ネクラタル/Nekrataal

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(文字バグ?みたいな物がかなりありましたので、取り消し。)
 
(17人の利用者による、間の25版が非表示)
3行: 3行:
 
[[戦場に出る|戦場に出た]]ときに[[恐怖/Terror]]をもたらす[[187クリーチャー]]。[[パワー]]2で[[先制攻撃]]も持っているので、[[戦闘]]もこなせる優れた[[クリーチャー]]。
 
[[戦場に出る|戦場に出た]]ときに[[恐怖/Terror]]をもたらす[[187クリーチャー]]。[[パワー]]2で[[先制攻撃]]も持っているので、[[戦闘]]もこなせる優れた[[クリーチャー]]。
  
[[ビジョンズ]]当時は[[5CG]]等のクリーチャー主体の[[デッキ]]も多く、[[破壊]]する[[対象]]には困らなかった。手軽に[[アドバンテージ]]が取れる便利さから、様々なデッキで使われた。
+
[[ビジョンズ]]当時は[[5CG]]などのクリーチャー主体の[[デッキ]]も多く、[[破壊]]する[[対象]]には困らなかった。手軽に[[アドバンテージ]]が取れる便利さから、様々なデッキで使われた。
  
その後[[第8版]]にて[[再録]]され、再び[[スタンダード]]のデッキにも投入されるようになっていたが、[[ローウィン]]にて[[叫び大口/Shriekmaw]]が登場してからは出番を譲っている感がある。あちらは[[想起]]を持つ関係上、単に[[除去]]したいだけならば圧倒的に軽い、[[墓地]]の再利用手段と相性が良い、3/2[[畏怖]]と本体のスペックもやや上、[[シングルシンボル]]である・・・など便利な点が多い。
+
その後[[第8版]]にて[[再録]]され、再び[[スタンダード]]のデッキにも投入されるようになっていたが、[[ローウィン]]にて[[叫び大口/Shriekmaw]]が登場してからは出番を譲っている感がある。あちらは[[想起]]を持つ関係上、単に[[除去]]したいだけならば圧倒的に軽い、[[墓地]]の再利用手段と相性がよい、3/2[[畏怖]]と本体のスペックもやや上、[[シングルシンボル]]である……など便利な点が多い。ただしこちらもこちらで、[[再生]]を許さない、最初から[[戦場]]に残して運用する前提なら1[[マナ]]軽い、先制攻撃により[[トロールの苦行者/Troll Ascetic]]を止められるなどの利点もあるため、使い分けが肝心である。[[出産の殻]]ではこのクリーチャーを[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]て[[叫び大口/Shriekmaw]]を踏み倒すことで除去を連打するために採用されるケースもたまにあった。
  
ただしこちらもこちらで、[[再生]]を許さない、最初から[[戦場]]に残して運用する前提なら1[[マナ]]軽い等の利点もあるため使い分けが肝心である。
+
*[[ビジョンズ]]ではこれも含めさまざまな[[ETB]][[能力]]を持つカードが登場したが、その中でも特に活躍したこのカードが「187クリーチャー」の語源となった。
 +
*[[第8版]]までの[[クリーチャー・タイプ]]は[[カード名]]と同じ'''ネクラタル'''/''Nekrataal''であったが、[[第9版]][[再録]]時に[[人間]]・[[暗殺者]]に変更された。
 +
**人間に変更されたことに対する疑問は世界共通らしく、公式サイトの"Ask Wizards"のコーナーで質問されている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/ask-wizards-august-2005-2005-08-01 Ask Wizards 2005/08/01]</ref>。それによると、ネクラタルは元々は「悪存(Sheitan,アフリカの悪魔)」という[[Old Man of the Sea|ジンの一種]]だったが、「この{{Gatherer|id=45310|Nekrataal}}は悪魔ではなく、人間だ」ということでクリーチャー・タイプが人間になった。ただ、[[Adrian Smith]]の画風や縮尺によるイメージにより、人間に見えないと感じる人が絶えないとのこと。
 +
*どうでもいいことだが、[[カードファイル(新紀元社)|マジックカードファイル2]]によると得意技は「喉から発射されるゴキブリ光線」らしい。やはりあのビームで人が死ぬのだろうか?
 +
*[[第8版を選ぼう]]で[[暗黒の雛/Dark Hatchling]]に勝ち、第8版に[[再録]]された。
 +
*[[第10版を選ぼう]]で[[絵|イラスト]]投票が行われ、第10版では{{Gatherer|id=129658|新規イラスト}}で再録された。このイラストでは普通の人間のように描かれている<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/tenth-edition-nekrataal-art-2007-01-08 Tenth Edition Nekrataal Art](Arcana 2007年1月8日)</ref>。
  
