永遠神ケフネト/God-Eternal Kefnet
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2019年5月22日 (水) 21:33時点における版
伝説のクリーチャー — ゾンビ(Zombie) 神(God)
飛行
各ターン、あなたはあなたの最初のカードを引くに際し、それを公開してもよい。これによりあなたがインスタントやソーサリーであるカードを公開するたび、そのカードをコピーする。あなたはそのコピーを唱えてもよい。そのコピーを唱えるコストは(2)少なくなる。
永遠神ケフネトが死亡するか戦場から追放領域に置かれたとき、あなたはこれをオーナーのライブラリーの一番上から3枚目に置いてもよい。
永遠衆/Eternalとなったケフネト/Kefnet。奇跡に似たターン最初に引いたインスタントかソーサリーをコピーして唱えることができる能力を持つ伝説のゾンビ・神。
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解説
コストを軽減してコピーを唱えるため、適正なカードを引けば毎ターンハンド・アドバンテージとテンポ・アドバンテージを稼ぐことができる。
とはいえ、インスタント・ソーサリーに特化したデッキでも成功率が高いとは限らない。ドロー・ステップにカウンター呪文を唱えても意味がないし、潜水/Dive Downのような後出ししてこそ本領を発揮するカードなら下手に公開しない方がいい場合もある。原則的に唱えたターンでは能力を使えないことから即効性も低く、単純に強いという能力ではない。
しかし、サイクル共通の優れたマナレシオおよびライブラリーに戻る能力だけでも十分強力。ダブルシンボル4マナでペナルティ能力なしの4/5飛行という驚異的なコスト・パフォーマンスであり、戦場にいるだけでコピーの成否に関係なくフィニッシャーたりえる。
インスタントのドロー呪文とは相性がよい。状況に依存しない効果の一つであるとともに、それらを対戦相手のターン中に唱えることで能力を誘発できる。同時に、除去されてライブラリーに戻ってから戦場に復帰するまでの速度も加速できる。
リミテッドではコピーの成功は期待しにくいが、このサイズの飛行クリーチャーを延々と使い回せるだけで反則的に強力なのは言うまでもない。
死亡/追放誘発能力と対策
灯争大戦の神サイクルは共通して死亡か、あるいは戦場から追放されてもライブラリーへと戻る能力を持つ。
破壊不能と違い除去は有効で、カード・アドバンテージやテンポ・アドバンテージを補償するものでもない。だがETB能力を持つものならば使い回されてしまうことを恐れて間接的な除去耐性となるし、少数のフィニッシャーに頼るデッキで使う場合は確実に引き直せる点は大きく、またそうしたデッキにとって致命的だったイクサランの束縛/Ixalan's Bindingもただの時間稼ぎとみなすことができる。逆に相対したときの対処手段としては下記のものがあるが、いずれも穴がある。
- 戦場で無力化する
- 光明の縛め/Luminous Bondsや法ルーンの執行官/Law-Rune Enforcerなどで無力化する。
- 氷結/Deep Freeze、カズミナの変成/Kasmina's Transmutationなどで能力を失わせてしまえば、どの神にも有効なうえ除去耐性も無くなる。
- コントロールを奪う
- 除去しつつ戦力を得ることができ一石二鳥。
- 相手に除去されても能力の選択権はこちらにあるので、そのまま墓地に残せばよい。
- 墓地に置かれた段階で他の領域に移動させる
- ライブラリーに戻る能力は誘発型能力なので、対応してライブラリーの中や追放領域に動かす。
- 追放した場合は他の領域に動かすのは難しいので注意。
- ライブラリー破壊で墓地に置く
- 除去した後、永遠神の投入/Enter the God-Eternalsや正気泥棒/Thief of Sanityで墓地に置く。
- 正気泥棒で奪った場合は、唱えずに追放領域に隠しておくのも有効。
- シャッフルや衝動に対応して除去を使う
- 水没遺跡、アズカンタ/Azcanta, the Sunken Ruinや覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veilsに対応して除去する。
