ローナ・コンボ
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ローナ・コンボ(Rona Combo)は、侵攻の伝令、ローナ/Rona, Herald of Invasionをキーカードとした無限コンボデッキ。もう一つのキーカードである撤回のらせん/Retraction Helixから(撤回の)らせんコンボ(Helix Combo)とも呼称される。機械兵団の進軍参入後のパイオニア環境に存在する。
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[編集] 概要
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたが伝説の呪文を唱えるたび、侵攻の伝令、ローナをアンタップする。
(T):カード1枚を引く。その後、カード1枚を捨てる。
(5)(黒/Φ):侵攻の伝令、ローナを変身させる。起動はソーサリーとしてのみ行う。((黒/Φ)は(黒)でも2点のライフでも支払うことができる。)
Rona, Tolarian Obliterator / トレイリアの抹消者、ローナ
〔青/黒〕 伝説のクリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ウィザード(Wizard)
トランプル
発生源1つがトレイリアの抹消者、ローナにダメージを与えるたび、その発生源のコントローラーは自分の手札にあるカード1枚を無作為に選んで追放する。それが土地カードなら、あなたはそれをあなたのコントロール下で戦場に出してもよい。そうでないなら、あなたはそれをマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで「(T):土地でないパーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。」を得る。
侵攻の伝令、ローナ/Rona, Herald of Invasion、撤回のらせん/Retraction Helix、モックス・アンバー/Mox Amberの3枚による無限ループを主軸としたコンボデッキである。ローナがルーターとしての機能を持つためコンボパーツが集めやすく、他のコンボとのハイブリッドデッキになっていることも多い。コンボの手順は以下の通り。
- 召喚酔いしていないローナに撤回のらせんを唱える。
- ローナが撤回のらせんにより得た能力を起動し、モックス・アンバーを手札に戻す。
- モックス・アンバーを唱える。モックス・アンバーは伝説の呪文であるためローナがアンタップする。
- 戦場に出たモックス・アンバーからマナを生み出す。
- 上記2.に戻る。これを任意の回数繰り返して無限マナを得る。
最終的にはサイドボードから霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoirを持ってきて、貯蔵器を出した後に任意の伝説のパーマネント(基本的にはマナ不要のモックス・アンバー)をバウンス→唱え直しを繰り返すことでライフを稼ぎ、起動型能力で勝利する。また2023年12月に大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creatorが禁止される以前は、以下の手順で無限ライブラリー破壊も可能であった。
- 無限マナが成立したならば大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creatorを唱え、-2能力を起動。石の脳/The Stone Brainを手札に加える。
- 唱えた石の脳を起動し、対戦相手のライブラリーにあるカードを追放する。
- 石の脳やカーンを唱えたことでローナがアンタップしているため、撤回のらせんにより得た能力を起動してカーンをバウンスし1.に戻る。これを対戦相手のライブラリーがなくなるまで繰り返す。
- 対戦相手のライブラリーが0枚になったら、カーンでもってきた石の脳で対戦相手の手札にあるカードを追放する。このとき対戦相手はドローできないので勝利する。
- Magic Onlineでは持ち時間制やループ省略不可というシステムの都合上、石の脳ループでは時間切れ負けの危険性があるため霊気貯蔵器も併用された。
[編集] サンプルリスト(ルーカ・コンボ型)
[編集] 初期型
[編集] 60枚型
- 銅纏いののけ者、ルーカ/Lukka, Coppercoat Outcastの-2能力から確定で偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifierを踏み倒す、ルーカ・コンボとのハイブリッドデッキ。アトラクサのETBで他のコンボパーツを探せるのも嬉しい。
- アトラクサの種として、森の女人像/Sylvan Caryatidや眷者の神童、キナン/Kinnan, Bonder Prodigyといった2マナ域のクリーチャーを用いている。また森の女人像やキナン、1マナのマナ・クリーチャー群によるマナ加速からアトラクサの素出しも可能である。
- 歓喜する喧嘩屋、タイヴァー/Tyvar, Jubilant Brawlerの-2能力によって墓地に落ちたローナを拾い、常在型能力によって即座にコンボに突入できる。またタイヴァーが出ている際に無限ループに入る(=青・黒・緑の無限マナ)と、タイヴァーをローナでバウンスして唱え直す→ローナのルーター能力の起動後にタイヴァーの+1能力によってアンタップ→再びタイヴァーをローナでバウンスして唱え直す→……という流れで引き込めていないコンボパーツを探しに行ける。
[編集] 80枚型
- 備考
- フォーマット
Estrona to Light [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomadを相棒にした型。80枚になったおかげで白日の下に/Bring to Lightから星界の騙し屋、ティボルト/Tibalt, Cosmic Impostorを踏み倒すコンボも無理なく投入できる。白日の下にという強力なサーチ手段によって、80枚デッキ特有の引きムラを抑制可能な点もありがたい。
- 使用者のSamuele Estrattiは、自身の名前(Samuele Estratti)、コンボパーツの名前である侵攻の伝令、ローナ/Rona, Herald of Invasion、白日の下に/Bring to Lightから取ってこのデッキをEstrona to Lightと呼称していた[1]。
[編集] 大いなる創造者、カーン禁止後
Rona Combo(Pioneer) [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creatorの禁止に伴い、成就/Grantedの採用枚数が増加している。また成就の本体である願いのフェイ/Fae of Wishesは2マナであるため、偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifierの種としても都合がいい。
[編集] サンプルリスト(ジェスカイの隆盛コンボ型)
- 備考
- DreamHack Dallas Showdown 10位(参考)
- 使用者:Brian Boss
- フォーマット
Rona Combo(Pioneer) [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ジェスカイの隆盛コンボとのハイブリッドデッキ。ジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancyが出ていれば、ローナ以外の召喚酔いしていないクリーチャーでも撤回のらせん/Retraction Helix、モックス・アンバー/Mox Amberによる無限ループが可能となっている。
- 第三の道の偶像破壊者/Third Path Iconoclastや崇高な工匠、サヒーリ/Saheeli, Sublime Artificerによる無限トークンから、苦々しい再会/Bitter Reunionの速攻付与によって一気に勝ちに行ける。
[編集] サンプルリスト(カワウソコンボ型)
Rona Combo(Pioneer) [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 渓間の洪水呼び/Valley Floodcallerが出ていれば、ローナ以外の召喚酔いしていないカワウソでも撤回のらせん/Retraction Helix、モックス・アンバー/Mox Amberによる無限ループが可能となっている。
- 稲妻罠の教練者/Thundertrap Trainerは先出しすることでコンボパーツを引き込むのに役立つほか、渓間の洪水呼びがいる状態で無限ループに突入した場合無限強化でフィニッシャーにもなれる。また無限マナ成立後は、カワウソコンボでおなじみの嵐追いの才能/Stormchaser's Talentとこの町は狭すぎる/This Town Ain't Big Enoughの組み合わせによってブロッカーをすべてどかすこともできる。
[編集] 脚注
- ↑ Metagame Mentor: Seven Spicy Pioneer Decks to Qualify You for the Pro Tour(Magic Play 2023年10月20日 Frank Karsten著)