*[[ビジョンズ]]ではこれも含めさまざまな187クリーチャーが登場したが、このカードが187クリーチャーの語源である。ちなみに語源はサンフランシスコ警察の殺人事件発生コード。
+
==関連カード==
*元は[[クリーチャー・タイプ]]が「ネクラタル(Nekrataal)」であったが、[[第9版]]からは「[[人間]][[暗殺者]]」になった。というか、[[人間]]だったのか?
+
===主な亜種===
**この疑問は世界共通らしく、公式サイトの"Ask Wizards"のコーナーで質問されている。それによると、ネクラタルは元々は 悪存(Sheitan,アフリカの悪魔)だったが、「この{{日本語画像|Nekrataal}}は悪魔ではなく、人間だ」という事でクリーチャー・タイプが人間になった。ただ、Adrian Smith 氏の画風や縮尺によるイメージにより、人間に見えないと感じる人が絶えないとの事。
+
戦場に出たときに恐怖や[[闇への追放/Dark Banishing]]、[[殺害/Murder]]系のクリーチャーを破壊する[[ETB]]能力を持つ[[黒]]の187クリーチャー。[[布告]]効果を[[内蔵]]したタイプは[[捕食の夜魔/Predatory Nightstalker]]を、[[命取り/Fatal Blow|命取り]]効果を内蔵したタイプは[[命取り/Fatal Blow]]を、マイナス修整するタイプは[[水膨れ虫/Blister Beetle]]の項を、それぞれ参照のこと。
*[[色の役割]]が整理されて以来、先制攻撃は[[]]の役割ではない。[[ヨーグモスの悪魔/Yawgmoth Demon]]と並んで、古典クリーチャーとしての特例である。色の役割に従わないこの先制攻撃に開発陣は頭を悩ませているそうだ。
+
*[[蛇人間の暗殺者/Serpent Assassin]] - 3BB。2/2。黒でないクリーチャーを破壊してもよい。([[ポータル]])
*どうでもいいことだが、[[カードファイル(新紀元社)|マジックカードファイル2]]によると得意技は『喉から発射されるゴキブリ光線』らしい。やはりあのビームで人が死ぬのだろうか?
+
*[[暗黒の雛/Dark Hatchling]] - 4BB。3/3[[飛行]]。黒でもアーティファクトでもないクリーチャーを破壊する。再生不可。([[ウルザズ・サーガ]]
*[[第8版を選ぼう]][[暗黒の雛/Dark Hatchling]]に勝ち、[[再録]]された。
+
*[[骨砕き/Bone Shredder]] - 2B[[エコー]]。1/1飛行。黒でもアーティファクトでもないクリーチャーを破壊する。([[ウルザズ・レガシー]])
*[[第10版]]では[[イラスト]]が変更され、普通の人間っぽくなっている(コラムを参照)。
+
*[[ダクムーアの槍騎兵/Dakmor Lancer]] - 4BB。3/3。黒でもアーティファクトでもないクリーチャーを破壊する。暗黒の雛の[[下位互換]]。([[スターター]])
 +
*[[嵐景学院の戦闘魔道士/Stormscape Battlemage]] - 2U。[[キッカー]]2B。2/2。キッカーされていた場合、黒でないクリーチャーを破壊する。([[プレーンシフト]])
 +
*[[強奪する悪魔/Reiver Demon]] - 4BBBB。[[手札]]から[[唱える|唱えた]]場合、黒でもアーティファクトでもないすべてのクリーチャーを破壊する。再生不可。([[ミラディン]])
 +
*[[絶望の天使/Angel of Despair]] - 3WWBB。5/5飛行。[[パーマネント]]全般から1つを破壊する。([[ギルドパクト]])
 +
**その他、[[土地]]でないパーマネント全般を破壊できるもの等はそちらの項を参照。
 +
*[[叫び大口/Shriekmaw]] - 4B。[[想起]]1B。3/2[[畏怖]]。黒でもアーティファクトでもないクリーチャーを破壊する。([[ローウィン]])
 +
*[[心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito]] - 3B。キッカー2B。2/2飛行。キッカーされていた場合、クリーチャーを破壊する。([[ゼンディカー]])
 +
*[[影生まれの悪魔/Shadowborn Demon]] - 3BB。5/6飛行。[[デーモン]]でないクリーチャーを破壊する。([[基本セット2014]])
 +
*[[忌むべき者の監視者/Overseer of the Damned]] - 5BB。5/5飛行。クリーチャーを破壊してもよい。([[統率者2014]]
 +
*[[害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk]] -  4BB。5/4[[威迫]]。クリーチャーを破壊してもよい。破壊したクリーチャーの[[タフネス]]に等しい[[ライフ]]を得る。([[カラデシュ]])
 +
*[[血管の守護者/Patron of the Vein]] - 4BB。4/4飛行。[[対戦相手]]のクリーチャーを破壊する。暗黒の雛の[[上位互換]]。([[統率者2017]])
 +
*[[貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra]] - 2BB。2/2。対戦相手のクリーチャーを破壊する。([[イクサランの相克]])
 +
*[[夜の騎兵/Cavalier of Night]] - 2BBB。4/5[[絆魂]]。対戦相手のクリーチャーを破壊する。ただしクリーチャーの[[生け贄]]が必要。自身は生け贄にできない。([[基本セット2020]])
 +
**[[地底街の掃除屋/Undercity Eliminator]] - 3BB。3/3。対戦相手のクリーチャーを[[追放]]する。ただしクリーチャーかアーティファクトの生け贄が必要。([[カルロフ邸殺人事件]])
 +
*[[復活したアーテイ/Ertai Resurrected]] - 2UB。3/2[[瞬速]]。[[プレインズウォーカー]]も破壊できる上に、[[確定カウンター]]の[[モード]]も併せ持つ。ただしどちらも対象の[[コントローラー]]に1ドローを与える。([[団結のドミナリア]])
 +
*[[ネクロン・デスマーク/Necron Deathmark]] - 3BB。5/3瞬速アーティファクト・クリーチャー。さらにプレイヤー1人を対象に3枚[[切削]]させる。(ウォーハンマー40,000統率者デッキ)
 +
*[[プライマリス・エリミネイター/Primaris Eliminator]] - 4B。3/2。プレイヤー1人を対象に、そのプレイヤーの各クリーチャーを-2/-2修整するモードも併せ持つ。(ウォーハンマー40,000統率者デッキ)
 +
*[[キャリダス・アサシン/Callidus Assassin]] - 4UB瞬速。破壊するクリーチャーの[[コピー]]として戦場に出る。[[タップイン]]。(ウォーハンマー40,000統率者デッキ)
 +
*[[ダーレクのドローン/Dalek Drone]] - 3BB。3/3飛行威迫アーティファクト・クリーチャー。さらに対象のコントローラーは3点ライフを失う。([[ドクター・フー統率者デッキ]]
  
