テーロス/Theros

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*[[背景世界/読み物/テーロス還魂記]]を参照。
 
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*[https://mtg-jp.com/reading/ur/MOM/0036793/ メインストーリー第6話 最後に去るもの]([[Daily MTG]] [[2023年]]3月23日)
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*[https://mtg-jp.com/reading/ur/MOM/0036801/ メインストーリー第9話 新ファイレクシアの古き罪]([[Daily MTG]] [[2023年]]3月28日)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/planeswalkers-guide-to-march-of-the-machine Planeswalker's Guide to March of the Machine: The Phyrexian Invasion of the Multiverse]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0036877/ プレインズウォーカーのための『機械兵団の進軍』案内:ファイレクシアによる多元宇宙侵略]([[Daily MTG]] [[2023年]]4月11日)
  
 
==その他==
 
==その他==

2023年5月13日 (土) 12:19時点における版

テーロス/Therosは、多元宇宙/Multiverseに存在する次元/Planeの一つ。テーロス・ブロックテーロス還魂記の舞台となった。

目次

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世界観

ギリシャ神話をモチーフとした次元。「自然」や「概念」などの抽象的かつ強大な存在が具現化したような、エンチャント(魔力)でもクリーチャー(生物)でもある神々/Godsが統べる世界である。

テーロスにおいて、エンチャントとは「形を持った魔力」のことである。神々とその所有物や眷属の他にも、神々が魔力に独自の形を与えることで生まれるものもある。いずれにせよエンチャントは神の力の産物であるゆえ、定命の者にとっては神々の恵みの一つである。

神々は定命の者たちの信仰を集めているが、その多くは移り気で利己的、かつ狭量。定命の者に慈悲深く手を差し伸べることもあれば、気まぐれに理不尽とも言える天罰を下すこともある。神同士の争いに人々を利用し、巻き込むことすら珍しくない。

神話

テーロスは神話の次元である。この世界には様々な怪物が棲息し人々を脅かしているが、神々の加護を受けた英雄は超自然的な力を発揮してそれらを倒す。彼らの活躍は神話となり語り継がれる――場合によっては、わずかひと月で。

著名な叙事詩としては、テーリアス/The Theriadカラフェイア/The Callapheiaがある。

神々の真実

テーロスのほとんどの者が知らない神々の正体――それは、「定命の者の信仰によって生まれた存在」である。テーロスでは、信じることが絶大な力を持つ。多くの者が特定の概念を信仰すれば、それは神として形を成す。

神々は不老不死、不変の存在であると哲学者は言うが、信仰を持つ者が減れば神は弱り、忘れ去られれば消滅する。逆に、十分な信仰を集めれば定命の者が神の座に昇ることもできる。それを証明したのがゼナゴス/Xenagosである。

地理

この次元は三つの領域に分かれている。生ける定命の者たちが暮らす領域、死んだ定命の者たちが住まう死の国/The Underworld、神々の故郷にしてテーロスの夜空そのものであるニクス/Nyxだ。

人間たちは主に、次の三つの都市国家のいずれかに属している。

  • メレティス/Meletis - セイレーン海/The Silen Seaに面する、学問と魔法と発展の都市。哲学者や魔道士、多くの神殿と学院を擁する。
  • アクロス/Akros - 山脈に囲まれた城塞都市。市民の多くは同時に兵士でもあり、侵略者の撃退、あるいは略奪や征服といった任務に当たっている。
  • セテッサ/Setessa - ニストスの森/The Nistos Forestの外れに広がる、自然のままの都市。女性と子供を中心とする社会を築いている。

