Delver-Go

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2012年10月6日 (土) 16:44時点における天竺浪人 (トーク | 投稿記録)による版
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Delver-Go秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsを中心戦力に据えたクロック・パーミッションデッキの総称。単にDelverとも。イニストラード参入後の様々な環境で活躍する。

目次

概要

軽いクロックとそれをサポートする呪文で構成される、典型的なクロック・パーミッション。変身することで強力なアタッカーとなる秘密を掘り下げる者を活かすため、デッキのインスタントソーサリー比率をスロットの1/3程度にまで高めていること、除去カウンターだけでなく、思案/Ponderなどのライブラリー操作呪文も積極的に採用していることが大きな特徴である。

クリーチャーは少数精鋭の方針を取る。軽く打撃力のあるものが中心だが、デッキ構成と噛み合った瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageもよく用いられ、デッキにカード・アドバンテージ面での強さを与えている。

イニストラード・ブロック構築

イニストラード・ブロック構築では主に青赤で組まれ、強化オーラを多用する独特の構成を取る。



回避能力を持つクリーチャー幽体の飛行/Spectral Flight噛み傷への興奮/Furor of the Bittenサイズアップし、静かな旅立ち/Silent Departure硫黄の流弾/Brimstone Volleyで盤面をコントロールしながら、効率良くダメージを刻んでいく。

特に除去耐性攻撃時最強の回避能力を併せ持つ不可視の忍び寄り/Invisible Stalkerは強化先として優秀。また環境ビートダウン人間地上クリーチャーを中心としているため、飛行流城の貴族/Stromkirk Nobleの回避能力も活かしやすい。闇の隆盛参入後は未練ある魂/Lingering Souls無形の美徳/Intangible Virtueの爆発的な流行により攻撃を通すのが難しくなったが、それらは最終的に禁止カードとなった。

スタンダード

スタンダードでは登場以降、Tier1の一角として安定した活躍を見せている。タッチのものがほとんどだが、青黒青赤緑青なども存在し、公式でも紹介されている。



マナ漏出/Mana Leakなどのカウンターの存在に加え、白をタッチして聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftムーアランドの憑依地/Moorland Hauntを採用したことで、全体として除去に強い構成になっている。軽いクリーチャー除去に乏しいこの環境白青の弱点も、蒸気の絡みつき/Vapor Snagファイレクシア・マナ呪文でカバーすることが可能。

最初に台頭したのはイリュージョン。このデッキは部族ウィニーとしての性格も強く、秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageの方が追加戦力であるとも言えるが、インスタントソーサリーを大量投入してこの2体を活用する青タッチ白の基本構成は、この時点でほぼ完成している。

その後クリーチャー数を絞る代わりに装備品によってクロックを補強するDelver-Bladeが登場、秘密を掘り下げる者のメインアタッカーとしての位置付けが明確になった。特にこのデッキを指してDelverあるいはUW Delverと呼ぶことも多い。

闇の隆盛参入後には、を足して未練ある魂/Lingering Soulsなどを用いる白青黒スピリットも誕生した。これもまた部族デッキであるが、Delverの一種であることを強調してDelver-Spiritsと称することもある。

詳細は各項目を参照。

モダン

イニストラード参入直後には目立った活躍はできなかったが、小型クリーチャーへの大きな圧力となる罰する火/Punishing Fire禁止ビートダウン筆頭のZooの衰退を受け、モダンでも環境に姿を現すようになった。



よく用いられるカウンターマナ漏出/Mana Leak呪文嵌め/Spell Snare謎めいた命令/Cryptic Commandなど。また思案/Ponder定業/Preordainが禁止されているため、ライブラリー操作手段としては主に血清の幻視/Serum Visionsが使われる。

デッキカラークリーチャー除去の選択は様々で、特に以下のものが多い。

青赤緑
最初期から存在する、火力タルモゴイフ/Tarmogoyfを中心としたオーソドックスなタイプ。
基本土地ショックランドフェッチランドから成る率の高い土地構成を取るため、ヴィダルケンの枷/Vedalken Shacklesもよく用いられる。→*1
赤白青
ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftという高打点アタッカー稲妻/Lightning Bolt稲妻のらせん/Lightning Helixなどの優良火力でバックアップする、非常にアグレッシブなタイプ。
テンポを重視した構成で、カウンターもマナ漏出より差し戻し/Remandを優先する傾向にある。→*2
かつてのビートスティックのように等時の王笏/Isochron Scepterアドバンテージ源に据えた、Scepter Delverと呼ばれる亜種も存在する。
青黒
コントロール要素を中心としたタイプ。燻し/Smotherなどの単体除去コジレックの審問/Inquisition of Kozilekなどの手札破壊が採用される。
闇の腹心/Dark Confidantの存在に加え、忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit変わり谷/Mutavaultミシュラランド8枚体制により、とにかく息切れに強い。
白青黒
闇の隆盛以降成立した、青黒タイプの亜種。青黒の構成をベースに、未練ある魂/Lingering Souls流刑への道/Path to Exileを加えた形を取る。
未練ある魂や瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageとの相性も良いけちな贈り物/Gifts Ungivenを採用し、堀葬の儀式/Unburial Ritesによるリアニメイトギミックを仕込む場合もある。