 +
 +
*[[頭蓋円盤/Skull Saucer]] - [[アン・カード]]。4BB。4/1飛行。クリーチャーを破壊し、あなたは頭をテーブルの上に乗せる。([[Unstable]])
 +
対象の条件がより特殊な亜種。
 +
*[[大物狙い/Big Game Hunter]] - 1BB。[[マッドネス]]B。[[パワー]]が4以上のクリーチャーを破壊する。再生不可。([[次元の混乱]])
 +
*[[光輪狩り/Halo Hunter]] -  2BBB。6/3[[威嚇]]。[[天使]]を破壊する。([[ゼンディカー]])
 +
*[[バーラ・ゲドの蠍/Bala Ged Scorpion]] -  3B。2/3。パワーが1以下のクリーチャーを破壊する([[エルドラージ覚醒]])
 +
*[[忌まわしきものの処刑者/Slayer of the Wicked]] - 3W。3/2。[[ゾンビ]]か[[吸血鬼]]か[[狼男]]を破壊する。([[イニストラード]])
 +
*[[光り葉の選別者/Gilt-Leaf Winnower]] - 3BB。4/3威迫。パワーと[[タフネス]]の値が異なる、[[エルフ]]でないクリーチャーを破壊する。([[マジック・オリジン]])
 +
*[[原初の死、テジマク/Tetzimoc, Primal Death]] - 4BB。6/6[[接死]]。餌食カウンターを乗せているクリーチャーを全て破壊する。(イクサランの相克)
 +
*[[毒々しい学芸員/Loathsome Curator]] - 4B。5/4威迫。[[濫用]]誘発型能力。マナ総量が3以下のクリーチャーを破壊する。([[モダンホライゾン2]])
 +
*[[グレイナイト・パラゴン/Grey Knight Paragon]] - 4W。4/4瞬速。[[攻撃クリーチャー]]を破壊する。対象がデーモンなら追放。(ウォーハンマー40,000統率者デッキ)
 +
クリーチャー・[[トークン]][[生成]]が付属した除去呪文としては[[不慮の事故/Unfortunate Accident]]が存在する。
 
