ドライアドの東屋/Dryad Arbor
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*同じ[[未来予知]]の[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]を1枚で2回り大きくできる。 | *同じ[[未来予知]]の[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]を1枚で2回り大きくできる。 | ||
*[[クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger]]と組み合わせれば半永久的に[[チャンプブロック]]が可能。また[[墓地]]に落ちやすい[[基本でない土地]]の例に漏れず、[[世界のるつぼ/Crucible of Worlds]]や[[壌土からの生命/Life from the Loam]]で使い回せる。 | *[[クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger]]と組み合わせれば半永久的に[[チャンプブロック]]が可能。また[[墓地]]に落ちやすい[[基本でない土地]]の例に漏れず、[[世界のるつぼ/Crucible of Worlds]]や[[壌土からの生命/Life from the Loam]]で使い回せる。 | ||
− | *[[滅び/Damnation]] | + | *このカードを戦場に出したとき、机の上で土地の列に置くかクリーチャーの列に置くか迷いそうなところである。後述の通りWotCとしては、クリーチャーの列に置くほうが望ましいと判断しているようである。 |
+ | **[[爆裂+破綻/Boom+Bust|破綻/Bust]]などが唱えられたとき、クリーチャーの列に置いていたがためにこれを破壊するのを忘れないように。逆に土地の列に置いていて[[滅び/Damnation]]などが唱えられた場合も同様。 | ||
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**[[色指標]]が導入される以前は、緑であることは[[特性定義能力]]だった。血染めの月があるとそれが失われていたため、[[無色]]のクリーチャー・土地になっていた。 | **[[色指標]]が導入される以前は、緑であることは[[特性定義能力]]だった。血染めの月があるとそれが失われていたため、[[無色]]のクリーチャー・土地になっていた。 | ||
*[[ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir]]等でドライアドの東屋が[[瞬速]]を得た場合、それはスタックが空でない時にもプレイできるが、土地のプレイに関する制限は無視できない。各ターンにプレイできる枚数以上はプレイできないし({{CR|305.2b}})、自分のターン以外にはプレイできない({{CR|305.3}})。 | *[[ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir]]等でドライアドの東屋が[[瞬速]]を得た場合、それはスタックが空でない時にもプレイできるが、土地のプレイに関する制限は無視できない。各ターンにプレイできる枚数以上はプレイできないし({{CR|305.2b}})、自分のターン以外にはプレイできない({{CR|305.3}})。 | ||
− | *ルール適用度が競技またはプロで行われているマッチにおいては、クリーチャーでも土地でもあるパーマネントは、土地でないカードを置くエリアに置かなければならない([[マジック・イベント規定|MTR]] 4. | + | *ルール適用度が競技またはプロで行われているマッチにおいては、クリーチャーでも土地でもあるパーマネントは、土地でないカードを置くエリアに置かなければならない([[マジック・イベント規定|MTR]] 4.7)。 |
==参考== | ==参考== |
2019年1月12日 (土) 16:30時点における版
〔緑〕 土地 クリーチャー — 森(Forest) ドライアド(Dryad)
(ドライアドの東屋は呪文ではなく、召喚酔いの影響を受け、「(T):(緑)を加える。」を持つ。)
1/1土地であるため打ち消されることはないが、クリーチャーでもあるため戦場に出したターンは召喚酔いが適用されてしまいマナが出せない。マナ基盤としてはタップインの土地と同等と考えてよい。0マナ1/1と聞くとビートダウンデッキに向くように思えるが、実際は序盤の展開が遅れてしまうカードである。この点、緑マナが出せる1/1クリーチャーとしてラノワールのエルフ/Llanowar Elvesと比較されることもあるが、性質が全く違うことがわかるだろう。
土地兼クリーチャーというとミシュラランドも連想されるが、常時クリーチャーである点が大きく異なる。相手のソーサリー除去を回避できないだけでなく、自分が紅蓮地獄/Pyroclasmのような全体除去を使うと巻き添えになるのがネックである。もちろん土地のスロットでクリーチャーが確保できるのはデッキ構築のうえで便利ではあるのだが、同じ未来予知内に変異でクリーチャーになれる生けるものの洞窟/Zoetic Cavernがいるうえ、周辺の第10版やモーニングタイドに優秀なミシュラランドが収録されているため、その用途で採用されることは少ない。
