胆液月の篭手/Ichormoon Gauntlet
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アーティファクト
あなたがコントロールしているすべてのプレインズウォーカーは「[0]:増殖を行う。」と「[-12]:このターンに続いて追加の1ターンを行う。」を持つ。
あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、パーマネント1つを対象とする。それの上にあるカウンター1個を選ぶ。そのパーマネントの上に、追加でその種類のカウンター1個を置く。
プレインズウォーカーに2つの忠誠度能力を追加する常在型能力と、クリーチャーでない呪文を唱えるたびに何らかのカウンターを1つ増やす誘発型能力を持つ、青の有色アーティファクト。
リミテッド向けのカードではない。プレインズウォーカーがレア以上にしか存在せず、これ自身も神話レアということで同時にピックできる可能性は低い。後半の能力についても、対象が単体となった増殖でしかなく、コモンに増殖を行える呪文が存在するカード・セットである以上は如何に使いまわしがきくといっても積極的に確保する利点は小さいと言わざるをえない。
構築においてはプレインズウォーカーを複数並べてから増殖の忠誠度能力を使用することで爆発的に、かつ継続的に大量の忠誠カウンターを稼げるため、これにより与えられる追加ターンの獲得や各自の奥義も扱いやすくなる。後半の能力も除去や打ち消しにおまけが付くことを考えれば悪くなく、総じてプレインズウォーカーを多数採用したコントロールデッキ向けのアーティファクト。単独では何もしない点も含めて癖が強いが、合致するデッキがあれば一線級の活躍も可能。
環境を広げると、相性のいいカードとして、灯争大戦で多く作られたプラスの忠誠度能力を持たないプレインズウォーカーたちが存在する。 特に色を共有する覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veilsや夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Renderは強力な常在能力と起動能力を併せ持ち、このカードを使ってまで維持する価値があるかもしれない。 ナーセットは後半の能力の種となるカードをサーチできる点も高相性と考えられる。 支配の片腕、ドビン/Dovin, Hand of Controlのような優秀な常在能力をカードを増殖要員として採用するのも悪くない。
また確実にインスタントタイミングで忠誠度能力が使用できる時の支配者、テフェリー/Teferi, Master of Timeとも相性が良く、高速でプレインズウォーカーの忠誠度を稼げる上、呪文使用時のカウンター追加や他のプレインズウォーカーが増殖効果を利用することで、このテフェリーの重すぎる奥義の早期使用も目指せる。
もっともプールが増えてもこのカード自体とプレインズウォーカーの双方が重い点は問題として残るため、マナ加速が可能な緑を取り入れる、全体除去で切り返しが可能な白を取り入れる等、色選択レベルでの問題解決の試みは必要になってくるだろう。