オークの軍旗/Orcish Oriflamme

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(10人の利用者による、間の22版が非表示)
3行: 3行:
 
突撃支援[[エンチャント]]。[[あなた|自分]]の[[攻撃クリーチャー]]は単純に[[パワー]]が1増える。[[リミテッド・エディション]]から[[基本セット]]にいる定番的[[カード]]だったが、[[第8版]]で[[皆勤賞]]を逃した。
 
突撃支援[[エンチャント]]。[[あなた|自分]]の[[攻撃クリーチャー]]は単純に[[パワー]]が1増える。[[リミテッド・エディション]]から[[基本セット]]にいる定番的[[カード]]だったが、[[第8版]]で[[皆勤賞]]を逃した。
  
[[攻撃]]時のみかつパワーだけの強化で、[[十字軍/Crusade]]などと比べると少々寂しくはあるが、[[赤]]らしくはある。
+
[[攻撃]]時のみかつパワーだけの強化で、[[十字軍/Crusade]]などと比べると少々寂しくはあるが、[[赤]]らしくはあり、[[カードプール]]が狭い黎明期では[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]の最後の一押しに使えないこともなかった。実際に(下記の通り2マナだったとはいえ)初の[[DCI]]認定大会の決勝戦で使用された実績がある([http://archive.wizards.com/Magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/arcana/249 参考])。
  
*[[アルファ版]]では、[[マナ・コスト]]が(1)([[赤マナ|赤]])として印刷されていた({{Gatherer|id=214|カード画像}})が、[[ベータ版]]以降は(3)(赤)に変更されている。
+
*[[アルファ版]]では、[[マナ・コスト]]が(1)([[赤マナ|赤]])としてミスプリントされていた({{Gatherer|id=214|カード画像}})が、[[ベータ版]]以降は(3)(赤)に訂正されている。
*[[1994年]]1月25日から1994年2月23日の約1か月間、当時の[[タイプ1]][[トーナメント]]で[[制限カード]]に指定されていた。当時の[[カードプール]]では、赤での[[全体強化]]は最後の一押しに有効であったものの、正直制限カードとしてはかなり場違いではある。
+
**このミスプリントにより、[[1994年]]1月25日から1994年2月23日の約1か月間、当時の[[タイプ1]][[トーナメント]]で[[制限カード]]に指定されていたことがある。<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/25-random-things-about-magic-2009-02-13 25 Random Things About Magic]([[Making Magic]] [[2009年]]2月16日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>当時は[[オラクル]]が存在せず、すべてのカードは実際に印刷されている通りにプレイできたのである。とはいえ、この効果が2マナで使えたからと言って制限カード足るかというと、現在の感覚だと場違い感はある。
**その真相は、上記のミスプリントによるもの。当時のルールでは、(信じがたいことに)カードに書いてある通りのコストでプレイできたとのこと。([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/25-random-things-about-magic-2009-02-13 参考])
+
**この出来事を由来としてデザインされたのが、オークの軍旗と同じ効果で(1)(赤)の[[ゴブリンの軍旗/Goblin Oriflamme]]である。<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/modern-times-2019-06-10 Modern Times]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0032598/ モダン・タイムス](Making Magic -マジック開発秘話- 2019年6月10日 Mark Rosewater著)</ref>
*[[エターナルマスターズ]]で[[コモン]]として[[再録]]。[[Pauper]]で使用可能となった。
+
*[[エターナルマスターズ]]で[[コモン]]として[[再録]]。[[パウパー]]で使用可能となった。
  
 
==関連カード==
 
==関連カード==
 +
[[戦法/Battle Plan]] - {{Gatherer|Battle Plan}}にオークの軍旗が描かれている、対象単体版リメイク。([[モダンホライゾン2]])
 
===主な亜種===
 
===主な亜種===
[[攻撃クリーチャー]]すべてに[[全体強化]]を施す[[パーマネント]]。特筆のない限り+1/+0修整で赤のエンチャント。
+
[[攻撃クリーチャー]]すべてに[[全体強化]]を施す[[パーマネント]]。特筆のない限り+1/+0[[修整]]で赤の4マナエンチャント。自ら攻撃する事で同効果を[[誘発]]させるクリーチャーは[[喊声]]の項を参照。
 
*[[Mightstone]] - [[アーティファクト]]版。他の[[プレイヤー]]の[[クリーチャー]]にも[[効果]]が及ぶ、戦の角笛の[[下位互換]]。([[アンティキティー]])
 
