ステッカー
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ステッカー/Stickerとは、
- マーカーの1種。オブジェクトの特性を変更したり、ルール・効果・能力などと相互作用する。当項目で解説する。
- Magic: The Gathering Arenaで使用可能な追加エモートの一種。キャラクターなどを表したスタンプである。
目次 |
解説
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Eldrazi Guacamole Tightrope(TK)x2 — 速攻
(TK)x5 — あなたはこのカードをそれの他のコストの支払いに加えて2点のライフを支払うことであなたの墓地から唱えてもよい。
(TK)x2 — 1/4
(TK)x3 — 5/3
*
Stiltstrider / 竹馬歩き (3)(緑)(緑)クリーチャー — サイ(Rhino)・パフォーマー(Performer)
到達
竹馬歩きが戦場に出たとき、あなたは(TK)(TK)を得、その後、あなたがオーナーであり土地でないパーマネント1つにステッカー1枚を貼ってもよい。
*
Unlawful Entry / 違法入場 (1)(青)インスタント
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+1/+0の修整を受け飛行を得る。
あなたがクリーチャー1体にアート・ステッカーを貼るたび、あなたの墓地にあるこれをあなたの手札に戻してもよい。
シールを貼り付けることでカードの情報を追加・変更することができるメカニズム(ステッカー・シートの画像)。Unfinityで初登場した。
「ステッカーを貼る」効果により、ステッカー・シートから貼り付けることができる。名前やアートのステッカーは貼るためのコストは必要ないが、能力やパワー/タフネスのステッカーを貼るにはチケット・カウンター(TK)を消費する必要がある。
Unfinityでは全色にステッカーを貼る能力が存在する。同セットでは、名前の一部が______(アンダーバー)になっており貼られた名前・ステッカーを参照するカード群が存在する。また、アート・ステッカーには帽子が書かれたものも存在し、イラスト中の帽子を参照するカード群との相互作用を生み出せる。
- 名前・ステッカーは一見すると非どんぐりフォーマットにおいてはUnfinityの名前参照カード以外では役に立たないように見えるが、レジェンド・ルールなどの同名カードを参照するルールや能力と相互作用するほか、真髄の針/Pithing Needleのような名前を選ぶ効果への対策となる。
- ステッカーの糊は付箋程度の弱い粘着力であり、繰り返し貼ったり剥がしたりできるように作られている。
- ただし、エッチング・フォイル仕様のカードに貼った場合、剥がす時にカード表面が傷む事例が確認されている[1]。心配ならばスリーブの上から貼り付けたり、後述のように代替手段を使うのも手である。
- 粘着力が弱いがゆえの問題点も存在する。数回使用するとカードに貼りつきにくくなる点や、元のステッカー・シートに戻しづらくなるという点が挙げられる。これに加え小さいので紛失しやすいなどの難点が重なり、Unfinityのメカニズムの中ではプレイヤーからの不満が多いとされている[2]。
- コントロールを奪ったときを想定すると、ステッカーを貼るカードが採用されていないデッキでもステッカー・シートを用意する必要があるように感じられるが、その場合は下記「ステッカーを貼る/Put a sticker」に記された通り代用手段がある。そのため、無関係なデッキがステッカー・シートを用意しなくてもよいようになっている。
- 無論、ステッカーを貼るカードを採用していないデッキがブラフとしてステッカー・シートを見せることも問題ない。
- Unfinityで登場したステッカー・シートは、いずれも名前3種+アート3種+能力2種+パワー/タフネス2種の構成となっている。
- ステッカー関連のキーワード能力としてステッカー・キッカーが存在する。
- 領域を移動しても消えない継続的効果という点ではMagic: The Gathering Arenaの永久にに通ずる側面がある。なお、ステッカーが考案されたのはそちらよりも先である[3]。
