マナ・コストを支払うことなく唱える
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
(ルール上の誤りを修正、例の差し替え(片方は解決中に唱えさせるものの方が好ましいと思うため)、ほか) |
細 |
||
22行: | 22行: | ||
**特別に許可されている場合とは、呪文や能力の解決中に呪文を唱えるよう指示されたり、「[[瞬速]]を持つかのように唱えてよい」といったさらなる効果があるときのこと。例えば[[続唱]]によってインスタント・タイミングでソーサリーなどを唱えることができる。このことは、「マナ・コストを支払うことなく」という句がなくても同じ。 | **特別に許可されている場合とは、呪文や能力の解決中に呪文を唱えるよう指示されたり、「[[瞬速]]を持つかのように唱えてよい」といったさらなる効果があるときのこと。例えば[[続唱]]によってインスタント・タイミングでソーサリーなどを唱えることができる。このことは、「マナ・コストを支払うことなく」という句がなくても同じ。 | ||
*マナ・コストが文字([[X]]、Y)を含み、その文字を含む他のコストがない場合、それは0でなければならない。([http://whisper.wisdom-guild.net/cr/r/107.3b/ CR107.3b]) | *マナ・コストが文字([[X]]、Y)を含み、その文字を含む他のコストがない場合、それは0でなければならない。([http://whisper.wisdom-guild.net/cr/r/107.3b/ CR107.3b]) | ||
− | *支払いを免除されるのはマナ・コストのみである。[[追加コスト]]や[[コスト増加カード|増加したコスト]] | + | *支払いを免除されるのはマナ・コストのみである。[[追加コスト]]や[[コスト増加カード|増加したコスト]]までは代替できず、[[総コスト]]を直接変更する効果も無視できない。 |
**強制の追加コストは必ず支払う必要があり、任意の追加コストは支払うかどうかを選ぶことができる。 | **強制の追加コストは必ず支払う必要があり、任意の追加コストは支払うかどうかを選ぶことができる。 | ||
*これは代替コストの一種であるため、これを適用することを選んだ場合、他の代替コストを適用することはできない。 | *これは代替コストの一種であるため、これを適用することを選んだ場合、他の代替コストを適用することはできない。 | ||
30行: | 30行: | ||
==「マナ・コストを支払うことなく唱える」処理を含む/関連する[[キーワード能力]]== | ==「マナ・コストを支払うことなく唱える」処理を含む/関連する[[キーワード能力]]== | ||
+ | *[[待機]] | ||
*[[秘匿]] | *[[秘匿]] | ||
*[[続唱]] | *[[続唱]] | ||
+ | *[[反復]] | ||
+ | *[[暗号]] | ||
==参考== | ==参考== |
2015年2月15日 (日) 12:56時点における版
マナ・コストを支払うことなく唱える/cast ... without paying its mana costとは、代替コストのうち、リソースを支払うことなく唱えることを許可する書式である。
Oracle of Bones / 骨の神託者 (2)(赤)(赤)
クリーチャー — ミノタウルス(Minotaur) シャーマン(Shaman)
クリーチャー — ミノタウルス(Minotaur) シャーマン(Shaman)
速攻
貢納2(このクリーチャーが戦場に出るに際し、あなたの望む対戦相手1人はこれの上に+1/+1カウンターを2個置いてもよい。)
骨の神託者が戦場に出たとき、貢納が支払われていない場合、あなたはあなたの手札からインスタント呪文1つかソーサリー呪文1つを、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
目次 |
概要
呪文の中には、本来のマナ・コストのほかに、「代わりに」支払うことで唱えることができる特別なコスト、すなわち代替コストを持つものがある。その中でも特にこの「マナ・コストを支払うことなく唱える」という書式のものは、マナ・コストの支払いを免除する。
ルール文章には「あなたは[このオブジェクト]をマナ・コストを支払うことなく唱える(唱えてもよい)/You (may) cast [this object] without paying its mana cost.」と書かれる。
その呪文自身に定義されている場合もあれば、別のカードの効果によって与えられる場合もある。またあるいは別のカードの効果の一部としてその解決時に処理されることもある。