*[[Mightstone]] - [[アーティファクト]]版。他の[[プレイヤー]]の[[クリーチャー]]にも[[効果]]が及ぶ、戦の角笛の[[下位互換]]。([[アンティキティー]])
*[[熱烈な突撃/Fervent Charge]] - +2/+2修整だが、効果は各クリーチャーの攻撃参加に[[誘発]]する。[[白黒赤]][[多色]]カード。([[アポカリプス]])
+
**[[戦争の最高潮/Crescendo of War]] - [[白]]のエンチャント。各プレイヤーの[[アップキープ]]に敵対[[カウンター (目印)|カウンター]]を1つずつ置き、各プレイヤーの攻撃クリーチャーはその数だけ+1/+0修整を受ける。([[統率者 (カードセット)|統率者]])
*[[ラクドスの頌歌/Anthem of Rakdos]] - +2/+0修整だが、攻撃クリーチャーの数分あなたに[[ダメージ]]。[[暴勇]]を達成すると与えるダメージが倍になる。[[黒赤]]の多色カード。([[ディセンション]])
+
*[[熱烈な突撃/Fervent Charge]] - +2/+2修整だが、効果は各クリーチャーの攻撃参加時に誘発する。[[白黒赤]][[多色カード]]。([[アポカリプス]]
*[[戦争の貴神/Nobilis of War]] - +2/+0修整である以外は同じ効果を内蔵したクリーチャー。[[白赤]]の[[混成カード]]。([[イーブンタイド]])
+
*[[雷鳴の杖/Thunderstaff]] - [[起動]]2マナの[[タップ能力]]で[[タップ状態]]のクリーチャーにのみ修整を加える。これが[[アンタップ状態]]ならあなたへの[[戦闘ダメージ]]を1点ずつ[[軽減]]。3マナのアーティファクト。([[ダークスティール]])
 +
**[[パルンズの剣/Sword of the Paruns]] - 雷鳴の杖の[[装備品]]版。タップ状態のクリーチャーにのみ+2/+0修整を加え、アンタップ状態なら+0/+2修整。起動3マナでタップ、アンタップを切り替えられる。([[ギルドパクト]])
 +
**[[護法の要塞/Warded Battlements]] - タップ能力で修整を加える。白の3マナ[[防衛]]クリーチャー。([[基本セット2021]])
 +
**[[秩序の学部長、オーガスタ/Augusta, Dean of Order]] - タップ状態のクリーチャーにのみ継続的に修整を加える。アンタップ状態なら+0/+1修整。白3マナの[[伝説のクリーチャー]]。([[ストリクスヘイヴン:魔法学院]])
 +
*[[ラクドスの頌歌/Anthem of Rakdos]] - +2/+0修整だが1マナ[[重い|重く]]、攻撃クリーチャーの数分あなたに[[ダメージ]]。[[暴勇]]を達成すると与えるダメージが倍になる。[[黒赤]]の多色カード。([[ディセンション]])
 +
*[[クローサの英雄、ストーンブラウ/Stonebrow, Krosan Hero]] - +2/+2修整だが1マナ重く、[[トランプル]]を持つクリーチャーにしか作用しない。攻撃時に誘発する。[[赤緑]]の伝説のクリーチャー。([[時のらせん]])
 +
*[[戦争の貴神/Nobilis of War]] - +2/+0修整である以外は同じ効果を[[内蔵]]したクリーチャー。[[白赤]]の[[クウィンタプルシンボル]]5マナ[[混成カード]]。([[イーブンタイド]])
 
*[[扇動する集団/Instigator Gang]] - 同じ効果を内蔵した[[狼男]]・クリーチャー。[[変身]]により効果が大きくなることもある。([[イニストラード]])
 
*[[扇動する集団/Instigator Gang]] - 同じ効果を内蔵した[[狼男]]・クリーチャー。[[変身]]により効果が大きくなることもある。([[イニストラード]])
**[[首折れ路の乗り手/Breakneck Rider]] - [[第2面]]にならないと強化効果を発揮しないが、[[トランプル]]も付与する狼男・クリーチャー。([[イニストラードを覆う影]])
+
**[[首折れ路の乗り手/Breakneck Rider]] - [[第2面]]にならないと強化効果を発揮しないが1マナ軽く、トランプルも付与する狼男・クリーチャー。([[イニストラードを覆う影]])
 