- このメカニズムと無関係な余談ではあるが、開発部は不要カードにステッカーを貼りつけることで新カードのテストプレイをしている。プロキシ#カードのデザイン中も参照のこと。
ルール
ゲーム開始前
- 構築でステッカーを用いてゲームを行うプレイヤーは、ゲーム開始前にステッカー・シート最低10枚を公開しなくてはならず、それらは互いに異なる内容のものでなくてはならない。その後、その中から無作為に選ばれた3枚のステッカー・シートのみをゲーム中に利用できる。
- シールドでステッカーを用いてゲームを行うプレイヤーは、自身のカードプールにあるステッカー・シート最大3枚をゲーム前に公開する。こうして公開されたステッカー・シートのみをゲーム中に利用できる。
- Unfinityのブースター・ドラフトではステッカーはドラフトせず、自身が開封したブースター・パックから出現した3枚を使用する。
- 競技イベントでデッキを登録する際、ステッカー・シートはその名前ステッカー3つの組み合わせをシート名として記入する。[4]
- ステッカー・シートはカードではないため、デッキやサイドボードの枚数に含まれない。
ステッカーを貼る/Put a sticker
- 効果がプレイヤーにステッカーを(オブジェクト)に貼る/put a sticker on an (object)ことを指示している場合、利用可能なステッカーの中から、現在どのオブジェクトにも貼られていない1枚を貼りつける。
- 単に「ステッカーを貼る」とのみ表記されている場合、(コストさえ支払えるならば)貼るステッカーの種類に制限はない。「名前・ステッカーを貼る」のように種類が指定されている場合はその種のステッカーしか貼ることができない。
- プレイヤーは自身がオーナーであるオブジェクトにしかステッカーを貼ることができない。そうでないオブジェクトに貼ろうとする場合、その部分は無視される。
- チケット・シンボルに数字が書かれたステッカーを貼る場合、その数字の分だけチケット・カウンターを支払わなければならない。支払えなければそのステッカーは貼れない。
- 既にオブジェクトに貼られたステッカーを別のオブジェクトに移動させる場合、そのチケット・コストを再度支払う必要はない。
- ステッカー・シートの組を登録していないプレイヤーが、コントロールを得た効果によりステッカーを貼ることを指示された場合、UN-RESOURCESにアクセスしそのゲームのみで使うステッカー・シート3枚を生成することができる[4]。
- 生成しなかった場合、ステッカーを貼ることは無視される。
貼られたステッカーの扱い
- ステッカーはオブジェクトでもトークンでもカウンターでもない。
- ステッカーによるオブジェクトの変更は継続的効果であり、いずれもコピー可能な値を上書きしない。各種ステッカーの種類別による分類は各項に示す。
- ステッカーはオブジェクトに貼られたときにタイムスタンプを得る(CR:613.7k)。
- オブジェクトに1つ以上のステッカーが貼られている場合、それはステッカーが貼られている/stickeredオブジェクトとなる。
- ステッカーは、それが貼られたオブジェクトが別の公開領域へ移動してもステッカーを保持し続ける(CR:400.7m)。非公開領域に移動した場合は保持されず、元のシートに戻る。
- ステッカーが貼られた1枚以上のカードが変容し合同パーマネントとなる場合、合同したパーマネントはそれらすべてのステッカーを保持している。
- 元のステッカーのタイムスタンプは保持したままである。
- ステッカーが貼られたオブジェクトが合体カードの構成要素となる場合、合体後のパーマネントにステッカーが貼られた状態になる。
- 合同または合体したパーマネントが戦場から他の公開領域へ移動する場合、その構成要素のうちオーナーが選んだ1つだけがステッカーを保持する。
- ステッカーの物理的位置は(非どんぐりの範疇では)機能に影響しない。
名前・ステッカー/Name Sticker
- 名前・ステッカーが貼られたオブジェクトは、英語名にそのステッカーに書かれた単語が追加される。これは文章変更効果(種類別第3種)である。
- 名前・ステッカーに関連するルールと効果において、オブジェクトの「単語」とは、他の非空白文字から1つ以上の空白で区切られた非空白文字の塊のことである。
