モミール・ベーシック

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==概要==
 
==概要==
Momir Vigからランダムに出現する[[クリーチャー]]・[[トークン]]のみで戦うフォーマット。その性質から、[[構築]]や[[リミテッド]]などに比べ、運の要素が極めて強い。今まで[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]で生み出された数多のクリーチャーが夢の共演を果たすため、現実で再現するのが難しい、MOならではの遊び方と言える。
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Momir Vigからランダムに出現する[[クリーチャー]]・[[トークン]]のみで戦うフォーマット。その性質から、[[構築]]や[[リミテッド]]などに比べ、[[運ゲー|運]]の要素が極めて強い。今まで[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]で生み出された数多のクリーチャーが夢の共演を果たすため、現実で再現するのが難しい、MOならではの遊び方と言える。
  
 
Momir Vigが使用可能になって以来、主にカジュアル・ルームでプレイされていたものが、後に正式にサポートされた。
 
Momir Vigが使用可能になって以来、主にカジュアル・ルームでプレイされていたものが、後に正式にサポートされた。
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==構築ルール==
 
==構築ルール==
 
{{カードテキスト
 
{{カードテキスト
|カード名=Momir Vig, Simic Visionary Avatar
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|カード名=[[Momir Vig, Simic Visionary Avatar]]
 
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|カードテキスト=(X),カードを1枚捨てる:マナ総量がXである、無作為に選ばれたクリーチャー・カード1枚のコピーであるトークンを1体生成する。起動はソーサリーとしてのみ行い、毎ターン1回しか起動できない。
 
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|アーティスト=UDON (Chris Stevens)
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:1マナのクリーチャーに、盤面に大きな影響を与えるものは少ないため、[[カード]]消費を抑えてマナを伸ばす方が良いとされる(マナ・クリーチャーの確率は概ね低い)。
 
:1マナのクリーチャーに、盤面に大きな影響を与えるものは少ないため、[[カード]]消費を抑えてマナを伸ばす方が良いとされる(マナ・クリーチャーの確率は概ね低い)。
 
:*参考までに、[[2012年]]5月時点における1マナ域のクリーチャーがマナ・クリーチャーである確率はほぼ1/19(5%程度)。2マナ域も同程度である。3マナ域では2.6%程度。0マナ域は1/10で[[ドライアドの東屋/Dryad Arbor]]が当たるが、他に有用なクリーチャーが皆無。
 
:*参考までに、[[2012年]]5月時点における1マナ域のクリーチャーがマナ・クリーチャーである確率はほぼ1/19(5%程度)。2マナ域も同程度である。3マナ域では2.6%程度。0マナ域は1/10で[[ドライアドの東屋/Dryad Arbor]]が当たるが、他に有用なクリーチャーが皆無。
:*基本的にはX=2から起動し始め、8マナ域までの連続起動を目指す。先手の場合はそのまま連続で起動し続けると7マナで止まってしまうので、8マナに伸ばすにはどこかでもう1つ起動しないマナ域が必要となる。比較的高確率かつ圧倒的な支配力を持つ[[伝説の]][[真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth|エルドラージ・クリーチャー]]たちのマナ域に繋げるため、[[アゾリウスのギルド魔道士/Azorius Guildmage]]がいるX=2で起動した後はX=5程度まで手札を保持する手もあるが、9マナ域は8マナ域とクリーチャーの質がさほど変わらず、10マナ域はハズレも多いため、[[ダメージレース]]を犠牲にする程かどうかは微妙な所であり、最近はそのようなプレイングはあまり見かけなくなった。ただし8マナには悪名高い[[深海の生息者/Denizen of the Deep]]や、状況次第で自分が不利になるクリーチャーが何枚か存在しているため、特に有利な状況では8マナで起動せずに9マナ域までマナを伸ばすこともある。(9マナ域にはマナ・コストに見合わない「弱い」クリーチャーはいるが、深海の生息者のような「出たら自分が不利になる」クリーチャーは存在しない。)
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:*基本的にはX=2から起動し始め、8マナ域までの連続起動を目指す。[[先攻]]の場合はそのまま連続で起動し続けると7マナで止まってしまうので、8マナに伸ばすにはどこかでもう1つ起動しないマナ域が必要となる。比較的高確率かつ圧倒的な支配力を持つ[[伝説の]][[真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth|エルドラージ・クリーチャー]]たちのマナ域に繋げるため、[[アゾリウスのギルド魔道士/Azorius Guildmage]]がいるX=2で起動した後はX=5程度まで手札を保持する手もあるが、9マナ域は8マナ域とクリーチャーの質がさほど変わらず、10マナ域はハズレも多いため、[[ダメージレース]]を犠牲にする程かどうかは微妙な所であり、最近はそのようなプレイングはあまり見かけなくなった。ただし8マナには悪名高い[[深海の生息者/Denizen of the Deep]]や、状況次第で自分が不利になるクリーチャーが何枚か存在しているため、特に有利な状況では8マナで起動せずに9マナ域までマナを伸ばすこともある。(9マナ域にはマナ・コストに見合わない「弱い」クリーチャーはいるが、深海の生息者のような「出たら自分が不利になる」クリーチャーは存在しない。)
 