このカードの強みは、なんと言っても「森」でも「緑のクリーチャー」でもある、ということ。森をサーチするカード(特にフェッチランド)でお手軽に戦場や手札にクリーチャーを供給できるので、緑クリーチャー・カードが必要なコンボデッキでサーチしやすいパーツとして採用されたり、また逆に霊気の薬瓶/AEther Vialや緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenithなどのクリーチャーを戦場に出すカードで土地を出せるので、それらを採用したデッキのマナ加速要員として採用されたりする。
シナジーやコンボによって強くなるため、より広い環境でこそ活躍できるカード。逆に言えば狭い環境ではいまいちであり、事実スタンダードではほとんど活躍しないままローテーションで退場した。ごく稀にセレズニア対立でヤヴィマヤのドライアド/Yavimaya Dryadなどでサーチすることを前提に採用されることがあったが、マナ基盤の安定を第一とするデッキとは少々噛み合わず、主流にはならなかった。
ヴィンテージやレガシーでは、自然の秩序/Natural Orderの餌役や緑の太陽の頂点でのマナ加速役としてよく採用される。またドレッジでも、マナを必要とせず虚空の杯/Chalice of the Voidなどにも妨害されずに戦場に出せるため戦慄の復活/Dread Returnのフラッシュバック・コストにしやすく、また墓地に落ちたなら壌土からの生命/Life from the Loamで回収するもよし灰燼のグール/Ashen Ghoulや冥界の影/Nether Shadowのために墓地に残るもよしで使い道が多く、相性が非常に良い。
モダンにおいても緑の太陽の頂点が禁止カードに指定される以前はよくセットで採用されていた。禁止以降も、対布告除去用の避雷針として緑白呪禁に採用されるなど、独自の活躍を続けている。
- 初の「最初からクリーチャー・タイプを持っている土地」であり、初の「最初から色が付いている土地」であり、また初の「パワーが1以上ある0マナのクリーチャー」でもある。
- なお、パワーが1以上ある0マナのクリーチャーは、後にメムナイト/Memniteも登場している。
- From the Vault:Realmsに通常の新枠、新規イラストで収録。「ドライアドの東屋は緑である。」は色指標に、注釈文やフレイバー・テキストは省かれ、非常にシンプルなデザインとなった。しかしシンプルすぎて一見普通の森/Forestとほとんど差がないため、見間違いにはくれぐれも注意したい。
- 「召喚酔い」はルール用語でなく俗語であるが、ウルザズ・レガシー以来久々にカードのテキスト(注釈文)に印刷されることとなった。
- 同じ未来予知のタルモゴイフ/Tarmogoyfを1枚で2回り大きくできる。
- クウィリーオン・レインジャー/Quirion Rangerと組み合わせれば半永久的にチャンプブロックが可能。また墓地に落ちやすい基本でない土地の例に漏れず、世界のるつぼ/Crucible of Worldsや壌土からの生命/Life from the Loamで使い回せる。
- このカードを戦場に出したとき、机の上で土地の列に置くかクリーチャーの列に置くか迷いそうなところである。後述の通りWotCとしては、クリーチャーの列に置くほうが望ましいと判断しているようである。
- 破綻/Bustなどが唱えられたとき、クリーチャーの列に置いていたがためにこれを破壊するのを忘れないように。逆に土地の列に置いていて滅び/Damnationなどが唱えられた場合も同様。
ルール
- このカードは土地としてプレイする。注釈文にもある通り、クリーチャー・呪文として唱えることはできない(CR:305.9)。
- 例えばこのカードがライブラリーの一番上にあるとき、ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Dayaの能力でプレイすることはできるが、ガラクの大軍/Garruk's Hordeではプレイする(唱える)ことはできない。
- ただし唱える以外の方法でクリーチャーとして戦場に出すことはできる。例えばドルイドの誓い/Oath of Druidsや変身/Polymorphで公開されれば、クリーチャー・カードであるため条件を満たすので、戦場に出すことになる。
- 封じ込める僧侶/Containment Priestが出ている場合や神聖なる月光/Hallowed Moonlightの効果が適用される場合、たとえメイン・フェイズにこのカードをプレイしたとしても、唱えずにクリーチャーを戦場に出したため、追放される。
- 基本土地タイプを持つオブジェクトは対応するマナ能力を持つ(CR:305.6)ため、バニラクリーチャーではない。
- 血染めの月/Blood Moonの影響を受ける場合、土地タイプは上書きされるがカード・タイプや色指標は変化しない。ドライアドの東屋は緑の1/1の「クリーチャー・土地 ― 山・ドライアド」になり、マナ能力は緑マナでなく赤マナを生む。
- ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir等でドライアドの東屋が瞬速を得た場合、それはスタックが空でない時にもプレイできるが、土地のプレイに関する制限は無視できない。各ターンにプレイできる枚数以上はプレイできないし(CR:305.2b)、自分のターン以外にはプレイできない(CR:305.3)。
- ルール適用度が競技またはプロで行われているマッチにおいては、クリーチャーでも土地でもあるパーマネントは、土地でないカードを置くエリアに置かなければならない(MTR 4.7)。