バウンス

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2023年9月25日 (月) 03:02時点におけるKnl (トーク | 投稿記録)による版
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バウンス(Bounce)とは、「跳ね返す」を意味する英語であり、戦場パーマネント(稀にスタック上の呪文も)を手札(稀にライブラリーの一番上)に戻すこと。もしくはそのような効果を持つカード。それらを主軸にしたデッキ名として使われることもある。


Boomerang / ブーメラン (青)(青)
インスタント

パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。



Time Ebb / 時の引き潮 (2)(青)
ソーサリー

クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーのライブラリーの一番上に置く。


目次

解説

フレイバーとしてのイメージは「水流や突風による戦場からの一時的放逐」「目標の忘却」「時間操作による存在の抹消」など。バウンスはの得意技(色の役割)の1つであり、同じく青お得意の打ち消しと組み合わせることで手間はかかるが土地以外のあらゆるパーマネントに対応できる。

戦場から排除する点だけを見れば擬似除去として機能するが、手札に戻すだけでは簡単に唱え直せてしまうために時間稼ぎ(タイム・デストラクション)にしかならず、また基本的にカード・アドバンテージを失ってしまう。そのため、対象にできるパーマネントの範囲が同等である他の除去呪文に比べて、コストが安い場合が多い(例:送還/Unsummon終止/Terminateブーメラン/Boomerang名誉回復/Vindicate)。

除去として見ると力不足ではあるが、使い方次第では有効に働く場面も多い。例えば、相手の強化対応して使って立ち消えさせたり、オーラ付きパーマネントを戻してエンチャント破壊のように使ったりすることで、カード・アドバンテージの損失を抑えられる。また、コスト重く唱え直しが困難なパーマネントを狙うことでテンポ・アドバンテージを稼ぐのは常套手段であり、特にリアニメイトのように非常に重いパーマネントを使用するデッキに対しては、実質的な除去になることもある。これらの大部分は除去や火力にも言える特徴だが、よりコストが軽くタフネスなどの除去耐性に関わらず対処できるバウンスのほうが、奇襲性や確実性が高い。

救出のためのバウンス


Rescue / 救出 (青)
インスタント

あなたがコントロールするパーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。



Geistwave / 霊波 (1)(青)
インスタント

土地でないパーマネント1つを対象とする。それをオーナーの手札に戻す。あなたがそのパーマネントをコントロールしていたなら、カード1枚を引く。


対戦相手のものばかりでなく、自分のものを対象にすることも多い。相手の除去から守るために使ったり、対戦相手にコントロールを奪われたカードを取り返すために使ったりなどは、除去にはできないバウンスならではの仕事である。特にETB能力の再利用手段として使われることも多く、繰り返し使えるものならばアドバンテージを稼ぐこともできる。他に何らかの効果が付加されているバウンスならば、永遠の証人/Eternal Witnessのようにカードを回収できるETB能力を持ったパーマネントと組み合わせることで、非常に強力なシナジーを形成することもできる。自軍のパーマネントのみをバウンスする効果は「救出」を意味することが多く、青だけでなくにも多い。(→ 救出カード)

トークンのバウンス


Perplexing Test / 難解な試験 (3)(青)(青)
インスタント

以下から1つを選ぶ。
・すべてのクリーチャー・トークンをオーナーの手札に戻す。
・トークンでないすべてのクリーチャーをオーナーの手札に戻す。


トークンは戦場以外の領域に移動すると消滅するため、トークンに対しては除去として働く。環境にトークンがあふれてくると、通常の除去よりもコスト・パフォーマンスの良いバウンスが流行る(例:獣群の呼び声/Call of the Herd全盛期の排撃/Repulseなど)。

呪文のバウンス


Venser, Shaper Savant / 造物の学者、ヴェンセール (2)(青)(青)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)

瞬速
造物の学者、ヴェンセールが戦場に出たとき、呪文1つかパーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。

2/2

数は少ないがスタック上の呪文を手札に戻す効果(造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savantなど)も存在し、これもバウンスと呼ばれる。これは打ち消すこととは異なるため、打ち消されない呪文にも(時間稼ぎではあるが)対応できるのが強み。

バウンスを要求するカード


Horned Kavu / 有角カヴー (赤)(緑)
クリーチャー — カヴー(Kavu)

有角カヴーが戦場に出たとき、あなたがコントロールする赤か緑のクリーチャーを1体、オーナーの手札に戻す。

3/4

ペナルティやコストとして他のパーマネントのバウンスが要求されることもある(バウンスランド開門神河ブロックムーンフォークなど)。基本的にはテンポ・アドバンテージを損するデメリットであるが、ETB能力の再利用、手札の水増しなどに利用できることもある。

バウンスを主軸にしたデッキ


Tradewind Rider / 貿易風ライダー (3)(青)
クリーチャー — スピリット(Spirit)

飛行
(T),あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャー2体をタップする:パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。

1/4


Upheaval / 激動 (4)(青)(青)
ソーサリー

すべてのパーマネントを、オーナーの手札に戻す。


環境によっては、バウンスを繰り返して対戦相手のパーマネントをすべて手札に戻すデッキが成立してしまうこともある(→ アウェイクニングメダリオンブルートレードウィンド・サバイバルATSエターナルウインド)。

激動/Upheavalはそれをたった1回の解決で達成してしまうリセット呪文であり、ゾンビ激動激動サイカトグといったデッキを成立させたキーカードとなった。

バウンスすると対戦相手の手札の枚数が増えることを利用したデッキもある(→ハウリング・オウル)。

その他

参考

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