- ハイフンや句読点を含む単語は1単語として扱われる。例えば、核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augurの"Jin-Gitaxias,"部分は1単語である。"Jin"と"Gitaxias"、あるいは"Gitaxias"と","の間に名前を追加することはできない。
- ___ゴブリン/___ Goblinのように、______(アンダーバー)で示されている空白行は単語として扱われない。
- 名前・ステッカーがオブジェクトに貼られたとき、そのオブジェクトのコントローラーはステッカーの単語を名前のどの位置に追加するかを選択・発表する。
- 例:仔熊/Bear Cubに"Dark"の名前・ステッカーを貼る場合、コントローラーは変更後の名前を"Dark Bear Cub"か"Bear Dark Cub"か"Bear Cub Dark”から選び、その後それを発表する。
- 元のオブジェクトに名前がない場合(_____)、追加された単語が名前となる。
- 大文字と小文字は同じ文字として扱われる。
- 効果が母音の種類数/unique vowelsを参照している場合、一度の処理で同じ母音を二度数えることはない。
- アン・ゲームでないゲームで英語版以外のカードに名前・ステッカーを貼る場合、英語名を基にどの位置に名前を追加するか決定する。
- アン・ゲームでは実際のカードに印刷された名前を基に単語の追加位置を決め、英語名ではなくカード印刷された名前にステッカーの名前が追加される。
名前・ステッカーと他の名前変更要因の相互作用
- 名前・ステッカーにより変更された名前は、他の効果やパーマネントの位相(表向き/裏向き)などにより変更されることがある。
- 1つ以上の名前・ステッカーが貼られたオブジェクトの名前は、そのオブジェクトのコピー可能な値からはじめ、各ステッカーと他の文章変更効果をタイムスタンプ順に適用する。
- それぞれの名前・ステッカーの位置は、貼られたオブジェクトの名前の中で前から何単語目にあったかを記憶する。
- オブジェクトが別の名前になった際、名前・ステッカーの貼られた位置より単語数が少ないオブジェクト名となったなら、名前・ステッカーで追加される単語は変更後の名前の最後尾に付く。
- オブジェクトに貼られた名前・ステッカーの位置とタイムスタンプの順序は、それが別の公開領域へ移動しても保持される(CR:400.7に対する例外処理)。
- 例1:追放領域にある願いのフェイ/Fae of Wishesに"Mana"の名前・ステッカーが貼られ名前が"Fae of Mana Wishes"となっている。これを何らかの手段で追放領域から出来事の成就/Grantedとして唱えた場合、その出来事の名前は"Granted Mana"になる。解決後、再び追放された願いのフェイは元のステッカーの位置を記憶しているため、名前が"Fae of Mana Wishes"に戻る。
- 例2:背くもの/It That Betraysに"Eldrazi"の名前・ステッカーを貼り名前を"It That Betrays Eldrazi"とした後、それが道の探求者/Seeker of the Wayのコピーとなった場合、名前・ステッカーの位置が3語目の次にあるという情報が保持されるため、名前は"Seeker of the Eldrazi Way"となる。
- 例3:名前・ステッカーを貼られたクリーチャーに後から証人保護/Witness Protectionをエンチャントした場合、タイムスタンプ順で最も新しい証人保護により、そのクリーチャーの名前は「れっきとした実業家/Legitimate Businessperson」になる。
能力・ステッカー/Ability Sticker
- 能力・ステッカーを貼られたパーマネントや戦場以外の領域にあるカードは、そのステッカーに印刷された能力を得る(種類別第6種)。
- 効果が能力・ステッカーの能力を参照する場合、それが貼られたオブジェクトが何らかの効果により能力を失っていてもステッカーに印刷された能力を参照できる。
パワー/タフネス・ステッカー/Power and Toughness Sticker
- パワー/タフネス・ステッカーが貼られた戦場に存在するクリーチャーや機体、ならびに戦場外に存在するそれらのカードの基本のパワー/タフネスは、そのステッカーに印刷された値になる(種類別第7b種)。
- 複数枚のパワー/タフネス・ステッカーが貼られている場合はタイムスタンプ順に基づきパワー/タフネスが決定される。複数の値を持つわけではない。
