協約
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(==開発秘話==と被る部分もあるが、個々のカードに都度書くわけにもいかない使用例を==利用==として追加) |
(→利用: 「若き英雄」、協約を持つインスタント) |
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エルドレインの森にはよく出てくるクリーチャー・トークンとして主に[[ネズミ]]([[黒赤]]の[[アーキタイプ]])がある。[[大食の害獣/Voracious Vermin]]のようにクリーチャーが[[死亡]]することを参照するカードとも相性が良い。 | エルドレインの森にはよく出てくるクリーチャー・トークンとして主に[[ネズミ]]([[黒赤]]の[[アーキタイプ]])がある。[[大食の害獣/Voracious Vermin]]のようにクリーチャーが[[死亡]]することを参照するカードとも相性が良い。 | ||
− | アーティファクト・トークンとしては[[食物]]([[黒緑]]のアーキタイプ)および[[宝物]]、エンチャント・トークンとして[[役割]]が収録されており、特に「ひねくれ者」の役割は[[墓地]]に[[置く|置かれる]]ことで[[対戦相手]]への1点[[ライフロス]]が[[誘発]] | + | アーティファクト・トークンとしては[[食物]]([[黒緑]]のアーキタイプ)および[[宝物]]、エンチャント・トークンとして[[役割]]が収録されており、特に「ひねくれ者」の役割は[[墓地]]に[[置く|置かれる]]ことで[[対戦相手]]への1点[[ライフロス]]が[[誘発]]するため狙っても良いだろう。「若き英雄」の役割は[[ついている]]クリーチャーの[[タフネス]]が3以上になれば用済みだし、そうでなくとも役割は1体のクリーチャーに1体までしか[[つける]]ことができないという性質上あぶれてしまうことも多く、そういった状況での役割は生け贄にしてしまっても苦ではない。 |
[[害獣被害/Pest Problem]]や[[僻境からの帰還/Return from the Wilds]]や[[甘歯村へようこそ/Welcome to Sweettooth]]のように複数のトークンを供給してくれるカードもあり、生け贄とするタネは豊富。 | [[害獣被害/Pest Problem]]や[[僻境からの帰還/Return from the Wilds]]や[[甘歯村へようこそ/Welcome to Sweettooth]]のように複数のトークンを供給してくれるカードもあり、生け贄とするタネは豊富。 | ||
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エンチャントは前述の「ひねくれ者」の役割のほか、[[希望ある祈祷/Hopeful Vigil]]と[[望み無き悪夢/Hopeless Nightmare]]は[[ETB]]のあとも戦場に残り、墓地に置かれることで[[占術]]が誘発するためまさに協約のためのデザインと言える。さらにはボーナスシートである[[おとぎ話]]に収録された[[孵化計画/Hatching Plans]]は、墓地に送ってこそ意味のあるカードなので狙っていきたい。これらは仮に協約できなくとも[[魔法破り/Break the Spell]]の[[対象]]にしてしまうのも良い。他にも[[厳寒/Bitter Chill]]や[[獣の血筋/Bestial Bloodline]]といったカードのほか、章能力を途中まで使った[[英雄譚]]を生け贄にしても良いだろう。 | エンチャントは前述の「ひねくれ者」の役割のほか、[[希望ある祈祷/Hopeful Vigil]]と[[望み無き悪夢/Hopeless Nightmare]]は[[ETB]]のあとも戦場に残り、墓地に置かれることで[[占術]]が誘発するためまさに協約のためのデザインと言える。さらにはボーナスシートである[[おとぎ話]]に収録された[[孵化計画/Hatching Plans]]は、墓地に送ってこそ意味のあるカードなので狙っていきたい。これらは仮に協約できなくとも[[魔法破り/Break the Spell]]の[[対象]]にしてしまうのも良い。他にも[[厳寒/Bitter Chill]]や[[獣の血筋/Bestial Bloodline]]といったカードのほか、章能力を途中まで使った[[英雄譚]]を生け贄にしても良いだろう。 | ||
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総じて、特に意識せずとも自然と豊富な[[シナジー]]に助けられ、また意識して[[ピック]]することでより能動的に使っていくこともできるという、[[新世界秩序]]における「レンズ状」のデザインの好例と言える。 | 総じて、特に意識せずとも自然と豊富な[[シナジー]]に助けられ、また意識して[[ピック]]することでより能動的に使っていくこともできるという、[[新世界秩序]]における「レンズ状」のデザインの好例と言える。 |
