青緑スレッショルド

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ターボスレッショルド、スレッショルドビートなどとも呼ばれる。
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'''青緑スレッショルド'''(''UG Threshold'')は、[[オデッセイ・ブロック]]で発祥した[[スレッショルド]]を持つ[[クリーチャー]]を軸にした[[青緑ビートダウン]]の一種。[[打ち消す|カウンター]]によりクリーチャーを守る[[クロック・パーミッション]]の一種でもある。
[[オデッセイ・ブロック]][[スレッショルド]][[クリーチャー]]をメインにした[[青緑ビートダウン]]の一種。
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==概要==
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{{#card:Nimble Mongoose}}
 
{{#card:Werebear}}
 
{{#card:Werebear}}
  
[[ゼロックス|土地を切り詰めて]][[軽い|軽量]][[ドロー]]を連打し[[ライブラリー]]を掘り下げスレッショルドに到達させるのが狙い。
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[[土地]]を切り詰めて(→[[ゼロックス]][[軽い|軽量]][[引く|ドロー]]を連打し、[[ライブラリー]]を掘り下げスレッショルドに到達させるのが狙い。
  
[[カウンター]]によりクリーチャーを守る[[クロック・パーミッション]]の一種でもある。
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==オデッセイ・ブロック期==
 
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[[オデッセイ]]で[[スレッショルド]]が世に出ると同時に[[David Humpherys]]らによって考案された。
==[[オデッセイ・ブロック]]期==
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[[オデッセイ]]で[[スレッショルド]]が世に出ると同時に[[Dave Humpherys]]らによって考案された[[青緑ビートダウン#オデッセイ・ブロック期|青緑ビートダウン]][[デッキ]]。
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{{#card:Wild Mongrel}}
 
{{#card:Wild Mongrel}}
 
 
{{#card:Careful Study}}
 
{{#card:Careful Study}}
  
[[ゼロックス|土地を切り詰め]]、[[大型クリーチャー|ドロー]]と[[ディスカード]]を両立する[[カード]]を多く採用し、[[野生の雑種犬/Wild Mongrel]]なども織り交ぜて最速3[[ターン]]での[[スレッショルド]]を目指すことにより、高速で[[大型]]のスレッショルド[[クリーチャー]]を[[展開]]する。
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[[引く|ドロー]]と[[捨てる|ディスカード]]を両立する[[カード]]を多く採用し、[[野生の雑種犬/Wild Mongrel]]なども織り交ぜて最速3[[ターン]]でのスレッショルドを目指すことにより、高速で[[大型クリーチャー|大型]]のスレッショルド[[クリーチャー]]を[[展開]]する。
  
もとは[[マッドネス#deck|オデッセイ・ブロック構築]]発祥のデッキだが、[[スタンダード]]でも展開力とドロー性能は[[ステロイド]]より早く、さらにその高速性ゆえ[[青]]に強い([[サイカトグ]]を食える)ので、[[世界選手権02]]でも[[マッドネス]]より多いおよそ1割もの[[プレイヤー]]が使用していた。
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もとは[[オデッセイ・ブロック構築]]発祥のデッキだが、[[スタンダード]]でも展開力とドロー性能は[[ステロイド/スタンダード/オデッセイ・ブロック期|ステロイド]]より早く、さらにその高速性ゆえ[[青]]に強い([[サイカトグ#インベイジョン・ブロック+オデッセイ・ブロック期|サイカトグ]]を食える)ので、[[世界選手権02]]でも[[青緑マッドネス]]より多いおよそ1割もの[[プレイヤー]]が使用していた。しかしネタが割れてしまい、逆に研究が進んだサイカトグに食われ、どうにか[[Raphaël Lévy]]が16位という結果に終わる。Lévyの[[デッキリスト|レシピ]]は[[World Championship Decks 2002]]を参照。
が、ネタが割れてしまい、逆に研究が進んだ[[サイカトグ]]に食われ、どうにか[[Raphael Levy]]が16位という結果に終わる。
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Levyの[[デッキリスト|レシピ]]は[[World Championship Decks 2002]]を参照。
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[[マッドネス#deck|ワームの咆哮/Roar of the Wurm]]や[[クローサの獣/Krosan Beast]]などを投入した大型タイプや、[[栄光/Glory]]、[[秘教の処罰者/Mystic Enforcer]]などを入れた[[タッチ]][[白]]タイプで巻き返しを図るも、[[オンスロート]]で得たものが[[ルーンの解読/Read the Runes]]程度で、さらに爆発力で[[マッドネス]]に劣り、衰退の一途を辿っていった。
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[[ワームの咆哮/Roar of the Wurm]]や[[クローサの獣/Krosan Beast]]などを投入した大型タイプや、[[栄光/Glory]]、[[秘教の処罰者/Mystic Enforcer]]などを入れた[[タッチ]][[白]]タイプで巻き返しを図るも、[[オンスロート]]で得たものが[[ルーンの解読/Read the Runes]]程度で、さらに爆発力で青緑マッドネスに劣り、衰退の一途を辿っていった。
  
