逆説ストーム
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逆説ストーム(Paradoxical Storm)は、逆説的な結果/Paradoxical Outcomeをキーカードとしたストーム系コンボデッキを指す。主にヴィンテージで活躍しているが、他のフォーマットにも存在する。
逆説的な結果と、僧院の導師/Monastery Mentorや霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoirの様な呪文を唱えた回数を参照するカードによるコンボデッキを、ストーム呪文が1枚も入っていないにも拘らずこの名で呼ぶことがある。
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概要
フォーマットやデッキ構成によって異なるが、いずれのタイプも軽量マナ・アーティファクトを並べ、それらを逆説的な結果/Paradoxical Outcomeで手札に戻しながらストームを稼ぐのが基本的な動きである。
インスタント
望む数のあなたがコントロールする土地でもトークンでもないパーマネントを対象とし、それらをオーナーの手札に戻す。これによりあなたの手札に戻されたカード1枚につき、カードを1枚引く。
スタンダード
スタンダードでは、逆説的な結果はストーム呪文と共存していないため、ストームと似た様な能力を持つ霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoirを使用する。0マナのアーティファクトをMoxのように扱える鼓舞する彫像/Inspiring Statuaryは、スタンダードにおけるこのデッキのキーカードである。
アーティファクト
あなたが唱えるアーティファクトでない呪文は即席を持つ。(あなたのアーティファクトが、それらの呪文を唱える助けとなる。あなたはあなたのアーティファクトをタップして、1個あたり(1)の支払いに代えてもよい。)
アーティファクト
あなたが呪文を1つ唱えるたび、このターンにあなたが唱えた呪文1つにつき1点のライフを得る。
50点のライフを支払う:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。霊気貯蔵器はそれに50点のダメージを与える。
登場当初はファンデッキのような扱いだったが、ドミナリアでモックス・アンバー/Mox Amberを、基本セット2019では練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopteristを獲得し強化され続け、マジック25周年記念プロツアーのスタンダード部門では4番人気のデッキとなった[1]。
サンプルレシピ1
- 備考
- グランプリ静岡17春 (参考)
- 使用者:伊藤敦
- フォーマット
- ストーム稼ぎ兼逆説的な結果のタネとして0マナの装備品と、それらで更にドローを進めるために上級建設官、スラム/Sram, Senior Edificerが投入されている。この点は純鋼ストームに似ていると言える。
- 作成者の伊藤敦曰く、"Sram Dunk"というデッキ名は、名作バスケットボール漫画のタイトル「SLAM DUNK」と、スラムを使ってダンクシュートを決めるデッキの動きをかけたものらしい。
- グランプリ静岡17春では、このデッキで参加した伊藤の試合が、何とフィーチャー・マッチに選ばれた。しかも、ティムール霊気池に2-0で勝利した(参考)。
- 惨敗を喫した次のラウンドまで含め、原作を忠実に再現(?)した。(ちなみに、最終結果は3勝で初日落ち)
- グランプリ静岡17春では、このデッキで参加した伊藤の試合が、何とフィーチャー・マッチに選ばれた。しかも、ティムール霊気池に2-0で勝利した(参考)。
サンプルレシピ2
- 備考
- グランプリコペンハーゲン18 78位(10勝5敗)(参考)
- 使用者:Marc Tobiasch
- フォーマット
Paradoxical Storm [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ドミナリア参入後の、モックス・アンバー/Mox Amberを採用した青単ストームと呼ばれるタイプ。
- 本人による解説記事も参照のこと。
サンプルレシピ3
Mono Blue Storm [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 基本セット2019加入後のリスト。練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopteristがメインデッキに加わっている。
ヴィンテージ
Mox等の強力なマナ・アーティファクトが存在するヴィンテージで、このデッキは真価を発揮する。
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
その速度は、手札次第では1ターンキルも可能なほどである。
またフィニッシャーは苦悶の触手/Tendrils of Agonyであるが、ほとんどの場合僧院の導師/Monastery Mentorも併用される。
クリーチャー — 人間(Human) モンク(Monk)
果敢(あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、ターン終了時まで、このクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。)
あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、果敢を持つ白の1/1のモンク(Monk)・クリーチャー・トークン1体を生成する。
デッキ構成はメンターに似ており、苦悶の触手が抜かれている場合もある。 僧院の導師が制限カードに指定された後の後継デッキであるとも言える。
サンプルレシピ1
Paradoxical Storm [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 追加の勝ち手段として「修繕/Tinker+荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus」のパッケージが追加されている。
サンプルレシピ2
Paradoxical Storm [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 苦悶の触手が抜かれており、よりメンターデッキ寄りになっている。