マロー/Maro

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(4人の利用者による、間の5版が非表示)
3行: 3行:
 
[[あなた|自分]]の[[手札]]の枚数に等しい[[P/T]]を持つ[[クリーチャー]]。
 
[[あなた|自分]]の[[手札]]の枚数に等しい[[P/T]]を持つ[[クリーチャー]]。
  
[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]に寄りがちな[[緑]]にあってその性質はやや異色。そのため[[浄火の鎧/Empyrial Armor]]に比べると出番は少なかったが、緑を[[タッチ]]した[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]([[5CG]]など)の[[フィニッシャー]]として活躍した。
+
[[ビートダウン (俗語)|ビートダウン]]に寄りがちな[[緑]]にあってその性質はやや異色。そのため[[浄火の鎧/Empyrial Armor]]に比べると出番は少なかったが、緑を[[タッチ]]した[[コントロールデッキ]]([[5CG]]など)の[[フィニッシャー]]として活躍した。
  
 
[[土地]][[リセット]]後は手札が必然的に増えることから、[[ハルマゲドン/Armageddon]]や[[隔離/Sunder]]との相性も良い。(→[[マローゲドン]])
 
[[土地]][[リセット]]後は手札が必然的に増えることから、[[ハルマゲドン/Armageddon]]や[[隔離/Sunder]]との相性も良い。(→[[マローゲドン]])
  
*ネーミングは現主任デザイナーの[[Mark Rosewater|'''Ma'''rk '''Ro'''sewater]]の愛称から。
+
*[[名前|ネーミング]]はカードをデザインした[[Mark Rosewater|'''Ma'''rk '''Ro'''sewater]]の愛称から。
**カードデザインも[[フレイバー・テキスト]]の作成も彼本人が行なった。彼にとっても思い入れのあるカードらしく「お気に入りの1枚」と公言しており、{{Gatherer|id=3397}}の[[原画]]を購入、Tシャツを作って愛用しているほどだという<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/out-closet-part-2-2011-07-22 Out of the Closet, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003988/ クローゼットより その2](Making Magic [[2011年]]7月22日 Mark Rosewater著)</ref>。
+
**[[ミラージュ]]のリード・デベロッパーであった[[Bill Rose]]が彼の名前を縮めてカードの表に書き、そのままファイルに入れていたものがクリエイティブ・チームに渡ったところ、そういう名前のクリーチャーだと思われて残ってしまったという経緯<ref name="mm021202" />。
 +
**[[フレイバー・テキスト]]の作成も彼本人が行なった。彼にとっても思い入れのあるカードらしく「お気に入りの1枚」と公言しており、{{Gatherer|id=3397}}の[[原画]]を購入、Tシャツを作って愛用しているほどだという<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/out-closet-part-2-2011-07-22 Out of the Closet, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003988/ クローゼットより その2](Making Magic [[2011年]]7月22日 Mark Rosewater著)</ref>。
 
