天使/Angel

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天使/Angelは種族の一つ。様々な次元/Planeに棲息する。

目次

[編集] 解説

人間/Humanに似た外見で、背中には羽毛に覆われた翼を持つ。そのほとんどが剣や鎧で武装した女性の姿(イラスト)だが、男性の天使も存在する。

基本的に純粋な白マナが人の形を取ったものであり、黒マナの体現であるデーモン/Demonとは対を成す。アクローマ/Akromaアヴァシン/Avacynのように、強大な力を持つ者によって人工的に作られた天使もいるが、この場合も白マナの供給源が必要とされる。

多くは善や正義を司る存在だが、中には闇に堕ちた者や狂気に陥った者もいる。

  • アブラハムの宗教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教)における「天使」とは神の使いであるが、マジックにおける天使にはそのような面はあまりなく、むしろ天使自体が神のような崇拝対象になっているケースもある。

[編集] ドミナリア

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[編集] セラの領土

セラの領土/Serra's Realmの天使は、プレインズウォーカー/Planeswalkerセラ/Serraが創造したものである。次元/Planeの崩壊に伴いドミナリア/Dominariaに移住した。

詳細はセラの天使/Serra Angel (ストーリー)を参照。

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[編集] ラヴニカ

ラヴニカ/Ravnicaの天使は、ボロス軍/Boros Legionイラスト)とオルゾフ組/The Orzhov Syndicateイラスト)でその姿が見られる。

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[編集] アラーラ

アラーラ/Alaraではバント/Bantの主要種族の一つとなっている(イラスト)。

バントの天使は理想の体現者にして、人型種族(人間/Humanエイヴン/Avenロウクス/Rhox)の模範となる存在である。

バントの天使は不死ではないが、人間のような生まれ方はせず、バント全域に影響する古い魔術から生まれる。名誉と武勲に関するバントの高き理想に従う者が死ぬと、その者の魂は天使へと変化する。この天使の体は大地と海の本質から生じた世界魔術が肉体的なものとして顕れた「meta-sigils(高次の印章)」である。バントの空高く、エイヴン/Avenの飛べる高さよりさらに上には輝く大理石と光でできた「Cathedral of Bliss(喜びの大聖堂)」と呼ばれる広大な寺院が漂っており、ここに天使が集まる。天使アーシャ/Ashaの指揮のもとで天使たちはバント全域を見張り責任を果たす[1]

バントの天使は階級の高い順に以下の四階級から構成される[2]

  • アスラ/Asura - 7人で「Court pf Olderly Contemplation」を構成する。
  • アミーシャ/Amesha - 名誉・正義・真理・騎士道的愛といった、バントの定命の生を形作り騎士団を鼓舞する最も壮大な理想を体現する存在。
  • Mahra - アスラやアミーシャの計画・命令を履行するための官吏。
  • Celebrant - 低階級の日々の暮らしや理想を護る。その行いは貧者に食物を与えるような無私のものから、踊る僧侶・Adulai the Foolトーパ/Topaのサバンナから呼び寄せるといった気まぐれなものまで多岐にわたる。
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[編集] ゼンディカー

ゼンディカー/Zendikarの天使は白マナの生ける体現で、白マナが持つ道徳と秩序への傾向の具現だ。平和と調和が彼女たちの目標である。もっとも、彼女たちは卑しき定命の者たちの諍いに干渉することよりも、ゼンディカーの自然秩序を再確立することの方に関心がある。

天使は人間/Humanの女性に似た外見で、二枚か四枚か六枚の羽毛の翼を持つ。その両目は内なる光に輝いており、そして輝く黄金色の輪が頭を囲んでいる――通常は目を覆う位置にある(イラスト)。このThe Blinding Halo(目隠しの光輪)は、封印後の一度目のエルドラージ/Eldraziの解放を防げなかったことへの戒めとして、天使たちが自らに課したものである。

ゼンディカーの民は天使のことを、よそよそしいが慈悲深い者たちだと見なしている。古の時代におけるエルドラージの群れに対する天使の抵抗は、人間、コー/Korマーフォーク/Merfolkの神話にかすかに記憶されている。特に人間はそのような神話のために、天使を神聖なる守護者として崇めている。

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[編集] 新ファイレクシア

新ファイレクシア/New Phyrexiaの天使は「完成」されたミラディン/Mirrodinの天使である。主にの派閥である機械正典/Machine Orthodoxyに属し、他の構成員同様の白磁の肉体を持つ(イラスト)。

新ファイレクシアにとって天使とはただの階級と分類の名称に過ぎないが、多くのミラディン人にとってファイレクシアに堕ちた天使ほど冒涜的なものは無い。無の熾天使/Null Seraphsと呼ばれる完成された熾天使はかつての良心も熱意も失い、何の理想も追求しない空虚で無気力な人形、そして残虐な反社会的存在と成り果てている。無の熾天使を葬ることは、自らの魂が決して赦さなかった暴虐から天使の肉体を解放する有徳な行いだと一部のミラディン人は考えている。

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[編集] イニストラード

イニストラード/Innistradの天使は、この次元/Planeにおける数少ない善の勢力であり、様々な闇の怪物たちから人間/Humanを守護している。長きにわたり、それは大天使アヴァシン/Avacynと三つの部隊――ギセラ/Gisela率いる空翔ける黄金夜/The Flight of Goldnightブルーナ/Bruna率いる空翔ける雪花石/The Flight of Alabasterシガルダ/Sigarda率いる空翔ける白鷺/The Flight of Herons――から構成されていた。しかし大患期/The Travailsには、狂気に陥った天使たちが人間を狩るようになり、最終的にアヴァシン、ギセラ、ブルーナが命を落とした。

