種類別
出典: MTG Wiki
種類別/Layerとは、オブジェクトの特性に関する複数の継続的効果の適用順を決定する際の、継続的効果の分類を指すルール用語。分類したあとの適用順のルールも含めてこの用語で表す場合もある。
オブジェクトの特性に関する継続的効果は以下の6つの種類別に分類される。
- 第1種:コピー効果(例:エンチャント複製/Copy Enchantment)
- 第2種:コントロール変更効果(例:不忠の糸/Threads of Disloyalty)
- 第3種:文章変更効果(例:幻覚/Mind Bend)
- 第4種:タイプ・サブタイプ・特殊タイプ変更効果(例:自然の類似/Natural Affinity)
- 第5種:第1〜4種、第6種に該当しない一般の継続的効果
- 第6種:パワー・タフネス変更効果
第6種に関してはさらに細分化されており、以下のように分類される。
- 6a:特性定義能力の効果(例:ルアゴイフ/Lhurgoyf)
- 6b:一般の効果(例:彫像の威圧者/Graven Dominator、巨大化/Giant Growth)
- 6c:カウンターの効果
- 6d:パワーやタフネスを特定の値にするのではなく、修整を加える類いの常在型能力の効果(例:邪悪なる力/Unholy Strength、魂の裏切りの夜/Night of Souls' Betrayal)
- 6e:パワーとタフネスを入れ替える効果。(例:熱を帯びた夢、萬迩智/Mannichi, the Fevered Dream)
第1種から第6種までは「こぴこんぶんたいいっぱんぱわー」、第6種の中は「定位置にカウンター、習性で入れ替わる」と覚えておくといいだろう。→参考
ある効果が複数の種類別に分類できるなら、それぞれが適切な種類別として扱われる。以前は、第4種に分類できる効果がある場合は例外であったが、現在はこれも例外ではない。
- 例:野生の雑種犬/Wild Mongrelの能力は、「+1/+1の修整を受ける」部分が第6b種、「あなたの選んだ色になる」部分が第5種である。
- 例:野の源獣/Genju of the Fieldsの(クリーチャー化)能力は、スピリットのクリーチャーになる部分が第4種、パワーとタフネスを設定する部分が第6b種、それ以外(「白である」や絆魂を得る部分)が第5種である。
オブジェクトの特性は、それそのものの値から始まり、それから第1種から順に、種類別に継続的効果を適用して求める。パーマネントが裏向きであることによる影響(2/2でありそれ以外の特性がないクリーチャーである)は、第1種より後、第2種より前に適用される(CR:503.2)。
それぞれの種類別において、まず特性定義能力による効果を最初に適用し、それから他の効果を適用する。同じ種類別で他の効果に依存する効果があるなら、その依存先すべての効果が適用された直後にそれを適用する。このとき複数の効果が同時に適用されることになったら、それらはタイムスタンプ順に適用される。特性定義能力の効果は他の効果に依存しないので、その適用が他の効果より後になることはない。
複数の効果の依存性がループしているのなら、上記のルールを無視してそれらはタイムスタンプ順に適用される。
- 例:謙虚/Humilityの「1/1になる」という効果は第6b種の「一般の効果」である。
- クリーチャーに+1/+1カウンターが乗っているときに謙虚が場に出ると、カウンターでの修整は第6c種なので、そのクリーチャーは2/2になる。
- 十字軍/Crusadeが場にあるとき謙虚が場に出ると、十字軍の効果は第6d種なので、白のクリーチャーは2/2になる。
- 戦士の誉れ/Warrior's Honorで修整を受けているクリーチャーがいるときに謙虚が場に出ると、戦士の誉れの修整は(常在型能力ではないため)第6b種であり、さらに独立しているため、タイムスタンプ順に従って適用され、1/1となる。
- 例:オパール色の輝き/Opalescence2つ(以下Op1,Op2)と謙虚(以下Hu)が場に出ている場合、タイムスタンプ順により結果が変化する。まず、第4種のクリーチャー化と第5種の「能力を失う」はこの順に適用される。残りの「パワーとタフネスがその点数で見たマナ・コストに等しい」と「1/1である」は両方第6b種であり、さらに独立しているので、タイムスタンプ順に適用する。
- タイムスタンプがOp1,Op2,Huの順の場合
- 「1/1である」が最後に適用されるため、全ての全体エンチャントは1/1となる。
- タイムスタンプがOp1,Hu,Op2の順の場合
- Op2が最後に適用されるが、自身には適用しないので、Op2は1/1、それ以外の全体エンチャントはその点数で見たマナ・コストに等しいパワー・タフネスを持つ。
- タイムスタンプがHu,Op1,Op2の順の場合
