問だが、少なくとも他のヴィンテージのデッキよりは安く作れるだろう。
  • Bazaar of Baghdadが手札に無いとほとんど回らないデッキなので、マリガン用に血清の粉末/Serum Powderもよく採用されている。

サンプルレシピ1

メインデッキ (60)
クリーチャー (24)
2 セファリッドの賢者/Cephalid Sage
2 炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot
4 ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll
4 ゴルガリの凶漢/Golgari Thug
4 イチョリッド/Ichorid
4 ナルコメーバ/Narcomoeba
4 臭い草のインプ/Stinkweed Imp
呪文 (28)
4 陰謀団式療法/Cabal Therapy
4 戦慄の復活/Dread Return
4 暴露/Unmask
4 黄泉からの橋/Bridge from Below
4 虚空の杯/Chalice of the Void
4 虚空の力線/Leyline of the Void
4 血清の粉末/Serum Powder
土地 (8)
4 Bazaar of Baghdad
4 ドライアドの東屋/Dryad Arbor
サイドボード
2 古えの遺恨/Ancient Grudge
4 Contagion
3 エメラルドの魔除け/Emerald Charm
4 恭しき沈黙/Reverent Silence
2 Taiga

サンプルレシピ2

Sun Titan Dredge [3]
土地 (13)
4 Bazaar of Baghdad
3 真鍮の都/City of Brass
2 ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage
4 知られざる楽園/Undiscovered Paradise
クリーチャー (27)
4 恐血鬼/Bloodghast
3 命運縫い/Fatestitcher
1 炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot
4 ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll
2 ゴルガリの凶漢/Golgari Thug
2 イチョリッド/Ichorid
4 ナルコメーバ/Narcomoeba
4 臭い草のインプ/Stinkweed Imp
3 太陽のタイタン/Sun Titan
呪文 (20)
1 Ancestral Recall
1 ブラック・ロータス/Black Lotus
4 黄泉からの橋/Bridge from Below
4 陰謀団式療法/Cabal Therapy
3 戦慄の復活/Dread Return
1 ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond
1 水蓮の花びら/Lotus Petal
1 Mox Sapphire
4 血清の粉末/Serum Powder
サイドボード (15)
2 古えの遺恨/Ancient Grudge
4 蒸気の連鎖/Chain of Vapor
2 暗黒破/Darkblast
1 大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite
2 炎の嵐/Firestorm
4 自然の要求/Nature's Claim


参考

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