ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)

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ジェイスの真の能力は精神操作術であり、その力は他者の記憶や精神を望むままの形に変えてしまうことも、時には完全に破壊することも可能である。ただし、彼自身はその能力をあまり好んでおらず、出来れば使いたくないと考えていた。
 
ジェイスの真の能力は精神操作術であり、その力は他者の記憶や精神を望むままの形に変えてしまうことも、時には完全に破壊することも可能である。ただし、彼自身はその能力をあまり好んでおらず、出来れば使いたくないと考えていた。
  
このようにジェイスは様々な魔法を操る魔道士ではあるものの、それを揮うには多大な集中力と心構えを必要とされるようで肉体的に弱った状態や精神的に動揺させられている状況ではしばしば思うように発揮できないこともある。戦いに際しては出来るだけ血を見ずに穏便に済ませようとする性分も災いして危機に瀕することもしばしば。
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このようにジェイスは様々な魔法を操る魔道士ではあるものの、それを揮うには多大な集中力と心構えを必要とされるようで肉体的に弱った状態や精神的に動揺させられている状況では思うように発揮できないこともある。出来るだけ血を見ずに穏便に済ませようとする性分も戦いに際しては災いし、危機に瀕することも多い。
  
 
===無限連合/Infinite Consortium===
 
===無限連合/Infinite Consortium===
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===The Secretist===
 
===The Secretist===
ラヴニカの第10地区/the Tenth Districtに居を構えたジェイスは、イゼット団の街路工事や建物の解体作業場などから基石や敷石の裏に刻まれた謎の暗号を偶然発見する。[[ヴィダルケン]]の研究者Kavin(カヴィン)と共に研究を進めていくうちに、ジェイスはギルド間の抗争に否応なく巻き込まれていく。ギルドのような力を持つものが何をするかは、テゼレットとの経験によってジェイスにはよく判っていた。プレインズウォーカーであるジェイスは次元を渡ってしまえばギルドは彼をおうことは出来ないが、彼の友人たちはラヴニカからは逃れることは出来ない。友人たちを巻き込むことを恐れたジェイスは研究に関する資料と記憶の一切を消すも、気がついた時にはカヴィンの姿はなく、立ち会っていた旧友の[[イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris (ストーリー)|イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris]]は拉致されていた。
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ラヴニカの第10地区/the Tenth Districtに居を構えたジェイスは、イゼット団の街路工事や建物の解体作業場などから基石や敷石の裏に刻まれた謎の暗号を偶然発見する。[[ヴィダルケン]]の研究者Kavin(カヴィン)と共に研究を進めていくうちに、ジェイスはギルド間の抗争に否応なく巻き込まれていく。ギルドのような力を持つものが何をするかは、テゼレットとの経験によってジェイスにはよく判っていた。プレインズウォーカーであるジェイスは次元を渡ってしまえばギルドは彼を追うことは不可能だが、彼の友人たちはラヴニカからは逃れることは出来ない。友人たちを巻き込むことを恐れたジェイスは研究に関する資料と記憶の一切を消すも、気がついた時にはカヴィンの姿はなく、立ち会っていた旧友の[[イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris (ストーリー)|イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris]]は拉致されていた。
  
 
彼はイマーラに[[セレズニア議事会/The Selesnya Conclave]]への勧誘を受けたことによって、彼女を利用してセレズニアへの介入を企むディミーア家の工作員[[精神を飲む者、ミルコ・ヴォスク/Mirko Vosk, Mind Drinker|ミルコ・ヴォスク/Mirko Vosk]]並びに[[ディミーアの黒幕ラザーヴ/Lazav, Dimir Mastermind|ラザーヴ/Lazav]]の注意を引いていた。
 