人間以外の種族の暮らす地としては、以下のようなものがある。

種族

生けるエンチャント
  • /God - 強大な生けるエンチャント。定命の者たちから信仰されている。単色で表される5柱の大神と、2色で表される10柱の小神がいる。
  • 亜神/Demigod - 神々に勇者として選ばれ、神性を与えられた存在。
  • ニクス生まれ/Nyxborn - 神々によって創造される生物の総称。姿は定命の者にそっくりだが、体にニクスの星空が映し出されるため見分けるのは容易。
  • ニンフ/Nymph - 神々によって創造される特別な生物。属する色によって呼称がそれぞれ異なる。
人型種族
アンデッド
  • 蘇りし者/The Returned - 死の国の住人が生者の領域へ戻ってきた姿。代償として「自己」と「顔」を失っている。灰色の肌と黄金の仮面が特徴。
  • 幻霊/Eidolon - 蘇りし者が生者の領域に戻る際に切り離された「自己」の霊。肉体を持たないためその自己が働くことはない。
怪物
  • 巨人/Giant - 大地から生まれた古の種族。特にタイタン/Titanと呼ばれる強大な巨人は、神々以前にテーロスを支配していた。
  • キマイラ/Chimera - 複数の動物が合成された怪物。ケラノス/Keranosに狂わされた魔道士が作り出したとも、無謀な魔法を扱う古の都市国家に由来するとも言われる。
  • クラーケン/Kraken - 深海に棲む巨大な怪物。一体の到来が一つの都市国家の終焉を意味する。地上でも活動できると見られている。
  • カトブレパス/Catoblepas - 致命的な毒の息を吐く、雄牛に似た怪物。神々の呪いによって生まれたとされる。
  • ハーピー/Harpy - 人間女性の頭にハゲワシの翼と足を持った怪物。縄張りに入った者を傷つけ持ち物を奪う。その巣は彼女たちには必要のない略奪品で溢れている。
  • ゴルゴン/Gorgon - 半人半蛇の怪物。石化の危険と引き換えに価値ある秘密を与えることを楽しみ、多くの薬学の発展がゴルゴンからもたらされた。
  • デーモン/Demon - 悪魔。真の悪と呼べるほどの憎しみを抱いた死の国の住人の成れの果て。生者の領域に戻り、生者を苦しめる第二の人生を送るものもいる。
  • ケルベロス/Cerberus - 二つか三つの頭を持った大きな。世界の外縁に棲み、彼らの灼熱の足によりその地は黒く焼け焦げた荒地になっている。
  • サイクロプス/Cyclops - 単眼の巨人。孤独を好み、好戦的で、縄張り意識が強い。知性はあまり高くなく、痛みを感じない。
  • マンティコア/Manticore - 獅子の体と毒の尾を持つ生物。アルコンの支配から自らの故郷を守るために戦った偉大な戦士の魂を神々が生まれ変わらせた姿とも言われる。
  • ドラゴン/Dragon - 龍。大きさは様々。アクロスの戦士はドラゴンの威厳を崇め、その兜の羽毛飾りをドラゴンの背鰭に見立てた意匠にする。
  • バジリスク/Basilisk - 毒と邪眼を持つ怪物。ファリカ/Pharikaはその血に価値ある秘密を隠したと言われ、バジリスクの血は薬や予言の儀式の道具など大きな需要がある。
  • ハイドラ/Hydra - 。巨大な多頭の怪物。凄まじい再生能力を持つ。海のクラーケン、空のドラゴンと並ぶ陸の脅威。
その他
  • スフィンクス/Sphinx - 長命で賢い人面の生物。彼らはそのつもりではないが、その抽象的な思考は定命の者にとっては謎掛けに等しい。
  • アルコン/Archon - 空翔ける征服者。かつては君主として広大な地域を支配していたが、人間に敗れ凋落した。今も復権を目論んでいる。
  • グリフィン/Griffin - 獅子と鷲の特徴を併せ持つ生物。人を喰らうが、メレティスの重装歩兵に飼い馴らされたものもいる。
  • ペガサス/Pegasus - 有翼の馬。人間に友好的で、都市国家において乗騎として使役されている。
  • フェニックス/Phoenix - 火山の火口に巣を持つ火の鳥。幾世紀もの寿命の間にただ一つだけ卵を産み、親が火口へ身を投げたと同時に新しい雛が孵るという。

キャラクター

プレインズウォーカー/Planeswalker
テーロスの住人

登場

登場カード

カード名に登場

基本セット2015
テーロスの魂/Soul of Theros

フレイバー・テキストに登場

テーロス
神々の思し召し/Gods Willingヘリオッドの槍/Spear of Heliod
神々の軍勢
導きの嘆願/Plea for Guidance悪戯と騒乱/Mischief and Mayhem霊気のほころび/Unravel the Aether無謀な歓楽者/Reckless Reveler
ニクスへの旅
黎明運びの戦車兵/Dawnbringer Charioteers大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revelマナの合流点/Mana Confluence
Unstable
アマチュア監督/Amateur Auteur(バージョンC)
モダンホライゾン
ヘリオッドの高潔の聖堂/Hall of Heliod's Generosity
テーロス還魂記
猛然たる顕現/Furious Riseネシアンの猪/Nessian Boar精神潰しのハーピー/Mindwrack Harpy

登場作品・登場記事

テーロス・ブロック
マジック・オリジン
テーロス還魂記
機械兵団の進軍

その他

  • 名前の由来は、「夏」を意味するギリシャ語の「θέρος(théros)」だろう。「hero(英雄)」を含む単語を選んだものと思われる。
  • この次元では鉄器が未だ浸透しておらず、また食料についても狩猟採集が主で農耕技術の発展に遅れが見られる。そのため現実の歴史学の観点から言えば未開な文明と言えるが、しかし神々の加護のおかげか、精神面や政治面の文化はそれに比して高度な発達を見せている。
    • 都市国家のモチーフは、現実のギリシャ史におけるポリスと思われる。現実ではポリスが形成されたのは鉄器文明期であることから、現実に比べて、技術文明より社会文明の発達が著しいことが分かる。

参考

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