エルドラージ (デッキ)

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'''エルドラージ'''(''Eldrazi'')は、超[[大型クリーチャー|巨大]][[エルドラージ]]・[[クリーチャー]]の高速[[召喚]]に特化した[[ランプ]][[デッキ]]の総称。'''エルドラージ・ランプ'''(''Eldrazi Ramp'')の名で呼ばれることも多い。
 
'''エルドラージ'''(''Eldrazi'')は、超[[大型クリーチャー|巨大]][[エルドラージ]]・[[クリーチャー]]の高速[[召喚]]に特化した[[ランプ]][[デッキ]]の総称。'''エルドラージ・ランプ'''(''Eldrazi Ramp'')の名で呼ばれることも多い。
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==概要==
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{{#card:Emrakul, the Aeons Torn}}
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{{#card:Ulamog, the Ceaseless Hunger}}
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[[エルドラージ覚醒]]において、非常に[[重い]]が強力な3体の[[伝説の]][[エルドラージ]]が登場。[[エルドラージの寺院/Eldrazi Temple]]や[[ウギンの目/Eye of Ugin]]といったエルドラージの[[部族 (俗称)|部族]]サポートの存在もあり、それらを高速で[[戦場に出す]][[ランプ]][[デッキ]]が[[ゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築]]や[[スタンダード]]で活躍した。
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その後[[戦乱のゼンディカー]]でエルドラージが再登場し、同じようなコンセプトのデッキがスタンダードで再び組まれるようになった。エルドラージの部族サポートはほとんど存在しないが、代わりに[[無色]][[カード]]のサポートが用いられる。
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*[[エルドラージの碑/Eldrazi Monument]]を使用する[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]、[[エルドラージの碑]]も単に「'''エルドラージ'''」と呼ばれることがあるが、このデッキとは別物である。
  
 
==タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期==
 
==タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期==
[[戦乱のゼンディカー]]で[[絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger]][[無色]][[カード]]のサポートが登場したことにより、[[緑]]系の[[ランプ]][[デッキ]]が[[環境]]に姿を見せるようになった。
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[[戦乱のゼンディカー]]で[[絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger]]などの[[エルドラージ]]と[[無色]][[カード]]のサポートが登場したことにより、[[緑]]系の[[ランプ]][[デッキ]]が[[環境]]に姿を見せるようになった。
  
 
{{#card:Shrine of the Forsaken Gods}}
 
{{#card:Shrine of the Forsaken Gods}}
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{{#card:Explosive Vegetation}}
 
{{#card:Ulamog, the Ceaseless Hunger}}
 
{{#card:Ulamog, the Ceaseless Hunger}}
  
[[ニッサの巡礼/Nissa's Pilgrimage]]や[[爆発的植生/Explosive Vegetation]]などの[[土地|ランド]][[ブースト]][[呪文]]、および[[面晶体の記録庫/Hedron Archive]]や[[見捨てられた神々の神殿/Shrine of the Forsaken Gods]]で[[マナ加速]]し、ウラモグや[[精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon]]などの高[[マナ]]域を連打して[[ゲーム]]を決める。
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[[ニッサの巡礼/Nissa's Pilgrimage]]や[[爆発的植生/Explosive Vegetation]]などの[[土地]][[サーチ]][[呪文]]、および[[面晶体の記録庫/Hedron Archive]]や[[見捨てられた神々の神殿/Shrine of the Forsaken Gods]]で[[マナ加速]]し、ウラモグや[[精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon]]などの高[[マナ]]域の[[フィニッシャー]]に繋げて[[ゲーム]]を決める。
  
[[デッキカラー]]は様々で、強力な高マナ域である[[龍王アタルカ/Dragonlord Atarka]]や[[火力]]を用いる[[緑単色デッキ|緑単]][[タッチ]][[赤]]のものや、[[地下墓地の選別者/Catacomb Sifter]]や[[黒]]の[[クリーチャー]][[除去]]を用いる[[黒緑]]のものなどが存在する。
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[[デッキカラー]]は様々で、強力な高マナ域[[クリーチャー]]の[[龍王アタルカ/Dragonlord Atarka]]や[[火力]]を用いる[[緑単色デッキ|緑単]][[タッチ]][[赤]]のものや、[[地下墓地の選別者/Catacomb Sifter]]や[[黒]]のクリーチャー[[除去]]を用いる[[黒緑]]のものなどが存在する。
  
