統率者戦用セット
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[[統率者戦]]の人気の高さを受け、[[2011年]]には統率者戦用の[[構築済みデッキ]]セット、[[統率者 (カードセット)|'''統率者'''/''Commander'']]が発売された。このセットの成功を受け、[[2013年]]からは他の特殊セットとは別に毎年統率者戦用セットが発売することとなった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/commanders-arsenal-2012-08-10 Commanders Arsenal](Arcana [[2012年]]8月10日 [[Monty Ashley]]著)</ref>。 | [[統率者戦]]の人気の高さを受け、[[2011年]]には統率者戦用の[[構築済みデッキ]]セット、[[統率者 (カードセット)|'''統率者'''/''Commander'']]が発売された。このセットの成功を受け、[[2013年]]からは他の特殊セットとは別に毎年統率者戦用セットが発売することとなった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/commanders-arsenal-2012-08-10 Commanders Arsenal](Arcana [[2012年]]8月10日 [[Monty Ashley]]著)</ref>。 | ||
− | [[開発部]]は統率者戦はカード資産の問題や多種多様な[[カード]]が複雑な相互作用を生み出すゲームとして入門者には適さないと考えてきたが、実際は[[多人数戦]]であることやカジュアルさから初心者の参入の助けになり、統率者戦からマジックに入門したプレイヤーや入門してから統率者戦に加入するプレイヤーが多いことが分かった。また、[[スタンダード]]用のブースター・セットと同期させることによって、ストーリーには登場するがセットに入りきらない伝説のキャラクターや、そのセット固有のメカニズムを扱う統率者を登場させることができる。そのため統率者戦製品を[[プレインズウォーカーデッキ]]に代わる入門者用製品としても位置付け、[[2020年]]の[[統率者2020]]はスタンダード用セットの[[イコリア:巨獣の棲処]]と同時に発売され、そして[[ゼンディカーの夜明け]] | + | [[開発部]]は統率者戦はカード資産の問題や多種多様な[[カード]]が複雑な相互作用を生み出すゲームとして入門者には適さないと考えてきたが、実際は[[多人数戦]]であることやカジュアルさから初心者の参入の助けになり、統率者戦からマジックに入門したプレイヤーや入門してから統率者戦に加入するプレイヤーが多いことが分かった。また、[[スタンダード]]用のブースター・セットと同期させることによって、ストーリーには登場するがセットに入りきらない伝説のキャラクターや、そのセット固有のメカニズムを扱う統率者を登場させることができる。そのため統率者戦製品を[[プレインズウォーカーデッキ]]に代わる入門者用製品としても位置付け、[[2020年]]の[[統率者2020]]はスタンダード用セットの[[イコリア:巨獣の棲処]]と同時に発売され、そして[[ゼンディカーの夜明け]]以降は'''統率者デッキ'''/''Commander Deck''がセットと同時に発売されるようになった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/big-things-are-coming-commander-2020-2019-10-30 Big Things Are Coming for Commander in 2020]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0033269/ 2020年の統率者戦にやってくる大きなもの](News 2019年10月30日 [[Gavin Verhey]]著)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/ikoria-commander-2020-04-03 Ikoria Commander]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0033918/ イコリア統率者](Card Preview 2020年4月3日 Gavin Verhey著)</ref>。 |
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− | + | 中継ぎの[[コレクション]]用製品である[[2012年]]の'''[[Commander's Arsenal]]'''以外は、基本的に以下の仕様となる。 | |
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− | * | + | *100枚の構築済みデッキ |
*[[エターナル]]・フォーマットでのみ使用可能な新規カードが収録 | *[[エターナル]]・フォーマットでのみ使用可能な新規カードが収録 | ||
+ | *大判の[[統率者カード]]1枚([[統率者2013]]以前は3枚、[[ゼンディカーの夜明け統率者デッキ]]<!-- 以降の統率者デッキ -->には封入されない) | ||
+ | *[[トークン・カード]]、デッキやキャラクターの解説紙、紙製デッキボックスなどの補助品 | ||
デッキには通常、統率者として使用可能な[[伝説のクリーチャー]]、あるいは[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]・[[カード]]が3枚以上入っており、デッキを組み変えずとも統率者を入れ替えることで新鮮なプレイができる。 | デッキには通常、統率者として使用可能な[[伝説のクリーチャー]]、あるいは[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]・[[カード]]が3枚以上入っており、デッキを組み変えずとも統率者を入れ替えることで新鮮なプレイができる。 | ||
