ストーム

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(ストーム/Storm(デッキ))
 
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=ストーム/Storm(ルール用語)=
+
{{Otheruses|[[キーワード能力]]|[[デッキ]]|ストーム (デッキ)|メカニズムの[[再録]]可能性を示す用語|ストーム値}}
 +
{{情報ボックス/キーワード能力
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|名前=ストーム
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|英名=Storm
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|種別=[[誘発型能力]]
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|登場セット=[[スカージ]]<br>[[時のらせん]]<br>[[未来予知]]<br>[[統率者 (カードセット)|統率者]]<br>[[モダンホライゾン]]<br>[[統率者2021]]<br>[[モダンホライゾン2]]<br>[[ドクター・フー統率者デッキ]]<br>[[指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ]]<br>[[Fallout統率者デッキ]]<br>[[サンダー・ジャンクションの無法者統率者デッキ]]<br>[[モダンホライゾン3]]<br>[[ブルームバロウ]]
 +
|リーガル=legal
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}}
  
{{#card:Mind's Desire}}
+
'''ストーム'''/''Storm''は、[[スカージ]]で初登場した[[キーワード能力]]。この[[能力]]を持つ[[呪文]]を[[唱える|唱えた]]ときに[[誘発]]する[[誘発型能力]]である。
 
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[[オンスロート・ブロック]]に登場し、[[時のらせん]]で復活した[[キーワード能力]]
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それをもつ[[呪文]]を[[プレイ]]するときに[[誘発]]する[[誘発型能力]]であり、その[[ターン]]にプレイされた呪文の数に応じて[[コピー]]を作成する。
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+
「ストーム」は「あなたがこの呪文をプレイしたとき、このターン、この呪文より前にプレイされた呪文1つにつき、この呪文のコピーを1つ[[スタック]]に置く。この呪文が[[対象]]を取る場合、あなたはそれぞれのコピーの対象を選びなおしてもよい。」を意味する。
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呪文をプレイした数を数えるのを忘れないように注意。特に、[[対戦相手]]の呪文の数も数えられることを忘れがちである。
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*[[呪文]]の[[コピー]]を[[スタック]]に置くことは[[プレイ]]ではない。
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ストームにより[[スタック]]に置かれた[[呪文]]の[[コピー]]は[[プレイ]]ではないので、後にストームが[[誘発]]したときにカウントされる[[呪文]]の数にカウントされない。
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一方「コピーをプレイ」する場合、それはプレイでありストームと相互作用する。
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*ストームを持つ呪文が[[打ち消す|打ち消された]]としても、その他のコピー(や元の呪文)まで打ち消されることはない。
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*ストーム能力がスタックに乗っているうちに元の呪文が打ち消されても、コピーは作られる。→ [[最後の情報]]
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*この能力は誘発型能力なので[[もみ消し/Stifle]]できる。
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*コピーの対象を選び直さないことにしてもよい。(その場合、コピー元と同じ対象を取る)また、複数のコピーが同じ対象を取ってもよい。
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*この能力が登場した事で、ただ[[マナ加速]]してみたりアーティファクトを並べてみたり場に何度も出入りさせてみたりといった「無駄な行為」が強烈な意味を持つようになった。
+
また、それらを無駄にぐるぐる回す事は、俗に「ストームを稼ぐ」と呼ばれる。
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*もっとも有名なカードは[[精神の願望/Mind's Desire]]であり、そのままデッキ名にすらなっている。→ [[デザイア]]
+
*[[ヴィンテージ]]では、上記の精神の願望と[[思考停止/Brain Freeze]]・[[苦悶の触手/Tendrils of Agony]]がその環境をズタズタにした。
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*[[時のらせんブロック]]で再登場した現在でも、[[ドラゴンストーム]]や[[ゴブリンストーム]]などが各[[環境]]で勢力を拡大している。
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==参考==
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*[[カードテキスト:ストーム|ストーム(Storm)で検索]]
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*[[キーワード能力]]
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*[[ルーリング#keyword|ルーリング]]
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===総合ルール===
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#whisper(cr,&quot;502.30&quot;);
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=ストーム/Storm(デッキ)=
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[[#ストーム/Storm(ルール用語)|ストーム]]を主体とした[[コンボ]]系[[デッキ]]の総称。
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{{#card:Mind's Desire}}
+
  