***そのフレイバー・テキストは、すぐに[[サイズ]]が変わるマローの特性を良く表している。
 
***そのフレイバー・テキストは、すぐに[[サイズ]]が変わるマローの特性を良く表している。
 
{{フレイバーテキスト|同じマローを見る者は二人といない。}}
 
{{フレイバーテキスト|同じマローを見る者は二人といない。}}
 
*[[神河救済]]で、これのバリエーションである[[#神河救済の麻呂サイクル|「麻呂(=マロー)」サイクル]]が登場した。
 
*[[神河救済]]で、これのバリエーションである[[#神河救済の麻呂サイクル|「麻呂(=マロー)」サイクル]]が登場した。
*[[ミラージュ]]初出時は'''ネイチャー・スピリット'''/''Nature Spirit''という特有の[[クリーチャー・タイプ]]を持っていたが、[[第6版]][[再録]]時に[[エレメンタル]]に変更された。
+
*[[ミラージュ]]初出時は'''ネイチャー・スピリット'''/''Nature Spirit''という特有の[[クリーチャー・タイプ]]を持っていたが、ほぼ[[エレメンタル]]と同義だといいうことで<ref name="mm021202">[https://web.archive.org/web/20030201153118/http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr49 There's Always Two Maro(Internet Archive)]([[Making Magic]] [[2002年]]12月2日 Mark Rosewater著)</ref>[[第6版]][[再録]]時に[[エレメンタル]]に変更された。
*ドミナリアにおける「マロー」とは、[[大地の怒り/Force of Nature]]のうち一部が冠する呼称である。ヤヴィマヤの守護者である[[マローの魔術師ムルタニ/Multani, Maro-Sorcerer]]、ラノワールの守護者である[[マローの魔術師モリモ/Molimo, Maro-Sorcerer]]の存在から、特定の森を守護する立場にあると推察される。
+
*自然に属するカードという理由で[[青]]ではなく緑になっており、手札の増加に応じてサイズが上がる性質は緑の特徴である成長を反映している<ref name="mm021202" />。
  
 
==関連カード==
 
==関連カード==
24行: 25行:
 
*[[無規律の死霊/Entropic Specter]] - (3)(黒)(黒)。[[対戦相手]]1人の[[手札]]の枚数を参照する。([[エクソダス]])
 
*[[無規律の死霊/Entropic Specter]] - (3)(黒)(黒)。[[対戦相手]]1人の[[手札]]の枚数を参照する。([[エクソダス]])
 
*[[森イエティ/Sylvan Yeti]] - (2)(緑)(緑)。変化するのが[[パワー]]のみ。([[スターター]])
 
*[[森イエティ/Sylvan Yeti]] - (2)(緑)(緑)。変化するのが[[パワー]]のみ。([[スターター]])
**[[ラルの静電術師/Ral's Staticaster]] - (2)(青)(赤)。[[攻撃]]時限定かつパワーのみだが素でも3/3[[トランプル]]。[[ラル]]を[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]している必要がある。([[ラヴニカのギルド]])
+
**[[ラルの静電術師/Ral's Staticaster]] - (2)(青)(赤)。[[攻撃]]時限定かつパワーのみだが素でも3/3[[トランプル]]。[[ラル]]を[[コントロール]]している必要がある。([[ラヴニカのギルド]])
 
**[[具眼の主、エレノラ卿/Syr Elenora, the Discerning]] - (3)(青)(青)。伝説になったが[[ETB]]能力で1[[引く|ドロー]]する森イエティ。([[エルドレインの王権]])
 
**[[具眼の主、エレノラ卿/Syr Elenora, the Discerning]] - (3)(青)(青)。伝説になったが[[ETB]]能力で1[[引く|ドロー]]する森イエティ。([[エルドレインの王権]])
 +
**[[Minas Tirith Garrison]] - (3)(青)。攻撃時に自分の[[人間]]をタップすることでその枚数分ドローできる森イエティ。([[指輪物語:中つ国の伝承]])
 
*[[マローの魔術師ムルタニ/Multani, Maro-Sorcerer]] - (4)(緑)(緑)。すべての[[プレイヤー]]の手札の枚数を参照する。[[被覆]]持ち。([[ウルザズ・レガシー]])
 
*[[マローの魔術師ムルタニ/Multani, Maro-Sorcerer]] - (4)(緑)(緑)。すべての[[プレイヤー]]の手札の枚数を参照する。[[被覆]]持ち。([[ウルザズ・レガシー]])
 
*[[力の確約/Promise of Power]] - (2)(黒)(黒)(黒)。[[双呪]][[ソーサリー]]のモードの片方。その時点での手札枚数に等しい[[P/T]]の[[飛行]]を持つ[[デーモン]]・[[トークン]]を[[生成]]。(ミラディン)
 
*[[力の確約/Promise of Power]] - (2)(黒)(黒)(黒)。[[双呪]][[ソーサリー]]のモードの片方。その時点での手札枚数に等しい[[P/T]]の[[飛行]]を持つ[[デーモン]]・[[トークン]]を[[生成]]。(ミラディン)
39行: 41行:
 
*[[知識の具身/Body of Knowledge]] - (3)(青)(青)。自身が[[ダメージ]]を受けるたびに同数のドロー。手札の上限がなくなる。([[統率者レジェンズ]])
 