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+ | |[[騙し討ち/Sneak Attack (統率者デッキ)|騙し討ち/Sneak Attack]]||[[青黒]]||[[遺跡の盗人、アノワン/Anowon, the Ruin Thief]]||[[ディミーアの黒幕ラザーヴ/Lazav, Dimir Mastermind]]||[[妖精の女王、ウーナ/Oona, Queen of the Fae]]||[[川の殺し屋、シグ/Sygg, River Cutthroat]]||[[ならず者]] | ||
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+ | |[[土地の怒り/Land's Wrath]]||[[赤緑白]]||[[ムル・ダヤの祖、オブーン/Obuun, Mul Daya Ancestor]]||||||||[[上陸]] | ||
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2020年9月12日 (土) 22:53時点における版
統率者戦用セットとは、2011年から毎年発売されている統率者戦で遊ぶためのカード・セット。
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概要
統率者戦の人気の高さを受け、2011年には統率者戦用の構築済みデッキセット、統率者/Commanderが発売された。このセットの成功を受け、2013年からは他の特殊セットとは別に毎年統率者戦用セットが発売することとなった[1]。
開発部は統率者戦はカード資産の問題や多種多様なカードが複雑な相互作用を生み出すゲームとして入門者には適さないと考えてきたが、実際は多人数戦であることやカジュアルさから初心者の参入の助けになり、統率者戦からマジックに入門したプレイヤーや入門してから統率者戦に加入するプレイヤーが多いことが分かった。また、スタンダード用のブースター・セットと同期させることによって、ストーリーには登場するがセットに入りきらない伝説のキャラクターや、そのセット固有のメカニズムを扱う統率者を登場させることができる。そのため統率者戦製品をプレインズウォーカーデッキに代わる入門者用製品としても位置付け、2020年の統率者2020はスタンダード用セットのイコリア:巨獣の棲処と同時に発売され、そしてゼンディカーの夜明け以降は統率者デッキ/Commander Deckがセットと同時に発売されるようになった[2][3]。
製品仕様
中継ぎのコレクション用製品である2012年のCommander's Arsenal以外は、基本的に以下の仕様となる。
- 共通したテーマの構築済みデッキ製品が2~5種類発売
- 100枚の構築済みデッキ
- エターナル・フォーマットでのみ使用可能な新規カードが収録
- 大判の統率者カード1枚(統率者2013以前は3枚、ゼンディカーの夜明け統率者デッキには封入されない)
- トークン・カード、デッキやキャラクターの解説紙、紙製デッキボックスなどの補助品
デッキには通常、統率者として使用可能な伝説のクリーチャー、あるいはプレインズウォーカー・カードが3枚以上入っており、デッキを組み変えずとも統率者を入れ替えることで新鮮なプレイができる。
新規カードの伝説のクリーチャーは、完全な新規キャラクターからフレイバー・テキストや背景ストーリーには登場していたがカード化はされてなかったものなど様々なキャラクターが選ばれる
統率者
2011年6月17日発売。中心色1色とその対抗色の3色の組み合わせである、楔/Wedgeがテーマとなっている。
Commander's Arsenal
2012年11月2日発売。構築済みデッキではなく統率者戦で有効なカードのプレミアム・カードや統率者用の大判カード、カウンターなどサプライ・セットの側面が強い。この製品のみ限定生産。
統率者2013
2013年11月1日発売。中心色1色とその友好色の3色の組み合わせである、弧/arcがテーマとなっている。
統率者2014
2014年11月7日発売。単色がテーマとなっており、統率者に指定できるプレインズウォーカー・カードが収録された。このセット以降大判カードは1枚のみの収録となっている。
統率者2015
2015年11月13日発売。対抗色2色がテーマとなっている。また統率者が戦場を離れても失われない経験カウンターを利用するサイクルの伝説のクリーチャーが収録されている。
統率者2016
2016年11月11日発売。4色がテーマとなっており、統率者を2体設定できる共闘を持つカードが収録された。
Commander Anthology
2017年6月9日発売。統率者2015までのセットから4つのデッキを再録した再販セット。
- 天空の業火/Heavenly Inferno(統率者)
- 回避態勢/Evasive Maneuvers(統率者2013)
- 自然の導き/Guided by Nature(統率者2014)
- 墓場の略奪/Plunder the Graves(統率者2015)
統率者2017
2017年8月25日発売。部族がテーマとなっている。このセット以降統率者2019まで製品の種類は4種類になった。
Commander Anthology Volume II
2018年6月8日発売。統率者2016までのセットから4つのデッキを再録した再販セット。
- 貪食と増強/Devour for Power(統率者)
- 一から構築/Built from Scratch(統率者2014)
- 戦闘の猛火/Wade into Battle(統率者2015)
- 致死性の繁殖/Breed Lethality(統率者2016)
統率者2018
2018年8月10日発売。色や部族といった特定のテーマではなく、デッキ全体の戦略に比重をおいたボトムアップ的なデザインとなっている。統率者に指定できるプレインズウォーカーが再登場した。
統率者2019
2019年8月23日発売。マジックで人気のメカニズム4つをテーマとしている。
統率者2020
2020年4月17日/5月15日発売。イコリア:巨獣の棲処と連動したメカニズムをテーマとしている。
ゼンディカーの夜明け統率者デッキ
2020年9月25日発売。ゼンディカーの夜明けと連動したメカニズムをテーマとしている。
参考
- ↑ Commanders Arsenal(Arcana 2012年8月10日 Monty Ashley著)
- ↑ Big Things Are Coming for Commander in 2020/2020年の統率者戦にやってくる大きなもの(News 2019年10月30日 Gavin Verhey著)
- ↑ Ikoria Commander/イコリア統率者(Card Preview 2020年4月3日 Gavin Verhey著)