払拭の光/Banishing Light
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エンチャント
払拭の光が戦場に出たとき、対戦相手1人がコントロールしていて土地でないパーマネント1つを対象とする。払拭の光が戦場を離れるまで、それを追放する。
忘却の輪/Oblivion Ringのリメイク。能力は放逐する僧侶/Banisher Priestと同じ書式になり、また対戦相手のパーマネントしか対象にできなくなった。
追放したパーマネントが戦場に戻らないようにするテクニック(ナイトメア能力を参照)は使えなくなってしまったが、基本的な性能は忘却の輪と同じ。3マナとやや重く、割られるリスクはあるものの、土地以外のパーマネント全般を対処できる優秀な単体除去である。特にミッドレンジやプレインズウォーカーを多用するタイプのコントロールデッキに対して有効。
ニクスへの旅登場時のスタンダードではセレズニア・アグロやオルゾフ・ミッドレンジで採用されたほか、ボロス・バーンでもサイドボードに採用されることがあった。群れネズミ/Pack Ratに強い拘留の宝球/Detention Sphereを使用できる白青系のデッキでも、5枚目以降の拘留の宝球として採用されることがあった。ローテーション後は拘留の宝球がスタンダード落ちしたこともあり、ジェスカイ・アグロや緑白アグロ、またエンチャントであることを活かして星座などでも採用された。
テーロス還魂記で再録。スタンダードではアゾリウス・コントロールや星座などで採用される。
- 2014年9月のフライデー・ナイト・マジックで新規イラスト版のプロモーション・カードが配布された[1]。
ルール
基本的なルールは放逐する僧侶/Banisher Priest#ルールの項を参照。
開発秘話
前述のナイトメア能力の性質を利用した永久追放テクニックは、挙動が直観的ではなく、カードの意図にも反していると開発部が感じていたことから、このカードが作られることになった[3]。
多人数戦における忘却の輪が抱えていた問題(忘却の輪のコントローラーがゲームから除外されると追放したパーマネントがそのままになる)を解消することも意識している[4]。
対戦相手のパーマネントしか追放できないようにしているのは、Magic Onlineなどのコンピューターゲームにおいてクリック回数を減らすことを目的としている[5]。
関連カード
同型再版
主な亜種
「放逐」能力を持つ白のパーマネント・カード。特筆しない限りエンチャントであり、対戦相手の土地でないパーマネントのみを対象にとれ、能力は強制。対象のマナ総量に制限がある亜種については絹包み/Silkwrapの項を参照。
- 岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks - W。山にエンチャントするオーラ。クリーチャー1体を追放する。(テーロス)
- 土地にエンチャントする亜種は岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks#関連カードの項を参照。
- 停止の場/Suspension Field - 1W。タフネスが3以上のクリーチャー1体を追放する。対戦相手のものに限らないが追放は任意。(タルキール覇王譚)
- 停滞の罠/Stasis Snare - 1WW。瞬速。クリーチャー1体を追放する。(戦乱のゼンディカー)
- 排斥/Cast Out - 3W。瞬速とサイクリング(白)を持つ。(アモンケット)
- 封じ込め/Seal Away - 1W。瞬速を持つが、タップ状態のクリーチャーしか対象にできない。(ドミナリア)
- バニッシュメント/Banishment - 3W。瞬速を持つ。対象と同名のパーマネントも追放。(統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い)
- 力線の束縛/Leyline Binding - 5W。瞬速を持ち、コントロールする基本土地タイプ1つにつきコストが(1)減る。(団結のドミナリア)
- 束縛の祈り手/Prayer of Binding - 3W。瞬速を持ち、ETBで2点のライフを得る。(団結のドミナリア)
- 神秘の縛め/Mystical Tether - 2W。追加(2)を支払えばインスタント・タイミングで唱えられる。クリーチャー1体かアーティファクト1つを追放。(サンダー・ジャンクションの無法者)
- 隔離の場/Quarantine Field - XXWW。X個追放する。(戦乱のゼンディカー)
- 命運の掌握/Grasp of Fate - 1WW。各対戦相手につき1個ずつ追放する。(統率者2015)
- 孤立領域/Isolation Zone - 2WW。クリーチャー1体かエンチャント1つを追放する。(ゲートウォッチの誓い)
- 揺るぎない信仰/Faith Unbroken - 3W。あなたのクリーチャーのみにつけられるオーラで、クリーチャー1体の追放と+2/+2修整との抱き合わせ。(異界月)
- 拘束の鎖/Chains of Custody - 2W。土地でないパーマネント全般を追放できるが、付与するのが修整でなく護法(2)である揺るぎない信仰。(ジャンプスタート2022)
- 幽霊による庇護/Sheltered by Ghosts - 1W。拘束の鎖に+1/+0修整と絆魂も抱き合わせた上位互換。(ダスクモーン:戦慄の館)
