提供:MTG Wiki
繁殖鱗コンボ (Broodscale Combo) は、モダンホライゾン3後のモダン環境とパウパー環境に存在している、日を浴びる繁殖鱗/Basking Broodscaleをキーカードとするコンボデッキである。
概要
Basking Broodscale / 日を浴びる繁殖鱗 (1)(緑)
クリーチャー — エルドラージ(Eldrazi) トカゲ(Lizard)
欠色(このカードは無色である。)
(1)(緑):順応1を行う。(このクリーチャーの上に+1/+1カウンターがないなら、これの上に+1/+1カウンター1個を置く。)
日を浴びる繁殖鱗の上に1個以上の+1/+1カウンターが置かれるたび、「このクリーチャーを生け贄に捧げる:(◇)を加える。」を持つ無色の0/1のエルドラージ(Eldrazi)・落とし子(Spawn)クリーチャー・トークン1体を生成してもよい。
2/2
日を浴びる繁殖鱗/Basking Broodscaleに死亡誘発で+1/+1カウンターを乗せられるようにした状態でクリーチャーが死亡すると、以下の手順で無限ループとなる。
- 死亡誘発で日を浴びる繁殖鱗に+1/+1カウンターが置かれる。
- 日を浴びる繁殖鱗の誘発型能力でエルドラージ・落とし子・クリーチャー・トークンが生成される。
- エルドラージ・落とし子・クリーチャー・トークンを生け贄に捧げ、無色マナを得る。
- クリーチャーが死亡したので、1.に戻る。
これだけで無限強化と無限マナとなる。日を浴びる繁殖鱗は順応によって自力で+1/+1カウンターを置くことができるため、他にクリーチャーがいなくても2.からコンボに入れる。他にも、あらかじめエルドラージ・落とし子・トークンを用意していれば3.からコンボに入れる、相手のクリーチャーを除去して1.からコンボに入れるというように、コンボ始動の自由度が高いのが特徴である。
Malevolent Rumble / 邪悪鳴らし (1)(緑)
ソーサリー
あなたのライブラリーの一番上にあるカード4枚を公開する。その中からパーマネント・カード1枚をあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたの墓地に置く。「このクリーチャーを生け贄に捧げる:(◇)を加える。」を持つ無色の0/1のエルドラージ(Eldrazi)・落とし子(Spawn)クリーチャー・トークン1体を生成する。
キーカードはパーマネントに寄るため、それらを回収しつつエルドラージ・落とし子・トークンを生成できる邪悪鳴らし/Malevolent Rumbleがほぼ必ず採用される。いずれの環境においても、コンボパーツがどれも軽く、取り回しやすいのもポイントである。
モダン
モダンにも存在する。
Blade of the Bloodchief / 血の長の刃 (1)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
クリーチャー1体が死亡するたび、装備しているクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。装備しているクリーチャーが吸血鬼(Vampire)である場合、代わりにそれの上に+1/+1カウンターを2個置く。
装備(1)
Walking Ballista / 歩行バリスタ (X)(X)
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
歩行バリスタは、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
(4):歩行バリスタの上に+1/+1カウンターを1個置く。
歩行バリスタの上から+1/+1カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。歩行バリスタはそれに1点のダメージを与える。
0/0
日を浴びる繁殖鱗/Basking Broodscaleの相棒は血の長の刃/Blade of the Bloodchiefが務める。無限マナからのフィニッシャーとしては歩行バリスタ/Walking Ballistaが採用される場合が多い。
Urza's Saga / ウルザの物語 エンチャント 土地 — (Urza’s) 英雄譚(Saga)
(この英雄譚(Saga)が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承(lore)カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― ウルザの物語は「(T):(◇)を加える。」を得る。