*[[知識の具身/Body of Knowledge]] - (3)(青)(青)。自身が[[ダメージ]]を受けるたびに同数のドロー。手札の上限がなくなる。([[統率者レジェンズ]])
 
*[[星界の神、アールンド/Alrund, God of the Cosmos]] - (3)(青)(青)。素でも最低1/1ある上に、[[追放]]領域の[[予顕]]カード枚数も数える。([[カルドハイム]])
 
*[[星界の神、アールンド/Alrund, God of the Cosmos]] - (3)(青)(青)。素でも最低1/1ある上に、[[追放]]領域の[[予顕]]カード枚数も数える。([[カルドハイム]])
*[[モルデンカイネン/Mordenkainen]] - (4)(青)(青)。-2[[忠誠度能力]]で2倍マローの能力を持つトークンを生成する[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]。(フォーゴトン・レルム探訪)
+
*[[モルデンカイネン/Mordenkainen]] - (4)(青)(青)。-2[[忠誠度能力]]で2倍マローの能力を持つトークンを生成する[[プレインズウォーカー]]。(フォーゴトン・レルム探訪)
 +
*[[忌話図の幻像/Vision of the Unspeakable]] - (3)(青)(青)。[[変身する両面カード]]の[[第2面]]。[[飛行]]・[[トランプル]]を持つ。([[神河:輝ける世界]])
 +
*[[私立探偵、ダッガン/Duggan, Private Detective]] - (2)(緑)(青)。戦場に出るか攻撃すると調査を行う。一度だけパワーの2倍の値で[[噛みつき]]を[[起動]]できる。([[ドクター・フー統率者デッキ]])
 +
*[[レオナルド・ダ・ヴィンチ/Leonardo da Vinci]] - (2)(青)。[[起動]]コスト(3)(青)(青)でこれ自身でなく、各[[飛行機械]]のP/Tがターン終了時まであなたの手札枚数になる。([[アサシンクリード]])
 
また、逆マローとでもいうべき、手札枚数に応じてサイズが縮むクリーチャーとして、以下のものが存在する。
 
また、逆マローとでもいうべき、手札枚数に応じてサイズが縮むクリーチャーとして、以下のものが存在する。
 
*[[戦慄の金屑/Dread Slag]] - (3)(黒)(赤)。9/9トランプル。([[ディセンション]])
 
*[[戦慄の金屑/Dread Slag]] - (3)(黒)(赤)。9/9トランプル。([[ディセンション]])
46行: 51行:
 
*[[不気味な徘徊者/Grim Strider]] - (3)(黒)。6/6。([[アモンケット]])
 
*[[不気味な徘徊者/Grim Strider]] - (3)(黒)。6/6。([[アモンケット]])
 
*[[啓蒙の敵/Enemy of Enlightenment]] - (5)(黒)。5/5飛行。([[テーロス還魂記]])
 
*[[啓蒙の敵/Enemy of Enlightenment]] - (5)(黒)。5/5飛行。([[テーロス還魂記]])
 
+
*[[刺し背の恐怖/Stingerback Terror]] - (2)(赤)(赤)。7/7飛行トランプル[[計画]](2)(赤)。([[サンダー・ジャンクションの無法者]])
 
===神河救済の麻呂サイクル===
 
===神河救済の麻呂サイクル===
 
いずれも[[伝説の]][[スピリット]]である。
 
いずれも[[伝説の]][[スピリット]]である。
55行: 60行:
 