 
===赤緑===
 
===赤緑===
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{{#MagicFactory:df315029}}
 
{{#MagicFactory:df315029}}
  
*緑単タッチ赤のタイプ。序盤を支える[[ブロッカー]]として、ランドブーストとの[[シナジー]]を持つ[[ジャディの横枝/Jaddi Offshoot]]、[[荒野の地図作成/Map the Wastes]]の[[鼓舞]]とのシナジーを持つ[[搭載歩行機械/Hangarback Walker]]が採用されている。
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*緑単タッチ赤のタイプ。序盤を支える[[ブロッカー]]として、土地サーチとの[[シナジー]]を持つ[[ジャディの横枝/Jaddi Offshoot]]、[[荒野の地図作成/Map the Wastes]]の[[鼓舞]]とのシナジーを持つ[[搭載歩行機械/Hangarback Walker]]が採用されている。
  
 
===黒緑===
 
===黒緑===
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==ゼンディカー・ブロック期==
 
==ゼンディカー・ブロック期==
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[[基本セット2011]]で[[原始のタイタン/Primeval Titan]]が登場したことで、[[スタンダード]]でも成立するようになった。基本的に[[緑単色デッキ|緑単色]]で組まれる。
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{{#card:Eldrazi Temple}}
 
{{#card:Eldrazi Temple}}
{{#card:Kozilek, Butcher of Truth}}
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{{#card:Primeval Titan}}
{{#card:All is Dust}}
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{{#card:Ulamog, the Infinite Gyre}}
  
[[エルドラージの寺院/Eldrazi Temple]][[ウギンの目/Eye of Ugin]]などのエルドラージの[[部族 (俗称)|部族]]サポートを利用してエルドラージ・クリーチャーを高速で[[戦場に出す]]ことを目的とする。
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[[探検/Explore]]や[[永遠溢れの杯/Everflowing Chalice]]で6[[マナ]]域まで[[マナ加速]]し、原始のタイタンから[[エルドラージの寺院/Eldrazi Temple]][[ウギンの目/Eye of Ugin]]を[[サーチ]]することで、10~15マナ域までマナ加速するとともに[[伝説の]][[エルドラージ]]をサーチして[[戦場に出す]]
  
[[永遠溢れの杯/Everflowing Chalice]]などから[[マナ加速]]し、[[全ては塵/All Is Dust]][[全体除去]]、ウギンの目からエルドラージ・クリーチャーを[[サーチ]]するのが基本。
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当初は[[全ては塵/All Is Dust]]を採用したものが主流だったが、[[全体除去]]を捨て、[[ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker]]経由で「3[[ターン]]目原始のタイタン」を狙う構成に変化したことで[[環境]]終盤に台頭。[[ローテーション]]後もほとんど失うものがなく引き続き活躍を続けたものの、同じ原始のタイタンを中心とした[[ランプ]][[デッキ]]である[[ヴァラクート#スタンダード|赤緑ヴァラクート]]の存在が大きな逆風となり、衰退した。
  
[[キーカード]]はすべて[[無色]]なので他の[[]]が足される。[[探検/Explore]][[ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya]]など他のマナ加速カードを使用できる[[]]を使用するのが一般的である。
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*赤緑ヴァラクートと比較すると、あちらが[[土地|ランド]][[ブースト]]でマナ加速して[[土地]][[能力]][[勝利]]するデッキであるのに対し、こちらはランドブーストと[[マナ・クリーチャー]]でマナ加速してクリーチャーで勝利するデッキであり、クリーチャー[[除去]]などで妨害されやすいという弱点がある。
  
対処しにくい巨大クリーチャーを高速で戦場に出せるため[[打ち消す|カウンター]]を持たない[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]には有利だが、防御面が甘く[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]に序盤攻勢をかけられると脆いのが弱点。
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===初期型===
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*備考
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**[[アメリカ選手権10]] ベスト4 ([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/usnat10/welcome 参考])
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**使用者:[[John Kolos]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[基本セット2010]]+[[基本セット2011]]+[[アラーラの断片ブロック]][[ゼンディカー・ブロック]]
  