II ― ウルザの物語は「(2),(T):『このクリーチャーは、あなたがコントロールしているアーティファクト1つにつき+1/+1の修整を受ける。』を持つ無色の0/0の構築物(Construct)アーティファクト・クリーチャー・トークン1体を生成する。」を得る。
III ― あなたのライブラリーからマナ・コストが(0)か(1)のアーティファクト・カード1枚を探し、戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。
またコンボパーツの血の長の刃に加えて機能不全ダニ/Haywire Miteや真髄の針/Pithing Needleといった有用なほぞをサーチ可能で、さらに構築物・トークンという別軸の勝ち筋を提供してくれるウルザの物語/Urza's Sagaも採用される。
サンプルリスト
緑単
初期型
- 備考
- Modern Showcase Qualifier on 11/30/2024 優勝(参考)
- 使用者:johnmtg
- フォーマット
Broodscale Combo(Modern) [1]
|
|
|
禁止改定後
- 備考
- Modern Challenge 32 on 12/20/2024 優勝(参考)
- 使用者:NHA37
- フォーマット
Broodscale Combo(Modern) [2]
|
|
|
緑白
- 備考
- Modern League on 10/04/2024 5-0(参考)
- 使用者:Trollolas
- フォーマット
Broodscale Combo(Modern) [3]
|
|
|
黒緑
- 備考
- Modern League on 11/08/2024 5-0(参考)
- 使用者:whiterknight
- フォーマット
Broodscale Combo(Modern) [4]
|
|
|
パウパー
最初に環境に登場したのはパウパーである。
日を浴びる繁殖鱗/Basking Broodscaleの相棒はサディスト的喜び/Sadistic Gleeが務める。このため日本語圏ではサディスト・コンボ、英語圏ではGlee Comboと呼ばれたり、日を浴びる繁殖鱗がトカゲであることからGleezardと呼ばれたりする。
フィニッシャーは様々なパターンがあり、憑依の外套/Haunted Cloakで速攻とトランプルを付与して殴ったり、ネイディアの夜刃/Nadier's Nightbladeや血儀式の発動者/Bloodrite Invokerで無限ダメージにつなげたりする。また日を浴びる繁殖鱗にサディスト的喜びが複数枚貼られていた場合、無限にブロッカーを生成可能である。
コンボパーツの中核は2枚だけで、デッキ構築に対する制約もないため構成の幅が非常に広いが、大きく分けてほぼ黒緑2色にまとめたタイプと、浄化の野火/Cleansing Wildfire+橋を搭載した黒赤緑3色のタイプが存在する。前者はドローソースや手札破壊を多数採用してコンボの成立する可能性を上げた、押しつけに特化した構成が特徴である。一方で後者はクラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman(自殺できるため無限コンボの始動パーツにもなる)や間に合わせの砲弾/Makeshift Munitions(無限マナからのフィニッシュ手段にもなる)といった、邪悪鳴らし/Malevolent Rumbleで拾える盤面への干渉手段を採用しており、様々なデッキに広く対応できるのが特徴である。
サンプルリスト(黒緑)
純正2色型
- 備考
- Pauper Challenge 32 on 12/20/2024 準優勝(参考)
- 使用者:seasonofmists
- フォーマット
BG Broodscale(Pauper) [5]
|
|
|
タッチ赤型
- 備考
- Pauper Challenge 32 on 12/22/2024 5位(参考)
- 使用者:SpockVidaLoka
- フォーマット
BGr Broodscale(Pauper) [6]
|
|
|
サクリファイス型
- 備考
- Pauper Challenge 32 on 10/25/2024 3位(参考)
- 使用者:barff
- フォーマット
BG Broodscale(Pauper) [7]
|
|
|
サンプルリスト(黒赤緑)
通常型
- 備考
- Pauper Challenge 32 on 12/14/2024 優勝(参考)
- 使用者:Maccaciock
- フォーマット
Jund Broodscale(Pauper) [8]
|
|
|
アーティファクト型
- 備考
- Pauper League on 12/30/2024 5-0(参考)
- 使用者:CounterTopGarchomp
- フォーマット
Jund Broodscale(Pauper) [9]
|
|
|
参考