翻弄する魔道士/Meddling Mage
提供:MTG Wiki
(→主な亜種) |
|||
60行: | 60行: | ||
カード名以外を指定して禁止するカード。 | カード名以外を指定して禁止するカード。 | ||
− | |||
*[[エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria]] - 指定した[[色]]の呪文を唱えることを禁止する。([[ゼンディカー]]) | *[[エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria]] - 指定した[[色]]の呪文を唱えることを禁止する。([[ゼンディカー]]) | ||
*[[聖域の僧院長/Sanctum Prelate]] - 指定した[[点数で見たマナ・コスト]]を持つ非クリーチャー呪文を唱えることを禁止する。([[コンスピラシー:王位争奪]]) | *[[聖域の僧院長/Sanctum Prelate]] - 指定した[[点数で見たマナ・コスト]]を持つ非クリーチャー呪文を唱えることを禁止する。([[コンスピラシー:王位争奪]]) | ||
+ | |||
+ | 銀枠。 | ||
+ | *[[Look at Me, I'm the DCI]] - 指定したカードを[[禁止カード]]にする。([[アングルード]]) | ||
==参考== | ==参考== |
2017年5月15日 (月) 06:50時点における版
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
翻弄する魔道士が戦場に出るに際し、土地でないカード名を1つ選ぶ。
選ばれた名前を持つ呪文は唱えられない。
WHISPERのテキストは最新のオラクルに対応していません。「指定されたカードは唱えられない。」は「指定された名前の呪文は唱えられない。」と読み替えて下さい。
2マナ2/2(熊)は立派な戦力であり、能力も尋常ではない。その時点で唱えられて一番困るカードを指定しておけば、対戦相手の戦略を大きく崩すことができる。ビートダウン系のデッキならば除去を指定して攻勢を崩す隙を与えず、コントロールならば打ち消されない呪文やエンドカードなどを封じ込められる。のぞき見/Peekや記憶の欠落/Memory Lapse、差し戻し/Remandなどの対戦相手がすぐに唱えそうなカードが分かるカードとも相性がよい。これを警戒して、当時の白デッキは神の怒り/Wrath of Godを一部総くずれ/Routに取り換えていたほどである。
特にクロック・パーミッションにとっては、対戦相手の妨害とクロックの確保を同時に達成できるため、非常に相性がよい。これだけのために色が散らされるほどの優秀ウィニーであり、パーミッションがサイドボードから投入することもある。
コントローラー自身も影響を受けるため、ミラーマッチになったりするとどんどん面倒になってくる。
- 2007年9月のオラクル改訂でクリーチャー・タイプに人間が追加された。
- 印刷時はカードを唱えることを禁止しているため、等時の王笏/Isochron Scepterなどのカードのコピーを唱えることを禁止できなかったが、2017年4月のオラクル更新で選ばれた名前の呪文を唱えられないように変更された[1]。同様の効果を持つカードもすべてカードという記述を廃し、呪文を唱えることと土地のプレイを禁止する効果に改訂された。
ルール
- カード名の指定は強制である。
- カード名の指定は戦場に出る際に機能する常在型能力であり、誘発型能力ではない。指定されるのに対応して何かすることはできない。もちろん、能力をもみ消し/Stifleなどで打ち消すこともできない。
- これは翻弄する魔道士のコントローラーを含めたすべてのプレイヤーが影響を受ける。
- 呪文のコピーをスタックに置くことはカードを唱えることではないので、この効果の制約を受けることはない。
- 分割カードを禁止したい場合、そのどちらか一方しか指定できない。例えば火+氷/Fire+Iceであれば、「火」か「氷」のどちらかしか指定できない。指定されなかった側で唱えることは禁止されない。
- 融合を持つ分割カードは、融合された分割呪文である場合、スタック上でも2つの名前を持つ。そのため、片方の半分が指定された名前と一致するならば、融合された分割呪文として唱えることはできない。
- 反転カードや両面カードを唱えることを禁止したい場合、反転前後/第1面・第2面の名前どちらも指定できるが、反転前/第1面の名前を指定しなければ実質的には意味がない。なぜなら、呪文として唱えられる際にはすべて反転前/第1面の状態であり、呪文の状態で反転後/第2面の名前を使用するカードは存在しないからである。