*[[初めて生きたもの、増麻呂/Masumaro, First to Live]] - (3)(緑)(緑)(緑)。あなたの手札の枚数の2倍。
 
*[[初めて生きたもの、増麻呂/Masumaro, First to Live]] - (3)(緑)(緑)(緑)。あなたの手札の枚数の2倍。
  
 +
==ストーリー==
 +
'''マロー'''/''Maro''は[[ドミナリア/Dominaria]]における自然の精霊。形をとる際には周囲の自然の成分から体を構成し、移動する際にはいったん霊気に還ったのち目的地で新たな体を構成しているため、同じマローを再び目にすることはない<ref name="mm021202" />。
 +
 +
必ずしも精霊として生まれてくるわけではなく、[[ムルタニ/Multani]]や[[モリモ/Molimo]]のようにエルフやドルイドが森の代言者として選ばれ、森のつながりを深めていくことで最終的にマローとなるケースもある<ref>[https://x.com/EthanFleischer/status/1563731875142959105 EthanFleischer](X/Twitter [[2022年]]8月28日)</ref>。
 +
 +
*形を変える設定はコミック『[[wikipedia:en:Swamp Thing (comic book)|Swamp Thing]]』の影響を受けている<ref name="mm021202" />。
 +
<!--
 +
[[大地の怒り/Force of Nature]]のうち一部が冠する呼称である。
 +
↑小説のいずれかで言及されているものと思われるが、明確な出典が書かれていないためいったんコメントアウト。
 +
-->
 
==参考==
 
==参考==
 
<references/>
 
<references/>
 
*[[参照クリーチャー]]
 
*[[参照クリーチャー]]
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/wallpaper/wallpaper-week-maro-2005-10-14 Wallpaper of the Week: Maro](壁紙[[WotC]])
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/wallpaper/wallpaper-week-maro-2005-10-14 Wallpaper of the Week: Maro](壁紙[[WotC]])
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/theres-always-two-maro-2002-12-02 There's Always Two Maro](Making Magic [[2002年]]12月2日 Mark Rosewater著)
 
 
*[[Maro Avatar]] ([[Magic Online Vanguard]])
 
*[[Maro Avatar]] ([[Magic Online Vanguard]])
 
*[[カード個別評価:ミラージュ]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:ミラージュ]] - [[レア]]

2024年9月11日 (水) 03:24時点における最新版


Maro / マロー (2)(緑)(緑)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)

マローのパワーとタフネスはそれぞれ、あなたの手札のカードの枚数に等しい。

*/*

自分手札の枚数に等しいP/Tを持つクリーチャー

ビートダウンに寄りがちなにあってその性質はやや異色。そのため浄火の鎧/Empyrial Armorに比べると出番は少なかったが、緑をタッチしたコントロールデッキ5CGなど)のフィニッシャーとして活躍した。

土地リセット後は手札が必然的に増えることから、ハルマゲドン/Armageddon隔離/Sunderとの相性も良い。(→マローゲドン

  • ネーミングはカードをデザインしたMark Rosewaterの愛称から。
    • ミラージュのリード・デベロッパーであったBill Roseが彼の名前を縮めてカードの表に書き、そのままファイルに入れていたものがクリエイティブ・チームに渡ったところ、そういう名前のクリーチャーだと思われて残ってしまったという経緯[1]
    • フレイバー・テキストの作成も彼本人が行なった。彼にとっても思い入れのあるカードらしく「お気に入りの1枚」と公言しており、イラスト原画を購入、Tシャツを作って愛用しているほどだという[2]
      • そのフレイバー・テキストは、すぐにサイズが変わるマローの特性を良く表している。
同じマローを見る者は二人といない。

[編集] 関連カード

[編集] 主な亜種

手札の枚数を参照する特性定義能力ないしP/Tへの強化修整能力を持つカード。特筆のない限りクリーチャー。

また、逆マローとでもいうべき、手札枚数に応じてサイズが縮むクリーチャーとして、以下のものが存在する。

[編集] 神河救済の麻呂サイクル

いずれも伝説のスピリットである。

[編集] ストーリー

マロー/Maroドミナリア/Dominariaにおける自然の精霊。形をとる際には周囲の自然の成分から体を構成し、移動する際にはいったん霊気に還ったのち目的地で新たな体を構成しているため、同じマローを再び目にすることはない[1]

必ずしも精霊として生まれてくるわけではなく、ムルタニ/Multaniモリモ/Molimoのようにエルフやドルイドが森の代言者として選ばれ、森のつながりを深めていくことで最終的にマローとなるケースもある[3]

  • 形を変える設定はコミック『Swamp Thing』の影響を受けている[1]

[編集] 参考

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 There's Always Two Maro(Internet Archive)(Making Magic 2002年12月2日 Mark Rosewater著)
  2. Out of the Closet, Part 2/クローゼットより その2(Making Magic 2011年7月22日 Mark Rosewater著)
  3. EthanFleischer(X/Twitter 2022年8月28日)
QR Code.gif