*生みの親であるDave Humpherysが、[[世界選手権]]時にはコテコテの[[サイカトグ]]を使っていたのは皮肉な話である。
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*生みの親であるDavid Humpherysが、[[世界選手権]]時にはコテコテのサイカトグを使っていたのは皮肉な話である。
*同様のスレッショルドデッキとして[[激動/Upheaval]]の[[リセット]]をメインとした[[8Man]]も存在したが、このデッキとは挙動がまた少し異なっている。
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*同様のスレッショルドデッキとして[[激動/Upheaval]]の[[リセット]]をメインとした[[8Man]]も存在したが、このデッキとは挙動がまた少し異なっている。詳細は[[8Man]]の項目を参照のこと。
詳細は[[8Man]]の項目を参照のこと。
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===サンプルレシピ===
 
===サンプルレシピ===
 
 
*備考
 
*備考
**[[グランプリロンドン02]] 優勝([http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/events/gplon02 参考])
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**[[グランプリロンドン02]] 優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/events/gplon02 参考])
 
**使用者:[[Jakub Slemr]]
 
**使用者:[[Jakub Slemr]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[オデッセイ・ブロック構築]]([[オデッセイ]]+[[トーメント]]+[[ジャッジメント]])
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**[[オデッセイ・ブロック構築]][[オデッセイ]]+[[トーメント]]+[[ジャッジメント]]
  
{| class="wikitable"
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{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
 
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|4||[[敏捷なマングース/Nimble Mongoose]]
 
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|4||[[敏捷なマングース/Nimble Mongoose]]||
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|4||[[野生の雑種犬/Wild Mongrel]]
 
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|4||[[日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla]]
 
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|3||[[ケンタウルスの庭園/Centaur Garden]]
 
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|4||[[リスの巣/Squirrel Nest]]
 
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*[[オデッセイ・ブロック構築]]仕様のもの。
 
*[[オデッセイ・ブロック構築]]仕様のもの。
  
 
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==レガシー==
==[[レガシー]]==
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新たな[[フォーマット]]として[[レガシー]]が成立してから、再び注目されるようになった。
 
新たな[[フォーマット]]として[[レガシー]]が成立してから、再び注目されるようになった。
 
{{#card:Tarmogoyf}}
 
  
 
{{#card:Brainstorm}}
 
{{#card:Brainstorm}}
 
 
{{#card:Force of Will}}
 
{{#card:Force of Will}}
  
[[ゼロックス|土地を切り詰め]]([[フェッチランド]]を除けば10枚前後)、低[[マナ]]域にシフトすることによってドロー、カウンター、[[除去]]を同時に行い、[[フェッチランド]]も組み合わせつつ高速で[[スレッショルド]]に到達させる。
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[[土地]]を切り詰め([[フェッチランド]]を除けば10枚前後)、低[[マナ]]域にシフトすることによって[[引く|ドロー]][[打ち消す|カウンター]][[除去]]を同時に行い、フェッチランドも組み合わせつつ高速で[[スレッショルド]]に到達させる。
 
