誓い破り
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Oathbreaker(オースブレイカー変種ルール)は、ハイランダーで行われる多人数戦の非公式フォーマットの1つである。統率者戦と多くの共通点を持つ。
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概要
伝説のクリーチャーを統率者として選ぶ代わりに、プレイヤーはプレインズウォーカー1枚を自身のOathbreaker(オースブレイカー)として、インスタントかソーサリー1つをオースブレイカーのSignature Spell(刻銘呪文)として選ぶ。
オースブレイカーは統率者と同様にゲームの開始前に統率領域に置かれる。また、以前に唱えられた回数につき(2)の追加コストがかかり、領域変更に関するルールも統率者戦における統率者のそれと同じである。
刻銘呪文も同様のルールに従う。ただし、刻銘呪文はそのオースブレイカーを戦場でコントロールしているときにしか唱えられず、解決に際して統率領域に戻る(バイバックなどを無視する)。
統率者戦と同様に、オースブレイカーの固有色によってデッキの構築は制限され、基本土地ではないカードは1枚ずつしかデッキに入れることはできない。
「あなたの統率者」と書かれているカードの文章は、「あなたのオースブレイカー」と読み替える。
統率者戦とは異なり、オースブレイカー変種ルールのデッキは60枚ちょうどでなければならない(これにはオースブレイカーと刻銘呪文が含まれる)。開始時のライフの総量は20点である。勝利条件として統率者ダメージのルールは用いない。
ルール
もしマジック総合ルールにオースブレイカー変種ルールの項目があれば以下のようになるだろうという形で、非公式にルールが提唱されている。
- 906.1 オースブレイカー変種ルールでは、デッキは、そのデッキのオースブレイカー・カードとして指定されたプレインズウォーカーと、刻銘呪文として指定されたインスタント・呪文かソーサリー呪文によって率いられる。オースブレイカー変種ルールは、weirdcards.orgが制作したものである。通常のマジックのルールすべてに加えて、以下の追加ルールを用いる。
- 906.2 オースブレイカー変種ルールは多人数戦である。通常、無差別戦 変種ルールに「複数への攻撃」選択ルールを用い、「影響範囲限定」選択ルールは用いない。rule 806参照。
- 903.3 各デッキにはオースブレイカーとして指定されるプレインズウォーカーが1枚含まれる。この指定はそのカードで示されたオブジェクトの特性ではなく、そのカードそのものの持つ属性である。領域を変更したとしても、そのカードはこの指定を受け続ける。
- 906.4 各デッキには刻銘呪文として指定されるインスタントかソーサリーが1枚含まれる。刻銘呪文の色は、オースブレイカーの固有色の中に収まらなければならない。この指定はそのカードで示されたオブジェクトの特性ではなく、そのカードそのものの持つ属性である。領域を変更したとしても、そのカードはこの指定を受け続ける。
- 906.4a 刻銘呪文は、対応するオースブレイカーがオーナーのコントロール下で戦場にあるときにのみ唱えられる。
- 906.4b 共闘を使う際には、各オースブレイカーはおのおの刻銘呪文を持つ。それぞれの刻銘呪文は自身のオースブレイカーの固有色による制限を受ける。
- 906.5 オースブレイカー変種ルールにおいては、あるオースブレイカーを使うデッキに入れることが出来るカードを決定するために固有色を用いる。カードの固有色とは、そのカードのマナ・コストやルール文章に含まれるマナ・シンボルの色と、その特性定義能力や色指標によって定義される色のことである。
- 906.6 オースブレイカー変種ルールのデッキは以下のデッキ構築ルールに従う。
- 906.6a デッキには、オースブレイカーと刻銘呪文をあわせてちょうど60枚のカードが含まれなければならない。
- 906.6b 基本土地以外のカードは、すべてがそれぞれ異なるカード名でなければならない
- 906.6c オースブレイカー変種ルールのデッキに入れることができるカードは、その固有色の全てがそのデッキのオースブレイカーの固有色に含まれるものだけである。
- 906.6d 基本土地タイプを持つカードをオースブレイカー変種ルールのデッキに入れる場合、オースブレイカーの固有色に含まれる色のマナを出すものでなければならない。
- 906.6d デッキにはオースブレイカーと刻銘呪文が入っていなければならない。
- 906.6f デッキはヴィンテージで使用可能なカードで構成されていなければならない。これには禁止カードは含まれない。禁止カードのリストはoathbreakermtg.org/banned-listで管理されている。