:**アゾリウスのギルド魔道士は出たら[[勝利]]と言えるカードではあるが、これが出る確率は0.1%未満のため、期待はしない方がよいだろう。
 
:**アゾリウスのギルド魔道士は出たら[[勝利]]と言えるカードではあるが、これが出る確率は0.1%未満のため、期待はしない方がよいだろう。
:近年は低コストクリーチャーの[[カードパワー]]が上昇しているため、あえてX=1から起動し早い段階から押し切るプレイングもある程度は肯定されるようになった。とはいえ先手の相手がX=1で出してきたクリーチャーが弱い場合、無理に対抗してX=1を起動するのではなく無視するのも手。
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:近年は低コストクリーチャーの[[カードパワー]]が上昇しているため、あえてX=1から起動し早い段階から押し切るプレイングもある程度は肯定されるようになった。とはいえ先攻の相手がX=1で出してきたクリーチャーが弱い場合、無理に対抗してX=1を起動するのではなく無視するのも手。
  
 
;基本土地は全種類投入
 
;基本土地は全種類投入
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*[[イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris]]
 
*[[イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris]]
 
*[[ナクタムンの侍臣、テムメト/Temmet, Vizier of Naktamun]]
 
*[[ナクタムンの侍臣、テムメト/Temmet, Vizier of Naktamun]]
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*[[がめつい市長、カンバール/Kambal, Profiteering Mayor]]
  
 
[[プロテクション]](クリーチャー)持ちのクリーチャー
 
[[プロテクション]](クリーチャー)持ちのクリーチャー
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極端なマナブーストを行えるクリーチャー
 
極端なマナブーストを行えるクリーチャー
 
*[[ニクス咲きの古きもの/Nyxbloom Ancient]]
 
*[[ニクス咲きの古きもの/Nyxbloom Ancient]]
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*[[耕作する巨躯/Cultivator Colossus]]
  
 
呪文を唱える必要がないことがメリットになるクリーチャー
 
呪文を唱える必要がないことがメリットになるクリーチャー
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*[[イフニルの魔神/Archfiend of Ifnir]]
 
*[[イフニルの魔神/Archfiend of Ifnir]]
 
*[[恐怖の神、ターグリッド/Tergrid, God of Fright]]
 
*[[恐怖の神、ターグリッド/Tergrid, God of Fright]]
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デッキが土地のみであることで特殊な挙動になるクリーチャー
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*[[原初の征服者、エターリ/Etali, Primal Conqueror]](お互いの[[ライブラリー]]を全て追放する)
  