*[[グルールの戦唄/Gruul War Chant]] - [[威迫]]も付与する。[[赤緑]]の多色カード。([[ドラゴンの迷路]])
 
*[[グルールの戦唄/Gruul War Chant]] - [[威迫]]も付与する。[[赤緑]]の多色カード。([[ドラゴンの迷路]])
*[[名誉ある者、ガイージー/Gahiji, Honored One]] - +2/+0修整だが、[[対戦相手]]か対戦相手の[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]への攻撃参加に誘発する[[多人数戦]]対応型。[[赤緑白]]の[[伝説のクリーチャー]]。([[統率者2013]])
+
*[[名誉ある者、ガイージー/Gahiji, Honored One]] - +2/+0修整だが、[[対戦相手]]か対戦相手の[[プレインズウォーカー]]への攻撃参加に誘発する[[多人数戦]]対応型。[[赤緑白]]5マナの伝説のクリーチャー。([[統率者2013]])
*[[戦の角笛/War Horn]] - 同じ効果を内蔵した[[アーティファクト]]。1マナ軽くなり赤以外でも扱えるようになった。([[マジック・オリジン]])
+
*[[戦の角笛/War Horn]] - 同じ効果を内蔵した3マナの[[アーティファクト]]。([[マジック・オリジン]])
 
+
*[[護衛隊長、アドリアナ/Adriana, Captain of the Guard]] - あなたの攻撃クリーチャーはあなたが攻撃した対戦相手1人につき+1/+1修整を受ける。白赤5マナの伝説のクリーチャー。([[コンスピラシー:王位争奪]])
 +
**[[ドラグスコルの援軍/Drogskol Reinforcements]] - [[スピリット]]限定のアドリアナ。白4マナのスピリット。([[イニストラード:真紅の契り統率者デッキ]])
 +
**[[空狩人の打撃部隊/Skyhunter Strike Force]] - [[統率者]]をコントロールしていないと作用しないアドリアナ。白3マナのクリーチャー。([[ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ]])
 +
*[[凶兆艦隊の首折り/Dire Fleet Neckbreaker]] - +2/+0修整だが、[[海賊]]限定。黒赤4マナの海賊。([[イクサランの相克]])
 +
*[[ゴブリンの軍旗/Goblin Oriflamme]] - 2マナにして上記ミスプリント状態を再現した[[上位互換]]リメイク。([[モダンホライゾン]])
 +
*[[僻境の暴虐/Ferocity of the Wilds]] - トランプルも付与する上に1マナ軽いが、[[人間]]にだけは作用しない。([[エルドレインの王権]])
 +
*[[アクームの怒り、モラウグ/Moraug, Fury of Akoum]] - [[上陸]]で追加の[[戦闘フェイズ]]を得られる6マナ伝説のクリーチャー。攻撃に参加するたび、そのターン攻撃した回数につき+1/+0修整。([[ゼンディカーの夜明け]])
 +
*[[誘うウィル・オ・ウィスプ/Beckoning Will-o'-Wisp]] - あなたが選んだ対戦相手1人への攻撃クリーチャー全般に作用する多人数戦対応型。白3マナのクリーチャー。([[統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い]])
 +
*[[殺戮の歌い手/Slaughter Singer]] - +1/+1修整だが[[毒性]]クリーチャーにしか作用しない。[[緑白]]2マナの毒性クリーチャーだが、自身には修整を加えない。([[ファイレクシア:完全なる統一]])
 +
*[[抵抗の咆哮/Roar of Resistance]] - +2/+0修整な上に2マナ軽いが、攻撃時に(1)(赤)を支払う必要がある。他プレイヤーの攻撃時に[[パンプアップ]]させる事もできる多人数戦対応型。(ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ)
 +
*[[救済の巨像/Salvation Colossus]] - +2/+2修整に加え[[破壊不能]]も付与。攻撃時に誘発。自身には影響しない。白8マナの[[アーティファクト・クリーチャー]]。([[モダンホライゾン3統率者デッキ]])
 +
*[[巣穴の戦導者/Warren Warleader]] - +1/+1修整。攻撃時に誘発。[[モード]]の片方。白4マナ[[新生]](2)クリーチャー。([[ブルームバロウ]])
 +
*[[獅子心の光霊/Lionheart Glimmer]] - +1/+1修整。攻撃時に誘発。白5マナ[[護法]](2)の[[クリーチャー・エンチャント]]。([[ダスクモーン:戦慄の館]])
 +
*[[汚された画廊/Defaced Gallery]] - +1/+0修整。攻撃時に誘発。[[部屋]]の片方。2マナ。(ダスクモーン:戦慄の館)
 +
また下記の「あなたのターンである限り」全体強化を施す能力も、性質はほぼ同じと言える。
 +
*[[Vibrating Sphere]] - アーティファクト。+2/+0修整。ただし対戦相手のターンには-0/-2修整を与えてしまう。([[アイスエイジ]])
 +
*[[交戦の栄光/Glory of Warfare]] - +2/+0修整。対戦相手のターンには+0/+2修整を与える。白赤の多色カード。([[アラーラ再誕]])
 +
*[[鱗王の監視/Sight of the Scalelords]] - 1マナ重い[[緑]]のエンチャント。あなたの戦闘の開始時誘発で、[[タフネス]]4以上のクリーチャーのみ+2/+2修整と[[警戒]]を得る。([[タルキール龍紀伝]])
 +
*[[街頭暴動/Street Riot]] - トランプルも付与するが1マナ重い。([[ラヴニカのギルド]])
 +
*[[兵団の統率者/Squad Commander]] - あなたの戦闘の開始時誘発で、[[パーティー]]が全て揃っていれば+1/+0修整と破壊不能を付与。4マナ[[戦士]]クリーチャー。(ゼンディカーの夜明け)
 +
*[[鋼軍団のプラヴァ/Prava of the Steel Legion]] - クリーチャー・[[トークン]]にのみ+1/+4修整。白3マナ[[共闘]]の伝説のクリーチャー。([[統率者レジェンズ]])
 +
*[[クローサの心胆、カマール/Kamahl, Heart of Krosa]] - あなたの戦闘の開始時誘発で、+3/+3修整とトランプルを得る。緑8マナ共闘の伝説のクリーチャー。(統率者レジェンズ)
 +
*[[ドーンハルトの管理人/Dawnhart Wardens]] - あなたの戦闘の開始時誘発で、[[集会]]を達成していれば+1/+0修整を得る。[[緑白]]3マナのクリーチャー。([[イニストラード:真夜中の狩り]])
 +
*[[ダニの監視者/Mite Overseer]] - +1/+0修整に加え[[先制攻撃]]も付与。ただしクリーチャー・[[トークン]]限定。白4マナのクリーチャー。(ファイレクシア:完全なる統一)
 +
*[[雷嵐の天使/Voltstorm Angel]] - あなたの戦闘の開始時誘発で、+1/+1修整。ただし[[エネルギー・カウンター]]2個を支払う必要がある。モードの片方。白5マナのクリーチャー。([[モダンホライゾン3]])
 
