授与

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2020年4月11日 (土) 10:17時点におけるSin1024 (トーク | 投稿記録)による版
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授与/Bestow
種別 常在型能力
登場セット テーロス・ブロック
統率者2018
CR CR:702.103

授与(じゅよ)/Bestowは、テーロスで初登場したキーワード能力。これを持つカードプレイできるあらゆる領域にある間に働く常在型能力を表す。


Observant Alseid / 目ざといアルセイド (2)(白)
クリーチャー エンチャント — ニンフ(Nymph)

授与(4)(白)(このカードを授与コストで唱えた場合、これはエンチャント(クリーチャー)を持つオーラ(Aura)呪文である。クリーチャーにつけられていない場合、これは再びクリーチャーになる。)
警戒
エンチャントされているクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともに警戒を持つ。

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Nighthowler / 夜の咆哮獣 (1)(黒)(黒)
クリーチャー エンチャント — ホラー(Horror)

授与(2)(黒)(黒)(このカードを授与コストで唱えた場合、これはエンチャント(クリーチャー)を持つオーラ(Aura)呪文である。クリーチャーにつけられていない場合、これは再びクリーチャーになる。)
夜の咆哮獣とエンチャントされているクリーチャーは、それぞれ+X/+Xの修整を受ける。Xは、すべての墓地にあるクリーチャー・カードの数である。

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定義

授与[コスト]/Bestow [コスト]は、「あなたがこの呪文唱えるに際し、あなたはこれを授与された/bestowed状態で唱えることを選んでもよい。そうしたなら、あなたはこれのマナ・コストではなく[コスト]を支払う。」を意味する。授与能力を使って呪文を唱えることは代替コストルールに従う。

授与された状態で唱えられた呪文は、スタックに置かれるに際しオーラエンチャントになり、エンチャント(クリーチャー)得る。その呪文は授与されたオーラ・呪文であり、解決後のパーマネントは授与されたオーラである。これらの効果はその呪文やパーマネントが授与されていない状態になるまで残る。呪文のコントローラーはエンチャント(クリーチャー)能力と対象のルールによって定義される適正な対象を選ばなければならない。

授与されたオーラ・呪文の解決を始める時点で、その対象が不適正だった場合、それは授与されていない状態になり、それをオーラ・呪文にしている効果は終了する。それはクリーチャー・呪文として引き続き解決され、その呪文のコントローラーのコントロール下で戦場に出る。これはCR:608.3aの例外である。

授与されているオーラがはずれた場合、それは授与されていない状態になる。授与されたオーラが不正なオブジェクトプレイヤーついている場合、それははずれて授与されていない状態になる。これはCR:704.5mの例外である。

解説

クリーチャーとして唱えるかオーラとして唱えるかを選ぶことができるキーワード能力。テーロス/Theros神々が、その力を定命の者へ恩恵として授けたり、あるいは姿形を持つ使者として送り出したりする様子をイメージしている。

状況に応じて2つの役割を選ぶことができるため、汎用性の面で優秀。またオーラ呪文としてスタックにあるときも、オーラとして戦場にあるときもエンチャント先がいなくなると自動でクリーチャーになるので、オーラ特有のカード・アドバンテージの損失もない。その分、授与コストは全体的に重めに設定されている。

この能力を持っているカードはすべてクリーチャー・エンチャントであり、オーラになった場合、エンチャント先のクリーチャーに自身のクリーチャーとしての性能をそのままプラスするデザインになっている。

初出時はコストを支払う際に授与コストの支払いを選ぶことによって、唱える手順の途中でカード・タイプが変更されるルールになっていたが、テーロス還魂記の発売とともにルールが変更され(当事者カードなどと同様に)最初に授与能力を使うことを選択してから唱え始めるようになった。ただし、機能上の変化はほとんどない[1]