- 他の種類別第7b種の効果ともタイムスタンプによって上書きしあう関係にある。パワー/タフネス・ステッカーのタイムスタンプより前の第7b種の効果はステッカーの値によって上書きされる。ステッカーを貼った後から第7b種の効果を受けた場合はその値により上書きされる。
- 基本のパワー/タフネスに*の表記があり特性定義能力でそれが決定されるクリーチャーにパワー/タフネスステッカーを貼った場合、基本のパワー/タフネスが上書きされるため、ステッカーが貼られている間はその特性定義能力が意味をなさなくなる。
- ステッカーのパワーやタフネスを参照する効果は、パワー/タフネス・ステッカーのみを参照できる。
- クリーチャーでないパーマネントにパワー/タフネス・ステッカーを貼った場合、それがクリーチャーになった時にステッカーに貼られた値が基本のパワー/タフネスとなる。
アート・ステッカー/Art Sticker
- アート・ステッカーは他の呪文や能力に参照される形以外ではゲームに影響を及ぼさない。
ステッカー一覧
Unfinityでは全48種類のステッカー・シートが収録されている。詳細はカード個別評価:Unfinity#ステッカーおよび以下の公式記事を参照。
- The Tokens and Stickers of Unfinity/『Unfinity』のトークンとステッカー(Card Preview 2022年9月27日 Adam Styborski著)
開発秘話
このメカニズムの原点はボードゲームの一ジャンルである「レガシー」(ゲーム道具にシールを貼ったり破壊したりするため、一度しか遊べないもの)、それのマジック版というアイデアにある。ただし、実際にUnfinityの先行デザインが始まると「レガシー」的な性質ではなく、そのゲーム中に一時的な変更を加えるものに方針変更された。
プレイテストでは4種のステッカーのどれでも制限なく貼ることができたが、直接的にゲームに影響を及ぼす「能力」および「パワー/タフネス」ばかりが使われ、シナジーありきの「名前」や「アート」はほとんど使われなかった。これを解消するためにカードごとに使用できるステッカーの種類を制限したが、特定タイプのステッカーを用いるカードしか使用しなかった場合ステッカー・シートの一部が未使用のままになるという問題が浮上した。加えて、各能力・各パワー/タフネスがそれぞれ等価のためバランス調整がしづらいことも懸念点であった。
次に、ステッカーごとに貼るためのマナ・コストを設定したが、貼るためのカードにマナを使うとステッカーに割く分が残りにくいという問題があった。最終的に、マナではなくチケット・カウンターをコストとして使用することとなった[3]。
脚注
- ↑ WARNING: DO NOT put stickers on foil etches cards, it will damage the card!(Reddit - r/magicTCG 2022年10月8日)
- ↑ State of Design 2023/デザイン演説2023(Making Magic 2023年7月31日 Mark Rosewater著)
- ↑ 3.0 3.1 3.2 Making Space, Part 1/宇宙を作る その1(Making Magic 2022年9月20日 Mark Rosewater著)
- ↑ 4.0 4.1 4.2 マジック:ザ・ギャザリング イベント規定
- ↑ Unfinity UPDATE(Officale Commander Website 2022年10月17日 Toby Elliott著)
- ↑ Back in November we said that the draft boosters…(Blogatog 2022年7月24日 Mark Rosewater著)
参考
- UN-RESOURCES(マジック米国公式サイト ステッカー生成ツール有り)
- Unfinity Mechanics/『Unfinity』のメカニズム(Daily MTG 2022年9月20日 Matt Tabak著)
- Unfinity Release Notes(Daily MTG 2022年10月7日)
- ルーリング
- マーカー
- 継続的効果
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方
