協約

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エルドレインの森にはよく出てくるクリーチャー・トークンとして主に[[ネズミ]]([[黒赤]]の[[アーキタイプ]])がある。[[大食の害獣/Voracious Vermin]]のようにクリーチャーが[[死亡]]することを参照するカードとも相性が良い。
 
エルドレインの森にはよく出てくるクリーチャー・トークンとして主に[[ネズミ]]([[黒赤]]の[[アーキタイプ]])がある。[[大食の害獣/Voracious Vermin]]のようにクリーチャーが[[死亡]]することを参照するカードとも相性が良い。
  
アーティファクト・トークンとしては[[食物]]([[黒緑]]のアーキタイプ)および[[宝物]]、エンチャント・トークンとして[[役割]]が収録されており、特に「ひねくれ者」の役割は[[墓地]]に[[置く|置かれる]]ことで[[対戦相手]]への1点[[ライフロス]]が[[誘発]]するため狙っても良いだろう。「若き英雄」の役割は[[ついている]]クリーチャーの[[タフネス]]が3以上になれば用済みだし、そうでなくとも役割は1体のクリーチャーに1体までしか[[つける]]ことができないという性質上あぶれてしまうことも多く、そういった状況での役割は生け贄にしてしまっても苦ではない。
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アーティファクト・トークンとしては[[食物]]([[黒緑]]のアーキタイプ)および[[宝物]]、エンチャント・トークンとして[[役割]]が収録されており、特に「ひねくれ者」の役割は[[墓地]]に[[置く|置かれる]]ことで[[対戦相手]]への1点[[ライフロス]]が[[誘発]]するため狙っても良いだろう。「若き英雄」の役割は[[ついている]]クリーチャーの[[タフネス]]が4以上になれば用済みだし、そうでなくとも役割は1体のクリーチャーに1体までしか[[つける]]ことができないという性質上あぶれてしまうことも多く、そういった状況での役割は生け贄にしてしまっても苦ではない。
  
 
[[害獣被害/Pest Problem]]や[[僻境からの帰還/Return from the Wilds]]や[[甘歯村へようこそ/Welcome to Sweettooth]]のように複数のトークンを供給してくれるカードもあり、生け贄とするタネは豊富。
 
[[害獣被害/Pest Problem]]や[[僻境からの帰還/Return from the Wilds]]や[[甘歯村へようこそ/Welcome to Sweettooth]]のように複数のトークンを供給してくれるカードもあり、生け贄とするタネは豊富。

2023年9月21日 (木) 21:43時点における版

協約/Bargain
種別 常在型能力
登場セット エルドレインの森
CR CR:702.166

協約/Bargainは、エルドレインの森で制定されたキーワード能力。これを持つ呪文スタックにある間に働く常在型能力である。


Ice Out / 氷封 (1)(青)(青)
インスタント

協約(この呪文を唱えるに際し、アーティファクトやエンチャントやトークンのうち1つを生け贄に捧げてもよい。)
これが協約されていたなら、この呪文を唱えるためのコストは(1)少なくなる。
呪文1つを対象とする。それを打ち消す。


目次

定義

協約/Bargainは、「この呪文唱えるための追加コストとして、あなたはアーティファクトエンチャントトークンのうち1つを生け贄に捧げてもよい。」を意味する。

呪文のコントローラーが協約の追加コストを支払う意図を宣言した場合、その呪文は協約された/Bargained状態になる。

解説

童話における取引や約束事を表現したメカニズム(紹介動画では『ジャックと豆の木』における豆と牛の交換を例に挙げていた[1])。

エルドレインの森では全無色は除く)で使用可能なメカニズムであるが、に多く存在している。協約することにより追加効果を得られるカードや、マナ・コスト軽くなるカードが収録されている。

