黒赤コントロール
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黒赤コントロール(Black-Red Control)は、黒赤の2色で構成されるコントロールデッキ。
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概要
黒と赤はいずれもクリーチャー除去に長けた色なので、ビートダウンには強い。また手札破壊や土地破壊など、コントロールデッキに対する妨害手段も豊富。火力やドレインなどで直接本体を攻めやすいことも特徴の一つ。
戦場に出てしまったエンチャントに対処することができないことは大きな弱点であり、プロテクションクリーチャーも苦しい。これらに事前に対処できる手札破壊は、デッキにおいて重要な役割を占める。ドローや全体除去など、優秀なアドバンテージカードの存在も重要。
黒赤の2色で純粋なコントロールデッキが組まれることは少なく、色を足して青黒赤や黒赤緑となることの方が多い。2色で組まれる場合、除去や手札破壊、土地破壊などを補助的に用いる、ビート・コントロールの形になりやすい。
戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期
破滅の刻参入後、黒赤2色のコントロールないしミッドレンジ系のデッキが登場した。
伝説のクリーチャー — 吸血鬼(Vampire) 戦士(Warrior)
絆魂
対戦相手がコントロールするトークンでないクリーチャーが1体死亡するなら、代わりにそのカードを追放し、黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
(2)(黒),他の吸血鬼(Vampire)かゾンビを1体生け贄に捧げる:ゲトの裏切り者、カリタスの上に+1/+1カウンターを2個置く。
マグマのしぶき/Magma Sprayや闇の掌握/Grasp of Darknessなどで対戦相手のクリーチャーを除去し、最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hopeや反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defianceでアドバンテージを稼ぐ。最後はプレインズウォーカーの奥義や、ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghetやゴブリンの闇住まい/Goblin Dark-Dwellersなどの中~高マナ域のクリーチャーで勝負を決める。
ビートダウンに対して効果的なカードがデッキの大部分を占めるが、コントロールデッキやコンボデッキにも手札破壊や没収/Dispossessである程度対抗できる。特にモードを持つ削剥/Abradeと大災厄/Doomfallはデッキの柔軟性を高める重要な存在。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリミネアポリス17 ベスト8 (参考)
- 使用者:Nathan Lothamer
- フォーマット
- 闇の掌握と最後の望み、リリアナがメインデッキから4枚積みされるなど、前週のプロツアー「破滅の刻」で活躍したラムナプ・レッドを強く意識した構成になっている。
ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期
ラクドスコントロール(Rakdos Control)、デーモン&ドラゴン(Demons & Dragons)などと呼ばれる黒赤2色のコントロールデッキが少数ながら存在している。
クリーチャー — デーモン(Demon)
飛行
各戦闘の開始時に、いずれの対戦相手もクリーチャーを1体生け贄に捧げてもよい。プレイヤー1人がそうした場合、冒涜の悪魔をタップし、これの上に+1/+1カウンターを1個置く。
ソーサリー
神々の憤怒は各クリーチャーにそれぞれ3点のダメージを与える。このターン、これによりダメージを与えられたクリーチャーが死亡する場合、代わりにそれを追放する。
黒と赤の豊富なクリーチャー除去で盤面を対処し、冒涜の悪魔/Desecration Demonや嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragonで勝負を決める。コントロールに対しては手札破壊、特にラクドスの復活/Rakdos's Returnが強力な武器となる。
テーロス参入直後から存在するデッキだが、ほとんど環境に顔を出すことはなかった。その後神々の軍勢から悪意の神殿/Temple of Maliceなどを獲得し、グランプリブエノスアイレス14でベスト8入賞という成果を上げている。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリブエノスアイレス14 ベスト8 (参考)
- 使用者:Sebastian Martinez Beltrane
- フォーマット
Rakdos Control [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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時のらせん・ブロック構築
時のらせんブロック構築では、タイムシフトとして再録された虚空/Voidを用いたVoidが復活した。