 
{{#card:Tendrils of Agony}}
 
{{#card:Tendrils of Agony}}
  
基本的には、[[軽い]][[呪文]]を連打してストームを稼ぎ、[[苦悶の触手/Tendrils of Agony]]あたりでフィニッシュする。
+
==定義==
 +
'''ストーム'''/''Storm''は、「[[あなた]]がこの[[呪文]][[唱えた]]とき、この[[ターン]]にこの呪文より前に唱えられた呪文1つにつき1回、これを[[コピー]]する。この呪文が[[対象]]を取るなら、あなたは任意のコピーの新しい対象を選んでもよい。」を意味する。
  
ストームを持った[[呪文]]が登場した[[スカージ]]参入時から、[[スタンダード]]の[[デザイアフリーズ]]や[[エクステンデッド]]の[[青茶単デザイア]]、[[ヴィンテージ]](当時の[[Type1]])の[[ロング・デック]]など多くの[[環境]]で活躍した。
+
==解説==
 +
ストームを持つ呪文が唱えられたとき、そのターンに、ストーム呪文より前に唱えられた呪文の数のコピーを生成する能力である。
  
さらにその後もいろいろなデッキが登場し、エクステンデッドと[[エターナル]]では現在までの長い間使われ続けている。
+
スカージでは全[[]]に存在する。[[時のらせん]]では[[赤]]の[[メカニズム]]として扱われた。モダンホライゾン2では[[リミテッド]]での[[赤緑]]のテーマとして取り上げられた。
  
スタンダードでは[[カード・プール]]の狭さや[[親和#親和/Affinity(デッキ)|親和デッキ]]の振興などでエクステンデッドやヴィンテージほどは使われず、スカージが[[ローテーション]]で使えなくなり姿を消した。
+
他の呪文にストームを与えるカードとして[[弾ける呪文飛ばし/Crackling Spellslinger]][[轟く機知、ラル/Ral, Crackling Wit]]が存在する。
  
だが、後の[[時のらせん]]にて[[ストーム]]を持った[[呪文]]が再び登場した際に[[ドラゴンストーム#ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期|ドラゴンストーム]][[刈り痕ストーム]]などが登場し、[[ドラゴンストーム#ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期|ドラゴンストーム]][[世界選手権06]]を征するなどの活躍を見せている。
+
===ルール===
 +
*呪文をコピーしスタックに置くことは「唱える」ことではない。ストームによりスタックに置かれた呪文のコピーは唱えられていないので、後にストームが誘発したときには唱えられた呪文の数としてカウントされない。
 +
**[[等時の王笏/Isochron Scepter]]のように、カードのコピーを唱える能力との違いに注意。この場合は「唱える」ため、唱えられた呪文の数に考慮される。
 +
*処理の順番としては、ストームを持つ呪文がスタックに乗る→コピーを作る能力が誘発し、スタックに乗る→誘発型能力が解決される→コピーが(複数)スタックに乗る→コピーが順次解決される→最後に本体の呪文が解決される、というものになる。
 +
**ストームを持つ呪文が[[打ち消す|打ち消された]]としても、誘発型能力は呪文を唱えた時点でスタックに乗っているので、それが解決された時点で[[最後の情報]]を参照してコピーが作られる。
 +
**[[もみ消し/Stifle]]などで誘発型能力を打ち消してしまえば、コピーの生成は根こそぎ阻止できる。ただし当然ながら、元の呪文には何も影響しないため、元の呪文はそのまま解決される。
 +
*コピーの対象を選び直さないことにしてもよい(その場合、コピー元と同じ対象を取る)。また、複数のコピーが同じ対象を取ってもよい。
 +
*カウントされるのはストームを持つ呪文よりも前に唱えられた呪文だけである。ストームが誘発した後、[[解決]]されるまでに他の呪文が唱えられたとしても、それはカウントされない。
 +
*カウントされる呪文の[[コントローラー]]は問わない。[[対戦相手]]の唱えた呪文もカウントされる。
  
