苦々しい再会/Bitter Reunion
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戦場に出たとき苦しめる声/Tormenting Voice相当の手札入れ替えができる誘発型能力と、生け贄に捧げることで全体に速攻を付与できる起動型能力のふたつを備えたエンチャント。
速攻付与カードはたいてい「カード1枚を費やしてカード・アドバンテージを損するほどの価値はない」という評価になりがちだが、手札を減らさず、むしろ質の向上(さらには墓地肥やし)までできることでその評価を覆している。特に、序盤を下準備に費やし、後から大型クリーチャーを出して一気に攻め込むような構成のデッキにおいては両者がよく嚙み合っていて扱いやすい。踏み倒し系のコンボデッキ、特にリアニメイトで有力なカードと言える。
苦しめる声との単純比較としては、カードを捨てるのが唱える際の追加コストでないため打ち消しされてもアドバンテージを失わずに済む点は純粋な利点。また「手札を減らさずに戦場に出せる」かつ「比較的容易に墓地に送れる」エンチャントであるため、星座や昂揚などのメカニズムと相性がよいという副次効果も見逃せない。明滅やバウンスで再利用しやすいのも利点であり、実用上は苦しめる声の上位互換である。ただし、デッキ次第ではソーサリーのほうが再利用などの悪用がしやすいこともあるため、この点は完全な利点とも言い切れないか。
兄弟戦争のリミテッドでは主に青赤・黒赤で役立つ。前者では果敢を、後者ではゴブリンの爆風走り/Goblin Blast-Runnerなどの能力を手札消費なしで機能させることができる。
モダンではリアニメイトやその要素を取り込んだ不屈の独創力で採用され、残虐の執政官/Archon of Crueltyの攻撃をサポートする。
- 「再会」を描いた赤ルーターという点では安堵の再会/Cathartic Reunionと同じだが、雰囲気は正反対(イラスト)。後半の「生け贄に捧げて速攻を得る」能力は、「和平が物別れに終わり、戦争が再開(激化)した」ことを表しているのだろう。
和平交渉で判明したのは、ウルザとミシュラの怨恨は流血沙汰にしかならないということだった。