==参考==
 
==参考==
 +
<references />
 +
 
*[[カード個別評価:第7版]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:第7版]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:第6版]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:第6版]] - [[アンコモン]]

2024年9月29日 (日) 23:10時点における最新版


Orcish Oriflamme / オークの軍旗 (3)(赤)
エンチャント

あなたがコントロールする攻撃しているクリーチャーは+1/+0の修整を受ける。


突撃支援エンチャント自分攻撃クリーチャーは単純にパワーが1増える。リミテッド・エディションから基本セットにいる定番的カードだったが、第8版皆勤賞を逃した。

攻撃時のみかつパワーだけの強化で、十字軍/Crusadeなどと比べると少々寂しくはあるが、らしくはあり、カードプールが狭い黎明期ではビートダウンの最後の一押しに使えないこともなかった。実際に(下記の通り2マナだったとはいえ)初のDCI認定大会の決勝戦で使用された実績がある(参考)。

[編集] 関連カード

戦法/Battle Plan - イラストにオークの軍旗が描かれている、対象単体版リメイク。(モダンホライゾン2

[編集] 主な亜種

攻撃クリーチャーすべてに全体強化を施すパーマネント。特筆のない限り+1/+0修整で赤の4マナエンチャント。自ら攻撃する事で同効果を誘発させるクリーチャーは喊声の項を参照。

また下記の「あなたのターンである限り」全体強化を施す能力も、性質はほぼ同じと言える。

[編集] 参考

  1. 25 Random Things About MagicMaking Magic 2009年2月16日 Mark Rosewater著)
  2. Modern Times/モダン・タイムス(Making Magic -マジック開発秘話- 2019年6月10日 Mark Rosewater著)
QR Code.gif