+
当初からデッキの完成度が高くメタの一角を担っていたデッキであるが、(→[[#初期型|*1]]
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[[未来予知]]で[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]が加わるや否や、瞬く間にトップメタの座に君臨する事となる。
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そのポテンシャルは、本来相性が悪いはずの[[ビートダウン]]にさえ殴り勝ってしまうという事態をも引き起こし、まさに王者に相応しい暴れっぷりを見せ続けている。
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<!-- [[コントロール#deck|対抗呪文/Counterspell]]も2枚〜4枚挿される事が多く、また下の事から[[コントロール]]としての側面も強い。
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採用しないタイプも多くなっているため、コメントアウト。 -->
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[[シミックカラー|デッキ]]の構成は[[青緑]]をベースに、3色目によってサポートする形をとるのが一般的。
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以下に各色の特徴を述べる。
+
*青緑…3色目を投入しないタイプ。色事故を気にしなくて良いため積極的に[[不毛の大地/Wasteland]]を採用出来るのが利点。
+
また、その他のスロットは追加の[[ドロー]][[呪文]]や軽量[[カウンター]]が採用される。
+
<!-- [[不毛の大地/Wasteland]]とともにメインから[[もみ消し/Stifle]]を採用することで、基本でない[[土地]]や[[フェッチランド]]に対処し[[マナ]]を拘束するタイプが多い。 -->
+
*青緑白…[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]による[[除去]][[翻弄する魔道士/Meddling Mage]]による妨害を行うタイプ。かつては[[ヨツンの兵卒/Jotun Grunt]]が採用され[[ミラーマッチ]]に有利なタイプであったが、自身も[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]を採用するようになるとアンチシナジーになってしまい、最近ではあまり採用されていない。
+
*青緑黒…[[ビートダウン|手札破壊]]で[[コンボ]]や[[コントロール]]に対抗したり、[[闇の腹心/Dark Confidant]]で[[アドバンテージ]]を得るタイプ。[[燻し/Smother]]や[[恐ろしい死/Ghastly Demise]]により[[ミラーマッチ]]にも有利だが、[[アグロ]]系のデッキに弱い。
+
*青緑赤…[[火+氷/Fire+Ice]]や[[稲妻/Lightning Bolt]]などの火力によってビートダウンをサポートするタイプ。[[ゴブリン]]などのアグロデッキに対する[[紅蓮地獄/Pyroclasm]]、ミラーマッチなどの青に対する[[紅蓮破/Pyroblast]]などの存在により柔軟性が高い。
+
[[クロック・パーミッション]]の弱点をある程度克服しているため、この色構成は特に人気が高い。
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<!-- 赤を入れる場合は[[火+氷/Fire+Ice]]や[[紅蓮地獄/Pyroclasm]]等の[[火力]]、白では[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]、[[翻弄する魔道士/Meddling Mage]]などの妨害要素を採用し、青緑では対応しきれない部分を補填している。
+
また[[墓地対策]]も兼ねた[[ヨツンの兵卒/Jotun Grunt]]が好まれ、自身のスレッショルドとの相性が悪いにも関わらず採用される事が多い。
+
これは恐らく[[ミラーマッチ]]を想定しての[[メタ]]の結果であろう。 -->
+
  
さらなる[[コントロール#term|コントロール]][[カード]]として[[仕組まれた爆薬/Engineered Explosives]]などが採用する事もある。
+
当初から[[デッキ]]の完成度が高く[[メタゲーム]]の一角を担っていたデッキであるが(→[[#サンプルレシピ(初期型)|初期型]])、[[未来予知]][[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]が加わるや否や、瞬く間に[[トップメタ]]の座に君臨する事となる(→[[#サンプルレシピ(未来予知後)|未来予知後]])。
<!-- [[サイドボード]]での使用が一般的だが、[[メインデッキ]]から積まれる例も散見される。
+
色を増やす事によって融通性が高まるのも見逃せない。 -->
+
  
また、[[相殺/Counterbalance]]と[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]の[[ギミック]]を取り入れたタイプも活躍している。 → [[CounterTop-Goyf#レガシー版|Baseruption]]
+
また、[[相殺/Counterbalance]]と[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]の[[ギミック]]を取り入れたタイプも活躍している(→[[CounterTop-Goyf]])。
  
 +
低[[マナ]]域の[[カード]]が多いため、[[冬の宝珠/Winter Orb]]などにより[[マナ拘束]]をかけるタイプも存在する。この場合は、[[コントロール (デッキ)|コントロール]]系の他、同系にも有利に戦えるが、メタ次第といったところ。
  
<!-- レガシーのいくつかの大会で上位入賞しているスレッショルドを見ても爆薬を4枚どころか投入すらしていないものがほとんどの現状を考慮してコメントアウト
+
[[デッキ]]の構成は[[緑青]]をベースに、3色目によってサポートする形をとるのが一般的。以下に各色の特徴を述べる。
削除はコメントアウトが基本。上記は全て常識であり表記しておくべきである。
+
海外の大会を見ると、現在も投入されているものも多くある。4枚積みのデッキは以前よりかなり少ないので表記を変更して復活。 -->
+
  
<!-- [[未来予知]]では新たに[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]][[アタッカー]]として採用される。
+
;緑青
タルモゴイフに関する記述がふたつあるため、統合。 -->
+
:3色目を投入しないタイプであり、そのため[[色事故]]を気にする必要がなく、積極的に[[不毛の大地/Wasteland]]を採用できるのが利点。その他の[[スロット]]は追加のドロー[[呪文]]や軽量カウンターが採用される。
 +
:しかし、[[クリーチャー]][[除去]]がほとんど不可能に近いため、強力なクリーチャーの多い近年では、このタイプはほとんど見かけないものとなっている。
  