彼はイマーラに[[セレズニア議事会/The Selesnya Conclave]]への勧誘を受けたことによって、彼女を利用してセレズニアへの介入を企むディミーア家の工作員[[精神を飲む者、ミルコ・ヴォスク/Mirko Vosk, Mind Drinker|ミルコ・ヴォスク/Mirko Vosk]]並びに[[ディミーアの黒幕ラザーヴ/Lazav, Dimir Mastermind|ラザーヴ/Lazav]]の注意を引いていた。
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[[アゾリウス評議会/The Azorius Senate]]の拘引者の[[第10管区のラヴィニア/Lavinia of the Tenth|ラヴィニア/Lavinia]]に嫌疑をかけられ拘束される所から逃げ出したことにより、彼女から遺恨を持たれることとなった。
 
[[アゾリウス評議会/The Azorius Senate]]の拘引者の[[第10管区のラヴィニア/Lavinia of the Tenth|ラヴィニア/Lavinia]]に嫌疑をかけられ拘束される所から逃げ出したことにより、彼女から遺恨を持たれることとなった。
 
資料の破壊のために雇った[[グルール一族/The Gruul Clans]]の[[自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed|ルーリク・サー/Ruric Thar]]をラヴィニアから逃げ出す時にも利用した。
 
資料の破壊のために雇った[[グルール一族/The Gruul Clans]]の[[自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed|ルーリク・サー/Ruric Thar]]をラヴィニアから逃げ出す時にも利用した。
何者かの依頼によってイマーラを拉致した[[ラクドス教団/The Cult of Rakdos]]のナイトクラブに潜入し、[[ラクドスの血魔女、イクサヴァ/Exava, Rakdos Blood Witch]]を退けた。屈辱を受けたイクサヴァは[[ラクドス/Rakdos]]にジェイスの死を捧げることを誓った。
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何者かの依頼によってイマーラを拉致した[[ラクドス教団/The Cult of Rakdos]]のナイトクラブに潜入し、[[ラクドスの血魔女、イクサヴァ/Exava, Rakdos Blood Witch]]を退け、屈辱を受けたイクサヴァは[[ラクドス/Rakdos]]にジェイスの死を捧げることを誓った。
 
[[ゴルガリ団/The Golgari]]の[[縞痕のヴァロルズ/Varolz, the Scar-Striped|ヴァロルズ/Varolz]]には、ギルド[[門]]への侵入者と看做され襲われた。
 
[[ゴルガリ団/The Golgari]]の[[縞痕のヴァロルズ/Varolz, the Scar-Striped|ヴァロルズ/Varolz]]には、ギルド[[門]]への侵入者と看做され襲われた。
  
多くのギルドに様々な因縁によって追われながらも、ジェイスはイマーラの安全のためにこの次元にとどまって自ら消した記憶を取り戻そうと奮闘する。
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多くのギルドに様々な因縁によって追われながらも、ジェイスは友人たちの安全のため、そしてギルドの野望を阻止するためにこの次元に留まり自ら消した記憶を取り戻そうと奮闘する。
  
 
==登場==
 
==登場==
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*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ur/243 Barrin's Tall Tale]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/018355/ バーリンの仰天話](掌編、Uncharted Realms 2013年4月17日 Adam Lee著)
 
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ur/243 Barrin's Tall Tale]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/018355/ バーリンの仰天話](掌編、Uncharted Realms 2013年4月17日 Adam Lee著)
 
*[[Dragon's Maze: The Secretist, Part Three]](小説)
 
*[[Dragon's Maze: The Secretist, Part Three]](小説)
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ur/250 Last Day](Uncharted Realms 2013年6月5日 [[Colin Kawakami]]著、名前は出されずほのめかされるのみ)
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*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ur/250 Last Day]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/022983/ 最後の日](Uncharted Realms 2013年6月5日 [[Colin Kawakami]]著、名前は出されずほのめかされるのみ)
  
 
===登場記事===
 
===登場記事===

2013年7月13日 (土) 15:40時点における版

ジェイス・ベレレン/Jace Belerenアラーラの断片およびにゼンディカー・ブロックラヴニカへの回帰ブロックのキャラクター。カードとしてはローウィンジェイス・ベレレン/Jace Belerenが初出。