 
==その他==
 
==その他==
*現在、X=14とX=17以上のクリーチャーは存在しない。
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*X=13では[[約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End]]、X=16では[[ドラコ/Draco]]が確実に出る。X=15では[[引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn]]か[[土着のワーム/Autochthon Wurm]][[終末の影/Shadow of Mortality]]か[[アースクウェイク・ドラゴン/Earthquake Dragon]]が出る。
**X=13では[[約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End]]、X=15では[[引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn]]か[[土着のワーム/Autochthon Wurm]]、X=16では[[ドラコ/Draco]]が確実に出る。
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*X=14とX=17以上のクリーチャーは存在しない。
 
*トークンであるため、墓地から復活するタイプの能力([[転生]]、[[頑強]]、[[不死]]、[[蘇生]]、[[不朽]]など)は無意味となる。
 
*トークンであるため、墓地から復活するタイプの能力([[転生]]、[[頑強]]、[[不死]]、[[蘇生]]、[[不朽]]など)は無意味となる。
*[[変身する両面カード]]は[[第2面]]に変身できない点に留意([[変身]]を参照)。なお、[[アクロスの英雄、キテオン/Kytheon, Hero of Akros]]などの場合、いずれも変身能力に追放を含むため、追放され消滅する。
 
 
*追放領域を利用する一時的なブリンク能力([[オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhova]]、[[幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Council]]、[[霊異種/Aetherling]]など)は、追放された時点で消滅するため機能しない。
 
*追放領域を利用する一時的なブリンク能力([[オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhova]]、[[幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Council]]、[[霊異種/Aetherling]]など)は、追放された時点で消滅するため機能しない。
 
*変則フォーマットとして[[Jhoira of the Ghitu Avatar]]と組み合わせた'''MoJho'''(Momir Jhoira Basic)、更に[[Stonehewer Giant Avatar]]を加えてゲームを開始する'''MoJhoSto'''がカジュアルルームで遊ばれている。
 