- たいていの場合はマナなどを支払わなくて済むためお得であるが、呪文の性質によっては不利になることがある点に注意。
- 「マナ・コストを支払う代わりに(0)を支払ってもよい」という書式(例:精神壊しの罠/Mindbreak Trap)と挙動はよく似ている。
ルール
代替コストのページも参照。
- マナなどのコストの支払いがないだけで、その他の点については通常の呪文を唱える手順に従う。対象がないのに勝手に唱えたりはできないし、打ち消しされたりもする。
- 呪文自体の性質は変化しない。その呪文のマナ・コストや点数で見たマナ・コスト、色なども変化しない。特別に許可されていない限り、ソーサリーをインスタント・タイミングで唱えたりもできない。
- マナ・コストが文字(X、Y)を含み、その文字を含む他のコストがない場合、それは0でなければならない。(CR107.3b)
- 支払いを免除されるのはマナ・コストのみである。追加コストや増加したコストまでは代替できず、総コストを直接変更する効果も無視できない。
- 強制の追加コストは必ず支払う必要があり、任意の追加コストは支払うかどうかを選ぶことができる。
- これは代替コストの一種であるため、これを適用することを選んだ場合、他の代替コストを適用することはできない。
- 唱えることに誘発する能力(例:ストーム・複製・伝説のエルドラージの能力、強請・果敢など)も、通常同様に誘発する。ただしそれにマナなどの支払いが必要な場合、そちらは支払う必要がある。
「マナ・コストを支払うことなく唱える」処理を含む/関連するキーワード能力
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 6 呪文、能力、効果
- 601 呪文を唱えること
- 601.2 呪文を唱えるとは、やがて解決されてその効果が発生するよう、それを現在ある場所(通常は手札)から取り、スタックに積み、コストを支払うことである。呪文を唱える、という中には、その呪文の提示(rule 601.2a-d)と、コストの決定と支払い(rule 601.2f-h)が含まれる。呪文を唱えることは、以下の順番で以下の手順を踏む。プレイヤーがこの手順を始めるには、その呪文を適正に唱えられる必要がある(rule 601.3 参照)。下記に列記されている手順の実行中にその手順で必要なことができなかったら、その呪文を唱えることは不正である。ゲームはその呪文が提示される直前の瞬間まで巻き戻される(rule 728〔不正な処理の扱い〕参照)。
- 601.2a 呪文を唱えることを提示する場合、プレイヤーはまずそのカード(あるいはそのカードのコピー)を元の領域からスタックへと動かす。それはスタックの一番上にあるオブジェクトとなる。これはそのカード(あるいはそのカードのコピー)のすべての特性を持ち、そのプレイヤーがそのコントローラーとなる。あなたがその呪文を唱え始めるに際してその特性を修整する継続的効果は、それがスタックに置かれるに際して始まる(rule 611.2f 参照)。呪文は、解決されるか打ち消されるか、あるいはルールや効果によって他の領域に動かされるまでスタックにとどまる。
- 601.2b 呪文がモードを持つ場合、プレイヤーはモードの選択を宣言する(rule 700.2 参照)。プレイヤーがその呪文に他のカードを連繋(rule 702.47 参照)したい場合、そのカードを手札から公開する。その呪文が、バイバックやキッカーと言った、代替コストや追加コスト(rule 118.8、rule 118.9 参照)を持っている場合、プレイヤーはそのコストのうちどれを払うかを宣言する(rule 601.2f 参照)。単一の呪文に対し、複数の代替法で唱えたり、あるいは代替コストを支払ったりすることはできない。その呪文が、唱える間に支払う可変のコスト(マナ・コストに含まれる{X}など。rule 107.3 参照)を持つ場合、プレイヤーはその値を宣言する。その数字が、そのプレイヤーが後でその呪文の宣言中あるいは解決中に行う選択によってその呪文の文章中で定義されている場合、プレイヤーはその選択をこの時点で行う。その呪文を唱える間に支払うコストに混成マナ・シンボルが含まれている場合、プレイヤーは混成でないマナでどう支払うかを宣言する。その呪文を唱える間に支払うコストにファイレクシア・マナが含まれている場合、プレイヤーはそれらの各シンボルごとに2点のライフを支払うかその色のマナを支払うかを宣言する。前段階での選択(墓地からフラッシュバックで呪文を唱えることを選んだ、変異つきクリーチャーを裏向きに唱えることを選んだなど)は、それ以降の選択を制約する。