サンプルレシピ1

RUG Delver [1]
土地 (21)
2 繁殖池/Breeding Pool
1 森/Forest
6 島/Island
4 霧深い雨林/Misty Rainforest
1 山/Mountain
4 沸騰する小湖/Scalding Tarn
2 蒸気孔/Steam Vents
1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
クリーチャー (15)
4 秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets
1 ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph
4 瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
2 ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique
呪文 (24)
2 噴出の稲妻/Burst Lightning
2 謎めいた命令/Cryptic Command
2 剥奪/Deprive
1 電解/Electrolyze
4 稲妻/Lightning Bolt
3 マナ漏出/Mana Leak
4 血清の幻視/Serum Visions
2 呪文貫き/Spell Pierce
1 呪文嵌め/Spell Snare
2 ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles
1 情け知らずのガラク/Garruk Relentless
サイドボード (15)
2 古えの遺恨/Ancient Grudge
3 血染めの月/Blood Moon
1 焼却/Combust
3 高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells
1 否認/Negate
2 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
1 呪文貫き/Spell Pierce
2 不忠の糸/Threads of Disloyalty


サンプルレシピ2

UWR Delver [2]
土地 (22)
4 乾燥台地/Arid Mesa
2 神聖なる泉/Hallowed Fountain
1 島/Island
2 湿地の干潟/Marsh Flats
3 霧深い雨林/Misty Rainforest
1 ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt
1 山/Mountain
1 平地/Plains
1 聖なる鋳造所/Sacred Foundry
4 沸騰する小湖/Scalding Tarn
2 蒸気孔/Steam Vents
クリーチャー (15)
4 秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets
3 聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft
4 瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage
4 ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx
呪文 (23)
4 稲妻/Lightning Bolt
4 稲妻のらせん/Lightning Helix
1 マナ漏出/Mana Leak
4 流刑への道/Path to Exile
2 火柱/Pillar of Flame
4 差し戻し/Remand
4 血清の幻視/Serum Visions
サイドボード (15)
1 無効/Annul
2 コーの火歩き/Kor Firewalker
4 溶鉄の雨/Molten Rain
1 否認/Negate
1 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
1 粉々/Smash to Smithereens
2 呪文貫き/Spell Pierce
1 外科的摘出/Surgical Extraction
1 戦争と平和の剣/Sword of War and Peace
1 よじれた映像/Twisted Image


レガシー

歴代のパワーカードを使用できるレガシー環境においても秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsはかなり優秀なクリーチャーであり、メタゲームの一角を担っている。



軽さを重視し、インスタントソーサリーの比率が約1/2と高く、渦まく知識/Brainstorm思案/Ponderを擁するCanadian Thresholdがすでに存在していたため、これに自然と組み込まれる形で成立。RUG DelverDelver Thresholdなどの名前で呼ばれることもある。

レガシーのクリーチャーデッキの中でも特にテンポと速度に特化したデッキであり、不毛の大地/Wastelandもみ消し/Stifle土地破壊によって低マナ域の勝負に持ち込みつつ、優良ウィニー火力で素早くライフ削り切る

詳細はCanadian Thresholdを参照。

Pauper

秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsコモンであることから、Pauperでも有力なデッキタイプの一つ。



Pauper黎明期から存在していた、深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hoursを軸とする青単クロック・パーミッションの亜種である。呪文対抗呪文/Counterspellを筆頭に優秀なものが揃っている反面、クリーチャーの打撃力不足が同デッキの長年の課題であったが、これが秘密を掘り下げる者の加入によって大きく解消された。

イニストラード参入前後に解禁されたウルザ・ブロックマスクス・ブロックからそれぞれフリースペルピッチスペルを獲得し、従来の形よりもさらに軽く土地の枚数を削った構成となっている。

ライブラリー操作呪文はレガシーと比べても遜色ない充実ぶりだが、フェッチランドのようなシャッフル手段を使えないため、あちらとは対照的に思案/Ponderよりも定業/Preordainの優先度が高い。

参考

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