青緑ビートダウン
提供:MTG Wiki
青緑ビートダウン(Blue-Green Beatdown)は、緑のクリーチャーによるビートダウンを、青のカウンターやドロー、バウンスでバックアップするビート・コントロールデッキの総称。これらの内、カウンターを重視したものは神河ブロックあたりからクロック・パーミッションという言葉に取って代わられた。青緑クロック・パーミッションも参照のこと。
目次 |
時のらせんブロック構築
非常に強力なタルモゴイフ/Tarmogoyfは時のらせんブロック構築で緑白ゴイフや赤緑プレデターなどを生んだが、このデッキもその一種である。「青緑ゴイフ(UG Goyf)」とも呼ばれる。
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)
タルモゴイフのパワーは、すべての墓地にあるカードのカード・タイプの数に等しく、タフネスはその点数に1を加えた点数に等しい。
*/1+*クリーチャー — イリュージョン(Illusion)
飛行
裂け目翼の雲間を泳ぐものが戦場に出たとき、パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
待機3 ― (1)(青)(このカードをあなたの手札から唱えるのではなく、(1)(青)を支払うとともにそれを時間(time)カウンターが3個置かれた状態で追放する。あなたのアップキープの開始時に、時間カウンターを1個取り除く。最後の1個を取り除いたとき、それをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。それは速攻を持つ。)
タルモゴイフを始め、裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskateなどの優秀なクリーチャーを展開してテンポ・アドバンテージを稼ぎ、遅延/Delayなどでサポートしつつ殴り倒すのが基本である。
コー追われの物あさり/Looter il-Korによりタルモゴイフを肥大化させやすく、デッキの安定性が非常に高い。
また、青緑でピクルスコンボを軸とした青緑シフターも存在した。
クリーチャー — 多相の戦士(Shapeshifter)
ヴェズーヴァの多相の戦士が戦場に出るか表向きになるに際し、あなたは戦場に出ている他のクリーチャーを選んでもよい。そうした場合、ヴェズーヴァの多相の戦士が裏向きになるまで、それはそのクリーチャーのコピーになるとともに「あなたのアップキープの開始時に、あなたはこのクリーチャーを裏向きにしてもよい。」を得る。
変異(1)(青)
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリフィレンツェ07 優勝(参考)
- 使用者:金子真実
- フォーマット
オデッセイ・ブロック期
オデッセイ・ブロックでの強力な緑クリーチャーと、フラッシュバックやマッドネスなどの新メカニズム、そしてそれらを有効利用できる青の強力な共鳴者たち(マーフォークの物あさり/Merfolk Looterなど)の登場で頭角を表す。
クリーチャー — 犬(Dog)
カードを1枚捨てる:野生の雑種犬はターン終了時まで+1/+1の修整を受けるとともに、あなたが選んだ1色の色になる。
2/2インスタント
呪文1つを対象とする。それを、それのコントローラーがあなたの墓地にあるカード1枚につき(1)を支払わないかぎり、打ち消す。
マッドネス(青)(あなたがこのカードを捨てるなら、これを追放領域に捨てる。あなたがそうしたとき、マッドネス・コストでこれを唱えるか、これをあなたの墓地に置く。)
当時最強の緑クリーチャーだった野生の雑種犬/Wild Mongrel、ドローとディスカードを両立するマーフォークの物あさり/Merfolk Looter、これらの共鳴者と相性の良い優良マッドネスカードの日を浴びるルートワラ/Basking Rootwallaと堂々巡り/Circular Logic、ジャッジメントの超強力インカーネーション不可思議/Wonder、これらのカードはどのパターンでもほぼ必須投入とされる。
このデッキタイプのバリエーションとしては、主に以下のものがある。
- スレッショルドに特化した青緑スレッショルド。
- マッドネスに着目する青緑マッドネス。
- 激動/Upheavalのリセットを主眼に置いた8Man。
- 対立型のロックデッキリス対立。
- 物静かな思索/Quiet Speculationとワームの咆哮/Roar of the Wurmのシナジーを活用するクワイエット・ロアー
インベイジョン・ブロックのころはこれらが混在していたが、その中でもマッドネスがデッキパワーの点で一歩抜けており、メタゲームの変遷の末にこれをベースとして再び1つに統合されることになる。
- 緑の強靭なクリーチャーに青のカウンター、ドローまで持つため安定性が高く、世界選手権02でも10位にランクインしている。しかし、緑青という色の特性上クリーチャー除去が弱く、システムクリーチャーに対処がしづらい。そのため特にインベイジョン・ブロック期は他の色(赤や白が多い)をタッチしたものも多く見られた。
- 忘れられがちだが、青と緑は対抗色であるためマナ基盤を整えにくい。通常の緑デッキと異なり、リス対立を除くとマナ・クリーチャーなどはあまり使用しないのが普通であるため、色事故を起こしやすい。
- 多色優先のインベイジョン・ブロックの頃は主にアポカリプスのヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coastのおかげでそれほど神経質になる必要はなかったが、それ以後は無視できない弱点の1つである。
インベイジョン・ブロック構築
インベイジョン・ブロック構築では、対抗色にフィーチャーしたアポカリプスの登場で注目を集める。
カヴーのタイタン/Kavu Titanやガイアの空の民/Gaea's Skyfolkなどのビートダウンを大量のバウンスで補助する。
マナ基盤を安定させてくれる対抗色ペインランド・ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coastも大きい。
黎明期
それ以前には、Tropical Skyなどといったデッキも存在していた。
クリーチャー — イフリート(Efreet)
飛行
あなたのアップキープの開始時に、セレンディブのイフリートはあなたに1点のダメージを与える。
マナ加速から中堅フライヤーに繋げ、カウンターで守るのが基本である。
エクステンデッド
ローテーション以前のエクステンデッド環境では、スリヴァーによるクロックをカウンターで守るスリヴァーデッキ、カウンタースリヴァーが活躍していた。
オデッセイ参入後は、クウィリーオンのドライアド/Quirion Dryadを軽量ドローとカウンターで成長させるゼロックスデッキ・ミラクルグロウとその発展形スーパーグロウが活躍する。
クリーチャー — ドライアド(Dryad)
あなたが白か青か黒か赤の呪文を唱えるたび、クウィリーオンのドライアドの上に+1/+1カウンターを1個置く。
1/1いずれもカウンターを使用するためコンボデッキに耐性があり、特に当時猛威を振るったドネイト系デッキへの対抗策として使用されたカウンタースリヴァーはネクロ・ドネイトへの、グロウはトリックスへのそれぞれアンチデッキにあたる。
この時期の活躍の理由としては強力ピッチスペルカウンター、Force of Willの存在が大きい。
インスタント
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、1点のライフを支払うとともにあなたの手札にある青のカードを1枚、追放することを選んでもよい。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
また、ローテーション後はスタンダード同様青緑マッドネスが登場し、その発展系とともに1つのアーキタイプとして認知されている。
クリーチャー — ワーム(Wurm)
トランプル
マッドネス(2)(緑)(あなたがこのカードを捨てるなら、これを追放領域に捨てる。あなたがそうしたとき、マッドネス・コストでこれを唱えるか、これをあなたの墓地に置く。)