発祥は[[ゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築]](→[[#ブロック構築版|*1]])。その後[[基本セット2011]]で[[原始のタイタン/Primeval Titan]]が登場し、これによってウギンの目とエルドラージの寺院を同時にサーチしてそこから即座にエルドラージ・クリーチャーにつなげることができるようになったため、[[スタンダード]]でも成立した(→[[#スタンダード版(初期型)|*2]])。
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{{#MagicFactory:df303277}}
  
*[[エルドラージの碑/Eldrazi Monument]]を使用したビートダウン([[エルドラージの碑]])も単に「'''エルドラージ'''」と呼ばれることがあるが、このデッキとは別物である。
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*基本セット2011参入直後のもの。
  
===スタンダード版(ミラディンの傷跡後)===
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===ミラディンの傷跡後===
 
*備考
 
*備考
 
**[[世界選手権10]] ベスト4 ([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/worlds10/welcome 参考]/[http://archive.mtg-jp.com/eventc/worlds10/# 参考])
 
**[[世界選手権10]] ベスト4 ([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/worlds10/welcome 参考]/[http://archive.mtg-jp.com/eventc/worlds10/# 参考])
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{{#MagicFactory:df303735}}
 
{{#MagicFactory:df303735}}
  
*こちらは[[ミラディンの傷跡]]参入後のデッキ。
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*[[ミラディンの傷跡]]参入後(ローテーション直後)のもの。
  
===スタンダード版(初期型)===
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===基本セット2012後===
 
*備考
 
*備考
**[[アメリカ選手権10]] ベスト4 ([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/usnat10/welcome 参考])
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**[[イギリス選手権11]] 優勝 ([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gbnat11/welcome 参考])
**使用者:[[John Kolos]]
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**使用者:[[Daniel Royde]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[スタンダード]]([[基本セット2010]]+[[基本セット2011]]+[[アラーラの断片ブロック]]+[[ゼンディカー・ブロック]])
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**[[スタンダード]]([[基本セット2011]]+[[基本セット2012]]+[[ゼンディカー・ブロック]]+[[ミラディンの傷跡ブロック]])
  
{{#MagicFactory:df303277}}
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{{#MagicFactory:df315047}}
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*[[基本セット2012]]参入後のもの。[[獣相のシャーマン/Fauna Shaman]]と[[緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith]]による[[シルバーバレット]][[ギミック]]が搭載されている。
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==ゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築==
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[[デッキ]]の発祥は[[ゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築]]。
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{{#card:Kozilek, Butcher of Truth}}
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{{#card:All is Dust}}
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[[草茂る胸壁/Overgrown Battlement]]や[[永遠溢れの杯/Everflowing Chalice]]などから[[マナ加速]]し、[[全ては塵/All Is Dust]]で盤面を[[リセット]]しつつ、[[ウギンの目/Eye of Ugin]]や[[古きものの活性/Ancient Stirrings]]で[[手札に加える|手札に加えた]][[伝説の]][[エルドラージ]]を[[戦場に出す]]のが基本的な動き。3種のエルドラージの中では、最も[[軽い]][[真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth]]が優先的に採用される傾向にある。
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対処しにくい[[大型クリーチャー|巨大クリーチャー]]を高速で[[戦場に出す|戦場に出せる]]ため、[[打ち消す|打ち消し]]を持たない[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]には有利だが、防御面が甘く、[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]に序盤攻勢をかけられると脆いのが弱点。当初は[[緑単色デッキ|緑単色]]のものが主流だったが、[[プロツアーサンファン10]]ではこの弱点を補うべく[[前兆の壁/Wall of Omens]]や[[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura]]を採用した[[緑白]]のものも現れた。
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===緑単===
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*備考
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**[[プロツアーサンファン10]] 第61位、[[ブロック構築]]8-2 ([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/ptsj10/welcome 参考]/[http://archive.mtg-jp.com/eventc/ptsanjuan10/# 参考])
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**使用者:[[小室修]]
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*[[フォーマット]]
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**[[ゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築]]([[ゼンディカー]]+[[ワールドウェイク]]+[[エルドラージ覚醒]])
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{{#MagicFactory:df310159}}
  
*[[基本セット2011]]で[[原始のタイタン/Primeval Titan]]が参入した直後のもの。
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*緑単色のタイプ。
  