*[[チェイン・コンボ]]以外にも[[無限ループ]]系コンボデッキの[[フィニッシャー]]にストーム呪文を採用するパターンもある。
+
===活躍===
 +
この能力が登場したことで、ただ[[マナ加速]]してみたり[[軽い]][[アーティファクト]]を並べてみたり[[戦場]]に何度も出入りさせてみたりといった「無駄な行為」が強烈な意味を持つようになった。また、それらをぐるぐる回す事は、俗に「'''ストームを稼ぐ'''」と呼ばれる。大量の複製がスタックに乗るため通常の[[打ち消す|カウンター]]では対処が難しく、[[精神壊しの罠/Mindbreak Trap]]や[[狼狽の嵐/Flusterstorm]]、[[対抗変転/Counterflux]]、[[時間停止/Time Stop]]などかなり尖ったカードでしか完全には止められない。
  
==[[時のらせんブロック]][[ローウィン・ブロック]]期==
+
このような対処のしづらさと、十分にストームが溜まった時の致命的な威力、コンボデッキの前準備としての[[軽い]][[マナ加速]]との噛み合いから、ストーム呪文が使える全ての環境でストーム呪文を[[エンドカード]]としたデッキが活躍している →[[ストーム (デッキ)]]。
  
[[ラヴニカ・ブロック]]の退場で衰退した[[刈り痕ストーム]]を取り込む形で[[ドラゴンストーム#時のらせんブロック+ローウィン・ブロック期|ドラゴンストーム]]が復活し、[[世界選手権07]]ではベスト8に二人を送り込んだ。
+
*もっとも有名な[[カード]][[精神の願望/Mind's Desire]]であり、[[オンスロート・ブロック]]当時の[[スタンダード]]や[[エクステンデッド]]で大活躍した。そのまま[[デッキ]]名にすらなっている(→[[デザイア]])。
 +
*[[ヴィンテージ]]([[タイプ1]])では、[[パワー9]]をはじめとする強力な軽い呪文が多いため、その効果を最大限に発揮できる。上記の精神の願望は[[トーナメント]]で使用可能となると同時に[[制限カード]]に指定された(これは史上最速の制限記録である)ものの、[[苦悶の触手/Tendrils of Agony]]を[[エンドカード]]に据えた[[ロング・デック]]やその後継デッキが[[環境]]をズタズタにし、多数の制限カードを生んだ。
 +
*[[レガシー]]にもヴィンテージほどではないが軽量優良呪文が多数存在するため、苦悶の触手をゴールにしたデッキが一時期の環境を支配してしまった。前述のストーム対策カードの登場や、[[神秘の教示者/Mystical Tutor]]の禁止指定などで支配率は大幅に抑えられたものの、常に油断ならないデッキタイプの一つである。
 +
*[[モダン]]においては[[青赤昇天]]と組み合わせたタイプがフォーマット創設期より存在している。[[プロツアーフィラデルフィア11]]で猛威を振るうも、[[炎の儀式/Rite of Flame]]や[[思案/Ponder]]、[[定業/Preordain]]を禁止指定されて大幅に弱体化した。その後も度々上位に顔を出すものの、その度に[[煮えたぎる歌/Seething Song]]や[[ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe]]といったパーツを禁止されている。
 +
*[[時のらせんブロック]]で再登場した際の[[スタンダード]]でも、[[ドラゴンストーム]]や[[ゴブリンストーム]]などが活躍した。
 +
*[[コモン]]限定[[構築]]である[[パウパー]]でも[[ぶどう弾/Grapeshot]]や[[巣穴からの総出/Empty the Warrens]]を軸にした[[ストーム (デッキ)#パウパー|青黒赤ストーム]]や、[[時間の亀裂/Temporal Fissure]]を軸にした[[テンポラル・ストーム]]、[[騒鳴の嵐/Chatterstorm]]を軸にした[[リスストーム]]などが一定の地位を占め、ぶどう弾や巣穴からの総出、時間の亀裂や騒鳴の嵐の禁止を招いた。
 +
*2021年に疑似ストームを持つ[[自身の誇示/Show of Confidence]]が登場し久々にスタンダードへ顔を出す。[[黄金架のドラゴン/Goldspan Dragon]]との併用により[[ジェスカイ・ストーム]]で活躍した。
  