*[[ミラクルグロウ|スレッショルド]]に特化した[[グロウ]]とも言える。
+
;タッチ白
<!-- -[[レガシー]]タイプは構成が[[8Man]]と似ているようにも見えるが、[[8Man]]は「[[ドロー]]→[[リセット]]→[[スレッショルド]]達成→[[カウンター]]と[[クリーチャー]]による[[場]]の制圧」という、あくまで[[激動/Upheaval]]からの再構築を主眼としている[[アーキタイプ]]であり、低[[マナ]]域にシフトすることによってドロー、カウンター、[[除去]]を同時に行いスレッショルドを目指すこの[[デッキ]]とは構造も戦略も大きく異なる。
+
:[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]を採用できる点が最も大きい。加えて[[翻弄する魔道士/Meddling Mage]][[忘却の輪/Oblivion Ring]]を採用できるため、他の色に比べて柔軟性が高い。反面、爆発力が薄く、器用貧乏に陥りやすいタイプでもある。
8Manのページに移行。
+
:なお[[アラーラの断片ブロック]]が追加された現在では、[[スレッショルド]]にこだわらず、[[バントアグロ#レガシー|バントアグロ]]を選択する[[プレイヤー]]も多い。
-赤や白には及ばないが、[[黒]]をタッチするタイプも散見される。その場合は[[闇の腹心/Dark Confidant]]でドローを強化し、[[強迫/Duress]]で相手を牽制するとともに[[破滅的な行為/Pernicious Deed]]によって[[ボードコントロール]]を行なう。 -->
+
:更に最近では、アタッカーに[[聖遺の騎士/Knight of the Reliquary]][[土を食うもの/Terravore]]を採用した[[New Horizons]]が登場してきた。
*[[コールドスナップ]]から追加された[[ヨツンの兵卒/Jotun Grunt]]が天敵であったが、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]が投入されるようになると、スレッショルドに完全に依存することなくデッキの攻撃力が上がり、[[墓地対策]]が必ずしも致命的ではなくなった。
+
これらの部分も、メタの中心に居続けている理由の一つとなっている。
+
*[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]の登場直後は[[炎の印章/Seal of Fire]]などによって更に打撃力を上げようとするタイプも見られた。
+
だが、それがなくとも[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]は十分に強力であり、また環境に[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]が溢れていることで諸刃の剣となり得るため、現在はあまり好まれない。
+
  
<!-- 相殺を採用したものをCounterTop-Goyfのページへ移動。 -->
+
;タッチ黒
 +
:[[手札破壊]]やクリーチャー除去が採用可能になる。そのためタッチ白のタイプ同様、柔軟性が強化される。また[[闇の腹心/Dark Confidant]]による[[ハンド・アドバンテージ]]がこのタイプの強みである。
 +
:手札破壊には定番の[[思考囲い/Thoughtseize]]、追加の[[強迫/Duress]]を用いるのが一般的。クリーチャー除去には[[燻し/Smother]]や[[恐ろしい死/Ghastly Demise]]などの[[軽い]]ものが好んで採用される。
 +
:闇の腹心を生かすために[[CounterTop-Goyf]]の形になることも多い。
 +
:上記のため[[コントロール (デッキ)|コントロール]]や[[コンボデッキ]]に強く、ミラーマッチにも有利だが、他の色に比べて線が細いため、[[アグロ]]デッキに対して弱い、という弱点がある。
 +
:柔軟性という点でタッチ白のタイプとよく比較されるが、除去に関しては剣を鍬にの存在で劣り、クリーチャーの[[サイズ]]でも見劣りする。黒の最大の魅力は手札破壊を擁することにあるが、手札破壊それ単体だけでは[[アドバンテージ]]を失いやすく、スレッショルドの弱点である「[[戦場]]を固められた」状況に対応できない。こうしたことから、タッチカラーに黒を選ぶタイプは少ない傾向にある。
 +
:こうした閉塞感から研究が進み、[[ハンド・アドバンテージ]]を捨てスピードに特化し、より攻撃的なスタイルへ変化しつつある。→[[Team America]]
  
 +
;タッチ赤
 +
:[[火力]]によって[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]をサポートするタイプ。
 +
:火力には[[稲妻/Lightning Bolt]]や[[火+氷/Fire+Ice]]などの定番カードが採用される。[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]の登場直後は、[[炎の印章/Seal of Fire]]や[[タール火/Tarfire]]によって更に打撃力を上げようとするタイプも見られたが、それがなくともタルモゴイフは十分に強力であり、また環境にタルモゴイフがあふれていることで諸刃の剣となり得るため、必要性がないと判明した。
 +
:[[サイドボード]]には[[ゴブリン (デッキ)#レガシー|ゴブリン]]などのアグロデッキに対する[[紅蓮地獄/Pyroclasm]]、ミラーマッチを含む青に対する[[赤霊破/Red Elemental Blast]]と[[紅蓮破/Pyroblast]]が採用可能であり、この点も大きな魅力の一つ。
 +
:弱点は除去が火力であることで、サイズの大きいクリーチャーが一度戦場に出てしまうと対処しづらい。特にレガシーにおいては[[墓忍び/Tombstalker]]が高速[[召喚]]されるため、[[バウンス]]を少し挿しておくことが多い。
 +
:近年ではスピードと[[テンポ・アドバンテージ]]に特化した、[[Canadian Threshold]]と呼ばれるバリエーションも登場した。
  