2023年9月21日 (木) 21:42時点における版
協約/Bargain | |
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種別 | 常在型能力 |
登場セット | エルドレインの森 |
CR | CR:702.166 |
協約/Bargainは、エルドレインの森で制定されたキーワード能力。これを持つ呪文がスタックにある間に働く常在型能力である。
インスタント
協約(この呪文を唱えるに際し、アーティファクトやエンチャントやトークンのうち1つを生け贄に捧げてもよい。)
これが協約されていたなら、この呪文を唱えるためのコストは(1)少なくなる。
呪文1つを対象とする。それを打ち消す。
目次 |
定義
協約/Bargainは、「この呪文を唱えるための追加コストとして、あなたはアーティファクトやエンチャントやトークンのうち1つを生け贄に捧げてもよい。」を意味する。
呪文のコントローラーが協約の追加コストを支払う意図を宣言した場合、その呪文は協約された/Bargained状態になる。
解説
童話における取引や約束事を表現したメカニズム(紹介動画では『ジャックと豆の木』における豆と牛の交換を例に挙げていた[1])。
エルドレインの森では全色(無色は除く)で使用可能なメカニズムであるが、青・黒・緑に多く存在している。協約することにより追加効果を得られるカードや、マナ・コストが軽くなるカードが収録されている。
- 一見すると黒が自分のエンチャントを生け贄に捧げられるのは色の役割に反しているように見えるが、団結のドミナリア時点で色の役割が拡張されたことが明かされている[2]。
- エルドレインの森には、協約ではないが同じ種類の生け贄を要求するカードも収録されている。貪る甘味大口/Devouring Sugarmaw、リッチの騎士の征服/Lich-Knights' Conquest、邪悪なウィッチカイト/Malevolent Witchkiteがこれにあたる。
利用
主にリミテッドでの利用について。白黒のアーキタイプが協約とされているが、全色で狙うことができる。
エルドレインの森にはよく出てくるクリーチャー・トークンとして主にネズミ(黒赤のアーキタイプ)がある。大食の害獣/Voracious Verminのようにクリーチャーが死亡することを参照するカードとも相性が良い。
アーティファクト・トークンとしては食物(黒緑のアーキタイプ)および宝物、エンチャント・トークンとして役割が収録されており、特に「ひねくれ者」の役割は墓地に置かれることで対戦相手への1点ライフロスが誘発するため狙っても良いだろう。「若き英雄」の役割はついているクリーチャーのタフネスが3以上になれば用済みだし、そうでなくとも役割は1体のクリーチャーに1体までしかつけることができないという性質上あぶれてしまうことも多く、そういった状況での役割は生け贄にしてしまっても苦ではない。
害獣被害/Pest Problemや僻境からの帰還/Return from the Wildsや甘歯村へようこそ/Welcome to Sweettoothのように複数のトークンを供給してくれるカードもあり、生け贄とするタネは豊富。
トークン以外にも、アーティファクトは予言のプリズム/Prophetic Prismやエリエットの誘う林檎/Eriette's Tempting Appleや三杯のおかゆ/Three Bowls of Porridgeのようにある程度の仕事をした後も戦場に残り続けるものが多いため生け贄に向いている。
エンチャントは前述の「ひねくれ者」の役割のほか、希望ある祈祷/Hopeful Vigilと望み無き悪夢/Hopeless NightmareはETBのあとも戦場に残り、墓地に置かれることで占術が誘発するためまさに協約のためのデザインと言える。さらにはボーナスシートであるおとぎ話に収録された孵化計画/Hatching Plansは、墓地に送ってこそ意味のあるカードなので狙っていきたい。これらは仮に協約できなくとも魔法破り/Break the Spellの対象にしてしまうのも良い。他にも厳寒/Bitter Chillや獣の血筋/Bestial Bloodlineといったカードのほか、章能力を途中まで使った英雄譚を生け贄にしても良いだろう。
また協約を持つインスタントも、緑以外の4色にそれぞれ存在している。タネになれるパーマネントが除去されそうなタイミングで対応して協約の生け贄にすることができればアドバンテージの獲得に繋がる。そうやって特に対戦相手の出来事を立ち消えさせることができれば当事者カードとしての本体の召喚を防ぐことができ、なかなかのアドバンテージ差となる。