目次

解説

ラヴニカ/Ravnica在住の精神魔道士(mind mage)。他にも精神を読む者(mind reader)、精神の語り手(mind speaker)、精神を引き裂く者(mind ripper)などと呼ばれる。人間男性のプレインズウォーカー/Planeswalkerコンピューターゲームデュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013」によると年齢23歳、身長178cm、体重72kg。イラスト

陰気で内向的な性格だがお人好しな所もあり、の魔道士らしく非常に強い好奇心と知識欲を持つ。時にそれらはジェイス自身を危機に陥らせることとなる。読心能力とプレインズウォーカーである事から他者とは滅多に心の底から打ち解けることはないが友情には篤く、過去に多くの友人たちを敵に殺害された事も相俟って、生きている友人たちの安全のためには大切な研究だろうと何もかも投げ打つ。贅沢で快適な暮らしを愛する浪費家だが、いざという時のために遠隔地に偽名で口座を作って給料を貯金しておくというしっかりした面も。

正しい使命のためにその力を振るう道と己の欲望を追求する道に常に揺れ動いており、彼がどちらを選ぶのかはまだ判っていない。

精神操作魔法の神童

ジェイスは生まれついての精神感応者であり、それは人生の非常に早い時期から顕れては周囲を困惑させた。様々な経験を経てその能力は高まり、読心術・テレパシーなどの生来の魔法だけでなく、透視、念動力、対抗呪文、幻影や召喚術なども使用するようになる。彼の幻影魔法は視覚や聴覚だけではなく、非常に困難とされている嗅覚にも影響を及ぼす。コミックや小説などでは大気の精霊/Air Elemental霜の猛禽/Frost Raptor雲のスプライト/Cloud Sprite、様々な種類のドレイクスフィンクスを召喚している。

砂漠であろうと青マナから水を作り出すことが出来たり、凄まじい冷気を喚び起こして敵やその施設を凍りつかせたりなど、水や氷に関する魔法も操る。

あらゆる言語を理解する魔法を習得しており、神河/Kamigawaの鼠人/Nezumiともコミュニケーションをとった。

他者の記憶を呼び出すことによってその技能を使用することができ、青の友好色であるの魔法を一部操る。屍術士の魔法の記憶を使って刺客を悪夢に襲わせたり、癒し手の魔法の記憶を使って傷を回復したり、熟練した剣士の記憶を使って一時的に剣術の達人となった描写がある。

ジェイスの真の能力は精神操作術であり、その力は他者の記憶や精神を望むままの形に変えてしまうことも、時には完全に破壊することも可能である。ただし、彼自身はその能力をあまり好んでおらず、出来れば使いたくないと考えていた。

このようにジェイスは様々な魔法を操る魔道士ではあるものの、それを揮うには多大な集中力と心構えを必要とされるようで肉体的に弱った状態や精神的に動揺させられている状況では思うように発揮できないこともある。出来るだけ血を見ずに穏便に済ませようとする性分も戦いに際しては災いし、危機に瀕することも多い。

無限連合/Infinite Consortium

ラヴニカにおけるジェイスの立場は無限連合として知られる陰謀団の実質的な支配者である。[1]

多元宇宙/Multiverseに跨る大組織としての連合は一度はジェイスの手によって解体されたが、ラヴニカ支部に残された他の工作員や職員たちに彼がリーダーシップをとって組織を纏めることを期待され、不本意ながらもその役割を担っている。[2]それでもジェイスは彼らを満足させようとしているために、支配者としての評判は悪くない[3]。彼がそうする理由は、精神感応者にとっては自分に悪意を持つ人々の中で過ごすのは辛いことだからだろうと部下の1人に推測されていた。[4]

その後、ジェイスは様々な多元宇宙のトラブルに巻き込まれることに嫌気がさして何の特徴もない街で暮らしているが、連合との関わりはまだ続いているのかどうかは不明である。