===[[未来予知]]後===
+
===サンプルレシピ(タッチ白)===
 
+
 
*備考
 
*備考
 
**使用者:[[Marcio Carvalho]]
 
**使用者:[[Marcio Carvalho]]
 
**[[世界選手権07]]([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/worlds07/legacydecks 参考])
 
**[[世界選手権07]]([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/worlds07/legacydecks 参考])
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[レガシー]](〜[[ローウィン]])
+
**[[レガシー]](~[[ローウィン]]
  
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+
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
 
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| aligen="center"|||LEFT:||
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|colspan="2"|''[[メインデッキ]] (60)''||
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|colspan="2" style="background:#ffddee"|''[[クリーチャー]] (12)''||
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|4||[[敏捷なマングース/Nimble Mongoose]]
 
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|4||[[敏捷なマングース/Nimble Mongoose]]||
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|4||[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]
 
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|4||[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]||
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|4||[[熊人間/Werebear]]
 
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|4||[[熊人間/Werebear]]||
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|4||[[渦まく知識/Brainstorm]]
 
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|4||[[渦まく知識/Brainstorm]]||
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|4||[[目くらまし/Daze]]
 
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|4||[[目くらまし/Daze]]||
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|4||[[意志の力/Force of Will]]
 
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|4||[[Force of Will]]||
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|2||[[留意/Mental Note]]
 
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|2||[[留意/Mental Note]]||
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|4||[[呪文嵌め/Spell Snare]]
 
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|4||[[呪文嵌め/Spell Snare]]||
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|4||[[もみ消し/Stifle]]
 
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|4||[[もみ消し/Stifle]]||
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|4||[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]
 
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|4||[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]||
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|4||[[思案/Ponder]]
 
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|colspan="2" style="background:#ddffee"|''[[土地]] (18)''||
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|4||[[溢れかえる岸辺/Flooded Strand]]
 
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|4||[[溢れかえる岸辺/Flooded Strand]]||
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|1||[[/Forest]]
 
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|4||[[吹きさらしの荒野/Windswept Heath]]||
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|1||[[冠雪の島/Snow-Covered Island]]
 
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|1||[[森/Forest]]||
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|4||[[Tropical Island]]
 
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|1||[[冠雪の島/Snow-Covered Island]]||
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|4||[[Tundra]]
 
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|4||[[Tropical Island]]||
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|4||[[吹きさらしの荒野/Windswept Heath]]
 
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|4||[[Tundra]]||
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|colspan="2" style="background:#ddeeff"|''[[サイドボード]]''||
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|3||[[相殺/Counterbalance]]
 
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|4||[[翻弄する魔道士/Meddling Mage]]||
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|2||[[クローサの掌握/Krosan Grip]]
 
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|2||[[クローサの掌握/Krosan Grip]]||
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|4||[[翻弄する魔道士/Meddling Mage]]
 
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|3||[[相殺/Counterbalance]]||
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|3||[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]
 
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|1||[[崇拝/Worship]]||
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|2||[[トーモッドの墓所/Tormod's Crypt]]
 
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|3||[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]||
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|1||[[崇拝/Worship]]
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|1||[[トーモッドの墓所/Tormod's Crypt]]||
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|}
 
|}
  
*[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]参入後の[[タッチ]][[白]]タイプ。
+
*[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]参入後の[[タッチ]][[白]]タイプ。[[フェッチランド]]及び、[[渦まく知識/Brainstorm]]&[[思案/Ponder]]のドロー二枚看板によって、[[スレッショルド]]を待つまでもなく、巨大化したタルモゴイフが相手を蹂躙する。
[[フェッチランド]]及び、[[渦まく知識/Brainstorm]]&[[思案/Ponder]]のドロー二枚看板によって、[[スレッショルド]]を待つまでもなく、巨大化したタルモゴイフが相手を蹂躙する。
+
*[[サイドボード]]後は[[CounterTop-Goyf|Baseruption]]にも早代わり出来るようになっている。
*[[サイドボード]]後は[[CounterTop-Goyf#レガシー版|Baseruption]]にも早代わり出来るようになっている。
+
  