利用

主にリミテッドでの利用について。白黒アーキタイプが協約とされているが、全色で狙うことができる。

エルドレインの森にはよく出てくるクリーチャー・トークンとして主にネズミ黒赤アーキタイプ)がある。大食の害獣/Voracious Verminのようにクリーチャーが死亡することを参照するカードとも相性が良い。

アーティファクト・トークンとしては食物黒緑のアーキタイプ)および宝物、エンチャント・トークンとして役割が収録されており、特に「ひねくれ者」の役割は墓地置かれることで対戦相手への1点ライフロス誘発するため狙っても良いだろう。「若き英雄」の役割はついているクリーチャーのタフネスが4以上になれば用済みだし、そうでなくとも役割は1体のクリーチャーに1体までしかつけることができないという性質上あぶれてしまうことも多く、そういった状況での役割は生け贄にしてしまっても苦ではない。

害獣被害/Pest Problem僻境からの帰還/Return from the Wilds甘歯村へようこそ/Welcome to Sweettoothのように複数のトークンを供給してくれるカードもあり、生け贄とするタネは豊富。

トークン以外にも、アーティファクトは予言のプリズム/Prophetic Prismエリエットの誘う林檎/Eriette's Tempting Apple三杯のおかゆ/Three Bowls of Porridgeのようにある程度の仕事をした後も戦場に残り続けるものが多いため生け贄に向いている。

エンチャントは前述の「ひねくれ者」の役割のほか、希望ある祈祷/Hopeful Vigil望み無き悪夢/Hopeless NightmareETBのあとも戦場に残り、墓地に置かれることで占術が誘発するためまさに協約のためのデザインと言える。さらにはボーナスシートであるおとぎ話に収録された孵化計画/Hatching Plansは、墓地に送ってこそ意味のあるカードなので狙っていきたい。これらは仮に協約できなくとも魔法破り/Break the Spell対象にしてしまうのも良い。他にも厳寒/Bitter Chill獣の血筋/Bestial Bloodlineといったカードのほか、章能力を途中まで使った英雄譚を生け贄にしても良いだろう。

また協約を持つインスタントも、緑以外の4色にそれぞれ存在している。タネになれるパーマネントが除去されそうなタイミングで対応して協約の生け贄にすることができればアドバンテージの獲得に繋がる。そうやって特に対戦相手の出来事立ち消えさせることができれば当事者カードとしての本体召喚を防ぐことができ、なかなかのアドバンテージ差となる。

総じて、特に意識せずとも自然と豊富なシナジーに助けられ、また意識してピックすることでより能動的に使っていくこともできるという、新世界秩序における「レンズ状」のデザインの好例と言える。

ルール

開発秘話

この能力役割トークンがきっかけとなり生み出されている。当初はオーラしか生け贄にできなかったが、展望デザイン途中でエンチャント全般に拡張され、食物とのシナジーなどを意識してアーティファクトも使用可能になった。セット・デザインでは黒赤ネズミ・トークンシナジーなどを意識し、トークン全般も生け贄に捧げられるようにした[3][4]

  • 「『森』の話その2」では"また、これにより『エルドレインの森』の生態系の外のリミテッドでも協約メカニズムがうまく働くようにできた。"と他セットのリミテッドを意識したかのようにに記されているが、これは誤訳である。原文は"This also allowed the bargain mechanic to play better outside the biosphere of Wilds of Eldraine Limited."であり、「『エルドレインの森のリミテッド』という生態系の外」すなわち構築フォーマットでも活躍しやすくなったという意味である。

脚注

  1. Fairy Tales With a Twist | Wilds of Eldraine Debut | Magic: The Gathering(公式Youtubeチャンネル 2023年8月16日)
  2. With the new Braids letting you sacrifice your own...Blogatog 2022年8月18日)
  3. Wilds Story, Part 1/『森』の話 その1Making Magic 2023年8月15日 Mark Rosewater著)
  4. Wilds Story, Part 2/『森』の話 その2(Making Magic 2023年8月21日 Mark Rosewater著)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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