詳細はアヴァシン教会/The Church of Avacyn#天使を参照。

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[編集] カラデシュ

カラデシュ/Kaladeshの天使は神秘的で超然とした存在であり、定命の者たちの目に映ることは滅多にない。彼女たちは白マナの生ける化身であり、白マナが持つ秩序と調和への傾向の具現だ。霊気循環/The Aether Cycleの文脈で、天使のことをGreat Design(偉大なる設計)の表現であると見なす発明者もいる。神がかった発想と、革新の完璧な段階を踏まえると、天使とは構築された成果物――生ける発明なのだ。その完璧さゆえに、天使はその身に破壊をもたらすであろう、霊気循環の最終段階に抵抗力を持つと信じられている。

その仮面や頭飾りや鎧のために、天使はほとんど機械的な姿に見えるが、実際は鎧と装飾的なローブにほぼ完全に隠された明るい色の肌を持つ生命体である。四本の腕を持つ(イラスト)。

カラデシュの民は天使を崇拝することもなければ、定命の者の問題への介入を天使に嘆願することもない。どちらにせよ、そのような祈りが聞き届けられることはないだろう。孤独を好む天使たちが同族と関わるのは、意図が不明瞭な、形式的かつ微妙な儀式においてだけだ。しかし、天使が姿を見せることは吉兆であると考えられており、特に発明における成功の兆しであると信じられている。

[編集] アモンケット

アモンケット/Amonkhetの天使は、他の次元/Planeとは対照的に、男性の姿をしている。しかし元の姿がどうであれ、彼らはニコル・ボーラス/Nicol Bolasの歪んだ映し身へとねじれてしまった。その手足は細長く、脛と前腕は引き伸ばしたようだ。その巨大な翼は白と黒の羽毛で飾られている。関節や胸部は、まるで内なる炎があるかのように光を発し、両目は金色ないしオレンジ色の光に輝いている(イラスト)。

ボーラスの天使は、彼がアモンケットを不在にしている間の私的な代理人だ。天使たちが揺るぎない献身をもって追い求めるその使命は、都市ナクタムン/Naktamunから異議を唱える声を一掃することである。彼らは見張りとして都市の上に立ち、超自然的な感覚を広げて造反者/Dissenterの存在を探知する。彼らは長く鉤のついた杖を用いて、王神/The God-Pharaohの支配に疑問を呈する者を捕らえ、王神の法が求める罰を遂行する任務を負っている。造反者は石棺――The Tombs of Disgrace(不名誉の墓)――に閉じ込められ、The Display of Doubt(疑念の展示)として、仲間の市民の嘲笑に晒される。翌朝、天使たちは石棺を砂漠に運び、造反者を砂の恐怖へと――そして放浪の呪い/The Curse of Wanderingへと遺棄する。

[編集] イクサラン

イクサラン/Ixalanの天使は黄金の頭飾りを被り、長く垂れ下がった尾羽根を持つ(イラスト)。

彼らの姿は地上ではなく地下世界に見られる。その起源はチミル/Chimilが解放された時、そこから放出されたコズミューム/Cosmiumを浴びた人間/Humanが変化した姿とされる。

[編集] ケイレム

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[編集] カルドハイム

カルドハイム/Kaldheimの天使は戦乙女(いくさおとめ)/ Valkyrieと呼ばれる。番人/Shepherd死神/Reaperが対になって定命の者への審判を行い、栄誉ある死を遂げた者は番人に導かれてシュタルンハイム/Starnheimの永遠の宴の席を与えられ、臆病者は死神に討たれてイストフェル/Istfellへと連れていかれる。

詳細は戦乙女/Valkyrieを参照。

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[編集] カペナ

カペナ/Capennaの天使は彫刻のような翼と後頭部に浮かぶ光輪を持つ(イラスト)。その身体には存在するだけでファイレクシアンに惨害を与える力が宿っている。

かつて旧カペナはファイレクシア/Phyrexiaの侵攻に晒され滅亡の危機に瀕していた。大天使は人々を、そしてこの次元を守るため昔からの敵である大悪魔/ArchDemonと手を組み、後にニューカペナ/New Capennaと呼ばれる天を貫く巨大な要塞を建てた。しかし、大悪魔は真にファイレクシアを打ち倒すため、定命の者の一部を誑かし天使達への裏切りを決行した。天使達は密かに捕らえられて一種の休止状態にさせられ、物理的な肉体は光素/Haloと呼ばれる魔法物質へ変えられていった。

こうした過去の事件により天使の多くは彫像と化し、生き残った者も安全のために身を隠していたが、ジアーダ/Giadaが天使として覚醒したことにより、ニューカペナにも天使が戻りつつある[3]

[編集] 関連ページ

ゼンディカー
新ファイレクシア
カラデシュ
アモンケット
イクサラン
カペナ

[編集] 脚注

  1. A Planeswalker's Guide to Alara P19
  2. A Planeswalker's Guide to Alara P20-21
  3. Odds and Ends: Streets of New Capenna/こぼれ話:『ニューカペナの街角』(Making Magic 2022年5月9日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

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