ゴブリン (デッキ)
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== 概要 == | == 概要 == |
2008年7月7日 (月) 09:40時点における版
ゴブリン(Goblins)は、ゴブリンを主体とした部族ウィニーデッキの総称。特にオンスロート参入直後に登場したものを指し、それ以前のものはゴブリンスライなどと呼んで区別する場合も多い。
目次 |
概要
マーフォークなどと同じくファンデッキ扱いのものが多かったが、オンスロート・ブロック参入後はエクステンデッドやエターナルでも通用する本格的なアーキタイプとなった。
並のコンボデッキよりも複雑な流れで展開を進めるものも多く、プレイングは非常に難しい場合もある。
ブロック構築
ウルザ・ブロック構築
ゴブリン・バーン、スタンダードにラッキースライなどが存在するが、ブロック構築では大きな活躍を挙げていない。これらのデッキは、後にオンスロート・ブロック参入後のエクステンデッドで活躍することとなる。
インベイジョン・ブロック構築
アポカリプスで登場したゴブリンの首謀者/Goblin Ringleaderを活かした部族ウィニーが組まれた。
ゴブリンの軍団兵/Goblin Legionnaireやゴブリンの塹壕/Goblin Trenchesといった強力カードを使用するため赤白で構成される。
オンスロート・ブロック構築
メタの中心にあるアストログライドをメタったデッキに対して有利であることから、ゴブリンもまたメタの一角を占めることとなった(⇒#初期型)。
優秀な火力が少ないためショック/Shock程度しか採用されず、クリーチャー除去を火花鍛冶/Sparksmithと宝石の手の焼却者/Gempalm Incineratorに頼るクリーチャー偏重型が主である。
スカージでゴブリンの戦長/Goblin Warchiefや包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commanderを獲得したことで、他の部族デッキを圧倒する存在へと成長した(⇒#スカージ後)。
また、総帥の召集/Patriarch's Biddingを使用したゴブリン召集も登場し、その強さを見せつけた。
初期型
- 備考
- プロツアーヴェニス03 準優勝(参考)
- 使用者:Tomi Walamies
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (30) | |
4 | スカークの探鉱者/Skirk Prospector |
4 | ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder |
4 | ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver |
4 | 火花鍛冶/Sparksmith |
4 | つつき這い虫/Clickslither |
4 | ゴブリンのうすのろ/Goblin Goon |
4 | 宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator |
2 | 脅迫するオーガ/Menacing Ogre |
呪文 (4) | |
4 | ショック/Shock |
土地 (26) | |
18 | 山/Mountain |
4 | 忘れられた洞窟/Forgotten Cave |
4 | ゴブリンの穴ぐら/Goblin Burrows |
サイドボード | |
4 | 星の嵐/Starstorm |
2 | 刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing |
4 | スカークの炎の司令官/Skirk Fire Marshal |
4 | 思考繋ぎのプライモック/Thoughtbound Primoc |
1 | 脅迫するオーガ/Menacing Ogre |
最初期のゴブリン。
スカージ参入後
- 備考
- グランプリロンドン03 優勝(参考)
- 使用者:Diego Ostrovich
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (34) | |
4 | スカークの探鉱者/Skirk Prospector |
4 | ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder |
4 | ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver |
4 | つつき這い虫/Clickslither |
4 | 宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator |
4 | ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter |
4 | ゴブリンの戦長/Goblin Warchief |
4 | 包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander |
2 | 刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing |
呪文 (1) | |
1 | 炭化/Carbonize |
土地 (25) | |
22 | 山/Mountain |
3 | ゴブリンの穴ぐら/Goblin Burrows |
サイドボード | |
2 | 炭化/Carbonize |
2 | ゴブリンのうすのろ/Goblin Goon |
4 | 星の嵐/Starstorm |
4 | 波停機/Stabilizer |
3 | 硫黄の渦/Sulfuric Vortex |
スカージ参入後の後期型ゴブリン。
スタンダード
テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期
ゴブリンの従僕/Goblin Lackeyを取り入れたゴブリンスライが活躍した。
オデッセイ・ブロック+オンスロート・ブロック期
初期はスライないしそれに準ずるデッキ構造をしており、比較的火力(炎の稲妻/Fireboltなど)の採用が多かった。また、渋面の溶岩使い/Grim Lavamancerなどのゴブリンでないクリーチャーも若干使用された。しかしレギオン、スカージで強力なゴブリンが追加されたため、以後はゴブリン召集などのクリーチャー偏重型が主流となった。
当時メタの主流にあったウェイクやアストログライドなどの遅いコントロールデッキに対抗するため、土地破壊要素を足したものも存在した(⇒ゴブリンランデス)。
サンプルレシピ
- 備考