- 123 ステッカー
- 123.1 ステッカーとは、オブジェクトに貼られて、それの特性を修整したりルールや能力や効果と相互作用したりするマーカーである。ステッカーはオブジェクトではない。なお、ステッカーはカウンターやトークンではない。ステッカーによるオブジェクトへの変更はコピー可能な値の一部ではない。ステッカーには以下の種類が存在する。「名前/name」「能力/ability」「パワー/タフネス/Power and Toughness」、「アート/art」。
- 123.2 ステッカーは『Unfinity』セットのブースターに、数字入りのシートで入っている。各シートには、定められた組み合わせのステッカーが含まれている。ステッカー・シートに言及するすべてのルールは、それらのシートの中に存在する特定の組み合わせのステッカーのことを指す。ステッカー・シートはカードではなく、特性を持たない。各ステッカー・シートは、Gatherer.wizards.comで参照できる。
- 123.2a 構築戦では、ステッカーを使ってプレイするプレイヤーは、ゲーム開始前に少なくとも10枚以上のステッカー・シートを選んでゲームを始めなければならず、それらのステッカー・シートは重複してはならない。プレイヤーがゲーム開始時に持っておくステッカー・シートの枚数に上限はない。ステッカー・シートを使ってプレイするプレイヤーは、自分のすべてのステッカー・シートを公開し、そこから3枚を無作為に選ぶ。rule 103〔ゲームの始め方〕参照。
- 123.2b リミテッド戦では、各プレイヤーは自分が開封した製品に入っていた中からステッカー・シート3枚を選び、それを公開する。rule 103〔ゲームの始め方〕参照。
- 123.2c ゲーム中、プレイヤーは、それらの選ばれたシートにあるステッカーしか使用できず、それらのステッカー・シートは公開されたままになる。
- 123.3 効果がプレイヤーにステッカーをオブジェクトに貼るように指示した場合、そのプレイヤーは現在自分がオーナーであるオブジェクトに貼られていないステッカーを自分が使用できるステッカーの中から選び、それをそのオブジェクトに貼る。
- 123.3a プレイヤーが使用できる各ステッカーは不連続で、他の使用できるステッカーとは区別できる。ステッカー2枚に同じ文章や情報が書かれていても、同一のステッカー として扱われることはない。
- 123.3b プレイヤーは、自分がオーナーでないオブジェクトにステッカーを貼ることはできない。オブジェクトにそうするように書かれていた場合、その効果のその部分は何もしない。
- 123.3c ステッカーにはチケット・シンボルの中に数字が書かれたチケット・コストを持つものがある(rule 107.17a 参照)。チケット・コストを持つステッカーをオブジェクトに貼るには、そのオブジェクトのオーナーはその枚数の{TK}を支払わなければならない。そのプレイヤーが充分な量の{TK}を持っていないなら、そのステッカーをオブジェクトに貼ることはできない。
- 123.3d すでにオブジェクトに貼られているステッカーを他のオブジェクトに移動する場合、そのステッカーのチケット・コストを再び支払う必要はない。
- 123.4 「ステッカーの貼られている/stickered」オブジェクトに言及するルールや効果が存在する。その時点でいずれかの種類のステッカーが貼られているオブジェクトは「ステッカーが貼られている」。どのステッカーも貼られていないオブジェクトは、それまでにステッカーが貼られていたとしても、ステッカーが貼られているオブジェクトではない。
- 123.5 オブジェクト上のステッカーは、そのオブジェクトが非公開領域に移動するに際して保持されない。ステッカーは、そのオブジェクトが公開領域に移動するに際して保持され、それがその領域でなる新しいオブジェクトに適用され続ける。これはrule 400.7 の例外である。
- 123.5a ステッカーが貼られている1枚以上のカードが合体 パーマネントの一部として戦場に出るなら、それらのステッカーはそのオブジェクトが戦場でなるパーマネントに貼られている。それらはそのタイムスタンプ順を維持する。
- 123.5b ステッカーが貼られている1枚以上のカードが合同パーマネントの一部として戦場に出るなら、そのステッカーはその合同パーマネントに貼られている。
