タリアンの日誌/Tarrian's Journal
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伝説のアーティファクト
(T),アーティファクトやクリーチャーでありこれでない1つを生け贄に捧げる:カード1枚を引く。起動はソーサリーとしてのみ行う。
(2),(T),あなたの手札を捨てる:タリアンの日誌を変身させる。
伝説の土地 — 洞窟(Cave)
(《タリアンの日誌/Tarrian's Journal》から変身する。)
(T):(黒)を加える。
(T):このターン、あなたの墓地からクリーチャー呪文1つを唱えてもよい。そうしたなら、それは他のタイプに加えて吸血鬼(Vampire)であり、最終(finality)カウンター1個が置かれた状態で戦場に出る。(最終カウンターが置かれているクリーチャーが死亡するなら、代わりにそれを追放する。)
手札をすべて捨てることで変身する両面カード。第1面はクリーチャーやアーティファクトを生け贄に捧げてドローする伝説のアーティファクト。第2面は、墓地からクリーチャーを唱えられる伝説の洞窟。
第1面はソーサリー・タイミングでしか起動できないが、コストはタップと生け贄のみのためテンポを失わずドローが可能。変身能力も手札が尽きてから起動すればいいためそう重いコストではなく、クリーチャー・カードを捨てても第2面の能力で活用できるため、見た目よりもカード・アドバンテージの損失は抑えられる。
第2面も土地になった自身をタップすれば良いだけなので実質1マナの消費のみで墓地からクリーチャーを唱えることができる。更にその呪文が吸血鬼になるため、スタンダードで共存するタイプ的シナジーの恩恵を受けることも出来る。最終カウンターを用いるため、延々とチャンプブロック要員や生け贄要員を確保し続けるということこそ出来ないが、単純に1体のクリーチャーを二回使えるというだけでも充分に強力である。
登場時のスタンダード環境を見回しても、2マナという軽さでマナの追加要求なし、戦場に出して即座に使える上、クリーチャーにもアーティファクトにも対応しているサクり台は希少。同様の性能を持つ対抗馬としてはバルトロメ・デル・プレシディオ/Bartolomé del Presidioがおり、あちらはインスタント・タイミングかつタップすら不要で1ターンに何度も起動できるため単純なサクり台の性能としてはそちらに軍配が上がるが、多色かつ除去耐性のないクリーチャー、能力も自己強化でアドバンテージを得られない点を考慮すると、総合的な使い勝手ではこちらが勝る部分も多い。コンボ的に死亡誘発を狙うデッキであれば、必要パーツをドローで集められる点も相まって構築でも出番があるだろう。
リミテッドでも戦闘要員として貧弱な小型クリーチャーや死亡誘発持ちをカード・アドバンテージに変換しつつ、終盤には変身して墓地に溜まったクリーチャー達を復活させることで息切れ防止にもなる優良レア。ドロー能力がソーサリー・タイミング限定であるため戦闘で討ち取られそうなクリーチャーをドローに変換する芸当ができないことには注意。
ルール
- 変身能力のコストとして、0枚の手札を捨ててもよい。
- 能力の起動によってタリアンの日誌はタップ状態のままアクロゾズの墓所に変身するため、そのターンは能力を使えないことに注意。
- アクロゾズの墓所は解決中に呪文を唱える効果ではない。能力の解決後、クリーチャー呪文を唱えるタイミングは通常のルールに従う。コストも通常通り支払う。
- 唱えるクリーチャー呪文はアクロゾズの墓所の能力の解決時に選ぶわけではない。解決後に墓地に置かれたカードでもよい。
- 吸血鬼になることは呪文の特性を変化させる継続的効果である。この効果によって唱える呪文は、唱え始めた瞬間からスタック上で吸血鬼呪文になっている。
- 吸血鬼を指定した魂の洞窟/Cavern of Soulsの2番目のマナ能力から生み出されたマナを使って、この呪文を唱えることができる。
- エドガー・マルコフ/Edgar Markovのような、吸血鬼を唱えることで誘発する能力は誘発する。
- 吸血鬼になる効果はその呪文が解決されてなったパーマネントにも適用され続ける(CR:400.7a)。これは領域を変更すると新しいオブジェクトになるルールの例外である。
関連カード
サイクル
イクサラン:失われし洞窟の伝説の変身する両面カードサイクル。イトリモクの成長儀式のみ再録。新録カードは第1面は伝説のアーティファクトで、条件を満たすことで変身する。第2面は伝説の土地で、対応する色のマナを生み出すマナ能力と呪文を唱えることに関連する能力を持つ。いずれもレア。
- 千の月の鍛冶場/Thousand Moons Smithy - 千の兵舎/Barracks of the Thousand
- 永遠溢れの井戸/The Everflowing Well - 無限の池/The Myriad Pools
- タリアンの日誌/Tarrian's Journal - アグロゾズの墓所/The Tomb of Aclazotz
- 鉄面提督のトンネル掘削機/Brass's Tunnel-Grinder - 灼熱の裂け目、テクトラン/Tecutlan, The Searing Rift
- イトリモクの成長儀式/Growing Rites of Itlimoc - 太陽の揺籃の地、イトリモク/Itlimoc, Cradle of the Sun
ストーリー
タリアンの日誌/Tarrian's Journalは、かつて薄暮の軍団/The Legion of Duskの尊者タリアン/Tarrianが綴っていた日誌(イラスト)。
その中にはエレンダ/Elendaの旅とタリアンの受けた啓示が書かれている。だがアクロゾズ/Aclazotzを敬う文も記載されているため、タリアンは薄暮教会/The Church of Duskから異端の烙印を押され、日誌も長らく隠蔽されてきた。後に反女王派の何物かが日誌を見つけ出し、ヴィト・キハノ・デ・パサモンテ/Vito Quijano de Pasamonteの手へと渡った。