エターナルウインド
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エターナルウインド(Eternal Wind)は、エンチャントレスデッキの一種で、気流の言葉/Words of Windを使ったロックに近いデッキ。「エンドレスウインド」と呼ばれることもある。2003年のエクステンデッドでメタ外から突如登場し、猛威を振るった。
Argothian Enchantress / アルゴスの女魔術師 (1)(緑)
クリーチャー — 人間(Human) ドルイド(Druid)
クリーチャー — 人間(Human) ドルイド(Druid)
被覆(このクリーチャーは呪文や能力の対象にならない。)
あなたがエンチャント呪文を唱えるたび、カードを1枚引く。
Words of Wind / 気流の言葉 (2)(青)
エンチャント
エンチャント
(1):このターン、次にあなたがカードを引く代わりに、プレイヤーはそれぞれ自分がコントロールするパーマネントを1つ、オーナーの手札に戻す。
各種エンチャントやセラの聖域/Serra's Sanctumによるマナ加速とエンチャントレスによるドローにより準備を整える。その後、「エンチャントレス2枚以上」と「繁茂/Wild Growthなどをつけて土地2つから6マナ以上出せる状態」とフェアリーの大群/Cloud of Faeriesが戦場に揃ったら、
- 土地からマナを引き出して繁茂を唱える。
- エンチャントレスの能力が2ドロー分誘発するので、気流の言葉/Words of Windを起動してそれを置換、既に戦場にある他の繁茂とフェアリーの大群/Cloud of Faeriesを手札に戻す。
- フェアリーの大群を唱えて戦場に出す。土地をアンタップする。
- 1に戻る。
という手順を繰り返して無限マナを生成する。この過程で対戦相手もパーマネントを2つ手札に戻すことになるため、繰り返していれば対戦相手のパーマネントはきれいさっぱり無くなる。
大量マナを出した後のフィニッシャーは生ける願い/Living Wish経由のラクァタス大使/Ambassador Laquatusなど。
コンボの完成が速い(4ターン程度)うえ、対策していないと対処が非常に難しい。このデッキは、相手がどんなクリーチャーを出してもほとんど影響が無く、カウンターにも強い(打ち消されてもエンチャントレスでドローできる)ためである。
- これが猛威を振るった理由の一つに、当時このデッキの天敵である破滅的な行為/Pernicious Deedがメタゲームの関係であまり使われなくなっていたことが挙げられる。
- 呪文を何度も唱え続ける関係上、抵抗の宝球/Sphere of Resistanceや呪文ショック/Spellshockも天敵である。
- 広島の後に行われたマスターズ横浜03でGabriel Nassifがこのデッキを使用して決勝まで勝ち進んだが、対戦相手のBob Maherがサイドボードから投入した抵抗の宝球によりあえなく敗れ、準優勝となった。
- 上述の破滅的な行為や平穏/Tranquilityなどの大量エンチャント破壊をまともに受けると大変なことになる。それを防ぐためにサイドボードに軽快なリフレイン/Lilting Refrainを4枚投入することが多い。
- クリーチャーやエンチャントへの対処法が少ないため、古の法の神/Kami of Ancient Law、浄化の印章/Seal of Cleansingにかなり弱い。
- 現在では追加の土地のプレイのルールが変更になったため(踏査/Exploration)、弱体化している。