増殖

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登場セット
ミラディンの傷跡
ミラディン包囲戦
新たなるファイレクシア
統率者2016
灯争大戦
モダンホライゾン
モダンホライゾン2
ニューカペナの街角統率者デッキ
Unfinity
ファイレクシア:完全なる統一
ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ
機械兵団の進軍統率者デッキ
イクサラン:失われし洞窟統率者デッキ
Fallout統率者デッキ

増殖(ぞうしょく)/Proliferateキーワード処理の1つ。


Contentious Plan / 論議を呼ぶ計画 (1)(青)
ソーサリー

増殖を行う。(望む数のパーマネントやプレイヤーを選び、その後すでにそこにあるカウンター1種類につき、そのカウンターをもう1個与える。)
カードを1枚引く。


目次

定義

「増殖を行う/Proliferate」とは、パーマネントプレイヤーのうちでカウンターを持つものを任意の数選び、それらのパーマネントやプレイヤーが既に持っているカウンターを各種類ごとに追加で1個ずつ置くことである。

双頭巨人戦では、毒カウンターチームで共有されている。チームの複数のプレイヤーについてこれが選ばれた場合、それらのプレイヤーのうち1人だけに追加の毒カウンターが置かれる。増殖を行なったプレイヤーは、どのプレイヤーに置くのかを選ぶ。

解説

ミラディンの傷跡ブロックでは、ミラディン/Mirrodinの世界に侵食したファイレクシアの油/Phyrexian oilの広がりをイメージしたデザインになっており、-1/-1カウンター感染による毒カウンターを増やすことができる。ミラディンの傷跡の時点では、増殖を持つのはファイレクシア陣営のカードのみであり、いずれもアーティファクトである。続くミラディン包囲戦ではそれらに加えのファイレクシア陣営のカードに増殖を持つものが登場し、さらに新たなるファイレクシアではにも増殖を持つファイレクシア陣営のカードが登場した。

モダンマスターズ2015では主要メカニズムの1つとして増殖を持つカードが多く再録された。また、統率者2016では緑白青黒法務官の声、アトラクサ/Atraxa, Praetors' Voiceが増殖能力を持っている。

灯争大戦では特に背景設定に紐づけられたメカニズムでは無い。と青と緑に割り当てられ、セットのテーマであるプレインズウォーカー動員シナジーを持つ。

ファイレクシア:完全なる統一では再びファイレクシア陣営の能力として採用され、毒カウンターに加え、油カウンターとのシナジーも形成している。白以外の4色に割り当てられているが、に特に多く、に少ない。増殖を2倍にする尋問のドミヌス、テクータル/Tekuthal, Inquiry Dominusや、増殖を行うことを誘発条件とする誘発型能力を持つカードが複数登場した。サプリメント・セットファイレクシア:完全なる統一統率者デッキでは白のカードも登場している。機械兵団の進軍統率者デッキでもファイレクシア陣営の能力として使われ、培養とシナジーする。

ルール

  • 増殖を行うことそのものは対象を選ばない。あなたがどのパーマネントやプレイヤーの上にあるカウンターを増やすかは増殖を行う呪文能力解決時に選ぶ。
  • 増殖を行う呪文か能力が他に対象を選ぶ効果を持っており、それが解決時にすべて不正な対象であったなら、その呪文や能力は立ち消え増殖も行われない。
  • キーワード・カウンターも増殖できる。無情な行動/Heartless Act噛掌の忍者/Biting-Palm Ninjaなどで参照されるため、きちんと数を記録しておかなければならない。
  • 流し読みすると勘違いしてしまいがちだが、増殖は1体だけではなく、望む数のプレイヤーとパーマネントを選ぶことができる。
    • 「望む数」には「0」も含まれるため、パーマネントやプレイヤーを一切選ばないことも適正である。
  • 「あなたが増殖を行うたび」に誘発する能力は、あなたがどのパーマネントやプレイヤーにもカウンターを与えないことを選択しても誘発する。
  • パーマネント以外のオブジェクトに置かれたカウンターは増やすことができない。例えば待機状態のカードスタック上の稲妻の嵐/Lightning Stormなど。
  • 伝染病エンジン/Contagion Engineなど、一度に複数回の増殖を行う効果が存在する。これらは1回目と2回目の増殖の間に優先権が発生せず、それぞれの増殖で選ぶパーマネントやプレイヤーを変えてもよい。

ルールの変遷

灯争大戦でルールが変更されるまでは、選んだパーマネントやプレイヤーが複数の種類のカウンターを持っている場合、増やせるのはそのうちの1種類のみであった。例えば、毒カウンターとエネルギー・カウンターを持つプレイヤーを選んだ場合、毒カウンターのみを増やすことが可能だった。

その他

類似カード

増殖以外にも既にカウンターが置かれているパーマネントにのみカウンターを追加できるカードは頻繁にデザインされている。以下、特記しない限り+1/+1カウンターが置かれた各クリーチャーに+1/+1カウンターのみ1個ずつ置く。+1/+1カウンターを置く際に数を1つ増やすカードは硬化した鱗/Hardened Scalesの項を参照。

また、対象の上のカウンター数を倍にするカードは英雄たちの結束/Solidarity of Heroesの項を参照。

脚注

  1. Storm Scale: Mirrodin and Scars of Mirrodin Blocks/ストーム値:『ミラディン』『ミラディンの傷跡』ブロックMaking Magic 2018年6月11日 Mark Rosewater著)
  2. "Do You Feel Lucky, Aetherpunk?" Part 1/「賭けてみるか、エーテルパンク?」 その1(Making Magic 2016年9月26日 Mark Rosewater著)
  3. Aether Way, Part 3/霊気の道 その3(Making Magic 2017年1月30日 Mark Rosewater著)
  4. Building Allegiances, Part 1/献身の作り方 その1(Making Magic 2019年1月2日 Mark Rosewater著)
  5. 5.0 5.1 Waging War of the Spark, Part 2/『灯争大戦』の遂行 その2(Making Magic 2019年4月8日 Mark Rosewater著)
  6. 忍耐(Making Magic 2019年9月2日)
  7. Elements of Neon/『輝ける』要素(Making Magic 2022年1月21日 Mark Rosewater著)
  8. Phyrexia: All Will Be One Direction, Part 2/『ファイレクシア:完全なる統一』方的な話 その2(Making Magic 2023年1月23日 Mark Rosewater著)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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