イニストラード

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(10人の利用者による、間の18版が非表示)
1行: 1行:
 +
{{Otheruses|[[エキスパンション]]|[[背景世界/ストーリー用語|ストーリー用語]]|イニストラード/Innistrad}}
 
{{情報ボックス/エキスパンション
 
{{情報ボックス/エキスパンション
 
|英語名=Innistrad
 
|英語名=Innistrad
 
|日本語名=イニストラード
 
|日本語名=イニストラード
|シンボル=背中合わせの鷺(アヴァシンの象徴)
+
|シンボル=背中合わせの鷺(アヴァシンの象徴)
 
|略号=ISD
 
|略号=ISD
 
|コードネーム=Shake
 
|コードネーム=Shake
11行: 12行:
  
 
==概要==
 
==概要==
ゴシックホラーをモチーフとした[[次元/Plane]]、[[イニストラード/Innistrad]]が舞台。トップダウン・デザイン(フレイバー先行のデザイン)のセットであり、大テーマである「ホラー」を表現するために、[[墓地]]と[[部族 (俗称)|部族]]をメカニズム的なテーマとして用いている。
+
ゴシックホラーをモチーフとした[[次元/Plane]]、[[イニストラード/Innistrad]]が舞台。[[トップダウン・デザイン]](フレイバー先行のデザイン)のセットであり、大テーマである「ホラー」を表現するために、[[墓地]]と[[タイプ的]]をメカニズム的なテーマとして用いている。
  
 
墓地に関しては、各[[色]]が墓地をどう扱うかが定義され、様々な角度から墓地に注目した[[カード]]が数多く収録されている。
 
墓地に関しては、各[[色]]が墓地をどう扱うかが定義され、様々な角度から墓地に注目した[[カード]]が数多く収録されている。
  
部族に関しては、モンスターの代表格である[[吸血鬼]]・[[狼男]]・[[ゾンビ]](フランケンシュタインの怪物系含む)・[[スピリット]](幽霊)と、それらの犠牲となる[[人間]]の5つをメイン[[種族]]とし、それぞれに[[友好色|友好]]2色が割り振られている。一方で[[ゴブリン]]や[[エルフ]]などの常連種族は登場しない。
+
タイプ的に関しては、モンスターの代表格である[[吸血鬼]]・[[狼男]]・[[ゾンビ]](フランケンシュタインの怪物系含む)・[[スピリット]](幽霊)と、それらの犠牲となる[[人間]]の5つをメイン[[種族]]とし、それぞれに[[友好色|友好]]2色が割り振られている。一方で[[ゴブリン]]や[[エルフ]]などの常連種族は登場しない。
  
新たなシステムは[[トレーディングカードゲーム]]の基本原則を覆す[[両面カード]]
+
新たなシステムは[[トレーディングカードゲーム]]の基本原則を覆す[[両面カード]]([[変身する両面カード]])。
  
 
新[[能力語]]は[[陰鬱]]、新[[キーワード処理]]は[[格闘]](を行う)と[[変身]](させる)。また新[[エンチャント・タイプ]]として[[呪い]]が登場。[[キーワード能力]]では[[フラッシュバック]]が再登場している。
 
新[[能力語]]は[[陰鬱]]、新[[キーワード処理]]は[[格闘]](を行う)と[[変身]](させる)。また新[[エンチャント・タイプ]]として[[呪い]]が登場。[[キーワード能力]]では[[フラッシュバック]]が再登場している。
  
主要5種族とその特徴は以下の通り。
+
*[[ブースターパック]]には[[変則的な稀少度]]を採用しており、[[コモン]]の枠に両面カードが必ず1枚([[稀少度]]はランダム)、[[基本土地]]の枠に両面カード用チェックシート([[チェックリストカード]])が高確率で1枚封入されている。
 +
**これに伴って基本土地の出現率が下がるため、基本土地の[[絵]]違いが各4枚から各3枚に減らされている。
 +
*発表アナウンスに登場したイラストには[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)|リリアナ・ヴェス]]が描かれており話題となった。
 +
*このイニストラードと次の[[闇の隆盛]]では、西洋の忌み数である「13」を随所に意図的に使用している。
  