 +
===サンプルレシピ(未来予知後)===
 +
*備考
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**使用者:[[Peter Olszewski]]
 +
**[[レガシー選手権07]]優勝([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/bd295a 参考])
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*[[フォーマット]]
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**[[レガシー]](~[[未来予知]])
 +
 +
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!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
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!colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (12)
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|4||[[敏捷なマングース/Nimble Mongoose]]
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|4||[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]
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|2||[[雹の嵐/Hail Storm]]
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===初期型===
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*[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]参入後の青緑スレッショルド。2色でまとめられている。
  
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===サンプルレシピ(初期型)===
 
*備考
 
*備考
 
**使用者:[[Pat McGregor]]
 
**使用者:[[Pat McGregor]]
**[[グランプリフィラデルフィア05]]ベスト8([[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpphi05/welcome 参考]])
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**[[グランプリフィラデルフィア05]] ベスト8 [http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpphi05/welcome 参考]
 
*フォーマット
 
*フォーマット
**[[レガシー]](〜[[ラヴニカ:ギルドの都]])
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**[[レガシー]](~[[ラヴニカ:ギルドの都]]
  
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|4||[[目くらまし/Daze]]|| || || ||
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*[[ピッチスペル]]を含めると、ほとんどが1[[マナ]]以下で構成される超軽量の高速タイプ。その軽さは[[Pat McGregor]]に「この[[デッキ]]において[[火+氷/Fire+Ice]]は重すぎたかもしれない」と言わしめた程である。
 
*[[ピッチスペル]]を含めると、ほとんどが1[[マナ]]以下で構成される超軽量の高速タイプ。その軽さは[[Pat McGregor]]に「この[[デッキ]]において[[火+氷/Fire+Ice]]は重すぎたかもしれない」と言わしめた程である。
*[[巣立つドラゴン/Fledgling Dragon]]は[[サイズ]]では[[秘教の処罰者/Mystic Enforcer]]に劣るが、[[パンプアップ]]によって[[ダメージ]]レースを制し易い。
 
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[スレッショルド]]
 
*[[スレッショルド]]
*[[青緑ビートダウン#オデッセイ・ブロック期|青緑ビートダウン]]
+
*[[青緑ビートダウン]]
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**[[8Man]]
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**[[CounterTop-Goyf|Baseruption]]
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]
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{{DEFAULTSORT:あおみとりすれつしよると}}
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[[Category:緑青デッキ]]
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[[Category:ビート・コントロールデッキ]]
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[[Category:クロック・パーミッションデッキ]]
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[[Category:緑青ビート・コントロールデッキ]]
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[[Category:緑青クロック・パーミッションデッキ]]
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[[Category:オデッセイ・ブロックを含むスタンダードデッキ]]
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[[Category:レガシーデッキ]]

2020年12月31日 (木) 03:57時点における最新版

青緑スレッショルド(UG Threshold)は、オデッセイ・ブロックで発祥したスレッショルドを持つクリーチャーを軸にした青緑ビートダウンの一種。カウンターによりクリーチャーを守るクロック・パーミッションの一種でもある。

目次

[編集] 概要


Nimble Mongoose / 敏捷なマングース (緑)
クリーチャー — マングース(Mongoose)

被覆(このクリーチャーは呪文や能力の対象にならない。)
スレッショルド ― あなたの墓地にカードが7枚以上あるかぎり、敏捷なマングースは+2/+2の修整を受ける。

1/1


Werebear / 熊人間 (1)(緑)
クリーチャー — 人間(Human) 熊(Bear) ドルイド(Druid)

(T):(緑)を加える。
スレッショルド ― あなたの墓地にカードが7枚以上あるかぎり、熊人間は+3/+3の修整を受ける。

1/1

土地を切り詰めて(→ゼロックス軽量ドローを連打し、ライブラリーを掘り下げスレッショルドに到達させるのが狙い。

[編集] オデッセイ・ブロック期

オデッセイスレッショルドが世に出ると同時にDavid Humpherysらによって考案された。


Wild Mongrel / 野生の雑種犬 (1)(緑)
クリーチャー — 犬(Dog)

カードを1枚捨てる:野生の雑種犬はターン終了時まで+1/+1の修整を受けるとともに、あなたが選んだ1色の色になる。

2/2


Careful Study / 入念な研究 (青)
ソーサリー

カードを2枚引き、その後カードを2枚捨てる。


ドローディスカードを両立するカードを多く採用し、野生の雑種犬/Wild Mongrelなども織り交ぜて最速3ターンでのスレッショルドを目指すことにより、高速で大型のスレッショルドクリーチャー展開する。