- 飛行機械による拘束/Thopter Arrest - 2W。クリーチャー1体かアーティファクト1つを追放する。(霊気紛争)
- 精霊界との接触/Touch the Spirit Realm - 2W。飛行機械による拘束に、魂力(1)(白)で明滅カードになる機能が付いた上位互換。(神河:輝ける世界)
- 薄暮薔薇の聖遺/Dusk Rose Reliquary - W。護法(2)を持つアーティファクト版飛行機械による拘束。ただし追加コストにクリーチャーかアーティファクトの生け贄が必要。(イクサラン:失われし洞窟)
- 画面の中への幽閉/Trapped in the Screen - 2W。エンチャントも対象にできる上に護法(2)も持つ飛行機械による拘束の上位互換。(ダスクモーン:戦慄の館)
- イクサランの束縛/Ixalan's Binding - 3W。対戦相手は同名のカードを唱えられない。(イクサラン)
- 秘儀術師の檻/Hieromancer's Cage - 3W。1マナ重い下位互換。(基本セット2019)
- 議事会の裁き/Conclave Tribunal - 3W。召集付き。(ラヴニカのギルド)
- 牢獄領域/Prison Realm - 2W。クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を追放する。占術1付き。(灯争大戦)
- 市民の拘束/Citizen's Arrest - 1WW。クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を追放する。牢獄領域の下位互換。(団結のドミナリア)
- 忘却への旅/Journey to Oblivion - 4W。パーティーに応じてコストが軽くなる。(ゼンディカーの夜明け)
- 静止網/Static Net - 3W。ETBで2点のライフとタップ状態のパワーストーンを得る。(兄弟戦争)
- 存在の封印/Seal from Existence - 1WW。護法(3)を持つ。(機械兵団の進軍)
- 獄庫の戦い/Battle at the Helvault - 4WW。全III章の英雄譚のI,II章能力で、各プレイヤーにつき1つずつまで追放できるが英雄譚と土地は不可。(統率者マスターズ)
- タイムロードの審判/Trial of a Time Lord - 1WW。全IV章の英雄譚のI,II,III章能力で、トークンでないクリーチャー1体を追放。IV章の投票結果次第では戦場ではなくライブラリーの一番下に戻る。(ドクター・フー統率者デッキ)
- 食後の眠気/Food Coma - 3W。クリーチャー1体を追放し、食物を生成する。(エルドレインの森)
- 別世界への追放/Banish to Another Universe - 4W。親和(歴史的なパーマネント)。(ドクター・フー統率者デッキ)
- 時の裂け目/Crack in Time - 3W。クリーチャー1体を追放。ETBだけでなく戦闘前メイン・フェイズにも誘発するが、消失3を持つ。(ドクター・フー統率者デッキ)
- その場しのぎの束縛/Makeshift Binding - 2W。対戦相手のクリーチャー1体を追放。2点のライフを得る。(カルロフ邸殺人事件)
- 法による束縛/Lassoed by the Law - 3W。対象に+1/+0修整するタップ能力を持つ1/1トークンを生成。(サンダー・ジャンクションの無法者)
- 同化の神盾/Assimilation Aegis - 1WU。装備コスト(2)の装備品版。クリーチャー1体を追放。装備先がそれのコピーになる。(サンダー・ジャンクションの無法者)
- 静牢/Static Prison - W。ただしあなたの戦闘前メイン・フェイズごとにエネルギー・カウンターを1個支払わないと、これを生け贄に捧げる。(モダンホライゾン3)
- 刑務所に行け/GO TO JAIL - W。クリーチャー1体を追放する。6面ダイスを振った結果によってはこれ自身が生け贄に捧げられる。アン・カード。(Unstable)
脚注
- ↑ August through October FNM Promo Update(Internet Archive)/8月~10月のフライデー・ナイト・マジック プロモカード更新(Arcana 2014年7月25日 Mike McArtor著)
- ↑ 2.0 2.1 マジックイベント規定 - 4.2 イベントでの手順省略
- ↑ Journey to the Center of the Set, Part 1/セット中央への旅 その1(Making Magic 2014年4月21日 Mark Rosewater著)
- ↑ Developing With Multiplayer in Mind(Internet Archive)/多人数戦を踏まえたデベロップ(Latest Developments 2014年10月17日 Sam Stoddard著)
- ↑ Magical Mailbag(Internet Archive)/マジック的一問一答(Latest Developments 2015年12月11日 Sam Stoddard著)
参考
- 一時的に追放するカード(機能別カードリスト)
- カード個別評価:ブルームバロウ - コモン
- カード個別評価:テーロス還魂記 - アンコモン
- カード個別評価:ニクスへの旅 - アンコモン
- カード個別評価:ファウンデーションズ - コモン
- カード個別評価:時のらせんリマスター - 旧枠加工カード