追加コスト
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追加コスト/Additional Costは、呪文を唱える際や能力を起動する際に、通常のコスト以外に支払ってもよい、あるいは支払わなくてはならないコスト。
Makeshift Mauler / その場しのぎのやっかいもの (3)(青)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie) ホラー(Horror)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie) ホラー(Horror)
この呪文を唱えるための追加コストとして、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードを1枚追放する。
4/5Voltage Surge / 電圧のうねり (赤)
インスタント
インスタント
この呪文を唱えるための追加コストとして、あなたはアーティファクト1つを生け贄に捧げてもよい。
クリーチャーやプレインズウォーカーのうち1体を対象とする。電圧のうねりはそれに2点のダメージを与える。この呪文の追加コストが支払われたなら、代わりに電圧のうねりはそれに4点のダメージを与える。
Thran Portal / スランの門
土地 — 門(Gate)
土地 — 門(Gate)
あなたがこれでない3つ以上の土地をコントロールしているかぎり、スランの門はタップ状態で戦場に出る。
スランの門が戦場に出るに際し、基本土地タイプ1つを選ぶ。
スランの門は、他のタイプに加えてその選ばれたタイプでもある。
スランの門のマナ能力を起動するための追加コストとして、1点のライフを支払う。
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解説
ルール
- 追加コストは、マナ・コストや起動コストの支払い時に、通常支払うマナなどとともに支払う。コストの一部であるため、追加コストも含めて支払えないならば呪文を唱えたり起動型能力を起動することはできない。ただし、追加コストの支払いが任意である場合は、追加コストを支払わないことを選択することができる。
- 追加コストは呪文を唱えたり能力を起動するためのコスト、すなわち総コストの一部である。
- フラッシュバックや「マナ・コストを支払うことなく唱える」などの代替コストで唱える・起動する場合も追加コストを支払うことができ、強制であるなら支払う必要がある。
- 大メダルなどのコスト減少効果は、すべての追加コストやコストの増加分を加えた後で適用する。詳細は総コストを参照。
- 追加コスト部分の支払いに、大地のうねり/Geosurgeなどの「呪文を唱えるためにのみ使用できる」という使用制限を持つマナを使うことができる。逆にスランのタービン/Thran Turbineなどの「呪文を唱えるためには使用できない」という使用制限を持つマナを使うことができない。
- 代替コストとは異なり、1つの呪文や能力に複数の追加コストを適用することができる。いずれも強制の追加コストであるなら、そのすべてを支払う必要がある。
- 追加コストの支払いによって、呪文のマナ・コスト(およびマナ総量)や色が変化することはない。マナ・コスト(およびマナ総量)は(X)を含まない限りカードごとに不変である。マナ・コストの項も参照。
- 例:マナ・コスト(1)(緑)の灰色熊/Grizzly Bearsを、議事会の合唱者/Chorus of the Conclaveによる追加コストを(白)(白)増加させ、(1)(緑)(白)(白)を支払って唱えた。この場合でも、灰色熊は依然としてマナ・コスト(1)(緑)、マナ総量2、緑単色の呪文である。
- 追加コストを支払ったことにより誘発する誘発型能力がある場合、まず追加コストを支払った呪文や能力がスタックに乗り、続いて誘発型能力がスタックに乗る。これは追加コストがコストの一部であるためである。唱えるおよび誘発型能力の項も参照。
- 例:祭壇の刈り取り/Altar's Reapの追加コストで見捨てられし流れ者/Forsaken Driftersを生け贄に捧げた。この場合、見捨てられし流れ者の持つ「死亡時に4枚切削する」の誘発型能力が先に解決され、その後に祭壇の刈り取りが解決されカードを2枚引く。
- 「可能ならば呪文を唱える」という効果において、追加コストを支払えるかどうかが非公開領域の内容に関係している場合、呪文を唱える事は強制されない。
- 例:呪文ねじり/Spelltwineで生命の運命/Living Destinyを追放した場合、それを唱えないことも適正である。
- スタック上の呪文や能力をコピーした場合、唱える時や起動する時に行われた選択もコピーされる。追加コストの支払いについても同様である。詳細についてはコピー可能な値#スタック上のオブジェクトのコピーの項を参照。
- スタック上の呪文や能力をコピーすることは、唱えたり起動することではない。コピーに追加コストを支払うことはできない。
その他
- 追加コストに限らず、コストの支払いは唱える/起動する手順の一部であり(唱えるの項も参照)、打ち消しなどで妨害されることはない(歓喜の天使/Angel of Jubilationなどで支払うこと自体が禁止されることはある)。そのため、「特定のカードを確実に捨てたい」「自分のライフを確実に減らしたい」といった特殊な場面では、効果によってではなくコストによってそれが行えることが利点になる場合がある。上機嫌の解体/Gleeful Demolitionの項も参照。
- 黎明期は、Taste of Paradiseなどごく少数を除き、追加コストとして要求されるコストはマナ以外のもの(手札を捨てる、パーマネントを生け贄に捧げるなど)がほとんどだった。これに由来し、俗的表現としてマナ以外の支払いのみを指して「追加コスト」と呼称する場合があったが、バイバックやキッカーの登場によってマナを支払う追加コストが一般化するにしたがって、その様な使われ方はされなくなっていった。
- 過去の追加コストには「追加コスト:効果」という表記のものがあった(カード画像)。そのため、起動型能力のように追加コストを複数回支払えば、支払った回数だけカードの効果が起きるという勘違いもあった。これらのカードはオラクル変更で基本的に現在の「この呪文を唱えるための追加コストとして、」の表記に変更されている。
- 瞑想/Meditateのように追加コストから効果に変更されているものもある。
追加コストを支払うメカニズム
キーワード能力
能力語
その他
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方
- 118 コスト
- 118.8 呪文や能力の一部は追加コストを持つ。追加コストは、呪文のルール・テキストに記されているコスト、あるいは他の効果によって呪文や能力に適用されるコストであり、呪文のマナ・コストあるいは能力の起動コストを支払うのと同時にそのコントローラーが支払わなければならない。キーワードとして記される追加コストも存在する。rule 702 参照。
- 118.8a 追加コストは、唱えられる1つの呪文あるいは起動される1つの能力に複数適用されることがある。呪文や能力のコントローラーは、それらのコストを支払う意思を、rule 601.2b に基づいて宣言する。
- 118.8b 追加コストの一部は選択可能である。
- 118.8c 効果にプレイヤーが「可能ならば/if able」呪文を唱えるように記述されていた場合、その呪文が非公開領域にある何らかの値を持つカードを含む強制の追加コストを持っていたならば、その必要なカードがその領域に存在したとしてもその呪文を唱えることは強制されない。
- 118.8d 追加コストによって呪文のマナ・コストが変化することはなく、単にそれを唱えるために支払うコストが変化するだけである。呪文のマナ・コストを参照する呪文や能力は、その元の値を参照する。
- 118.8 呪文や能力の一部は追加コストを持つ。追加コストは、呪文のルール・テキストに記されているコスト、あるいは他の効果によって呪文や能力に適用されるコストであり、呪文のマナ・コストあるいは能力の起動コストを支払うのと同時にそのコントローラーが支払わなければならない。キーワードとして記される追加コストも存在する。rule 702 参照。
- 118 コスト