ローウィン/Lorwynの夢

ジェイスの好奇心を満たす探求の旅の一つに、大オーロラ/Great Auroraが来る前のローウィンの住人たちの夢の研究の可能性が示唆されている。そこで彼は炎族/Flamekinの巡礼者アシュリング/Ashlingの精神と遭遇したが、彼女は彼を認識することはなかった。[5]

ただし、これは実際に起こった出来事かどうかは定かではない。

燃え尽きぬ炎

電撃マ王の漫画「燃え尽きぬ炎」では原案の小説「The Purifying Fire」のチャンドラ・ナラー/Chandra Nalaarとの対決は省略され、回想シーンに3コマ登場するのみである。原作でも漫画でも作中言及されなかった彼の名前は、単行本巻末の登場カード紹介で明かされている。

Know Your Magic

「デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013」の宣伝動画「Know Your Magic」に実写で登場している。最初は地球の大学生として現れるが、次元渡りをした時にいつもの外套姿へと変化してニコル・ボーラス/Nicol Bolasと対峙した。

経歴

覚醒前

ジェイス・ベレレンは知られてない次元/PlaneにあるSilmot's Crossingと呼ばれる村々の共同体の中の小さな集落に生まれた。幼少期の彼はある日、自分の頭の中に聞こえてくる声が自身のものではないということに気がついた。しかし、その生来の魔法は彼にとってはあまり良い方向には働かなかった。それによって故郷の住人に受け入れられず父親からも遠ざけられたジェイスは、その地域の魔道士アカデミーに連れて行かれた。魔道士Alhammarret(アルハマレット)の弟子となり、彼はそこで自分が生まれ持った魔法の使い方を教えられ、その他にも様々な魔法と知識を習得した。

修練の日々の中、偶発的に彼のプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkは点り、多元宇宙と久遠の闇/Blind Eternitiesを見出すこととなるが、アルハマレットはそれを幻影魔法の失敗による反作用だと偽った。

それから一年以上が過ぎたある日、彼は自分の力がどれだけ強くなったのかを試すためにアルハマレットの心を覗く。己がプレインズウォーカーであること、それを偽られ隠し続けられていたこと、そして何よりも師が父親にはその事を話していたことを知ってしまい、彼らに裏切られたと感じたジェイスは大いに憤慨した。彼はそれでも数日は堪えていたがついに我慢しきれず、どういう事態を引き起こすかも知らずにアルハマレットの精神の中で己の怒りや心の痛みを解放してしまう。結果、アルハマレットの精神は抹消され呼吸をすることさえも忘れてそのまま死に至り、ジェイスは故郷を追われることとなった。[6]

Agents of Artifice(1)

ラヴニカで暮らすようになったジェイスは精神感応能力を使って富裕者の秘密を探っては恐喝する日々を送っていた。その能力の非凡さをジェイス自身以上に理解していたテゼレット/Tezzeretは彼を自らの野望の為の手駒として利用するために強引な手段で無限連合に勧誘し、優秀な工作員とするべく様々な訓練を施す。

彼はそこで剣士にして暗殺者のカリスト・ロォカ(Kallist Rhoka)とパートナーとなった。カリストとジェイスは兄弟と見紛うばかりに外見がよく似ており、二人は直に親友となり他者からは恋人同士かと疑われる程であった。

ジェイスは様々な連合の任務を遂行していくが、彼にとっては護身以外の理由で他者を傷つける事はどうしても受け入れ難いことだった。しかしテゼレットへの畏怖と恐怖によって連合に逆らえない彼は、無理にでも自分を納得させざるを得なくなっていった。神河/Kamigawaの任務において、同伴したBaltrice(バルトリス)の危機を救うため、ジェイスはついにその精神の力によって鼠人Bonetooth(骨の歯)の命を奪う。何よりも彼を苦しめたのは、その行為に罪悪感すら抱かなくなったことだった。