- 601.2c プレイヤーは、その呪文の求める対象それぞれについて、適正なプレイヤーやオブジェクトを選んで宣言する。代替コストや追加コスト(キッカー・コストなど)を支払ったとき、あるいは特定のモードを選んだときにのみ対象を取りうる呪文は、それ以外の場合には対象を取りえないものとして唱えられる。同様に、代替コストや追加コストが選択された場合にだけ他の対象を取りえることがある。呪文が可変の数の対象を取る場合、プレイヤーは対象を宣言する前にいくつの対象を取るのかを宣言する。対象の数が、呪文の文章によって定められていることがある。呪文の定める対象の数が決定されたら、その対象の数を決定するために参照された情報が変わったとしても、その数は変わらない。同じ「target」の語で示される中で(日本語版では、「[性質]N個」」「[性質]や[別の性質]のうちM個」としてまとめられている中で)、同じ対象を複数回選ぶことはできない。複数の対象群がある場合、同一のプレイヤーやオブジェクトを(条件を満たしているなら)それぞれで1回ずつ対象に取ることができる。あるオブジェクトやプレイヤーが対象として選ばれなければならないという効果がある場合、対象を選ぶプレイヤーは、オブジェクトやプレイヤーを対象にできないとするルールや効果に反しない限りにおいて最大の数のその種の効果に従うように対象を選ぶ。選ばれたプレイヤーやオブジェクトはその呪文の対象となる。(それらが呪文の対象となったときに誘発する能力はこの時点で誘発する。この呪文が唱えられ終わるまで、その能力はスタックには積まれない。)
- 601.2d 呪文によって、プレイヤーが1つ以上の対象を含む複数のオブジェクトやプレイヤーにダメージやカウンターなどの効果を分割したり分配したりするとき、そのプレイヤーは、選ばれたプレイヤーやオブジェクトそれぞれが最低限それを1つは受けるように、量と分割の仕方を選ぶ。
- 601.2e ゲームは提示された呪文が適正に唱えられるかどうかを見る。提示された呪文が不正だった場合、ゲームはその呪文を唱えることが提示される直前の瞬間に戻る(rule 728〔不正な処理の扱い〕参照)。
- 601.2f プレイヤーはその呪文の総コストを決定する。通常、そのマナ・コストだけである。追加コストや代替コストを持つ呪文や、支払うべきコストを増減させる効果、あるいは他の代替コストを使えるようにする効果も存在する。コストには、マナの支払い、パーマネントのタップ、パーマネントの生け贄、手札のカードを捨てる、などが含まれる。総コストとは、マナ・コストまたは代替コスト(rule 601.2b で決定したもの)に、すべての追加コストやコストの増加分を加え、コストの減少分を引いたものである。複数のコスト減少が適用される場合、そのプレイヤーは任意の順番でそれらを適用する。コストの増減を計算した結果として総コストのマナ部分がなくなった場合、それは{0}として扱う。{0}未満に減少することはない。この計算後、総コストを直接変更する効果が適用され、総コストが「固定」される。この後で効果が総コストを変更しようとしても、何の効果もない。
- 601.2g 総コストの中にマナの支払いが含まれる場合、そのプレイヤーはマナ能力を起動する機会(rule 605〔マナ能力〕参照)を得る。マナ能力はコストを支払う前に起動する必要がある。
- 601.2h プレイヤーはその総コストを支払う。まず、無作為の要素やライブラリーから公開領域にオブジェクトを動かすことを含まないすべてのコストを任意の順で支払う。その後、残りのすべてのコストを任意の順で支払う。一部分だけ支払うことは許されない。それらのうち支払うことのできないものを支払うことは選べない。
- 601.2i rule 601.2a-h で示された手順が完了したら、その呪文が唱えられるに際してその呪文の特性を変更する効果が適用される。その後、その呪文は唱えられたことになる。呪文が唱えられたこと、あるいはスタックに積まれたことによる誘発型能力は、この時点で誘発する。その呪文のコントローラーがそれを唱える前に優先権を持っていた場合、そのプレイヤーは優先権を得る。
- 601.2 呪文を唱えるとは、やがて解決されてその効果が発生するよう、それを現在ある場所(通常は手札)から取り、スタックに積み、コストを支払うことである。呪文を唱える、という中には、その呪文の提示(rule 601.2a-d)と、コストの決定と支払い(rule 601.2f-h)が含まれる。呪文を唱えることは、以下の順番で以下の手順を踏む。プレイヤーがこの手順を始めるには、その呪文を適正に唱えられる必要がある(rule 601.3 参照)。下記に列記されている手順の実行中にその手順で必要なことができなかったら、その呪文を唱えることは不正である。ゲームはその呪文が提示される直前の瞬間まで巻き戻される(rule 728〔不正な処理の扱い〕参照)。
- 601 呪文を唱えること