==参考==
 
==参考==
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/1243 Tenth Edition Nekrataal Art]([[第10版]]の[[絵|イラスト]])
+
<references />
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/askwizards/0805 Ask Wizards](8月1日)
+
*[[Nekrataal Avatar]] ([[Magic Online Vanguard]])
*[[Nekrataal]]([[Magic Online Vanguard]])
+
 
*[[カード個別評価:ビジョンズ]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:ビジョンズ]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:第10版]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:第10版]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:第9版]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:第9版]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:第8版]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:第8版]] - [[アンコモン]]
 +
*[[カード個別評価:エターナルマスターズ]] - [[アンコモン]]

2024年6月14日 (金) 21:33時点における最新版


Nekrataal / ネクラタル (2)(黒)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) 暗殺者(Assassin)

先制攻撃
ネクラタルが戦場に出たとき、アーティファクトでも黒でもないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。

2/1

戦場に出たときに恐怖/Terrorをもたらす187クリーチャーパワー2で先制攻撃も持っているので、戦闘もこなせる優れたクリーチャー

ビジョンズ当時は5CGなどのクリーチャー主体のデッキも多く、破壊する対象には困らなかった。手軽にアドバンテージが取れる便利さから、様々なデッキで使われた。

その後第8版にて再録され、再びスタンダードのデッキにも投入されるようになっていたが、ローウィンにて叫び大口/Shriekmawが登場してからは出番を譲っている感がある。あちらは想起を持つ関係上、単に除去したいだけならば圧倒的に軽い、墓地の再利用手段と相性がよい、3/2畏怖と本体のスペックもやや上、シングルシンボルである……など便利な点が多い。ただしこちらもこちらで、再生を許さない、最初から戦場に残して運用する前提なら1マナ軽い、先制攻撃によりトロールの苦行者/Troll Asceticを止められるなどの利点もあるため、使い分けが肝心である。出産の殻ではこのクリーチャーを生け贄に捧げ叫び大口/Shriekmawを踏み倒すことで除去を連打するために採用されるケースもたまにあった。

[編集] 関連カード

[編集] 主な亜種

戦場に出たときに恐怖や闇への追放/Dark Banishing殺害/Murder系のクリーチャーを破壊するETB能力を持つの187クリーチャー。布告効果を内蔵したタイプは捕食の夜魔/Predatory Nightstalkerを、命取り効果を内蔵したタイプは命取り/Fatal Blowを、マイナス修整するタイプは水膨れ虫/Blister Beetleの項を、それぞれ参照のこと。


対象の条件がより特殊な亜種。

クリーチャー・トークン生成が付属した除去呪文としては不慮の事故/Unfortunate Accidentが存在する。

[編集] 参考

  1. Ask Wizards 2005/08/01
  2. Tenth Edition Nekrataal Art(Arcana 2007年1月8日)
QR Code.gif