カウンター (目印)

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2023年4月8日 (土) 23:08時点におけるYoidome (トーク | 投稿記録)による版
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カウンター(Counter)は、オブジェクトプレイヤーの上に何らかの目印として置かれる物である。


Battlegrowth / 戦闘の成長 (緑)
インスタント

クリーチャー1体を対象とする。その上に+1/+1カウンターを1個置く。



Aether Hub / 霊気拠点
土地

霊気拠点が戦場に出たとき、あなたは(E)(エネルギー・カウンター1個)を得る。
(T):(◇)を加える。
(T),(E)を支払う:好きな色1色のマナ1点を加える。



Solemnity / 厳粛 (2)(白)
エンチャント

プレイヤーはカウンターを得られない。
アーティファクト、クリーチャー、エンチャント、土地の上にカウンターを置くことはできない。


概要

オブジェクトプレイヤーに置かれたカウンターは、その特性を修整したり、能力と相互作用したりする。

多くの場合はパーマネントに乗るが、パーマネントではないオブジェクトにカウンターが乗ることもある。例えば、稲妻の嵐/Lightning Stormスタックにあるときにカウンターを置くことがあり、待機アーテイのおせっかい/Ertai's Meddlingなどは、追放領域カードにカウンターを置く。また、歩く墓場、髑髏茨/Skullbriar, the Walking Grave墓地や追放領域、統率領域でもカウンターを持つことがある。

カウンターが置かれることを参照する効果


Bloodcrazed Hoplite / 血に狂った重装歩兵 (1)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)

英雄的 ― あなたが血に狂った重装歩兵を対象とする呪文を1つ唱えるたび、血に狂った重装歩兵の上に+1/+1カウンターを1個置く。
血に狂った重装歩兵の上に+1/+1カウンターが1個置かれるたび、対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それの上から+1/+1カウンターを1個取り除く。

2/1


Corpsejack Menace / 屍体屋の脅威 (2)(黒)(緑)
クリーチャー — ファンガス(Fungus)

あなたがコントロールするクリーチャー1体の上に+1/+1カウンターが1個以上置かれる場合、代わりにその2倍の数の+1/+1カウンターをそれの上に置く。

4/4

呪文能力の中にはオブジェクト」の上にカウンターが置かれる/counters are put on "object" ことを参照するものが存在する。それは次の両方を参照する。

  1. (すでに戦場に出ている)「オブジェクト」の上にカウンターを置く/put counters on "object"
  2. 「オブジェクト」がカウンターの置かれた状態で戦場に出る/"object" enters the battlefield with counters on it

例えば血に狂った重装歩兵/Bloodcrazed Hopliteの2番目の能力は、次のどちらでも誘発する。

  1. 自身の英雄的能力や自然からの武装/Nature's Panoplyなどで戦場にいるときに+1/+1カウンターが置かれた場合。
  2. 凶暴な召喚/Savage Summoningなどによって+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る場合。

オブジェクトがカウンターが置かれた状態で戦場に出る場合、カウンターを置く効果によって指定されたプレイヤーがカウンターを置く。指定されていない場合はその効果のコントローラーがカウンターを置く。

  • カウンターを動かす/Moveこともカウンターを置く/put on ことの一種である。これは、「動かす」の定義にカウンターを置く/put onことが含まれているため。動かすも参照。
  • 以前は置く/place置かれる/placed という表現が使われていたが、アモンケットの発売に合わせてオラクルが変更され、置く/put on置かれる/be put on に表記が統一された。

特別なルールを持つカウンター

通常、カウンターはあくまで目印であり、それ自体が何らかの効果を持つわけではない。例えば霧氷羽の梟/Rimefeather Owlは「氷カウンターが置かれているパーマネントは氷雪である」という能力を持つが、これは霧氷羽の梟が戦場にいるかぎり有効な常在型能力であり、氷カウンター自身にこのような効果があるわけではない。

しかし以下に挙げるような一部のカウンターには、それ専用のルールが存在する。

+X/+Yカウンター

クリーチャーに+X/+Yカウンターが置かれている場合、そのクリーチャーは+X/+Yの修整を受ける。詳細は+X/+Yカウンターを参照。

+1/+1カウンター-1/-1カウンター

+1/+1カウンター-1/-1カウンターが単一のパーマネントの上に置かれている場合、それらのうち少ない方と同じ個数だけ双方が取り除かれる。詳細は状況起因処理+1/+1カウンターおよび-1/-1カウンターを参照。

毒カウンター

10個以上の毒カウンターを得たプレイヤーは敗北する。双頭巨人戦では、15個以上の毒カウンターを得たチームは敗北する。詳細は毒カウンターを参照。

忠誠カウンター

プレインズウォーカーに置かれている忠誠カウンターは、そのプレインズウォーカーの忠誠度を表す。忠誠カウンターが置かれていないプレインズウォーカーは墓地に置かれる。詳細は忠誠カウンターを参照。