- Opの両方があとに適用されるため、全ての全体エンチャントはその点数で見たマナ・コストに等しいパワー・タフネスを持つ。
- この問題は「Op-Op-Hu問題」と呼ばれることもある有名なものであり、ウルザズ・デスティニー発売当時から議論が行われていた。このルールの存在意義は、まさにこの問題を簡潔かつ明確に処理することである。
- タイムスタンプがOp1,Op2,Huの順の場合
[編集] 参考
[編集] 引用:総合ルール 5.4.1.0
- 4 呪文・能力と効果
- 418 継続的効果
- 418.5 継続的効果の相互作用
- 418.5a オブジェクトの特性値は、そのオブジェクトそのものの特性値から始まり、それから以下の種類順に継続的効果を適用して求める。(1)コピー 効果(rule 503〔オブジェクトのコピー〕参照)、(2)コントロール変更効果、(3)文章変更効果、(4)タイプ(カード・タイプおよび特殊タイプ、サブタイプ)変更効果、(5)一般の継続的効果、(6)パワーやタフネスを変更する継続的効果。
- 418.5b 効果が複数の種類別に分類できる場合、そのそれぞれの部分がそれぞれの種類別として処理される。いずれかの種類別において効果が適用されはじめた場合、この効果を生み出している能力が途中で失われたとしても、その能力からの効果はそれぞれの種類別で適用される。
- 418.5c ある効果が、(a)別の効果と同じ種類別(存在するなら種類細別も)であり(rule 418.5a 参照)、(b)別の効果を適用することにより、そのテキストが変わったり、効果が発生するかどうかが変わったり、何に適用するかが変わったり適用するもののどれかに何をするかが変わったりし、さらに(c)どちらの効果も特性定義能力でない場合、その効果は他方に「依存している」と言う。そうでない場合、その効果は先の効果と独立であると言う。
- 418.5d 1つまたは複数の効果に依存している効果は、その依存先の効果全てが適用されてからすぐに適用する。このルールによって複数の依存している効果が同時に適用されるようになった場合には、その適用順は「タイムスタンプ順」に従う。依存している効果同士によって依存性のループが生成した場合には、このルールを無視し、依存性のループを生成している効果をタイムスタンプ順に適用する。
- 418.5e オブジェクトのタイムスタンプは、3つの例外を除いて、その現在ある領域に入った時である。例外とは、a)オーラ、装備品、城砦がオブジェクトまたはプレイヤーについた時点で、そのオーラ、装備品、城砦は新しいタイムスタンプを得る。b)複数のオブジェクトが同時に、領域に入ったりつけられたりしてタイムスタンプを得る場合、アクティブ・プレイヤーがタイムスタンプ順を決める。c)フェイズ・インしてきたパーマネントは、フェイズ・アウトしたときに持っていたタイムスタンプを維持する。
- 418.5f 常在型能力によって作られた継続的効果は、それを生み出したカードやパーマネント、あるいはその能力を生成した効果のいずれか新しいほうと同じタイムスタンプを持つ。
- 418.5g 呪文や能力の解決によって作られた継続的効果は、それを生み出した呪文や能力が解決された時のタイムスタンプを得る。
- 418.5h 継続的効果は別の継続的効果を無効化することがある。また、一つの効果の結果が他の効果が適用されるかどうかや、その結果を左右することもある。
- 418.5i 効果によって、クリーチャーのパワーとタフネスが「入れ替え/switch」られることがある。この場合、そのオブジェクトのパワーを参照してそのオブジェクトのタフネスとし、そのオブジェクトのタフネスを参照してそのオブジェクトのパワーとする。この種の効果は、パワーやタフネスに影響を及ぼす他のあらゆる効果よりも後で適用される。rule 418.5a 参照。
- 418.5j 継続的効果の中には、オブジェクトでなくプレイヤーに影響を及ぼすものが存在する。プレイヤーにプロテクション(赤)を与えるような効果がそれである。それらの効果は全て、オブジェクトの特性が決定された後で、タイムスタンプ順に適用される。タイムスタンプ順と依存のルール(rule 418.5b-418.5g)参照。
- 418.5k 継続的効果の中には、オブジェクトでなくゲームのルールに影響を及ぼすものが存在する。プレイヤーの手札の上限を変更するような効果がそれである。それらの効果は全て、他の全ての継続的効果の適用後に適用される。呪文や能力のコストに影響を及ぼす継続的効果は、rule 409.1fに定められた順番で適用される。それ以外のその種の効果はタイムスタンプ順に適用される。タイムスタンプ順と依存のルール(rule 418.5b-418.5g)参照。
- 418.5 継続的効果の相互作用
- 418 継続的効果