{{#card:Dragonstorm}}
+
===その他===
 +
*[[未来予知]]では、「唱えた呪文の数」の代わりに「[[墓地]]に置かれた[[パーマネント]]の数」を参照するキーワード能力の[[墓地ストーム]]が登場した。
 +
*[[対戦相手]]の呪文の数も数えられることを忘れがちなので、呪文のカウントには[[マーカー]]を使ったり紙に記録するとよい。
 +
*[[あなた]]を対象とする場合限定であるため完全な対策にはならないが、[[金粉の光/Gilded Light]]を使って[[被覆]]によりまとめて[[不正な対象]]にしてしまうケースも見られる(→[[立ち消え]])。
 +
*対策カウンターを使う場合、時間停止のように呪文も能力もまとめて追放してしまうもの以外は、誘発型能力が解決してから唱えること。そうでなければ通常のカウンター同様、誘発型能力だけが残ってコピーが生成されてしまう。
 +
*各環境でのやらかしっぷりに[[壊れ]]た性能から、[[本流のセット]]での再登場がほぼ有り得ないメカニズムの代表格として挙げられており、'''[[ストーム値]]'''(''The Storm Scale'')の名前の由来にもなっている。一方で[[サプリメント・セット]]ではたびたび登場している。
  
{{#card:Spinerock Knoll}}
+
==参考==
 +
*{{WHISPER検索/カードテキスト|ストーム}}
 +
*[[キーワード能力]]
 +
*[[ルーリング]]
  
[[背骨岩の小山/Spinerock Knoll]]から[[ドラゴンの嵐/Dragonstorm]]を撃つのが特徴的な構成となっている。
+
{{#cr:{{キーワード能力のCR番号|ストーム}}}}
 
+
[[Category:キーワード能力|すとおむ]]
==[[ラヴニカ・ブロック]]+[[時のらせんブロック]]期==
+
 
+
[[時のらせん]]で[[タイムシフト]]した[[ドラゴンの嵐/Dragonstorm]]を使用した[[ドラゴンストーム#ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期|ドラゴンストーム]]が登場、[[世界選手権06]]を制した。
+
 
+
{{#card:Dragonstorm}}
+
 
+
{{#card:Bogardan Hellkite}}
+
 
+
[[マナ加速]]から[[ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite]]×4を相手に叩き込んで勝利する。
+
 
+
[[基本セット]]の[[第9版]]から[[第10版]]への移行でドラゴンストームが衰退すると、かわって[[紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer's Swath]]と[[ぶどう弾/Grapeshot]]を使用した[[刈り痕ストーム]]が登場、[[日本選手権07]]で準優勝する活躍を見せた。
+
 
+
{{#card:Pyromancer's Swath}}
+
 
+
{{#card:Grapeshot}}
+
 
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この時期の活躍の背景には[[コールドスナップ]]で加わった[[赤]]の[[マナ加速]]手段、[[炎の儀式/Rite of Flame]]の存在が大きい。
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{{#card:Rite of Flame}}
+
 
+
==[[オンスロート・ブロック]]+[[ミラディン・ブロック]]期==
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[[ミラディン]]で登場した[[親和]]と組み合わせた[[親和ストーム]]が登場した。
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{{#card:Tendrils of Agony}}
+
 
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{{#card:Temporal Fissure}}
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[[精神の願望/Mind's Desire]]と[[苦悶の触手/Tendrils of Agony]]を用いた[[デザイア]]系のものや、[[ブルード親和]]に[[時間の亀裂/Temporal Fissure]]を採用したものが存在する。
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+
しかし、段々とストームを用いない[[親和#親和/Affinity(デッキ)|親和]]が主流になっていき、ストーム親和は姿を消していった。
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==[[オデッセイ・ブロック]]+[[オンスロート・ブロック]]期==
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[[スカージ]]参入直後に[[精神の願望/Mind's Desire]]や[[思考停止/Brain Freeze]]を使用した[[デザイアフリーズ]]が登場。
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{{#card:Mind's Desire}}
+
 
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{{#card:Brain Freeze}}
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しかし組める時期が短かったこともあり、大きな活躍は出来なかった。
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==[[エクステンデッド]]==
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[[スカージ]]での[[精神の願望/Mind's Desire]]登場以来、[[デザイア]]とその発展形が[[メタ]]の一角を担い続けている。
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{{#card:Mind's Desire}}
+
 