もとはオデッセイ・ブロック構築発祥のデッキだが、スタンダードでも展開力とドロー性能はステロイドより早く、さらにその高速性ゆえに強い(サイカトグを食える)ので、世界選手権02でも青緑マッドネスより多いおよそ1割ものプレイヤーが使用していた。しかしネタが割れてしまい、逆に研究が進んだサイカトグに食われ、どうにかRaphaël Lévyが16位という結果に終わる。LévyのレシピWorld Championship Decks 2002を参照。

ワームの咆哮/Roar of the Wurmクローサの獣/Krosan Beastなどを投入した大型タイプや、栄光/Glory秘教の処罰者/Mystic Enforcerなどを入れたタッチタイプで巻き返しを図るも、オンスロートで得たものがルーンの解読/Read the Runes程度で、さらに爆発力で青緑マッドネスに劣り、衰退の一途を辿っていった。

  • 生みの親であるDavid Humpherysが、世界選手権時にはコテコテのサイカトグを使っていたのは皮肉な話である。
  • 同様のスレッショルドデッキとして激動/Upheavalリセットをメインとした8Manも存在したが、このデッキとは挙動がまた少し異なっている。詳細は8Manの項目を参照のこと。

[編集] サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (19)
4 敏捷なマングース/Nimble Mongoose
4 野生の雑種犬/Wild Mongrel
4 日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla
4 熊人間/Werebear
3 不可思議/Wonder
呪文 (19)
4 霊気の噴出/Aether Burst
1 打開/Breakthrough
4 留意/Mental Note
4 入念な研究/Careful Study
3 ワームの咆哮/Roar of the Wurm
3 行き詰まり/Standstill
土地 (22)
3 ケンタウルスの庭園/Centaur Garden
8 森/Forest
11 島/Island
サイドボード
4 被覆/Envelop
1 森/Forest
2 クローサ流再利用/Krosan Reclamation
2 幻影のケンタウロス/Phantom Centaur
4 リスの巣/Squirrel Nest
2 激動/Upheaval

[編集] レガシー

新たなフォーマットとしてレガシーが成立してから、再び注目されるようになった。


Brainstorm / 渦まく知識 (青)
インスタント

カードを3枚引き、その後あなたの手札からカードを2枚、あなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。



Force of Will / 意志の力 (3)(青)(青)
インスタント

あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、1点のライフを支払うとともにあなたの手札にある青のカードを1枚、追放することを選んでもよい。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。


土地を切り詰め(フェッチランドを除けば10枚前後)、低マナ域にシフトすることによってドローカウンター除去を同時に行い、フェッチランドも組み合わせつつ高速でスレッショルドに到達させる。

当初からデッキの完成度が高くメタゲームの一角を担っていたデッキであるが(→初期型)、未来予知タルモゴイフ/Tarmogoyfが加わるや否や、瞬く間にトップメタの座に君臨する事となる(→未来予知後)。

また、相殺/Counterbalance師範の占い独楽/Sensei's Divining Topギミックを取り入れたタイプも活躍している(→CounterTop-Goyf)。

マナ域のカードが多いため、冬の宝珠/Winter Orbなどによりマナ拘束をかけるタイプも存在する。この場合は、コントロール系の他、同系にも有利に戦えるが、メタ次第といったところ。