- ドイツ選手権03 ベスト8
- 使用者:Bernd Brendenmuhl
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (23) | |
4 | 怒り狂うゴブリン/Raging Goblin |
4 | ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder |
4 | ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver |
4 | スカークの匪賊/Skirk Marauder |
3 | 火花鍛冶/Sparksmith |
4 | 焦熱の火猫/Blistering Firecat |
呪文 (16) | |
4 | 炎の稲妻/Firebolt |
3 | ショック/Shock |
3 | 激発/Violent Eruption |
4 | 火山の鎚/Volcanic Hammer |
2 | 怒鳴りつけ/Browbeat |
土地 (21) | |
11 | 山/Mountain |
4 | 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire |
4 | 蛮族のリング/Barbarian Ring |
2 | 石化した原野/Petrified Field |
サイドボード | |
4 | 渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer |
3 | 巣立つドラゴン/Fledgling Dragon |
3 | 脅しつけ/Threaten |
2 | 鋭い痛み/Flaring Pain |
3 | 罠の橋/Ensnaring Bridge |
オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期
環境有数の高速ビートダウンとして、引き続きメタの主流を占め続けた。特にダークスティール参入後は頭蓋骨絞め/Skullclampの登場によりゴブリン召集は最盛期を迎えることになる。また、頭蓋骨絞め/Skullclampの禁止後も勢力を維持し続け、最終的にオンスロート・ブロック退場までメタに残り続けることとなった。
なお、電結親和華やかなりし頃のスタンダードでは、赤のみならず緑のアーティファクト破壊までもが投入されていた(藤田剛史が日本選手権04を制したバージョンなど)。
サンプルレシピ
- 備考
- フォーマット
エクステンデッド
オンスロート参入直後は、ラッキースライなどのスライ型が主流であり、使われるゴブリンもモグの狂信者/Mogg Fanaticなど軽いものが主体だった。
その後、スカージの参入後に、ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiterとゴブリンの首謀者/Goblin Ringleaderのコンボを活用する超高速ビートダウンデッキ・ゴブヴァンテージが登場し、世界選手権03やプロツアーニューオーリンズ03などで活躍を見せた。
キーカードのゴブリン徴募兵/Goblin Recruiterはすぐさま禁止カードに指定され、それ以後はクリーチャー偏重型のタイプや生ける屍/Living Deathを使用したDeath Goblin Wishなどが活躍した。
2005年ラヴニカ:ギルドの都参入に伴うローテーションでも主力となるオンスロート・ブロックには影響が無く、引き続き活躍するかに見えたが、エンジンとなる霊気の薬瓶/AEther Vialが禁止されてしまい、一時期勢力は急速に衰退を余儀なくされる。
しかし、時のらせんで新たに巣穴からの総出/Empty the Warrensを獲得し、マナ加速からストームをためて大量のトークンを並べるゴブリンストームが登場、再び活躍を見せ始めている。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリシアトル05 ベスト4(参考)
- 使用者:Max McCall
- フォーマット
エターナル
ヴィンテージ
ゴブヴァンテージ、及びその発展形の食物連鎖ゴブリンが存在する。
MoxやBlack Lotusなどのヴィンテージ特有のマナ加速がこれらのデッキを旧エクステンデッドのものよりさらに凶悪に仕上げている。
レガシー
Type1.5からの移行に伴いゴブリン徴募兵/Goblin Recruiterは禁止カードに指定されたものの、メタの主流に存在している。
このデッキの活躍はエクステンデッドでは禁止されたゴブリンの従僕/Goblin Lackeyと霊気の薬瓶/AEther Vialの力によるところが大きい。このデッキに対抗するため、メインデッキに仕組まれた疫病/Engineered Plagueを採用するデッキも存在するほどである。
その驚異的なスピードにより、常にレガシーのトップメタに位置しているデッキであるが、ダークスティールで霊気の薬瓶/AEther Vialが追加されて以来、デッキの基本構成がほとんど変化していない点も特徴的といえる。
また、最近ではメインの赤にもう1色タッチして対応力を上げるのが一般的である。タッチする色によって以下のような特徴がある。
- 緑 - ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooliganをメインに1、2枚採用される事が多い。また、サイドにはクローサの掌握/Krosan Gripが採用され、天敵である仕組まれた疫病/Engineered Plagueに柔軟に対応できるような構成を取る。
- 黒 - 手札破壊がメインデッキに採用され、コンボに対して対応できるような構成を取る。
- 白 - 剣を鍬に/Swords to Plowsharesがメインデッキに採用され、ブロッカーを排除できるような構成を取る。また、ローウィンで追加された鏡の精体/Mirror Entityが数枚採用されることもある。
- 青 - この構成を取るものは多くないが、カウンターを取り入れクロック・パーミッションの構成を取るものが少数存在する。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリフィラデルフィア05 優勝(参考)
- 使用者:Jonathan Sonne
- フォーマット
赤単のオーソドックスなバージョン。1枚挿しのゴブリンはゴブリンの女看守/Goblin Matronによって、その状況に応じてサーチされる。この枠はメタや個人の趣味によるものが大きく、その他にもゴブリンの王/Goblin Kingや鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breakerなどが採用される事がある。