- 906.7 ゲームの開始時に、各プレイヤーは自分のオースブレイカーと刻銘呪文をデッキから取り出し、統率領域にオモテ向きで置く。各プレイヤーは残りの58枚のカードからなるデッキを切り直し、それをライブラリーとしてゲームを始める。
- 906.8 開始プレイヤーが決定したら、各プレイヤーは自分のライフ総量を20点にし、7枚のカードを引く。
- 906.9 プレイヤーは、統率領域にある自分のオースブレイカーを唱えることができる。オースブレイカーを統率領域から唱えるには、それ以前にそのゲームの間に統率領域からそれを唱えた回数ごとに{2}を追加コストとして支払う。この追加コストは俗に「統率者税」と呼ばれる。
- 906.10 オースブレイカーがどこかから追放されたりオーナーの手札や墓地やライブラリーに置かれたりする場合、オーナーは代わりにそれを統率領域に置いてもよい。この置換効果は同じイベントに複数回適用できる。
- 906.11 プレイヤーは、統率領域にある自分の刻銘呪文を、それに対応するオースブレイカーを戦場でコントロールしている限り、唱えることができる。刻銘呪文を統率領域から唱えるには、それ以前にそのゲームの間に統率領域からそれを唱えた回数ごとに{2}を追加コストとして支払う。
- 906.12 刻銘呪文がどこかから追放されたりオーナーの手札や墓地やライブラリーに置かれたりする場合、オーナーは代わりにそれを統率領域に置いてもよい。この置換効果は同じイベントに複数回適用できる。
- 906.13 ゲームの外部のカードを参照する能力は、オースブレイカー変種ルールでは機能しない。
- 906.14 ルールや効果があなたの統率者を参照するなら、それはかわりにあなたのオースブレイカーを参照する。
禁止カード
以下のカードがオースブレイカー変種ルールでは禁止されている。太字は統率者戦やヴィンテージで禁止・制限されていないオースブレイカー独自のもの。最新の禁止リストはoathbreakermtg.org/banned-listを参照。
- むかつき/Ad Nauseam
- Ancestral Recall
- 天秤/Balance
- 生命の律動/Biorhythm
- Black Lotus
- チャネル/Channel
- 暗黒の儀式/Dark Ritual
- 最後の審判/Doomsday
- 引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
- 召し上げ/Expropriate
- Fastbond
- けちな贈り物/Gifts Ungiven
- グリセルブランド/Griselbrand
- 満潮/High Tide
- 宝石の睡蓮/Jeweled Lotus
- Library of Alexandria
- 限りある資源/Limited Resources
- ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond
- 魔力の墓所/Mana Crypt
- マナ噴出/Mana Geyser
- 魔力の櫃/Mana Vault
- Mox Emerald
- Mox Jet
- Mox Pearl
- Mox Ruby
- Mox Sapphire
- 自然の秩序/Natural Order
- 絵描きの召使い/Painter's Servant
- 原初のうねり/Primal Surge
- 天智、サヒーリ/Saheeli, the Gifted
- Shahrazad
- 太陽の指輪/Sol Ring
- 隔離するタイタン/Sundering Titan
- 森林の始源体/Sylvan Primordial
- Time Vault
- Time Walk
- 修繕/Tinker
- トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy
- 歯と爪/Tooth and Nail
- 企業秘密/Trade Secrets
- 激動/Upheaval
- ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain
- カードを放り投げるカード
- 人種または文化に対し攻撃的なカード
- カード・タイプが「策略」であるすべてのカード
- アンティに関連するすべてのカード
- アン・カード
かつて禁止されていたカード
以下のカードはかつて禁止であったが、いずれも禁止解除されている(本家統率者戦でも解除されたものは割愛)。
参考
- Oathbreaker(オースブレイカー運営サイト)
- フォーマット