炎に注ぐ油/Fuel for the Fire、The Purifying Fire

ジェイスはケファライ/Kephalaiの星の聖域/The Sanctum of the Starsの僧院長/Prelateに、盗まれた巻物の奪還と紅蓮術を操る異端者/The Miscreantの記憶から巻物に関する知識を全て消す[7]ことを依頼される。ジェイスはその異端者の思念を追って次元渡りし、レガーサ/Regathaのチャンドラ・ナラーと対峙することとなる。その任務は遂行されたが、チャンドラは既に大量の巻物の複製を作成させていたのだった。

Agents of Artifice(2)

エスカレートしていくテゼレットの要求と狂気はジェイスを不安と恐怖に陥れた。テゼレットは己の過失でもある失敗ですらジェイスを処罰し、激しい拷問をするようになった。とある任務を放棄したことを引き金に、ジェイスは無限連合からの脱走を決意する。

カリストと共に逃亡生活を送っていた落ち着き先の地区で、彼らはリリアナ・ヴェス/Liliana Vessと出会う。ジェイスとリリアナは恋に落ちたが、連合の手は彼らに迫ってきていた。実は彼女はニコル・ボーラスに無限連合を返還するために働いており、テゼレットにジェイスの居場所を明かすことによって二人を対決させようとしていたが、同時にジェイスを本当に愛するようにもなってしまい苦悩するのだった。当初は非常にテゼレットを恐れていたジェイスだが、彼の友人であるというだけの理由で親友のカリストや旧友たちが次々と殺されていくのを見て、ついにテゼレットに闘いを挑む。しかし彼はそのさなかでリリアナの裏切りを知ることとなる。

ジェイスは一度はテゼレットに敗れて捕えられるもリリアナによって救出される。当初は裏切りによって不信を抱き自暴自棄になっていた彼は救出を拒絶していたが、彼女が恐ろしいデーモンとの契約によって縛られていることを聞き、彼女を受け入れた。

回復したジェイスは再びテゼレットに戦いを挑む。最終的に彼は神河にてテゼレットのエーテリウム/Etheriumの腕を切り落とし、その精神をほぼ完全に破壊[8]した。

そしてジェイスは彼を待ち続けるリリアナを残し、彼女を縛るものから救うためなら出来る限りのことは何でもすると心に誓って何処かへと去っていった。

ヴェールの呪い/The Veil's Curse

無限連合ラヴニカ支部の実質的な支配者となったジェイスは、かつてチャンドラから奪還した巻物の解読に取り組んでいた。それはどこかの地図らしいということまでは判っていたが、連合の調査を以てしてもどこの地図かまでは見当がつかなかった。

ラヴニカ支部はかつての恋人であるリリアナによって呪われて正気を失ったガラク/Garrukによる襲撃を受ける。ガラクはジェイスの説得に耳を貸さず、リリアナの居場所を教えることを力尽くで強要する。彼はガラクになんとか落ち着きを取り戻させて、リリアナの居場所をタヴェリア/Taveliaと告げたがそれは偽りであった[9]。ガラクはその礼としてか、その巻物がゼンディカー/Zendikarの地図であることを教え、その危険性を警告した。

Awakenings

巻物の謎を解くためにゼンディカーに赴いたジェイスは道中で、傷つき血に飢えたアノワン/Anowonに襲われる。アノワンを拘束してその記憶を読んだジェイスは、チャンドラとサルカンが自分を出し抜いてウギンの目/Eye of Uginに先に向かったことを知る。ジェイスはアノワンにチャンドラの脅威を説いて目の入り口まで案内させる。

二人はウギンの目に辿りつくも、外にアノワンを残して突然扉が閉ざされる。中に閉じ込められたジェイスはそこでチャンドラとドラゴン変化/Form of the Dragon[10]したサルカン・ヴォル/Sarkhan Volとの戦闘に出くわす。ジェイスはチャンドラを手助けしようとするが魔法は失敗し、それによって面晶体/Hedronによって全員の魔法が吸収されていることに気付く。巻物の暗号について思い当たったジェイスはチャンドラに透明な炎(Sheer Fire)を使うことを伝え、さらに双つ術/Twincastによって共にサルカンを倒す。