 +
===主要5種族とその特徴===
 
{| class="wikitable"
 
{| class="wikitable"
 
|-
 
|-
37行: 42行:
 
|[[人間]]||[[緑白]]||相互[[強化]]、[[装備品]]、他種族との敵対
 
|[[人間]]||[[緑白]]||相互[[強化]]、[[装備品]]、他種族との敵対
 
|}
 
|}
*人間の[[部族カード]]、赤単色の吸血鬼は今回初めて収録された。狼男も新設された[[クリーチャー・タイプ]]である。
+
 
*[[ブースターパック]]には[[変則的な稀少度]]を採用しており、両面カードが1枚([[コモン]]の枠)、両面カード用チェックシート([[チェックリストカード]])が高確率で1枚([[基本土地]]の枠)封入されている。
+
*人間の[[タイプ的カード]]、赤単色の吸血鬼は今回初めて収録された。狼男も新設された[[クリーチャー・タイプ]]である。
**これに伴って基本土地の出現率が下がるため、基本土地の[[絵]]違いが各4枚から各3枚に減らされている。
+
*発表アナウンスに登場したイラストには[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)|リリアナ・ヴェス]]が描かれており話題となった。
+
*西洋の忌み数である「13」が随所に使用されている。
+
  
 
==事前情報==
 
==事前情報==
*[[銀枠]]の[[白]]カードを元にしたカード → [[金輪際/Nevermore]]([[Look at Me, I'm the DCI]]
+
以下の情報は[[Mark Rosewater]]がコラム「[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/mm/157 State of Design 2011](邦訳:[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003990/ デザイン演説2011])」の中で述べたものである。
 +
 
 +
*[[アン・カード]]の[[白]]カードを元にしたカード → [[金輪際/Nevermore]]([[Look at Me, I'm the DCI]]が元)
 
*過去のどの[[トークン]]生成[[呪文]]よりも多くの[[クリーチャー]]・トークンを生成する[[ソーサリー]](ただし[[X]]や生成数が変動する呪文は除く) → [[忌むべき者の軍団/Army of the Damned]](13体)
 
*過去のどの[[トークン]]生成[[呪文]]よりも多くの[[クリーチャー]]・トークンを生成する[[ソーサリー]](ただし[[X]]や生成数が変動する呪文は除く) → [[忌むべき者の軍団/Army of the Damned]](13体)
 
*すべてのクリーチャーを[[コスト]]を[[支払う|支払わ]]ずに使えるようにする[[エンチャント]] → [[屋根の上の嵐/Rooftop Storm]]
 
*すべてのクリーチャーを[[コスト]]を[[支払う|支払わ]]ずに使えるようにする[[エンチャント]] → [[屋根の上の嵐/Rooftop Storm]]
53行: 57行:
 
*[[ライフ]]総量を、今まで交換できたことのないある値と交換するカード → [[解放の樹/Tree of Redemption]]([[タフネス]]と交換する)
 
*[[ライフ]]総量を、今まで交換できたことのないある値と交換するカード → [[解放の樹/Tree of Redemption]]([[タフネス]]と交換する)
 
*[[忠誠度能力]]を5つ持つ[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]] → [[情け知らずのガラク/Garruk Relentless]](両面合わせて5つ)
 
*[[忠誠度能力]]を5つ持つ[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]] → [[情け知らずのガラク/Garruk Relentless]](両面合わせて5つ)
[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/mm/157 参考]
 
