救出カード
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救出カード(Rescue Card)は、次元の混乱で登場した、「戦場に出たとき、あなたがコントロールするクリーチャー1体(もしくは数体)を手札に戻す」という救出(Rescue)と呼ばれる誘発型能力を持つ、一部の白のクリーチャー・カードの俗称。また、これらのクリーチャーの多くは瞬速を持っている。
かつてプレーンシフトに開門と呼ばれるよく似た能力があったが、その亜種だと思われる。開門と違い色を問わず、また1枚を除き俊足の豹/Fleetfoot Pantherのように瞬速を持っているため、戦闘中の戦闘ダメージが与えられる前や、除去に対応して唱えることで、まさにクリーチャーを「救出」するような使い方ができた。前者に関しては、登場時のルールでは、戦闘ダメージの割り振りがスタックに置かれて解決する前に唱えることで、いわゆる「当て逃げ」もできたが、基本セット2010発売に伴うルール改正で、戦闘ダメージの解決にスタックを用いなくなっため、現在ではそのような使い方はできない。
能力は強制であり、開門と同様デメリットとしての側面も小さくないので注意。
- この中で、嵐前線の乗り手/Stormfront Ridersは瞬速を持たないため、上記のような手段での「救出」はできない。消失の期限切れクリーチャーの回収など、救出目的での用途は限られる。
該当カード
- 白たてがみのライオン/Whitemane Lion - 白2マナ2/2。
- 石覆い/Stonecloaker - 白3マナ3/2飛行。さらに墓地からカード1枚を追放。
- 塵の精霊/Dust Elemental - 白ダブルシンボル4マナ6/6飛行畏怖。3体戻す。
- 嵐前線の乗り手/Stormfront Riders - (瞬速無し)白5マナ4/3飛行。2体戻す。あなたのクリーチャーが手札に戻るたび1/1トークンを生成。
救出/Rescueというそのものずばりの名称のインスタントもある。色こそ青だが、効果は同じく自分のパーマネントを「救出」できるものであり、このメカニズムの由来となった原型である。これをはじめ、次元の混乱以外でも救出能力と同類のカードは多数登場している。以下、特筆しない限りインスタントか瞬速を持つ187クリーチャーで、クリーチャーのみ戻せる。太字は自身を戻せない。嵐前線の乗り手の様にソーサリー・タイミング限定でしか自軍バウンスを行えないものは開門か夢で忍び寄るもの/Dream Stalkerの項を参照。
- 秘密の帷/Veil of Secrecy - 効果でなく連繋コストとして青のクリーチャーのみ手札に戻せる秘儀呪文。(神河謀叛)
- 使い魔の策略/Familiar's Ruse - 青ダブルシンボル2マナ。効果でなく追加コストとして戻す確定カウンター。(ローウィン)
- 剥奪/Deprive - クリーチャーでなく土地を戻す使い魔の策略。(エルドラージ覚醒)
- 失跡/Disappearing Act - 青ダブルシンボル3マナ。クリーチャーに限らずパーマネント全般を戻せる使い魔の策略。(カラデシュ)
- 命拾い/Narrow Escape - 白3マナ。4点ライフを回復する。(ゼンディカー)
- 救助の手/Saving Grasp - 青1マナ。フラッシュバック(白)。(闇の隆盛)
- クイックリング/Quickling - 青2マナ2/2飛行。戻さない場合これは生け贄に捧げられる。(基本セット2015)
- ジェスカイのバリケード/Jeskai Barricade - 白2マナ0/4防衛。(運命再編)
- 路地への回避/Alley Evasion - 白1マナ。モードの片方。(霊気紛争)
- 雲遊+萍寄/Leave+Chance - 白2マナ。パーマネント全般を好きな数戻せる。余波分割カードの上半分。(破滅の刻)
- 群れの番人/Shepherd of the Flock - 白1マナ。パーマネント全般を戻せる。当事者カードの出来事。(エルドレインの王権)
- 尊敬される語り手、ニアンビ/Niambi, Esteemed Speaker - 青白2マナ2/1。戻したクリーチャーのマナ総量に等しいライフを得る。戻さない事も選べる。(基本セット2021)
また、瞬速でこそないが、先置き式でインスタント・タイミングに自軍パーマネントを繰り返し戻す事を可能にする起動型能力を持つパーマネントには
- 再帰のオベリスク/Obelisk of Undoing - 1マナのアーティファクト。起動コスト(6)のタップ能力。パーマネント全般を戻せる。(アンティキティー)
- ヴィダルケンの黒幕/Vedalken Mastermind - 青ダブルシンボル2マナ1/2。起動コスト(青)のタップ能力。パーマネント全般を戻せる。(フィフス・ドーン)
- 雲石の工芸品/Cloudstone Curio - 3マナアーティファクトの誘発型能力。アーティファクト以外のパーマネントを戦場に出すたび、それと同タイプのパーマネントを戻してもよい。(ラヴニカ:ギルドの都)
- エレンドラ谷のいたずら者/Glen Elendra Pranksters - 4マナ1/3飛行。対戦相手のターン中にあなたが呪文を唱えるたび、クリーチャーを戻してもよい。(ローウィン)
- トレイリアの歩哨/Tolarian Sentinel - 青4マナ1/3飛行。救出のスペルシェイパー。(時のらせん)
- ティムールの剣歯虎/Temur Sabertooth - 緑4マナ4/3。起動コスト(1)(緑)。さらにターン終了時までこれが破壊不能。(運命再編)
- 巨大猿、コグラ/Kogla, the Titan Ape - 緑トリプルシンボル6マナ7/6。人間しか戻せないティムールの剣歯虎。(イコリア:巨獣の棲処)
- 霊体の羊飼い/Spectral Shepherd - 白3マナ2/2飛行。起動コスト(1)(青)。ただしスピリットしか戻せない。(イニストラードを覆う影)
- 神盾自動機械/Aegis Automaton - 2マナ0/3アーティファクト・クリーチャー。起動コスト(4)(白)。(霊気紛争)
- 創意エンジン/Ingenuity Engine - 7マナ続唱アーティファクト。起動コスト(1)とアーティファクト1つの生け贄のタップ能力。クリーチャーでなくアーティファクトを戻す。(統率者レジェンズ)
が存在する。