ウギンの目に再び三人のプレインズウォーカーが揃ったことによりエルドラージ/Eldraziが覚醒することとなる。

Enter the Eldrazi(1)

サルカンの生存を確認したジェイスはこの世界に何が起こっているのかの情報を得るためにハリマー/Halimarの海門の灯台の賢者に連絡を取り、そこまでアノワンに案内させようとするが、既にウギンの目の影響を受けていたアノワンは聞く耳を持たなかった。グロータグの打つもの/Grotag Thrasherに乗って船着場へ向かう道中、エルドラージの眷属に襲われるものの幻影魔法によって切り抜ける。

Consortium Report: "The Incident at the Eye."

ジェイスはグール・ドラズ/Guul Draz大陸にある吸血鬼の都市マラキール/Malakirバーラ・ゲド/Bala Ged大陸を訪れている。マラキールではカラストリア家/House of Kalastriaの、バーラ・ゲドでは探検協会の協力を得て、アノワンの身辺調査をした。

Enter the Eldrazi(2)

ハリマーの海門のマーフォークの賢者からウギンの目やエルドラージのことを聞き、更に情報を集めるために一旦ラヴニカに帰還した。

Test of Metal

ニコル・ボーラスの手により復活したテゼレットと、新生無限連合の実質的な主として対峙する。

ラヴニカへの回帰

テゼレットやリリアナ、ウギンの目など、多元宇宙の厄介事に関わる事にジェイスは疲れ果てていた。ラヴニカへと戻った彼は多元宇宙のことを当分忘れようとしてひっそりと暮らしていたが、イゼット団/The Izzetが不穏なまでに活発な動きを見せていることや、ディミーア家/House Dimirの暗躍、他ギルドの怪しげな行動、ラヴニカの裏で蠢く正体不明の強力な精神の存在[11]に気付く。気晴らしを求めていた彼は私的な研究所を設立して観察と調査を開始するも、それがラヴニカにとって何を意味しているのかはまだ判らなかった……。[12]

The Secretist

ラヴニカの第10地区/the Tenth Districtに居を構えたジェイスは、イゼット団の街路工事や建物の解体作業場などから基石や敷石の裏に刻まれた謎の暗号を偶然発見する。ヴィダルケンの研究者Kavin(カヴィン)と共に研究を進めていくうちに、ジェイスはギルド間の抗争に否応なく巻き込まれていく。ギルドのような力を持つものが何をするかは、テゼレットとの経験によってジェイスにはよく判っていた。プレインズウォーカーであるジェイスは次元を渡ってしまえばギルドは彼を追うことは不可能だが、彼の友人たちはラヴニカからは逃れることは出来ない。友人たちを巻き込むことを恐れたジェイスは研究に関する資料と記憶の一切を消すも、気がついた時にはカヴィンの姿はなく、立ち会っていた旧友のイマーラ・タンドリス/Emmara Tandrisは拉致されていた。

彼はイマーラにセレズニア議事会/The Selesnya Conclaveへの勧誘を受けたことによって、彼女を利用してセレズニアへの介入を企むディミーア家の工作員ミルコ・ヴォスク/Mirko Vosk並びにラザーヴ/Lazavの注意を引いていた。 暗号の謎を求めてイゼット団のラル・ザレック/Ral Zarekと助手スクリーグ(Skreeg)の跡をつけてニヴ=ミゼット/Niv-Mizzetの精神を読んだことにより、彼らからも追われる身となった。 アゾリウス評議会/The Azorius Senateの拘引者のラヴィニア/Laviniaに嫌疑をかけられ拘束される所から逃げ出したことにより、彼女から遺恨を持たれることとなった。 資料の破壊のために雇ったグルール一族/The Gruul Clansルーリク・サー/Ruric Tharをラヴィニアから逃げ出す時にも利用した。 何者かの依頼によってイマーラを拉致したラクドス教団/The Cult of Rakdosのナイトクラブに潜入し、ラクドスの血魔女、イクサヴァ/Exava, Rakdos Blood Witchを退け、屈辱を受けたイクサヴァはラクドス/Rakdosにジェイスの死を捧げることを誓った。 ゴルガリ団/The Golgariヴァロルズ/Varolzには、ギルドへの侵入者と看做され襲われた。

