対抗色
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対抗色(Enemy Color)とは、簡単に言えば、仲が悪い色。敵対色と呼ぶこともある。カードの裏面に各色の丸が5角形に並んでいるが、ここで隣り合っていない色が対抗色である。
- 「聖善」「秩序」の白の対抗色は、「邪悪」の黒と「混沌」の赤。
- 「思考」「技術」の青の対抗色は、「衝動」の赤と「自然」の緑。
- 「死滅」「邪悪」の黒の対抗色は、「生命」の緑と「聖善」の白。
- 「混沌」「衝動」の赤の対抗色は、「秩序」の白と「思考」の青。
- 「自然」「生命」の緑の対抗色は、「技術」の青と「死滅」の黒。
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概要
敵対しあう色の組み合わせということで、過去には友好色と比べると多色カードが少なく、2色土地も絶対数が少なく性能が友好色のものより劣るものが多かった。しかし近年では友好色と差別化されて待遇やカードパワーが異なることはない。多色カードに関してはマジック・オリジンからはほぼ間断なくアンコモンに友好色と対抗色の10個の色の組み合わせのサイクルが収録されている。マナ基盤に関しても、2色土地は友好色と対抗色どちらかの組み合わせのサイクルが収録されることが多いが、スタンダードのローテーションで2色で組む場合のマナ基盤に差が出ないように調整されている。
アポカリプス参入時までは、上記のようにマナ基盤の問題もあってトーナメントレベルで活躍した対抗色のデッキはカウンターバーンや一部のコンボデッキ(コンボパーツ同士が対抗色の場合)くらいであった。
対抗色カード
初の対抗色の多色カードはザ・ダークの森の暗き中心/Dark Heart of the Woodがあり、黒緑のこのカードのみの収録であった。アポカリプスでは対抗色がテーマとして取り上げられ、対抗色が初めて友好色と同等の扱いを受けることとなった。小型エキスパンションであるためカード枚数そのものは少ないものの、強力な対抗色カードや対抗色支援カード、友好色版と同等の対抗色版ペインランドが登場した。ミラディンの傷跡ブロックではミラディン/Mirrodin軍とファイレクシア/Phyrexia軍の戦争がテーマで、それぞれの陣営の中心である白赤と黒緑の対立が取り上げられた。
初登場がザ・ダークで単独のみの収録だったとはいえ、友好色と同じようにセットに対抗色の多色カードが収録される場合は5つの色の組み合わせすべてが収録される事が多い(組み合わせごとの収録枚数に差がある事はある)。
- ミラージュ、ビジョンズ、テンペスト、アポカリプス(分割カードも含む)、次元の混乱、イーブンタイド(混成カードのみ)、アラーラの断片、アラーラ再誕、テーロス、ニクスへの旅、タルキール覇王譚、運命再編、マジック・オリジン、戦乱のゼンディカー、ゲートウォッチの誓い、イニストラードを覆う影、カラデシュに5つの色の組み合わせすべてが収録されている。2色がテーマのラヴニカ・ブロックとラヴニカへの回帰ブロックは各セットではバラ付きがあるがブロック内では5つ全てが取り扱われている。
- 5つの色の組み合わせが単独で収録されていたり不揃いのセットは、ザ・ダーク、スカージ、神河救済、時のらせん(タイムシフト)、未来予知、ローウィン、ミラディン包囲戦、新たなるファイレクシア、 イニストラード(両面カードの第2面のみ)、闇の隆盛、アヴァシンの帰還、基本セット2015、神々の軍勢、異界月(代替コストを含めれば揃っている)がある。
- 特殊セットでは統率者、統率者2015にすべての色の組み合わせの対抗色のカードが新録、再録されている。コンスピラシーでは再録を含めればすべての色の組み合わせが収録されている。アンヒンジド、プレインチェイス2012にも新録されているがすべての色の組み合わせではない。
色対策カード
対抗色だけを狙い撃ちにしたようなカード(色対策カード)は黎明期から多く存在する。またクリーチャーがプロテクションを持つ場合、対抗色に対するものが圧倒的に多い。そのため対抗色のデッキとのゲームでは、対戦相手に対してより有効な手を打つことができるが、逆に対戦相手からの対策にも注意する必要がある。近年は色対策カードも息を潜めており、最後に登場したのはタルキール龍紀伝である。
マナ基盤
対抗色のマナ基盤は初期のデュアルランド以降、テンペストのタップインペインランドなど登場しても友好色より劣る性能であった。デュアルランド以降初めて友好色と同性能の土地サイクルが登場したのはアポカリプスの対抗色ペインランドである。第9版と第10版では対抗色版ペインランドが友好色版と共に再録され、ラヴニカ・ブロック、シャドウムーア・ブロック、アラーラの断片ブロックなど多色地形に不自由せず、スタンダードでも対抗色デッキが友好色デッキと同じように組める時期がしばらく続いていた。基本セット2010では、10組すべての2色土地を入れすぎたことはレア枠を圧迫し、また友好色と対抗色の差が消し飛んでしまっていたとして再び友好色のサイクルだけになったが[1]、ゼンディカー・ブロックでは対抗色フェッチランド、イニストラード・ブロックでは対抗色M10ランドが印刷され、R&Dもマナ基盤に差をつけない方針を明確にした[2]。
その他
- 「たいこうしょく」を変換すると「退紅色」「褪紅色」となってしまう。どちらも、「くすんだ薄い赤色、うすもも色」を表す語である。面倒なら「対抗色」で単語登録しておこう。
主な対抗色デッキ
- 白黒 → アリーナドレイン、クレリック
- 青赤 → カウンターバーン、アネックス・ワイルドファイア
- 黒緑 → メガハンデス、黒緑エルフ
- 赤白 → アストログライド、Boros Deck Wins
- 緑青 → 青緑マッドネス、セル
参考
- ↑ Magic 2010, the New Player, and You/基本セット2010、新プレイヤー、そして『あなた』(Feature 2009年7月27日 Aaron Forsythe著)
- ↑ Standard Mana Fixing/スタンダードのマナ基盤(Latest Developments 2013年7月5日 Sam Stoddard著)
色 | |||||||||
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単色 | 白 - 青 - 黒 - 赤 - 緑 | ||||||||
多色 (金) |
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アン・ゲーム専用 | ピンク - 金 - 目の色 | ||||||||
色の関係 | 色の組み合わせ - 友好色 - 対抗色 - カラーパイ - 色の役割 | ||||||||
関連項目 | 無色 - 有色 - 単色カード - 多色カード - 色指標 - 固有色 - デッキカラー |