伝承カウンター

英雄譚エンチャントに置かれている伝承カウンターは、その英雄譚の現在の章を表す。英雄譚の上にある伝承カウンターの数が最終章の番号以上になったとき、その英雄譚は生け贄に捧げられる。詳細は英雄譚を参照。

キーワード・カウンター

キーワード・カウンターが置かれたパーマネント、あるいは戦場以外の領域にあるカードは、カウンターの名前と同じキーワード能力を得る。詳細はキーワード・カウンターを参照。

盾カウンター

盾カウンターが置かれたパーマネントは、一度だけ効果による破壊ダメージを防ぐことができる。詳細は盾カウンターを参照。

麻痺カウンター

麻痺カウンターが置かれたパーマネントがアンタップするなら、代わりに麻痺カウンターを1個取り除く。詳細は麻痺カウンターを参照。

守備カウンター

バトルに置かれている守備カウンターは、そのバトルの守備値を表す。守備カウンターが置かれておらず、それの誘発型能力スタックにないバトルは墓地に置かれる。詳細は守備カウンターを参照。

使用に適した物品の一例

他のカウンターと区別することができれば、何をカウンターとして用いてもよい。プレイヤーやジャッジに見やすく、ゲームの邪魔にならないものが望ましい。また、カード1枚の上にいくつも置かれることから、小さいものがよいだろう。

以下のものが広く使われるが、中には独特のカウンターを使うプレイヤーもいる。例えば中村聡はお菓子消しゴムを使っていた。

  • 多くの場合、ガラスやプラスチック製のビーズ(おはじき)が使われる。トレーディングカードゲーム用に作られたものも市販されている。
  • ダイス(サイコロ)も広く用いられる。目を利用することで複数個のカウンターを表現できるし、一つを十の位、もう一つを一の位とするなどで大量のカウンターも見やすく表現できる。
  • 雑誌(デュエリスト・ジャパンなど)の付録として、切り取って使える紙のカウンターがついてくることがあった。何のカウンターなのかあらかじめ印刷されている場合も。
  • 一部のカード・セットでは、トークン・カード枠にパンチアウト・カードが封入されていることがある。そのセットで使用するカウンターなどが印刷されており、ミシン目で切り取って使う。
  • エネルギー・カウンターなど、プレイヤーが得るカウンターは「カウンター置き場」を作ってそこに置くことが多い。トークン・カード枠にカウンター置き場として使えるカードが封入されていることがある。
    • ミラディンの傷跡ブロックファイレクシア:完全なる統一などに封入されている毒カウンターは、置き場ではなく「カウンターそのもの」として印刷されている。もちろん、これを置き場として利用してもよい。
    • カラデシュ初版では、手違いでエネルギー・カウンター貯蔵所カードが印刷シートから抜け落ちていたため、急遽公式ホームページで配布された[1]。ダウンロードして印刷し、切り取って使う。
      • 印刷版は他のトークン・カードと同じ形だが、ダウンロード版は特有の五角形をしている。
    • ただしルール適用度が競技あるいはプロの大会においては、プレイヤーが得るカウンターについてはこのようなダイスやおはじきを使ったカウンターの表示は認められていない。ライフ総量と同様の手段(筆記メモなど)を用いるようにマジック・イベント規定に定められている。
      • これはカラデシュで登場したエネルギー・カウンターが「頻繁に増減を繰り返す」「マナと異なり、ターンをまたいで残る」「ゲーム上重要な意味を持つ」と言った性質を持ちしかもトーナメントシーンで大きく活躍したメカニズムであったことから、2018年1月19日版において定められたルールである。このとき、エネルギー・カウンターだけでなく「プレイヤーが得るカウンター」というくくりで毒カウンター等の取り扱いもこのルールにまとめられた。

注意点

  • カウンターは、他のカウンターと区別できるようにしなければならない。色などの異なるものを複数種用意するとよい。
  • 同様に、トークンとカウンターは区別できるようにしなければならない。カウンターとしてカード状のものを使っているときは注意。
  • いずれかのプレイヤーの使っているスリーブやカードの裏面と似たものをカウンターとして使ってはならない。これはトークンと同様である(マジック・イベント規定3.8)。
  • その領域に残っているカードの枚数を分からなくするものであったり、いずれかのカードを完全に覆うものであってはならない(同上)。
  • 対戦相手に大量のカウンターを置くようなデッキの場合、対戦相手用のカウンターも用意すると親切である。
  • 位置が変わるとトラブルの原因になるため、転がったり吹き飛ばされたりしにくいものを選ぼう。
  • 相手に不快感を与えるものは使わないようにしたい。
    • 第6版の頃のルールブックには、「カウンターは何でもよい」の例えとして蜘蛛の死骸が挙げられていたが、ジョークとして受け取った方がいいだろう。
  • カードやテーブル、プレイマットなどを汚さないものを使うことが推奨される。食べ物や、強力すぎる糊のついた付箋などは使わない方が賢明である。

脚注

  1. Energy Counter Token/エネルギー・カウンター・トークン(News 2016年9月15日 WotC著)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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