ルール

唱えるとき
  • 授与能力を使って唱えることが選択された場合、授与された呪文はスタックに積まれる時点で「オーラのサブタイプを持つエンチャント」になり、能力「エンチャント(クリーチャー)」を得る。この時、それまで持っていたカード・タイプは上書きされ、それによりその呪文はクリーチャー・タイプを失う。(CR:205.1a
  • また、これによりクリーチャーでなくなったなら、その呪文はパワータフネスを失う。(CR:208.3
  • 呪文を唱えることが適正であるかどうかをチェックするときは、授与能力によって変更された特性だけを参照する。(CR:601.3eCR:702.102c
    • 初出時から複数回ルールが変更されていることに注意。唱える#ルールの変遷も参照。
    • 例:「あなたはクリーチャー呪文を唱えられない」という効果がある場合、あなたは授与を持つクリーチャー・カードをマナ・コストを支払って唱えることはできないが、授与コストを支払ってエンチャント呪文として唱えることはできる。
  • 授与能力を使うことが選択された場合、オーラの対象を選ぶ段階ではそれはすでにクリーチャー呪文ではない。したがって、プロテクション(クリーチャー)を持つクリーチャーも対象として適正である。
  • 授与能力を使って唱えることが選択された場合、呪文の総コストを支払う段階ではそれはすでにクリーチャー呪文ではない。したがって、ソンバーワルドの賢者/Somberwald Sageなどによって生み出された、クリーチャー呪文にしか支払えないマナで授与コストを支払うことはできない。
  • 呪文を唱えることで誘発する誘発型能力は、唱える過程が完了した段階で誘発する。原始の報奨/Primeval Bountyをコントロールしている場合、マナ・コストを支払って唱えたときには1番目の能力が、授与コストを支払って唱えたときには2番目の能力が誘発する。
唱えた後、スタック上にあるとき
  • 授与を持つクリーチャー・エンチャント・カードは、スタック上ではクリーチャー・エンチャント呪文またはオーラ・エンチャント呪文のいずれかである。同時に両方であることはない。
    • 例1:授与された状態で唱えられた場合、否認/Negateの対象として適正である。
    • 例2:クリーチャー呪文であってもオーラ呪文であっても、無効/Annulの対象として適正である。
  • 他のオーラ呪文と異なり、授与されたオーラ呪文は対象不適正で立ち消えすることはない。授与されたオーラ呪文の解決時にその対象が不適正だった場合、それをオーラ・エンチャントにする効果とエンチャント(クリーチャー)を持たせる効果が終了し、失っていた各特性が戻る。それはクリーチャー・エンチャント呪文として引き続き解決され、クリーチャー・エンチャントとして戦場に出る。
    • 例1:授与されたオーラ呪文を対象に否認を唱えられた場合、それに対応してオーラの対象を除去しても、授与された呪文は否認によって打ち消される。授与された呪文がクリーチャー呪文になるのはその解決時であり、否認の解決はそれよりも前だからである。
    • 例2:授与されたオーラ呪文の解決前にその対象を除去しても、本質の散乱/Essence Scatterの対象にすることはできない。授与された呪文の解決時までそれはクリーチャー呪文にならず、一度解決に入ったら、解決が完了してそれがスタックを離れるまでプレイヤーが優先権を得るタイミングはないからである。
戦場にあるとき
その他
  • 授与を持つカードは、スタックでも戦場でもない領域ではオーラのサブタイプを持たない。
  • 授与を持つカードを「唱える」以外の方法で戦場に出す場合、それをオーラとして戦場に出すことはできない。それは単にクリーチャー・エンチャントとして戦場に出る。

その他

  • ルール上はエンチャントでないカードが持っていても機能する能力であるが、統率者2018現在、授与を持つカードはすべてクリーチャー・エンチャントであり、またオブジェクトに授与を与えるカードは存在しない。
  • 同様のコンセプトを持つ過去のカードとしてリシド象の導き/Elephant Guideなどが存在する。オーラではないが、生体武器にも似ている。

脚注

  1. Theros Beyond Death Update Bulletin—Comprehensive Rules Change(Daily MTG 2016年7月28日)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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