ヴァンスの爆破砲/Vance's Blasting Cannons

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Vance's Blasting Cannons / ヴァンスの爆破砲 (3)(赤)
伝説のエンチャント

あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。それが土地でないカードであったなら、このターン、あなたはそのカードを唱えてもよい。
あなたがいずれかのターン内で3つ目のあなたの呪文を唱えるたび、あなたはヴァンスの爆破砲を変身させてもよい。

Spitfire Bastion / 火を吐く稜堡
伝説の土地

(《ヴァンスの爆破砲/Vance's Blasting Cannons》から変身する。)
(T):(赤)を加える。
(2)(赤),(T):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。火を吐く稜堡はそれに3点のダメージを与える。


WHISPERのルール文章は最新のオラクルに未対応です。第2面の「クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする」は「1つを対象とする」に読み替えてください。

伝説の土地変身する伝説の両面エンチャントサイクル。変身条件は、同一ターンに3回呪文唱える事。

第1面マナ・コストも含めて前哨地の包囲/Outpost Siegeカン/Khanモード)を彷彿とさせる、アップキープごとの衝動的ドロー。強力な擬似ハンド・アドバンテージ能力だが、比較対象と比べてモードが選べない、土地プレイできないといった弱体面は目に付く。最低限占術1に近い働きをしてくれるため腐る事はまずないものの、デッキ構成にもよるが、4割程度の確率で「ハズレ」が生じるのをどの程度許容できるか試される。

変身後はタップ発射/Open Fire飛ばせる土地へと姿を変える。除去としてもフィニッシャーとしても有用で、ダメージ量・マナ効率・他のリソースが不要な点など、歴代の汎用火力内蔵土地の中でも飛び抜けたコスト・パフォーマンスを誇る。ラムナプの遺跡/Ramunap Ruinsが第一戦で活躍していたのを鑑みれば、疑いなく構築級の性能。

その分、サイクル中でも変身へのハードルはやや高め。これ自身の能力で幾分か条件を緩和できるものの、伝説性重さも相俟って多くを積むのには向いておらず、変身を前提にした構成を取るには難しいものがある。1枚で2回分の回数を稼いでくれる余波呪文を組み込むなど工夫の余地はあるが、第1面でもそれなりに優秀な(疑似)ドローエンジンであるため、少数のスロットを取りつつ、変身できたら儲け物くらいの気持ちで運用するのも手。

初出時スタンダード環境にはマナ域や能力が被っており、より器用な反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defianceという強力な競合相手が存在する。こちらにも対クリーチャーデッキへの場持ちの良さや、追放したターンであれば唱えるタイミングが自由といった強みはあるが、やはり選択肢の多さがそのまま採用実績に大差をつけて現れる格好となっている。

そうした事情はあるものの、スタンダードではラムナプ・レッドへの採用が散見される。メジャーな構成ではないが、主にサイドボードに1枚程度挿しておくといった用法で、黒赤ビートダウンなどでも同様の採用ケースが見られる。

ローテーション後は上記のチャンドラこそローテーション落ちしたが、爆発力で大きく勝る実験の狂乱/Experimental Frenzyが同マナのアドバンテージ源エンチャントとして登場したため、やはり影が薄かった。

関連カード

サイクル

イクサラン伝説の変身する両面カードサイクル第1面伝説のエンチャントで、その能力に関連した条件を満たすことで変身する。第2面伝説の土地で、対応するマナを生み出すマナ能力ともう一つの起動型能力を持つ。いずれもレア

イクサランの相克伝説の変身する両面カードサイクル第1面対抗色伝説のエンチャント第2面伝説の土地で、好きなマナ1点を生み出すマナ能力に加え、何らかの起動型能力を持つ。いずれもレア

脚注

  1. 『DINOSAURS AND VAMPIRES AND PIRATES (AND MERFOLK), OH MY, PART 2/恐竜と吸血鬼と海賊(とマーフォーク) 愛するあなたのため その2(Making Magic 2017年10月02日 Mark Rosewater著)
  2. こちらマジック広報室!!:11月24日(金)はブラックフライデー!? 『イクサラン』の宝箱キャンペーン開始!(2017年11月10日)

参考

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