- 123.5c 合体あるいは合同パーマネントで1枚以上のステッカーが貼られているものが戦場から他の公開領域に移動したなら、そのパーマネントがなるオブジェクトのうち1つだけがそれらのステッカーを保持する。それのオーナーはその新しい領域でなるオブジェクトのうちどれがそれらの貼られているステッカーを保持するかを選ぶ。それらのステッカーの効果は、そのオブジェクトだけに適用され続ける。
- 123.6 名前 ステッカーは、1つ以上の単語だけを持つ。パーマネントや戦場以外の領域にあるカードに貼られている名前 ステッカーは、そのステッカーに書かれている単語をそのオブジェクトの名前の文に加える。これは文章変更効果である。rule 613.1c、rule 612〔文章変更効果〕参照。
- 123.6a 名前 ステッカーに関するルールや効果の上で、オブジェクトの名前の「単語」とは1つ以上の空白によって他の空白でない文字群と区切られた、一連の空白でない文字群のことである。ハイフンでつながっていたり記号を含んでいたりしても1単語である。《Wolf in ___ Clothing》にあるような空白欄などは、カードの名前の単語としては扱わない。
- 123.6b 名前 ステッカーをオブジェクトに貼るに際して、そのオブジェクトのコントローラーはその名前 ステッカーの単語をそのオブジェクトの名前のどこに加えるかを選ぶ。その後、そのオブジェクトの新しい名前を宣言する。その単語は、そのオブジェクトの名前の前か、その時点でその名前に存在する任意の数の単語の後ろに追加できる。その新しい名前は、他の名前 ステッカーによってさらに修整されることがある。そのオブジェクトに名前がないなら、それの名前はその名前 ステッカーによって加えられた単語になる。名前 ステッカーはその名前にあるそれ以外の単語を修整したり取り除いたりすることはない。
- 123.6c 名前 ステッカーが修整する文章は、他の効果やパーマネントの裏向き 位相(rule 708〔裏向きの呪文やパーマネント〕参照)によって変化することがある。1枚以上の名前 ステッカーが貼られているオブジェクトの名前を決定する場合、まずそのオブジェクトのコピー可能な値から始めて、各名前 ステッカーの効果やそれ以外の文章変更効果をタイムスタンプ順に適用する。各名前 ステッカーの位置は、それが貼られたオブジェクトの名前でそれの前にあった単語の数を維持する。そのオブジェクトの現在の名前のほうが単語数が少なければ、代わりに、そのステッカーの単語はそれの名前の最後に加える。オブジェクトに貼られている各名前 ステッカーの位置やタイムスタンプは、そのステッカーが貼られているオブジェクトが公開領域間を移動するに際して保持され、新しい領域でそれがなる新しいオブジェクトにも適用され続ける(rule 123.5 参照)。これはrule 400.7 の例外である。
- 123.6d 名前 ステッカーにある特定の文字の数に言及する効果が存在する。小文字と大文字は同じ文字である。
- 123.6e 名前 ステッカーの「母音の種類数」に言及する効果が存在する。それらは、そのステッカーに使われていて相異なる母音の種類を数える。複数回使われていても関係ない。母音とは、A、E、I、O、U、Yである。小文字と大文字は同じ文字である。
- 123.7 能力 ステッカーは、1つ以上の能力が印刷されているステッカーである。パーマネントや戦場以外の領域にあるカードに貼られている能力 ステッカーは、そのオブジェクトにそのステッカーに印刷されている能力を得させる。rule 613.1f 参照。
- 123.8 パワー/タフネス・ステッカーは、数字2つとその間の斜線が印刷され、クリーチャー・カードのパワーとタフネスに似た形をしているステッカーである。クリーチャーや、クリーチャーや機体であり戦場以外の領域にあるカードに貼られているパワー/タフネス・ステッカーは、そのオブジェクトのパワーやタフネスをそのステッカーに印刷されている値に設定する(rule 613.4b 参照)。複数のパワー/タフネス・ステッカーがクリーチャー1体に貼られているなら、どれが優先されるかはタイムスタンプ順(rule 613.7 参照)を用いて定める。
- 123.9 パーマネントに貼られているアート・ステッカーは、他の呪文や能力が識別するための目印として以外のゲームプレイ上の効果は持たない。
- 123 ステッカー