===ブロック構築版===
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===緑白===
 
*備考
 
*備考
**[[プロツアーサンファン10]] ベスト8([[ブロック構築]]6-3-1) ([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/ptsj10/welcome 参考]/[http://archive.mtg-jp.com/eventc/ptsanjuan10/# 参考])
+
**[[プロツアーサンファン10]] ベスト8、[[ブロック構築]]6-3-1 ([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/ptsj10/welcome 参考]/[http://archive.mtg-jp.com/eventc/ptsanjuan10/# 参考])
 
**使用者:[[大塚高太郎]]
 
**使用者:[[大塚高太郎]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
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{{#MagicFactory:df303047}}
 
{{#MagicFactory:df303047}}
  
*[[ゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築]]の[[緑白]]のデッキ。[[前兆の壁/Wall of Omens]]や[[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura]]が加えられ、ビートダウンへの耐性が高められている。
+
*緑白のタイプ。
*公式記事「[http://archive.mtg-jp.com/eventc/ptsanjuan10/article/005004/ Decktech:大塚 高太郎:白緑エルドラージランプ]」も参照のこと。
+
*[http://archive.mtg-jp.com/eventc/ptsanjuan10/article/005004/# 使用者による解説]も参照。
  
 
==レガシー==
 
==レガシー==
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[[Category:部族デッキ]]
 
[[Category:部族デッキ]]
 
[[Category:緑単ビートダウンデッキ]]
 
[[Category:緑単ビートダウンデッキ]]
[[Category:緑白ビートダウンデッキ]]
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[[Category:緑単コントロールデッキ]]
 
[[Category:赤緑コントロールデッキ]]
 
[[Category:赤緑コントロールデッキ]]
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[[Category:緑白コントロールデッキ]]
 
[[Category:黒緑コントロールデッキ]]
 
[[Category:黒緑コントロールデッキ]]
 
[[Category:ゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築デッキ]]
 
[[Category:ゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築デッキ]]
 
[[Category:ゼンディカー・ブロックを含むスタンダードデッキ]]
 
[[Category:ゼンディカー・ブロックを含むスタンダードデッキ]]
 
[[Category:戦乱のゼンディカー・ブロックを含むスタンダードデッキ]]
 
[[Category:戦乱のゼンディカー・ブロックを含むスタンダードデッキ]]

2015年10月26日 (月) 23:41時点における版

エルドラージEldrazi)は、超巨大エルドラージクリーチャーの高速召喚に特化したランプデッキの総称。エルドラージ・ランプ(Eldrazi Ramp)の名で呼ばれることも多い。

目次

概要


Emrakul, the Aeons Torn / 引き裂かれし永劫、エムラクール (15)
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)

この呪文は打ち消されない。
あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンに続いて追加の1ターンを行う。
飛行、プロテクション(1色以上の呪文)、滅殺6
引き裂かれし永劫、エムラクールがいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれたとき、オーナーは自分の墓地を自分のライブラリーに加えて切り直す。

15/15


Ulamog, the Ceaseless Hunger / 絶え間ない飢餓、ウラモグ (10)
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)

あなたがこの呪文を唱えたとき、パーマネント2つを対象とし、それらを追放する。
破壊不能
絶え間ない飢餓、ウラモグが攻撃するたび、防御プレイヤーは自分のライブラリーの一番上から20枚のカードを追放する。

10/10

エルドラージ覚醒において、非常に重いが強力な3体の伝説のエルドラージが登場。エルドラージの寺院/Eldrazi Templeウギンの目/Eye of Uginといったエルドラージの部族サポートの存在もあり、それらを高速で戦場に出すランプデッキゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築スタンダードで活躍した。

その後戦乱のゼンディカーでエルドラージが再登場し、同じようなコンセプトのデッキがスタンダードで再び組まれるようになった。エルドラージの部族サポートはほとんど存在しないが、代わりに無色カードのサポートが用いられる。

タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期

戦乱のゼンディカー絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hungerなどのエルドラージ無色カードのサポートが登場したことにより、系のランプデッキ環境に姿を見せるようになった。


Shrine of the Forsaken Gods / 見捨てられた神々の神殿
土地

(T):(◇)を加える。
(T):(◇)(◇)を加える。このマナは、無色の呪文を唱えるためにのみ使用できる。あなたが7つ以上の土地をコントロールしているときにのみ起動できる。



Explosive Vegetation / 爆発的植生 (3)(緑)
ソーサリー

あなたのライブラリーから基本土地カードを最大2枚まで探し、それらをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。



