アーテイのおせっかい/Ertai's Meddling
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Ertai's Meddling / アーテイのおせっかい (X)(青)
インスタント
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Xは0にはできない。
呪文1つを対象とする。それのコントローラーはそれを、その上に遅延(delay)カウンターがX個置かれた状態で追放する。
そのプレイヤーの各アップキープの開始時に、そのカードが追放されている場合、それから遅延カウンターを1個取り除く。そのカードの上に遅延カウンターがなくなった場合、そのプレイヤーは元の呪文のコピーとしてそれをスタックに置く。
かなり複雑な効果を持つ呪文。簡単に言うと、対象の呪文を強制的に疑似待機させ、解決を遅らせる。
X=1で使ったとしてもかなり効果が高い。神の怒り/Wrath of Godやループを構成している呪文などの「使うタイミング」が重要な呪文に使えば、対戦相手の計算を大きく狂わせることができる。極端な例では時間停止/Time Stopに使うことで、対戦相手のターンをほぼ飛ばせることになる。打ち消されない呪文に対しても効果があるので、ウルザの激怒/Urza's Rageのような呪文にも効果的。
しかし、あくまで一時しのぎであって根本的解決にならないことも多々あるので、戻ってくる前に対処法を用意するか、あるいは可能ならゲームに勝利してしまいたい。
- 打ち消し呪文に使うと、戻って来たときにはほぼ確実に対象不適正(不正な対象)なので、事実上の確定カウンターとして機能する。また、呪文のコピーに対して使うと、カードでないコピーは追放された時点で消滅してしまうため、これも同じく確定カウンターになる。
- 本来メイン・フェイズにしか唱えられないソーサリーなどを対象にした場合も、それはアップキープに解決されることになる。これを利用したコンボなども狙えるかもしれない。
- 当時は待機呪文が存在しなかったので、X=3くらいで撃たれていると、たまに遅延された呪文がテーブルの隅っこで忘れられたりしていた。(→誘発忘れ)
[編集] ルール
- 元の呪文のコピーとしてスタックに乗るため、元の呪文の唱えた時の選択(対象、Xの値、モードなど)はそのままであり、変更できない。また、元の呪文のコピー可能な値以外(支払ったマナの色、裏向きであるかどうかなど)はコピーされない。
- 元の呪文のコピーは、元の呪文が対象としていたオブジェクトが存在していない場合は、そのオブジェクトを対象とするものの、もう存在していないのだからそれに対しては何もしない。すべての対象が存在していない場合、解決時に不正な対象となりそれは解決されない(立ち消え)。
- あるオブジェクトが一度でもその領域を離れていた場合、例え物理的に同じカードが同じ領域にあったとしても別のオブジェクトとみなすことに注意すること。
- 変異により裏向きに唱えられた呪文に使った場合、そのカードは追放された時点で表向きになり、その後遅延カウンターが無くなってスタックに戻ってくる時にも表向きである。しかし、その特性は「元の呪文のコピー」であるため、表側が何であるかに関係なく2/2のクリーチャー呪文であり、解決されれば2/2のクリーチャーとして戦場に出る(CR:400.7a)。遅延/Delayの場合は表向きで唱えさせられるので、挙動の違いに注意。
- それが生けるものの洞窟/Zoetic Cavernだった場合、「土地カードが表向きでスタックに乗っている」という珍しい状況が発生する。この場合も上述の通り、実際の特性は2/2のクリーチャー呪文。
- この呪文はマナ・コストを支払うことなく唱えることはできない。その場合Xの適正な選択は0だけだが、この呪文はXを0にはできないからである。
- この呪文を遅延/Delayで待機させられた場合、適正に唱えることができないので追放領域に留まる。