*変則フォーマットとして[[Jhoira of the Ghitu Avatar]]と組み合わせた'''MoJho'''(Momir Jhoira Basic)、更に[[Stonehewer Giant Avatar]]を加えてゲームを開始する'''MoJhoSto'''がカジュアルルームで遊ばれている。
*[[Magic: The Gathering Arena]]でも「モミールの狂気」など、不定期にこれと似たフォーマットのイベントが開催される。以下は相違点。
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**ヴァンガードではなく、同じ起動型能力を持った[[紋章]]を用いる。デッキは構築済みのものを使用し、基本的に[[開始時のライフの総量|初期ライフ]]は20。
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==Magic: The Gathering Arena==
**クリーチャーは基本的にアリーナで使用可能なものから選ばれるが、高マナ域(8~10)には[[グリセルブランド/Griselbrand]]、[[空護りの掃討者/Hoverguard Sweepers]][[運び手]][[サイクル]]など独自のカードも候補に入っている。
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[[Magic: The Gathering Arena]]では「'''モミールの狂気'''/''Momir's Madness''」など、不定期にこれと似たフォーマットのイベントが開催される。
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===モミール・ベーシックとの相違点===
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*ヴァンガードではなく、同じ起動型能力を持った[[紋章]]を用いる。
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*デッキは構築済みのものを使用し、基本的に[[開始時のライフの総量|初期ライフ]]は20。
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**デッキには基本氷雪土地や基本土地以外のカードが含まれている場合がある。
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*クリーチャーは基本的にMTGアリーナで使用可能なものから選ばれるが、高マナ域(8~10)には[[空護りの掃討者/Hoverguard Sweepers]]、[[運び手]][[サイクル]]などMTGアリーナでは所有できない一部のカードも候補に入っている。
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**初期のイベントでは当時MTGアリーナに実装されていたクリーチャーのみ出現していた。そのため、9マナが[[原初の災厄、ザカマ/Zacama, Primal Calamity]]のみ(2018年9月17日開催時)、10マナが[[動じない大ワーム/Impervious Greatwurm]]のみ([[ラヴニカのギルド]]追加後)の時期もあった。その後、MTGアリーナ未実装の8マナ~10マナクリーチャーを多数追加する処置が行われている。<!-- https://mtgazone.com/momirs-madness-exclusive-cards/ によると2019年9月5日アップデートで追加されたとのことですが、リリースノート非掲載のサイレント実装で公式ソースがないため日付は記載していません。-->
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===モミールでのみ出現するクリーチャー===
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厳密にはMTGアリーナの全カードからランダムで選ぶ効果([[旺盛な成長の池/Pool of Vigorous Growth]]など)ならモミール以外でも出現するが、便宜上モミールのみと表現する。
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*8マナ
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**[[悪意の力/Baleful Force]]
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**[[怒れる腹音鳴らし/Borborygmos Enraged]]
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**[[サイの暴走/Crash of Rhinos]]
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**[[巨術士/Gigantomancer]]
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**[[空護りの掃討者/Hoverguard Sweepers]]
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**[[マグマの力/Magmatic Force]]
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**[[潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant]]
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**[[甲鱗のワーム/Scaled Wurm]]
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**[[狼の群れ/Wolf Pack]]
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*9マナ
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**[[魅力的な執政官/Blazing Archon]]
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**[[黒の夜明けの運び手/Bringer of the Black Dawn]]
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**[[青の夜明けの運び手/Bringer of the Blue Dawn]]
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**[[緑の夜明けの運び手/Bringer of the Green Dawn]]
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**[[赤の夜明けの運び手/Bringer of the Red Dawn]]
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**[[白の夜明けの運び手/Bringer of the White Dawn]]
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**[[金属鱗のドレイク/Chromescale Drake]]
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**[[サルディアの巨像/Colossus of Sardia]]
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**[[死の門の悪魔/Demon of Death's Gate]]
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**[[炎のドラゴン/Fire Dragon]]
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**[[炉のドラゴン/Furnace Dragon]]
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**[[エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria]]
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**[[奈落の君、苦弄/Kuro, Pitlord]]
 +
**[[深海の怪物/Thing from the Deep]]
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*10マナ
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**[[ドラゴンの暴君/Dragon Tyrant]]
 +
**[[戦慄の憑依魔/Dread Cacodemon]]
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**[[ストラタドン/Stratadon]]
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===かつてモミールでのみ出現していたクリーチャー===
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括弧内はMTGアリーナで初収録されたセット。
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*8マナ
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**[[騒乱の歓楽者/Bedlam Reveler]] ([[イニストラードを覆う影リマスター]])
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**[[グリセルブランド/Griselbrand]] (イニストラードを覆う影リマスター)
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*10マナ
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**[[核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur]] ([[ヒストリック・アンソロジー|ヒストリック・アンソロジー5]])
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**[[絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger]] ([[ヒストリック・アンソロジー|ヒストリック・アンソロジー3]]
  
 
==参考==
 
==参考==

2025年1月18日 (土) 01:51時点における最新版

モミール・ベーシック/Momir BASICとは、Magic Online認定フォーマットの1つ。Magic Online VanguardMomir Vig, Simic Visionary Avatar氷雪でない基本土地のみが使用可能なフォーマット。

目次

[編集] 概要

Momir Vigからランダムに出現するクリーチャートークンのみで戦うフォーマット。その性質から、構築リミテッドなどに比べ、の要素が極めて強い。今までマジックで生み出された数多のクリーチャーが夢の共演を果たすため、現実で再現するのが難しい、MOならではの遊び方と言える。

Momir Vigが使用可能になって以来、主にカジュアル・ルームでプレイされていたものが、後に正式にサポートされた。

[編集] 構築ルール


ヴァンガード

Momir Vig, Simic Visionary Avatar
ヴァンガード
手札 +0/ライフ +4

(X),カードを1枚捨てる:マナ総量がXである、無作為に選ばれたクリーチャー・カード1枚のコピーであるトークンを1体生成する。起動はソーサリーとしてのみ行い、毎ターン1回しか起動できない。

アーティスト:UDON (Chris Stevens)


