土地
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土地/Landは、カード・タイプの1つ。マナを発生させるために必要であり、マジックの根底を支える重要なカードである。
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解説
ほとんどの土地がマナ能力を持ち、マナ基盤の基本となる。過去には浮氷塊/Ice Floeのような、マナ能力とは全く関係のない能力のみを持つ土地も存在したが、現在ではマナ能力や、それにつながる能力(フェッチランドなど)を持たない土地は作られないことになっている(十人だけで参照)。
土地は、そのマナ能力とは関係なく、無色のパーマネントであり、マナ・コストを持たない(→マナ・コストの無いカード)。点数で見たマナ・コストは0として扱う。ただし、何らかの効果により、色を持つことはありえる(例:野の源獣/Genju of the Fields)。
「基本土地」は、基本という特殊タイプを持つ土地のことである。この特殊タイプを持たない土地は、まとめて「基本でない土地」(特殊地形)と呼ぶ。土地もサブタイプを持ち、平地、島、沼、山、森の5つは基本土地タイプと呼ばれるが、これらを持つからといって基本土地であるとは限らない。
土地を破壊する呪文は数が少なく、総じてコストが高めに設定されているため、他のパーマネントに比べて土地は壊されにくい。
ルール
プレイヤーは、自分のターンのメイン・フェイズで優先権を持っていて、かつスタックが空のとき(ソーサリー・タイミング)、1ターンに1度だけ土地をプレイすることができる。土地をプレイすることは呪文ではなく特別な処理であり、スタックに積まれない。それらは単に手札から戦場に置かれる。
- あるオブジェクトが土地でもあり、なおかつ他のタイプでもある場合、それは土地としてプレイされ、呪文として唱えられることはない(CR:305.9)(→アーティファクト・土地)。
- 土地が何らかの理由で瞬速を持つ(もしくは瞬速を持つかのようにプレイできる)場合、タイミングの条件である「自分のメイン・フェイズで優先権を持ちスタックが空のとき」(CR:305.1)を無視でき、インスタント・タイミングでプレイできる。しかし他のルールである「自分のターンに1枚だけ」(CR:305.2)は無視できない。そのため、自分のターン以外にはプレイできないし、1ターンに1枚しかプレイできない。
主なサイクルやバリエーション
- アーティファクト・土地
- ヴィヴィッドランド
- ウルザランド
- お休みランド
- 枯渇ランド
- サイクリングランド
- サクリファイスランド
- ショックランド
- スレッショルドランド
- 全景
- タップインデュアルランド
- 貯蔵ランド
- デュアルランド
- 棲み家
- ハイブリッドランド
- バウンスランド
- 氷雪土地
- フィルターランド
- フェッチランド
- ペインランド
- 本拠地ランド
- ミシュラランド
- レイスランド
その他
- プレイヤーに追加で土地をプレイさせる効果が存在する(「1ターンに1度だけ」という制限を破る)。
- 使うときには、どの効果により(あるいは、本来のルールにより)土地をプレイするのかを明確にしなければならない。
- 例:踏査/Explorationの効果により土地を1枚プレイし、その踏査を手札に戻してまた戦場に出すことにより、さらにもう1枚土地をプレイできる。
- これは、土地をプレイできないタイミングでのプレイを許可するわけではない。
- 例:ヴィダルケンの宇宙儀/Vedalken Orreryが出ている状態で発見の旅路/Journey of Discoveryを相手のターンに双呪で唱えたとしても、相手のターンには土地はプレイできないので、追加の土地のプレイの効果は意味がない。
- 使うときには、どの効果により(あるいは、本来のルールにより)土地をプレイするのかを明確にしなければならない。
- プレイヤーに土地カードを直接戦場に出させる効果もある。これは土地のプレイではないので、土地のプレイ制限には考慮されない。
「1ターンに1度しか土地をプレイできない」の制限を破るカード
- 迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking
- ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya
- 踏査/Exploration
- Fastbond
- Gaea's Touch
- 発見の旅路/Journey of Discovery
- 栄華の儀式/Rites of Flourishing
- 嵐の大釜/Storm Cauldron
- 花盛りの夏/Summer Bloom
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 3 カード・タイプ
- 305 土地
- 305.1 優先権を持つプレイヤーは、自分のメイン・フェイズで、スタックが空の間、土地・カードを手札からプレイすることができる。土地をプレイすることは特別な処理であり、スタックを用いない(rule 116 参照)。土地をプレイする場合、プレイヤーはそれを単に戦場に出す。土地はスタックに乗らず、呪文ではなく、また、インスタントや起動型能力で対応することはできない。
- 305.2 通常、プレイヤーは、自分のターンの間に 土地を1つだけプレイすることができる。継続的効果によって、この数が増加することがありうる。
- 305.3 プレイヤーは、いかなる理由があれ、自分のターン以外には土地をプレイすることはできない。プレイヤーにそうさせるように指示する部分は無視する。同様に、そのターンに許可されている全ての土地のプレイを済ませているプレイヤーは、土地をプレイすることはできない。プレイヤーにそうさせるように指示している部分は無視する。
- 305.4 土地を戦場に「出す/put」ことができる効果が存在する。これは土地のプレイとは違い、そのターンに既にプレイした土地の枚数には数えない。
- 305.5 土地のサブタイプは常に1単語であり、土地タイプとも呼ばれる。土地は複数の土地タイプを持つことがありうる。土地タイプの一覧は rule 205.3i 参照。
- 305.6 基本土地タイプは、平地、島、沼、山、森である。「基本土地タイプ/Basic land type」が参照される場合、これらのサブタイプのうちいずれかを意味する。土地というカード・タイプと基本土地タイプを持つオブジェクトは、文章欄が空欄であったりそもそも存在しなかったりしたとしても、「{T}:[[[マナ・シンボル]]]を加える。」という固有の能力を持つ。能力内のマナ・シンボルは、平地は{W}、島は{U}、沼は{B}、山は{R}、森は{G}である。rule 107.4a、ならびに rule 605〔マナ能力〕参照。
- 305.7 何らかの効果により土地タイプがいずれかの基本土地タイプに定められた場合、その土地は以降古い土地タイプを持たない。ルール・テキスト、元の土地タイプ、その土地に影響しているコピー可能な効果によって得られていた能力を全て失い、その基本土地タイプが持つマナ能力を得ることになる。ただし、これは他の効果によりその土地が得た能力を取り除くわけではない。土地タイプの設定は、その土地が持つカード・タイプ(「クリーチャー」など)や特殊タイプ(「基本」や「伝説の」「氷雪」など)を変更しない。土地が現在の土地タイプに加えて新たな土地タイプを得た場合、それはこれまでの土地タイプとルール・テキストを持ち、それに加えて新しい土地タイプとマナ能力を得る。
- 305.8 「基本/Basic」という特殊タイプをもつ土地は基本 土地である。基本土地タイプを持っていても、この特殊タイプを持たない土地は基本でない土地である。
- 305.9 あるオブジェクトが土地であり、かつ他のカード・タイプでもある場合、それは土地としてプレイされる。呪文として唱えられることはない。
- 305 土地