  
==エントリーセット==
+
==[[構築済みデッキ]]==
*[[幽体軍団/Spectral Legions]]([[白青]])
+
===[[エントリーセット]]===
*[[不気味な猛攻/Eldritch Onslaught]]([[青赤]])
+
*[[幽体軍団/Spectral Legions]] ([[白青]])
*[[死の領地/Deathly Dominion]]([[黒緑]])
+
*[[不気味な猛攻/Eldritch Onslaught]] ([[青赤]])
*[[血の謝肉祭/Carnival of Blood]]([[黒赤]])
+
*[[死の領地/Deathly Dominion]] ([[黒緑]])
*[[暗黒の撃退/Repel the Dark]]([[緑白]])
+
*[[血の謝肉祭/Carnival of Blood]] ([[黒赤]])
 +
*[[暗黒の撃退/Repel the Dark]] ([[緑白]])
  
==イベントデッキ==
+
===[[イベントデッキ]]===
*[[戦線維持/Hold the Line (イベントデッキ)|戦線維持/Hold the Line]]([[白]])
+
*[[戦線維持/Hold the Line (イベントデッキ)|戦線維持/Hold the Line]] ([[白]])
*[[食い尽くす死/Deathfed]]([[緑青]]タッチ[[黒]])
+
*[[食い尽くす死/Deathfed]] ([[緑青]]タッチ[[黒]])
  
 
==パッケージ・イラスト==
 
==パッケージ・イラスト==
74行: 78行:
  
 
==デザイン==
 
==デザイン==
{| class="wikitable"
+
*'''[[デザイン・チーム]]''' - [[Mark Rosewater]] (リード)、[[Richard Garfield]][[Jenna Helland]][[Graeme Hopkins]][[Tom LaPille]]
|-
+
*'''[[デベロップ・チーム]]''' - [[Erik Lauer]] (リード)、[[Mark Gottlieb]][[David Humpherys]][[Tom LaPille]]、[[Adam Lee]]、[[Kenneth Nagle]]
|デザイン・チーム||[[Mark Rosewater]] (lead)
+
 
|-
+
==関連リンク==
|||[[Richard Garfield]]
+
*[https://magic.wizards.com/ja/game-info/products/card-set-archive/innistrad イニストラード](マジック英語公式日本語版  セット特設サイト)
|-
+
*[http://mtg-jp.com/special/isd/ 製品情報] ([[WotC]]日本公式)
|||[[Jenna Helland]]
+
*[http://magic.wizards.com/ja/articles/archive/feature/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC-2011-08-29 カードギャラリー]([[WotC]])
|-
+
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/666 Announcing Innistrad]/[http://mtg-jp.com/publicity/001282/ イニストラード] (Magic Arcana、2011年3月14日、文:[[Monty Ashley]])
|||[[Graeme Hopkins]]
+
*[http://www.youtube.com/watch?v=B6eUQ5DTqtU Innistrad Trailer]/[http://www.youtube.com/watch?v=36KT6K2B5aQ 日本語字幕版] (イニストラード 予告編)
|-
+
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/158 Innistrad at PAX] (DailyMTG.com、文:[[Kelly Digges]])
|||[[Tom LaPille]]
+
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/159 Creating the Art of Innistrad] (DailyMTG.com、文:[[Jeremy Jarvis]])
|-
+
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/160 Innistrad Prerelease Primer] (DailyMTG.com、文:[[Tim Willoughby]])
|調整チーム||[[Erik Lauer]] (lead)
+
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/164 Innistrad From the Top] (DailyMTG.com、文:[[Jenna Helland]])
|-
+
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0031537/ よ~いドン!](Making Magic 2018年12月10日) - セット開発の基本的な発想について
|||[[Mark Gottlieb]]
+
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0035347/ 『イニストラード』デザイン提出文書]([[Making Magic]] [[2021年]]8月23日)
|-
+
|||[[David Humpherys]]
+
|-
+
|||[[Tom LaPille]]
+
|-
+
|||[[Adam Lee]]
+
|-
+
|||[[Kenneth Nagle]]
+
|}
+
  
 
==参考==
 
==参考==
 +
*[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/Innistrad/ イニストラード カードリスト] (Wisdom Guild)
 
