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ケッシグ・ランプ(Wolf Run Ramp, Kessig Ramp)はイニストラード参入後のスタンダードに登場したランプデッキ。単にケッシグ(Wolf Run)とも呼ばれる。
デッキ名はキーカードのケッシグの狼の地/Kessig Wolf Runに由来する。
概要
Primeval Titan / 原始のタイタン (4)(緑)(緑)
クリーチャー — 巨人(Giant)
トランプル
原始のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、あなたは「あなたのライブラリーから土地カードを最大2枚まで探し、それらをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
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不屈の自然/Rampant Growthや真面目な身代わり/Solemn Simulacrumからマナ加速して各種フィニッシャーに繋げる。特に重要なのは土地サーチ能力を有する原始のタイタン/Primeval Titanで、これによって墨蛾の生息地/Inkmoth Nexusとケッシグの狼の地による毒殺という第2の勝ち手段を持つことができる。
デッキカラーやパーツ選択の自由度は高く、メタゲームに応じた幅広いバリエーションが存在する。
- ケッシグの狼の地を使うからといって、必ずしも赤をメインカラーにしなければならないわけではない。赤マナを生む土地を少量タッチしておけば、原始のタイタンを含む土地サーチで必要に応じて持ってくることができる。
- 緑単タッチ赤(*1)
- ほぼ緑単色の中低速ビートダウンタイプ。
- 土地を伸ばしてダングローブの長老/Dungrove Elderを強化しつつ、原始のタイタンやワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engineを次々と展開する。原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunterはトークン生成手段としても優秀だが、特にダングローブの長老やケッシグの狼の地と組み合わせたときのドロー枚数は凄まじい。
- イニストラード参入直後に活躍するも、各種ビートダウンの台頭により、マナ・クリーチャーを抑えて全体除去を積む多色のコントロールタイプに取って代わられるようになった。
- 前環境終盤に少数存在した緑単ビートダウンの流れを汲んでいる。ケッシグの狼の地の登場により、打撃力と除去耐性はあるが回避能力のないダングローブの長老が突破力を得られるようになったことは大きい。
- 赤緑(*2)
- 赤を中心とするコントロールタイプ。赤緑ケッシグ(RG Wolf Run)と呼ばれる。
- 小型クリーチャーの強いメタゲームにおける火力の有効性から、ケッシグの中でもこれが最もよく使われるタイプとなっており、実績も高い。
- 初期はヴィリジアンの密使/Viridian Emissaryや内にいる獣/Beast Within、原初の狩人、ガラクの採用率が高かったが、これらがあまり有効に機能しない白青人間やDelver-Bladeの増加を受け、太陽の宝球/Sphere of the Sunsや感電破/Galvanic Blastを用いる形に移行。闇の隆盛からは高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsを獲得した。
- アヴァシンの帰還以降はタイタンの天敵となる士気溢れる徴集兵/Zealous Conscriptsの登場や、忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damnedの存在により「アタッカーと全体除去の両立」という独自の強みを失ったことなどを受け、Tier1からは外れてしまった。
- 闇の隆盛参入後にはビートダウン型の赤緑デッキも登場している(→赤緑ビートダウン)。共通するパーツも多いが、あちらがマナ・クリーチャーから2~4マナのアタッカーを展開して戦うのに対して、こちらは全体火力を多用し、それに巻き込まれないマナ加速から6マナのフィニッシャーラインを目指す。
- 緑白タッチ赤(*3)
- 白を中心とするコントロールタイプ。白緑ケッシグ(Wolf Run White)、ナヤケッシグ(Wolf Run Naya)などと呼ばれる。
- 審判の日/Day of Judgmentにギデオン・ジュラ/Gideon Jura、大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobiteと、ビートダウンに刺さる大きなアクションを取れることが特徴。一方軽い単体除去を使えないため小回りの利かない部分があり、Delver-Goの台頭によって一時勢いを落とす。その後環境のビートダウンが強化されたことを受けて、再び数を増やした。
- 黒緑タッチ赤(*4)
- 黒を中心とするコントロールタイプ。黒緑ケッシグ(Wolf Run Black)、ジャンドケッシグ(Wolf Run Jund)などと呼ばれる。
- 除去の多様性が強み。聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftに対処できる布告系除去、ムーアランドの憑依地/Moorland Hauntを封殺する死の支配の呪い/Curse of Death's Holdなど、環境に合わせたチョイスを行うことができる。
- 緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenithからのシルバーバレットを前提に、戦闘要員と漸増爆弾/Ratchet Bombの再利用を兼ねた裏切り者グリッサ/Glissa, the Traitorが挿されることも。
- 青赤緑(*5)
- 青を中心とするコントロールタイプ。青緑ケッシグ(Wolf Run Blue)と呼ばれる。
- マナ漏出/Mana Leakや霜のタイタン/Frost Titanの存在からケッシグ同系などのコントロール対決に強い。また、思案/Ponderによって序盤のマナ加速を支えたり、後半の息切れを防げるため安定性も高い。反面緑青の2色ではクリーチャーに触りづらい弱点があるため、基本的は赤をある程度濃くしてカバーすることになる。
- 登場当初は非常にマイナーなデッキタイプであったが、アヴァシンの帰還からマナ加速・思案の両方と相性のよい奇跡呪文を、基本セット2013から3色デッキのマナ基盤を支える遥か見/Farseekを獲得したことで大きく強化され、最終的には赤緑ケッシグと並び立つ存在にまで上り詰めた。
- 黒緑白タッチ赤(*6)
- 闇の隆盛参入後に登場した、緑白タイプと黒緑タイプの折衷型。黒緑白ケッシグ(Soul Run Ramp /Wolf Run Junk)と呼ばれる。
- キーカードは未練ある魂/Lingering Souls。フィニッシャーまでの時間を稼ぐブロッカーでもあり、これ自体が追加のフィニッシャーでもある。特にガヴォニーの居住区/Gavony Townshipやエリシュ・ノーンなどの全体強化手段との組み合わせが強力。
- 赤を抜いて墨蛾の生息地とケッシグの狼の地を外した亜種も存在する。この場合、原始のタイタンは主に幽霊街/Ghost Quarterやガヴォニーの居住区、大天使の霊堂/Vault of the Archangelをサーチすることになる。
サンプルレシピ
緑単
- 緑単タッチ赤のタイプ。
- ダングローブの長老はシルバーバレット要員としての1枚挿しに抑えられている。
赤緑
~イニストラード
~闇の隆盛
緑白タッチ赤
黒緑
青赤緑
黒緑白タッチ赤
参考