- 可能性の揺らぎ/Shimmer of Possibilityなどでは結局手札に加わってしまうので注意。
- 打ち消すか手札破壊でそもそも戦場に出させない
- どの神にも通用するが、ビビアンのアーク弓/Vivien's Arkbowや新生化/Neoformで直接戦場に出されるパターンには対応できない。
- 野生の律動/Rhythm of the Wildや時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Ravelerで打ち消しを封じられることがある。
ルール
カードの公開
- カードを公開するかどうかは、カードを引いてカードの表面を確認した後に決める。公開するなら手札にある他のカードと混ざる前に公開すること。
- カード・タイプは公開するかどうかとは関係ない。インスタントやソーサリーであっても公開しなくてもよいし、逆にパーマネント・カードでもそれを公開してもよい。もちろん、パーマネント・カードを公開しても何も起こらない。
- 「各ターン」なので、他のプレイヤーのターンでもドローカードなどで最初に引いたカードを公開することができる。
- 公開したカードは、永遠神ケフネトの能力が解決されるまで、手札で公開されたままになる。
- カードを複数枚引く行為は常に、カードを1枚引く行為の繰り返しとみなす(CR:120.2)。たとえば、あるターンにおいてあなたがまだ一切カードを引いていない状態であなたがカードを3枚引くという呪文を唱えた場合、あなたはカードを一度に1枚ずつ引く。これにより引かれた1枚目のカードのみ、ケフネトの能力で公開してもよい。
- 灯の分身/Spark Doubleなどでケフネトを2体以上コントロールしている場合や、奇跡を持つカードを引いた場合は、あなたはそれを望む回数公開し、それぞれの能力を誘発させてよい。
- 何らかの呪文を唱えている間に(あるいは能力を起動している間に)カードを引いた場合、そのカードは唱える手順(起動する手順)が終了するまで裏向きのままになるが、唱える手順(起動する手順)が完了した後に、それをケフネトの能力で公開してよい(CR:401.5)。
- 彩色の宝球/Chromatic Sphereによって起こりうる。
唱えるタイミング
- カードを公開する事で誘発型能力が誘発し、ドロー・ステップでのドローであればステップで最初に優先権を得る前、呪文や能力によってカードを引いたのであればその解決後にスタックに能力が置かれる。
- コピーは手札に作られるため、唱えたコピーは「手札から唱えた」ことになる(CR:706.12)。
- 能力が解決中に唱えるよう指示している(CR:608.2f)ため、優先権やカード・タイプによる制約(自分のメイン・フェイズでスタックが空といった)とは関係なく唱える事ができる。
- ケフネトの誘発型能力が解決中にのみ、あなたはそれを唱えることができる。あなたがその時点でそれを唱えることを望まない(または適正な対象がないなどの理由で唱えられない)場合、能力の解決後にコピーは手札から消滅する(CR:706.10a)。
- ケフネトの誘発型能力の解決前に公開したカードが手札を離れた場合、最後の情報を元にカードのコピーが作られる。
その他の能力
関連カード
- 周到の神ケフネト/Kefnet the Mindful
- 永遠神ケフネト/God-Eternal Kefnet
サイクル
灯争大戦の神サイクル。いずれも神話レアの伝説のクリーチャーで、戦場から墓地か追放領域に置かれたときにライブラリーの一番上から3枚目に戻る誘発型能力を持つ。
- 永遠神オケチラ/God-Eternal Oketra
- 永遠神ケフネト/God-Eternal Kefnet
- 永遠神バントゥ/God-Eternal Bontu
- 猪の祟神、イルハグ/Ilharg, the Raze-Boar
- 永遠神ロナス/God-Eternal Rhonas
猪の祟神、イルハグ以外はゾンビ・神で、ニコル・ボーラス/Nicol Bolasの配下となったアモンケット/Amonkhetの神々を表している。
ストーリー
詳細はケフネト/Kefnetを参照。