*[[カード個別評価:イニストラード]]
 
*[[カード個別評価:イニストラード]]
 
*[[カードセット一覧]]
 
*[[カードセット一覧]]
 
+
**[[ミラディンの傷跡ブロック]]([[ミラディンの傷跡]] - [[ミラディン包囲戦]] - [[新たなるファイレクシア]]) - [[基本セット2012]]
==関連リンク==
+
**[[イニストラード・ブロック]]([[イニストラード]] - [[闇の隆盛]] - [[アヴァシンの帰還]]) - [[基本セット2013]]
*[http://mtg-jp.com/special/isd/ 製品情報]([[タカラトミー]])
+
**[[ラヴニカへの回帰ブロック]]([[ラヴニカへの回帰]] - [[ギルド門侵犯]] - [[ドラゴンの迷路]]) - [[基本セット2014]]
*[http://www.wizards.com/magic/tcg/Products.aspx?x=mtg/tcg/products/innistrad ミニサイト]([[WotC]]、一部英語)
+
*[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/Innistrad/ イニストラード カードリスト] (Wisdom Guild)
+
*[http://www.wizards.com/WPN/Sales/Product.aspx?x=20110707_ISD_Celebrations イニストラード新セットセレブレーション]
+
 
+
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/158 Innistrad at PAX](DairyMTG.com、文:[[Kelly Digges]]
+
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/159 Creating the Art of Innistrad](DairyMTG.com、文:[[Jeremy Jarvis]]
+
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/160 Innistrad Prerelease Primer](DairyMTG.com、文:[[Tim Willoughby]]
+
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/164 Innistrad From the Top](DairyMTG.com、文:[[Jenna Helland]]
+
  
 
[[Category:エキスパンション|いにすとらあと]]
 
[[Category:エキスパンション|いにすとらあと]]

2024年6月26日 (水) 20:04時点における最新版

イニストラード/Innistrad
シンボル 背中合わせの鷺(アヴァシンの象徴)
略号 ISD
コードネーム Shake
発売日 2011年9月30日
セット枚数 全264種類

イニストラード/Innistradは、イニストラード・ブロックの1番目の大型エキスパンション

目次

[編集] 概要

ゴシックホラーをモチーフとした次元/Planeイニストラード/Innistradが舞台。トップダウン・デザイン(フレイバー先行のデザイン)のセットであり、大テーマである「ホラー」を表現するために、墓地タイプ的をメカニズム的なテーマとして用いている。

墓地に関しては、各が墓地をどう扱うかが定義され、様々な角度から墓地に注目したカードが数多く収録されている。

タイプ的に関しては、モンスターの代表格である吸血鬼狼男ゾンビ(フランケンシュタインの怪物系含む)・スピリット(幽霊)と、それらの犠牲となる人間の5つをメイン種族とし、それぞれに友好2色が割り振られている。一方でゴブリンエルフなどの常連種族は登場しない。

新たなシステムはトレーディングカードゲームの基本原則を覆す両面カード変身する両面カード)。

能力語陰鬱、新キーワード処理格闘(を行う)と変身(させる)。また新エンチャント・タイプとして呪いが登場。キーワード能力ではフラッシュバックが再登場している。

[編集] 主要5種族とその特徴

種族 主な色 特徴
スピリット 白青 飛行、死んだ人間からのトークン発生
ゾンビ 青黒 トークン生成、墓地からの復活、墓地から追放する追加コスト
吸血鬼 黒赤 スリス能力
狼男 赤緑 両面カード
人間 緑白 相互強化装備品、他種族との敵対

[編集] 事前情報

以下の情報はMark Rosewaterがコラム「State of Design 2011(邦訳:デザイン演説2011)」の中で述べたものである。

[編集] 構築済みデッキ

[編集] エントリーセット

[編集] イベントデッキ

[編集] パッケージ・イラスト

[編集] デザイン

[編集] 関連リンク

[編集] 参考

QR Code.gif