インビテーショナルカード
このカードはインビテーショナル00春優勝者、Chris Pikulaによってデザインされたインビテーショナルカードである。
本人のデザインよりも強くなった最初のインビテーショナルカード。というのも、提出されたデザインが例年の物と比べいささか地味であったため。以下に示すのがその元のデザイン。
非公式/非実在カード
The Meddler (2)(青)クリーチャー
The Meddlerが場に出るに際し、呪文の名前を1つ指定する。
The Meddlerを生け贄に捧げる:指定された呪文を打ち消す。
- フレイバー・テキストは、Chris Pikula氏がゲーム終了後などに大声で解説を始めることからきているらしい。
翻弄する魔道士はあまりにも大きな声で詠唱するので、誰もそこに呪文を差しはさむことができないんだ。
- 後に失敗の宣告/Declaration of Naughtという、The Meddlerにかなり近い形のカードが生まれた。
その他
- アンヒンジドのMeddling Kidsはこれのパロディ。
- ジャッジ褒賞カードとしてNottsuoによる新イラスト版が存在する。
- タイムシフトとして再録が検討されていたが、待機対策としては軽さに対して効果があまりに強力すぎたため、見送られた。
- 新しいメカニズムを台無しにしかねないカードだったとはいえ、他のインビテーショナル・カードである影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator、なだれ乗り/Avalanche Riders、非凡な虚空魔道士/Voidmage Prodigyが揃って再録されたなかで、これが再録できなかったことは、WotCにとって非常に苦しい選択であったことが伺える[2][3]。
- そのわりに、待機カードに対する強烈な牽制になるザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfirが同エキスパンションに収録されている。
- 時のらせんでは再録を逃したが、アラーラ再誕で再録された。イラストはどうみても女性であり、ピキュラの面影すら残っていない。
関連カード
主な亜種
カード名を選び、その呪文を唱えることを禁止するカード。
- 無の空間/Null Chamber - 自分と対戦相手それぞれでカード名を選ぶ。翻弄する魔道士より前のカード。(ミラージュ)
- 虚空石のガーゴイル/Voidstone Gargoyle - 起動型能力の起動も禁止する。(次元の混乱)
- 失敗の宣告/Declaration of Naught - 選んだ名前の呪文を打ち消す。(モーニングタイド)
- 金輪際/Nevermore - エンチャント版。(イニストラード)
- 不可侵議員/Council of the Absolute - 自分が唱える場合はコストが軽くなる。(ドラゴンの迷路)
- 高位調停者、アルハマレット/Alhammarret, High Arbiter - 対戦相手の手札からカード名を選ぶ。(マジック・オリジン)
- ギデオンの介入/Gideon's Intervention - 選んだ名前の発生源からのダメージの軽減も行う。(アモンケット)
- 腹背+面従/Failure+Comply - 次のあなたのターンまでのソーサリー。(アモンケット)
カード名以外を指定して禁止するカード。
- エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria - 指定した色の呪文を唱えることを禁止する。(ゼンディカー)
- 聖域の僧院長/Sanctum Prelate - 指定した点数で見たマナ・コストを持つ非クリーチャー呪文を唱えることを禁止する。(コンスピラシー:王位争奪)
銀枠。
- Look at Me, I'm the DCI - 指定したカードを禁止カードにする。(アングルード)
参考
- ↑ Amonkhet Update Bulletin—Oracle Changes(Feature 2017年4月28日)
- ↑ Not Their Time(WotC Latest Developments 2006年10月6日)
- ↑ お呼びでない?(個人サイト「_」、上の記事の和訳)
- From Kuala Lumpur to Planeshift, the making of a Magic card(サイドボードオンライン、英語)
- カード個別評価:アラーラ再誕 - レア
- カード個別評価:プレーンシフト - レア