ソーサリー
数字を1つ選ぶ。マナ総量が選ばれた数字に等しい、すべてのアーティファクトとすべてのクリーチャーを破壊する。その後、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札を公開し、土地でないカードのうち、マナ総量が選ばれた数字に等しいカードをすべて捨てる。
詳細はVoidを参照。
オデッセイ・ブロック構築
オデッセイ・ブロック構築において、同環境の黒コントロールにゾンビの横行/Zombie Infestationとマッドネス火力を投入したゾンビバーンが存在した。
インスタント
望む数のクリーチャーとプレインズウォーカーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。激発は、それらに4点のダメージをあなたが望むように割り振って与える。
マッドネス(1)(赤)(赤)(あなたがこのカードを捨てるなら、これを追放領域に捨てる。あなたがそうしたとき、マッドネス・コストでこれを唱えるか、これをあなたの墓地に置く。)
詳細はゾンビバーンを参照。
インベイジョン・ブロック期
インベイジョン・ブロックを含むスタンダードおよびインベイジョン・ブロック構築においては、虚空/VoidをキーカードとしたVoidが活躍。
ソーサリー
数字を1つ選ぶ。マナ総量が選ばれた数字に等しい、すべてのアーティファクトとすべてのクリーチャーを破壊する。その後、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札を公開し、土地でないカードのうち、マナ総量が選ばれた数字に等しいカードをすべて捨てる。
ジョークルホープス/Jokulhaupsと抹消/Obliterateを軸としたマス・デストラクションデッキであるターボジョークルも存在した。
ビート・コントロールでは、マシーンヘッドの活躍も有名。
クリーチャー — スペクター(Specter)
飛行、速攻
燃え立つ死霊がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはカードを1枚捨てる。
黎明期のエクステンデッド
初期エクステンデッドにおいては、強力なドローエンジンであるネクロポーテンス/Necropotenceを軸としたネクロデッキの一部に、赤を足したデッキが存在した。特に炎の嵐/Firestormを組み込んだストームネクロが有名。
エンチャント
あなたのドロー・ステップを飛ばす。
あなたがカードを捨てるたび、あなたの墓地にあるそのカードを追放する。
1点のライフを支払う:あなたのライブラリーの一番上のカードを裏向きのまま追放する。あなたの次の終了ステップの開始時に、そのカードをあなたの手札に加える。
インスタント
この呪文を唱えるための追加コストとして、カードをX枚捨てる。
X個のクリーチャーとプレインズウォーカーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。炎の嵐は、それらにX点のダメージを与える。
詳細はストームネクロを参照。
パウパー
歴代の優秀なコモンカードを使うことが出来るパウパーにも存在している。
クリーチャー — ネズミ(Rat)
騒がしいネズミが戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札のカードを1枚、自分のライブラリーの一番上に置く。
2/2ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、クリーチャー1体を生け贄に捧げる。
フラッシュバック(5)(黒)(黒)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
終止/Terminateやチェイナーの布告/Chainer's Edictといった除去で盤面を制御、騒がしいネズミ/Chittering Ratsやカラスの罪/Raven's Crimeの手札破壊で相手の抵抗手段を削る。その過程で減った手札は夜の囁き/Night's Whisperやファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager、黒薔薇の棘/Thorn of the Black Roseの統治者能力で回復し、最後は甲虫背の酋長/Beetleback Chiefやグルマグのアンコウ/Gurmag Anglerでライフを削りきる。稲妻/Lightning Boltや炎の稲妻/Fireboltは除去だけでなく残り数点のライフを削ることも出来る。
クリーチャー主体のデッキが多いパウパーなので除去が腐るということがほぼ無く、手札破壊により青系のコントロール相手にも戦うことが出来る。また騒がしいネズミやファイレクシアの憤怒鬼はETBだけでなく、パワーが2あるため攻撃に参加することも出来る。
サンプルレシピ
Black-Red Control [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- チェイナーの布告/Chainer's Edictは単純な除去だけでなく呪禁オーラ対策に、マグマのしぶき/Magma Sprayは除去対策で投入される嵐縛りの霊/Stormbound Geistや若き狼/Young Wolfと言った不死クリーチャー対策でもある。