多くのギルドに様々な因縁によって追われながらも、ジェイスは友人たちの安全のため、そしてギルドの野望を阻止するためにこの次元に留まり自ら消した記憶を取り戻そうと奮闘する。

登場

登場カード

デュエルデッキ

カード名に登場

基本セット2011
ジェイスの消去/Jace's Erasureジェイスの創意/Jace's Ingenuity
基本セット2012
ジェイスの文書管理人/Jace's Archivistジェイスの消去/Jace's Erasure
基本セット2013
ジェイスの幻/Jace's Phantasm
基本セット2014
ジェイスの精神追い/Jace's Mindseeker
フライデー・ナイト・マジック プロモ
ジェイスの創意/Jace's Ingenuity

フレイバー・テキストに登場

ジェイスvsチャンドラ
対抗呪文/Counterspell
Archenemy
チャンドラの憤慨/Chandra's Outrage
基本セット2010
集団意識/Hive Mind幻影の召使い/Illusionary Servant精神の制御/Mind Control幻影の戦士/Phantom Warrior
ゼンディカー
召喚士の破滅/Summoner's Bane
ワールドウェイク
自然の要求/Nature's Claim選り抜きの記憶/Selective Memory
エルドラージ覚醒
解明/Lay Bare
基本セット2011
チャンドラの憤慨/Chandra's Outrage、精神の制御/Mind Control
基本セット2012
移し変え/Redirect、ジェイスの文書管理人/Jace's Archivist
基本セット2013
本質の散乱/Essence Scatter、ジェイスの幻/Jace's Phantasm、精神刻み/Mind Sculpt全知/Omniscience、移し変え/Redirect
ギルド門侵犯
力線の幻影/Leyline Phantom
基本セット2014
本質の散乱/Essence Scatter、幻影の戦士/Phantom Warrior
ゲートウェイ プロモ
精神の制御/Mind Control

イラストに登場

ジェイスvsチャンドラ
対抗呪文/Counterspell、嘘か真か/Fact or Fiction
ワールドウェイク
選り抜きの記憶/Selective Memory
エルドラージ覚醒
解明/Lay Bare
基本セット2011
ジェイスの消去/Jace's Erasure、ジェイスの創意/Jace's Ingenuity
基本セット2012
ジェイスの消去/Jace's Erasure
基本セット2013
ジェイスの幻/Jace's Phantasm、精神刻み/Mind Sculpt(手のみ)、全知/Omniscience
ドラゴンの迷路
発掘された道しるべ/Uncovered Clues
基本セット2014
ジェイスの精神追い/Jace's Mindseeker
プレイヤー褒賞プログラムプロモ
否認/Negate
フライデー・ナイト・マジック プロモ
ジェイスの創意/Jace's Ingenuity

登場作品

登場記事

脚注

  1. Path of the Planeswalker PLAINSWALKERS (IN ORDER OF APPEARANCE)
  2. Webcomic Update! posted by Brady Dommermuth Jul 28, 2009 - 10:57PM
  3. Test of Metal、ジェイスの文書管理人/Jace's Archivistのフレイバー・テキスト
  4. Test of Metal
  5. Following a Dream
  6. Agents of Artifice、ジェイスvsチャンドラ 戦略ガイド
  7. Card of the Day - Wednesday, March 10, 2010
  8. WORLDWAKE Player's Guide: The Ten Coolest Worldwake Cards(Kenneth Nagle著)
  9. WORLDWAKE Player's Guide: THE PLANESWALKER STORY
  10. Card of the Day - Thursday, March 11, 2010
  11. PAX Party 2012: Return to Ravnica Story and Art
  12. Ravnica, Then and NowReturn to Ravnica Trailer

参考

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