[編集] 戦略

運の要素が大きいのは言うまでもないが、それでも基本となる戦略は存在する。ただし、それら基本とされていることでも、決して正確な計算に基づいたものではなく、また新しいセットがサポートされるたびに変わっていくことに注意。また、諸説存在する。

ヴァンガードの能力をX=1から起動しない
まず前提として、「土地のプレイ」「Momir Vigの能力起動」の両方を行えるのは、手札が2枚以上残っているのが条件である。当然、より大きなマナ域でその状態を保持したいが、そのためには序盤は土地のプレイのみを行い、手札の消費を抑える必要がある。つまりその間は一方的にクリーチャーを展開されるリスクを犯すことになり、その兼ね合いがプレイングの大半と言っても良い。特に8マナ域まではマナ域が上昇するに伴ってクリーチャーの質も飛躍的に上昇するため、8マナまではマナを伸ばしたいところである。
1マナのクリーチャーに、盤面に大きな影響を与えるものは少ないため、カード消費を抑えてマナを伸ばす方が良いとされる(マナ・クリーチャーの確率は概ね低い)。
  • 参考までに、2012年5月時点における1マナ域のクリーチャーがマナ・クリーチャーである確率はほぼ1/19(5%程度)。2マナ域も同程度である。3マナ域では2.6%程度。0マナ域は1/10でドライアドの東屋/Dryad Arborが当たるが、他に有用なクリーチャーが皆無。
  • 基本的にはX=2から起動し始め、8マナ域までの連続起動を目指す。先攻の場合はそのまま連続で起動し続けると7マナで止まってしまうので、8マナに伸ばすにはどこかでもう1つ起動しないマナ域が必要となる。比較的高確率かつ圧倒的な支配力を持つ伝説のエルドラージ・クリーチャーたちのマナ域に繋げるため、アゾリウスのギルド魔道士/Azorius GuildmageがいるX=2で起動した後はX=5程度まで手札を保持する手もあるが、9マナ域は8マナ域とクリーチャーの質がさほど変わらず、10マナ域はハズレも多いため、ダメージレースを犠牲にする程かどうかは微妙な所であり、最近はそのようなプレイングはあまり見かけなくなった。ただし8マナには悪名高い深海の生息者/Denizen of the Deepや、状況次第で自分が不利になるクリーチャーが何枚か存在しているため、特に有利な状況では8マナで起動せずに9マナ域までマナを伸ばすこともある。(9マナ域にはマナ・コストに見合わない「弱い」クリーチャーはいるが、深海の生息者のような「出たら自分が不利になる」クリーチャーは存在しない。)
    • アゾリウスのギルド魔道士は出たら勝利と言えるカードではあるが、これが出る確率は0.1%未満のため、期待はしない方がよいだろう。
近年は低コストクリーチャーのカードパワーが上昇しているため、あえてX=1から起動し早い段階から押し切るプレイングもある程度は肯定されるようになった。とはいえ先攻の相手がX=1で出してきたクリーチャーが弱い場合、無理に対抗してX=1を起動するのではなく無視するのも手。
基本土地は全種類投入
このフォーマットでは一切呪文を唱えることができないため、クリーチャーのサイズと能力だけで戦うことになる。
有用な起動型能力を持つクリーチャーは各色に存在するため、それぞれの色マナ/無色マナを使えるようにしておく方が、戦場に出たクリーチャーが腐りにくい。