Ulamog, the Ceaseless Hunger / 絶え間ない飢餓、ウラモグ (10)
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)

あなたがこの呪文を唱えたとき、パーマネント2つを対象とし、それらを追放する。
破壊不能
絶え間ない飢餓、ウラモグが攻撃するたび、防御プレイヤーは自分のライブラリーの一番上から20枚のカードを追放する。

10/10

ニッサの巡礼/Nissa's Pilgrimage爆発的植生/Explosive Vegetationなどの土地サーチ呪文、および面晶体の記録庫/Hedron Archive見捨てられた神々の神殿/Shrine of the Forsaken Godsマナ加速し、ウラモグや精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragonなどの高マナ域のフィニッシャーに繋げてゲームを決める。

デッキカラーは様々で、強力な高マナ域クリーチャー龍王アタルカ/Dragonlord Atarka火力を用いる緑単タッチのものや、地下墓地の選別者/Catacomb Sifterのクリーチャー除去を用いる黒緑のものなどが存在する。

赤緑

Gr Eldrazi [1]
土地 (25)
14 森/Forest
1 山/Mountain
4 ウギンの聖域/Sanctum of Ugin
4 見捨てられた神々の神殿/Shrine of the Forsaken Gods
1 荒廃した森林/Blighted Woodland
1 精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon
クリーチャー (13)
4 ジャディの横枝/Jaddi Offshoot
4 搭載歩行機械/Hangarback Walker
2 龍王アタルカ/Dragonlord Atarka
3 絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger
呪文 (22)
4 精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon
4 森の占術/Sylvan Scrying
4 荒野の地図作成/Map the Wastes
3 ニッサの巡礼/Nissa's Pilgrimage
4 爆発的植生/Explosive Vegetation
3 面晶体の記録庫/Hedron Archive
サイドボード (15)
1 絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger
4 大地の断裂/Seismic Rupture
3 引き裂く流弾/Rending Volley
1 破滅の昇華者/Ruin Processor
2 囁きの森の精霊/Whisperwood Elemental
2 巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer
2 カル・シスマの風/Winds of Qal Sisma


黒緑

BG Eldrazi [2]
土地 (26)
6 森/Forest
5 沼/Swamp
4 ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
4 ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow
4 見捨てられた神々の神殿/Shrine of the Forsaken Gods
1 ウギンの聖域/Sanctum of Ugin
1 繁殖苗床/Spawning Bed
1 魔道士輪の魔力網/Mage-Ring Network
クリーチャー (15)
4 地下墓地の選別者/Catacomb Sifter
4 忘却蒔き/Oblivion Sower
4 絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger
3 巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer
呪文 (19)
2 精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon
2 爆発的植生/Explosive Vegetation
3 衰滅/Languish
3 蔑み/Despise
3 命運の核心/Crux of Fate
1 ニッサの復興/Nissa's Renewal
3 完全無視/Complete Disregard
2 面晶体の記録庫/Hedron Archive
サイドボード (15)
2 部族養い/Feed the Clan
2 破滅の道/Ruinous Path
2 究極の価格/Ultimate Price
1 ムラーサの緑守り/Greenwarden of Murasa
1 灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited
3 精神背信/Transgress the Mind
4 搭載歩行機械/Hangarback Walker


  • 黒緑のタイプ。

ゼンディカー・ブロック期

基本セット2011原始のタイタン/Primeval Titanが登場したことで、スタンダードでも成立するようになった。基本的に緑単色で組まれる。


Eldrazi Temple / エルドラージの寺院
土地

(T):(◇)を加える。
(T):(◇)(◇)を加える。このマナは、無色のエルドラージ(Eldrazi)呪文を唱えるためか、無色のエルドラージの能力を起動するためにのみ支払える。



Primeval Titan / 原始のタイタン (4)(緑)(緑)
クリーチャー — 巨人(Giant)

トランプル
原始のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、あなたは「あなたのライブラリーから土地カードを最大2枚まで探し、それらをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。

6/6


Ulamog, the Infinite Gyre / 無限に廻るもの、ウラモグ (11)
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)

あなたがこの呪文を唱えたとき、パーマネント1つを対象とし、それを破壊する。
破壊不能
滅殺4(このクリーチャーが攻撃するたび、防御プレイヤーはパーマネントを4つ生け贄に捧げる。)
無限に廻るもの、ウラモグがいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれたとき、オーナーは自分の墓地を自分のライブラリーに加えて切り直す。