デッキの構成は緑青をベースに、3色目によってサポートする形をとるのが一般的。以下に各色の特徴を述べる。

緑青
3色目を投入しないタイプであり、そのため色事故を気にする必要がなく、積極的に不毛の大地/Wastelandを採用できるのが利点。その他のスロットは追加のドロー呪文や軽量カウンターが採用される。
しかし、クリーチャー除去がほとんど不可能に近いため、強力なクリーチャーの多い近年では、このタイプはほとんど見かけないものとなっている。
タッチ白
剣を鍬に/Swords to Plowsharesを採用できる点が最も大きい。加えて翻弄する魔道士/Meddling Mage忘却の輪/Oblivion Ringを採用できるため、他の色に比べて柔軟性が高い。反面、爆発力が薄く、器用貧乏に陥りやすいタイプでもある。
なおアラーラの断片ブロックが追加された現在では、スレッショルドにこだわらず、バントアグロを選択するプレイヤーも多い。
更に最近では、アタッカーに聖遺の騎士/Knight of the Reliquary土を食うもの/Terravoreを採用したNew Horizonsが登場してきた。
タッチ黒
手札破壊やクリーチャー除去が採用可能になる。そのためタッチ白のタイプ同様、柔軟性が強化される。また闇の腹心/Dark Confidantによるハンド・アドバンテージがこのタイプの強みである。
手札破壊には定番の思考囲い/Thoughtseize、追加の強迫/Duressを用いるのが一般的。クリーチャー除去には燻し/Smother恐ろしい死/Ghastly Demiseなどの軽いものが好んで採用される。
闇の腹心を生かすためにCounterTop-Goyfの形になることも多い。
上記のためコントロールコンボデッキに強く、ミラーマッチにも有利だが、他の色に比べて線が細いため、アグロデッキに対して弱い、という弱点がある。
柔軟性という点でタッチ白のタイプとよく比較されるが、除去に関しては剣を鍬にの存在で劣り、クリーチャーのサイズでも見劣りする。黒の最大の魅力は手札破壊を擁することにあるが、手札破壊それ単体だけではアドバンテージを失いやすく、スレッショルドの弱点である「戦場を固められた」状況に対応できない。こうしたことから、タッチカラーに黒を選ぶタイプは少ない傾向にある。
こうした閉塞感から研究が進み、ハンド・アドバンテージを捨てスピードに特化し、より攻撃的なスタイルへ変化しつつある。→Team America
タッチ赤
火力によってビートダウンをサポートするタイプ。
火力には稲妻/Lightning Bolt火+氷/Fire+Iceなどの定番カードが採用される。タルモゴイフ/Tarmogoyfの登場直後は、炎の印章/Seal of Fireタール火/Tarfireによって更に打撃力を上げようとするタイプも見られたが、それがなくともタルモゴイフは十分に強力であり、また環境にタルモゴイフがあふれていることで諸刃の剣となり得るため、必要性がないと判明した。
サイドボードにはゴブリンなどのアグロデッキに対する紅蓮地獄/Pyroclasm、ミラーマッチを含む青に対する赤霊破/Red Elemental Blast紅蓮破/Pyroblastが採用可能であり、この点も大きな魅力の一つ。
弱点は除去が火力であることで、サイズの大きいクリーチャーが一度戦場に出てしまうと対処しづらい。特にレガシーにおいては墓忍び/Tombstalkerが高速召喚されるため、バウンスを少し挿しておくことが多い。
近年ではスピードとテンポ・アドバンテージに特化した、Canadian Thresholdと呼ばれるバリエーションも登場した。

[編集] サンプルレシピ(タッチ白)

メインデッキ (60)
クリーチャー (12)
4 敏捷なマングース/Nimble Mongoose
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
4 熊人間/Werebear
呪文 (30)
4 渦まく知識/Brainstorm
4 目くらまし/Daze
4 意志の力/Force of Will
2 留意/Mental Note
4 呪文嵌め/Spell Snare
4 もみ消し/Stifle
4 剣を鍬に/Swords to Plowshares
4 思案/Ponder
土地 (18)
4 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
1 森/Forest
1 冠雪の島/Snow-Covered Island
4 Tropical Island
4 Tundra
4 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
サイドボード
3 相殺/Counterbalance
2 クローサの掌握/Krosan Grip
4 翻弄する魔道士/Meddling Mage
3 師範の占い独楽/Sensei's Divining Top
2 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
1 崇拝/Worship

[編集] サンプルレシピ(未来予知後)

メインデッキ (60)
クリーチャー (12)
4 敏捷なマングース/Nimble Mongoose
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
4 熊人間/Werebear
呪文 (30)
4 渦まく知識/Brainstorm
4 目くらまし/Daze
4 意志の力/Force of Will
4 先触れ/Portent
4 予報/Predict
1 急流/Rushing River
1 応じ返し/Snapback
4 呪文嵌め/Spell Snare
4 もみ消し/Stifle
土地 (18)
1 繁殖池/Breeding Pool
3 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
2 島/Island
2 汚染された三角州/Polluted Delta
4 Tropical Island
4 不毛の大地/Wasteland
2 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
サイドボード
4 相殺/Counterbalance
2 雹の嵐/Hail Storm
2 クローサの掌握/Krosan Grip
3 師範の占い独楽/Sensei's Divining Top
4 梅澤の十手/Umezawa's Jitte

[編集] サンプルレシピ(初期型)

メインデッキ (60)
クリーチャー (10)
4 熊人間/Werebear
4 敏捷なマングース/Nimble Mongoose
2 巣立つドラゴン/Fledgling Dragon
呪文 (32)
4 目くらまし/Daze
4 火+氷/Fire+Ice
4 意志の力/Force of Will
4 対抗呪文/Counterspell
4 稲妻/Lightning Bolt
4 留意/Mental Note
4 血清の幻視/Serum Visions
4 渦まく知識/Brainstorm
土地 (18)
2 島/Island
4 Tropical Island
4 Volcanic Island
4 汚染された三角州/Polluted Delta
4 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
サイドボード
4 紅蓮地獄/Pyroclasm
3 冬の宝珠/Winter Orb
3 帰化/Naturalize
2 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
2 赤霊破/Red Elemental Blast
1 紅蓮破/Pyroblast

[編集] 参考

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