総じて、特に意識せずとも自然と豊富なシナジーに助けられ、また意識してピックすることでより能動的に使っていくこともできるという、新世界秩序における「レンズ状」のデザインの好例と言える。
ルール
- 協約1つにつき、生け贄に捧げられるパーマネントは1つまでである。
- 任意の追加コストであるため、「マナ・コストを支払うことなく唱える」のような代替コストとも併用できる。
- スタック上の協約された呪文がコピーされた場合、コピーも協約された状態である。
- 協約された呪文として解決され戦場に出たパーマネントをコピーしても、コピーは協約された状態にならない。
- インスタントやソーサリーの中には、協約された場合に追加の対象を要求するものがある。これらは協約されていない場合は対象の要求を無視する。また、適正な追加の対象を取れなければ協約できない。
- パーマネント呪文の中には、協約して戦場に出た場合に対象を取る能力が誘発するものがある。これらは上記のインスタント・ソーサリーと異なり、唱える時点で誘発型能力の適正な対象が存在しなかったとしても協約できる。
開発秘話
この能力は役割・トークンがきっかけとなり生み出されている。当初はオーラしか生け贄にできなかったが、展望デザイン途中でエンチャント全般に拡張され、食物とのシナジーなどを意識してアーティファクトも使用可能になった。セット・デザインでは黒赤のネズミ・トークンシナジーなどを意識し、トークン全般も生け贄に捧げられるようにした[3][4]。
- 「『森』の話その2」では"また、これにより『エルドレインの森』の生態系の外のリミテッドでも協約メカニズムがうまく働くようにできた。"と他セットのリミテッドを意識したかのようにに記されているが、これは誤訳である。原文は"This also allowed the bargain mechanic to play better outside the biosphere of Wilds of Eldraine Limited."であり、「『エルドレインの森のリミテッド』という生態系の外」すなわち構築フォーマットでも活躍しやすくなったという意味である。
脚注
- ↑ Fairy Tales With a Twist | Wilds of Eldraine Debut | Magic: The Gathering(公式Youtubeチャンネル 2023年8月16日)
- ↑ With the new Braids letting you sacrifice your own...(Blogatog 2022年8月18日)
- ↑ Wilds Story, Part 1/『森』の話 その1(Making Magic 2023年8月15日 Mark Rosewater著)
- ↑ Wilds Story, Part 2/『森』の話 その2(Making Magic 2023年8月21日 Mark Rosewater著)
参考
- Wilds of Eldraine Mechanics/『エルドレインの森』のメカニズム(Daily MTG 2023年8月15日 Matt Tabak著)
- 「協約」でテキスト検索
- 生け贄に捧げる
- 追加コスト
- キーワード能力
- ルーリング
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 702 キーワード能力
- 702.166 協約/Bargain
- 702.166a 協約は、協約を持つ呪文がスタック上にある間に機能する常在型能力である。「協約/Bargain」とは、「この呪文を唱えるための追加コストとして、アーティファクトやエンチャントやトークンである1つを生け贄に捧げてもよい。」を意味する。呪文の協約 コストの支払いは、rule 601.2b および rule 601.2f-h の追加コストの支払いのルールに従う。
- 702.166b 呪文のコントローラーがその呪文の協約 コストを支払う意図を宣言した場合、その呪文は「協約された」ことになる。rule 601.2b 参照。
- 702.166c 協約を持つオブジェクトは、それが協約された場合にどうなるかを指定する追加の能力を持つ。これらの能力はそのオブジェクトに印刷された協約 能力に関連しており、その特定の協約 能力のみを参照することができる。rule 607〔関連している能力〕参照。
- 702.166d 呪文の能力の一部が、その呪文が協約されていた場合にのみその効果を持ち、その部分が対象を必要とする場合、その呪文が協約されていた場合にのみその呪文のコントローラーがそれらの対象を選ぶ。そうでない場合、その呪文はそれらの対象を持たないものとして唱えられる。rule 601.2c 参照。
- 702.166 協約/Bargain
- 702 キーワード能力