10/10

探検/Explore永遠溢れの杯/Everflowing Chaliceで6マナ域までマナ加速し、原始のタイタンからエルドラージの寺院/Eldrazi Templeウギンの目/Eye of Uginサーチすることで、10~15マナ域までマナ加速するとともに伝説のエルドラージをサーチして戦場に出す

当初は全ては塵/All Is Dustを採用したものが主流だったが、全体除去を捨て、ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker経由で「3ターン目原始のタイタン」を狙う構成に変化したことで環境終盤に台頭。ローテーション後もほとんど失うものがなく引き続き活躍を続けたものの、同じ原始のタイタンを中心としたランプデッキである赤緑ヴァラクートの存在が大きな逆風となり、衰退した。

  • 赤緑ヴァラクートと比較すると、あちらがランドブーストでマナ加速して土地能力勝利するデッキであるのに対し、こちらはランドブーストとマナ・クリーチャーでマナ加速してクリーチャーで勝利するデッキであり、クリーチャー除去などで妨害されやすいという弱点がある。

初期型

Eldrazi Ramp [3]
土地 (27)
4 エルドラージの寺院/Eldrazi Temple
2 ウギンの目/Eye of Ugin
13 森/Forest
4 カルニの庭/Khalni Garden
1 惑いの迷路/Mystifying Maze
3 地盤の際/Tectonic Edge
クリーチャー (11)
1 引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
1 真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth
1 強情なベイロス/Obstinate Baloth
1 ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya
4 原始のタイタン/Primeval Titan
1 テラストドン/Terastodon
2 無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre
呪文 (22)
3 全ては塵/All Is Dust
1 古きものの活性/Ancient Stirrings
4 耕作/Cultivate
4 永遠溢れの杯/Everflowing Chalice
4 探検/Explore
2 不屈の自然/Rampant Growth
4 召喚の罠/Summoning Trap
サイドボード (15)
2 秋の帳/Autumn's Veil
1 自然に帰れ/Back to Nature
1 濃霧/Fog
3 ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker
1 自然の要求/Nature's Claim
3 強情なベイロス/Obstinate Baloth
1 ペラッカのワーム/Pelakka Wurm
3 大祖始の遺産/Relic of Progenitus


  • 基本セット2011参入直後のもの。

ミラディンの傷跡後

Eldrazi Ramp [4]
土地 (26)
4 エルドラージの寺院/Eldrazi Temple
1 ウギンの目/Eye of Ugin
12 森/Forest
4 カルニの庭/Khalni Garden
1 惑いの迷路/Mystifying Maze
4 地盤の際/Tectonic Edge
クリーチャー (18)
1 ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar
1 引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
4 ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker
4 草茂る胸壁/Overgrown Battlement
4 原始のタイタン/Primeval Titan
1 テラストドン/Terastodon
2 無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre
1 ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine
呪文 (16)
1 耕作/Cultivate
3 永遠溢れの杯/Everflowing Chalice
4 探検/Explore
4 成長の発作/Growth Spasm
4 召喚の罠/Summoning Trap
サイドボード (15)
4 酸のスライム/Acidic Slime
1 ウギンの目/Eye of Ugin
3 強情なベイロス/Obstinate Baloth
3 ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya
4 漸増爆弾/Ratchet Bomb


基本セット2012後

Mono-Green Eldrazi [5]
土地 (28)
4 エルドラージの寺院/Eldrazi Temple
1 ウギンの目/Eye of Ugin
16 森/Forest
2 カルニの庭/Khalni Garden
1 惑いの迷路/Mystifying Maze
4 地盤の際/Tectonic Edge
クリーチャー (23)
1 コジレックの職工/Artisan of Kozilek
1 引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
3 獣相のシャーマン/Fauna Shaman
4 ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker
1 強情なベイロス/Obstinate Baloth
4 草茂る胸壁/Overgrown Battlement
4 原始のタイタン/Primeval Titan
2 呪文滑り/Spellskite
1 テラストドン/Terastodon
1 無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre
1 ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter
呪文 (9)
1 内にいる獣/Beast Within
2 野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker
4 緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith
2 召喚の罠/Summoning Trap
サイドボード (15)
3 内にいる獣/Beast Within
2 四肢切断/Dismember
2 解放された者、カーン/Karn Liberated
3 強情なベイロス/Obstinate Baloth
1 ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker
2 呪文滑り/Spellskite
1 棘投げの蜘蛛/Stingerfling Spider
1 召喚の罠/Summoning Trap


ゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築

デッキの発祥はゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築


Kozilek, Butcher of Truth / 真実の解体者、コジレック (10)
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)

あなたがこの呪文を唱えたとき、カードを4枚引く。
滅殺4(このクリーチャーが攻撃するたび、防御プレイヤーはパーマネントを4つ生け贄に捧げる。)
真実の解体者、コジレックがいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれたとき、オーナーは自分の墓地を自分のライブラリーに加えて切り直す。

12/12


All Is Dust / 全ては塵 (7)
同族 ソーサリー — エルドラージ(Eldrazi)

各プレイヤーは、自分がコントロールする1色以上の色のパーマネントをすべて生け贄に捧げる。


草茂る胸壁/Overgrown Battlement永遠溢れの杯/Everflowing Chaliceなどからマナ加速し、全ては塵/All Is Dustで盤面をリセットしつつ、ウギンの目/Eye of Ugin古きものの活性/Ancient Stirrings手札に加えた伝説のエルドラージ戦場に出すのが基本的な動き。3種のエルドラージの中では、最も軽い真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truthが優先的に採用される傾向にある。

対処しにくい巨大クリーチャーを高速で戦場に出せるため、打ち消しを持たないコントロールデッキには有利だが、防御面が甘く、ビートダウンに序盤攻勢をかけられると脆いのが弱点。当初は緑単色のものが主流だったが、プロツアーサンファン10ではこの弱点を補うべく前兆の壁/Wall of Omensギデオン・ジュラ/Gideon Juraを採用した緑白のものも現れた。

緑単

Shu Komuro, 24 points [6]
土地 (24)
4 エルドラージの寺院/Eldrazi Temple
2 ウギンの目/Eye of Ugin
11 森/Forest
3 カルニの庭/Khalni Garden
4 地盤の際/Tectonic Edge
クリーチャー (14)
1 引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
4 真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth
4 コジレックの捕食者/Kozilek's Predator
4 草茂る胸壁/Overgrown Battlement
1 無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre
呪文 (22)
4 全ては塵/All Is Dust
4 古きものの活性/Ancient Stirrings
4 永遠溢れの杯/Everflowing Chalice
4 探検/Explore
3 成長の発作/Growth Spasm
3 召喚の罠/Summoning Trap
サイドボード (15)
3 ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar
1 引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
1 カルニの庭/Khalni Garden
4 生命の運命/Living Destiny
4 ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya
1 召喚の罠/Summoning Trap
1 無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre


  • 緑単色のタイプ。

緑白

WG Eldrazi [7]
土地 (26)
4 エルドラージの寺院/Eldrazi Temple
2 ウギンの目/Eye of Ugin
7 森/Forest
4 灰色革の隠れ家/Graypelt Refuge
3 平地/Plains
4 活発な野生林/Stirring Wildwood
2 地盤の際/Tectonic Edge
クリーチャー (17)
4 真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth
4 ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya
4 草茂る胸壁/Overgrown Battlement
1 無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre
4 前兆の壁/Wall of Omens
呪文 (17)
3 全ては塵/All Is Dust
3 古きものの活性/Ancient Stirrings
4 永遠溢れの杯/Everflowing Chalice
3 ギデオン・ジュラ/Gideon Jura
4 成長の発作/Growth Spasm
サイドボード (15)
3 審判の日/Day of Judgment
1 引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
1 ギデオン・ジュラ/Gideon Jura
2 自然の要求/Nature's Claim
3 疲弊の休息/Rest for the Weary
3 召喚の罠/Summoning Trap
2 無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre


レガシー


Cloudpost / 雲上の座
土地 — 神座(Locus)

雲上の座はタップ状態で戦場に出る。
(T):戦場に出ている神座(Locus)1つにつき(◇)を加える。



Crop Rotation / 輪作 (緑)
インスタント

この呪文を唱えるための追加コストとして、土地を1つ生け贄に捧げる。
あなたのライブラリーから土地カードを1枚探し、そのカードを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。


レガシーではエルドラージの寺院/Eldrazi Templeではなく神座を使ったタイプが主流である。詳細は8post12postを参照。

参考

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