[編集] 特に危険なクリーチャー

強烈なデメリットを持つなど、単純に使うようにデザインされていないクリーチャーを引き当てると、即敗北あるいは大幅に不利になることも多い。

8マナまでほぼすべてのマナ域で危険なクリーチャーがおり、それらのマナ域で、能力を一切起動しないわけにはいかないだろうから、基本的に対処の方法は皆無である。

X 出たクリーチャー 結果
2 誘うワーム/Tempting Wurm 対戦相手が大量の土地を戦場に出せる
3 田舎の破壊者/Countryside Crusher 次の自分のアップキープライブラリーがすべて削られる。
4 錆の精霊/Rust Elemental アーティファクト・クリーチャーを引き当てない限り毎ターン4ライフずつ削られ続け、自身はタップ
真実を覆すもの/Inverter of Truth ライブラリーがほぼすべて追放される。墓地に充分な枚数の基本土地があることは稀。
荒廃の巨人/Desolation Giant 自分の他のクリーチャーがすべて破壊される。
日々を食うもの/Eater of Days あなたのターンを2ターン飛ばす。
ムンガ・ワーム/Mungha Wurm 自分の土地が1枚しかアンタップしなくなる。
5 地ならし屋/Leveler ライブラリーがすべて追放される。
荒廃の天使/Desolation Angel 自分の土地だけがすべて破壊される。
空を飲み込むもの/Sky Swallower 自分の他のパーマネントが全て対戦相手のものになる。
アニマの賢者/Sages of the Anima カードが引けなくなる。
6 世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon 自分のパーマネントがこれだけになる。クリーチャーは状況起因処理で消滅。
悪魔王ベルゼンロック/Demonlord Belzenlok ライブラリーがすべて追放される。
7 触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable 誘発型能力により即座にゲームに敗北する。
8 深海の生息者/Denizen of the Deep 自分の他のクリーチャーがすべて状況起因処理で消滅。
アクロンの軍団兵/Akron Legionnaire 自分だけ、アクロンの軍団兵とアーティファクト・クリーチャー以外での攻撃ができなくなる。
ケデレクトのリバイアサン/Kederekt Leviathan 他のクリーチャーがすべて状況起因処理で消滅。有利な場面で出た場合はマイナス。
殺戮の化身/Avatar of Slaughter すべてのクリーチャーが攻撃強制になる。攻撃前に起動した場合大損害になる場合が多い。

[編集] 通常より強力なクリーチャー

Momir Vig, Simic Visionary Avatarの起動型能力のみに依存したゲームの性質上、起動型能力を継続的に打ち消すことができるアゾリウスのギルド魔道士/Azorius Guildmageはほとんどの場合に1枚でゲームに勝てるカードである。

また、ゲームに使用されるカードがすべて基本土地とクリーチャー・トークンであるという性質上、以下のようなカードは通常のゲームと比較し強力である。特に、バウンスや一時的な追放能力は除去に等しいため、除去されなければ1枚でゲームを支配できる。

バウンス能力を有するクリーチャー

一時的な追放能力を有するクリーチャー

クリーチャー・トークンに関する能力を有するクリーチャー

プロテクション(クリーチャー)持ちのクリーチャー

土地カードを参照するクリーチャー

極端なマナブーストを行えるクリーチャー

呪文を唱える必要がないことがメリットになるクリーチャー

カードを捨てることを参照するクリーチャー

デッキが土地のみであることで特殊な挙動になるクリーチャー

[編集] その他

[編集] Magic: The Gathering Arena

Magic: The Gathering Arenaでは「モミールの狂気/Momir's Madness」など、不定期にこれと似たフォーマットのイベントが開催される。

[編集] モミール・ベーシックとの相違点

  • ヴァンガードではなく、同じ起動型能力を持った紋章を用いる。
  • デッキは構築済みのものを使用し、基本的に初期ライフは20。
    • デッキには基本氷雪土地や基本土地以外のカードが含まれている場合がある。
  • クリーチャーは基本的にMTGアリーナで使用可能なものから選ばれるが、高マナ域(8~10)には空護りの掃討者/Hoverguard Sweepers運び手サイクルなどMTGアリーナでは所有できない一部のカードも候補に入っている。

[編集] モミールでのみ出現するクリーチャー

厳密にはMTGアリーナの全カードからランダムで選ぶ効果(旺盛な成長の池/Pool of Vigorous Growthなど)ならモミール以外でも出現するが、便宜上モミールのみと表現する。

[編集] かつてモミールでのみ出現していたクリーチャー

括弧内はMTGアリーナで初収録されたセット。

[編集] 参考

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