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詳細は[[デザイア]]の項目を参照。
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また、[[ゴブリンストーム#Extended|時のらせん]]での[[巣穴からの総出/Empty the Warrens]]登場以後は[[ゴブリンストーム]]も存在する。
+
 
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{{#card:Empty the Warrens}}
+
 
+
==[[レガシー]]==
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+
[[不正利得/Ill-Gotten Gains]]による[[カード]]使いまわし[[ギミック]]を搭載した[[IGGy-POP]]と呼ばれるタイプが主流。
+
 
+
{{#card:Ill-Gotten Gains}}
+
 
+
{{#card:Lion's Eye Diamond}}
+
 
+
それ以外にも、純正[[チェイン・コンボ]]タイプの[[TES]]や、[[ハイタイド]]にストーム要素を盛り込んだ[[ソリダリティ]]など、いくつかのバリエーションがある。
+
 
+
==[[ヴィンテージ]]==
+
 
+
ストームは、強力な[[マナ加速]]手段や[[軽い]][[呪文]]満載の[[ヴィンテージ]]でこそその真価を発揮できると言ってよい。
+
 
+
[[精神の願望/Mind's Desire]]こそ登場以前に[[制限カード]]指定を受けてしまったものの、脅威の[[コンボ]][[デッキ]]・[[ロング・デック]]が[[環境]]を荒らし尽くした。
+
 
+
{{#card:Lion's Eye Diamond}}
+
 
+
{{#card:Burning Wish}}
+
 
+
{{#card:Tendrils of Agony}}
+
 
+
[[1ターンキル]]率が6割を超える超極悪デッキだった。
+
 
+
[[キーカード]]の[[制限カード]]指定によりすぐさま崩壊するものの、その後に登場したいくつもの亜種が現在でも第一線で活躍を続けている。
+
 
+
これらのデッキの存在により、[[苦悶の触手/Tendrils of Agony]]はヴィンテージ最強のカードの一角に数えられているほどである。
+
 
+
*これ以外にも[[コボルド]]と[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]を使った[[コボルドクランプ]]などのデッキも存在している。
+
 
+
===サンプルレシピ===
+
*備考
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**[[ヴィンテージ選手権07]] ベスト4([http://www.wizards.com/default.asp?x=welcome/conventions/gencon07#8 参考])
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**使用者:[[Vincent Forino]]
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*[[フォーマット]]
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**[[ヴィンテージ]](〜[[未来予知]])
+
 
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{| class="wikitable"
+
|-
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| aligen="center"|||LEFT:||
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|-
+
|colspan="2"|''[[メインデッキ]] (60)''||
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|-
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<!-- |>|BGCOLOR(#eeddff):''[[呪文]] (16)''| -->
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|1||[[Ancestral Recall]]||
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|-
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|1||[[Demonic Tutor]]||
+
|-
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|1||[[残響する真実/Echoing Truth]]||
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+
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+
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|-
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|1||[[ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will]]||
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+
|-
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|2||[[Bazaar of Baghdad]]||
+
|-
+
|3||[[血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire]]||
+
|-
+
|1||[[陰謀団のピット/Cabal Pit]]||
+
|-
+
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+
|-
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|3||[[汚染された三角州/Polluted Delta]]||
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|-
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|2||[[Underground Sea]]||
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|-
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|4||[[沼/Swamp]]||
+
|-
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+
|-
+
|1||[[不毛の大地/Wasteland]]||
+
|-
+
|colspan="2" style="background:#ddeeff"|''[[サイドボード]]''||
+
|-
+
|1||[[蒸気の連鎖/Chain of Vapor]]||
+
|-
+
|1||[[暗黒破/Darkblast]]||
+
|-
+
|1||[[ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall]]||
+
|-
+
|2||[[不正利得/Ill-Gotten Gains]]||
+
|-
+
|4||[[虚空の力線/Leyline of the Void]]||
+
|-
+
|2||[[虐殺/Massacre]]||
+
|-
+
|3||[[無のロッド/Null Rod]]||
+
|-
+
|1||[[不毛の大地/Wasteland]]||
+
|}
+
 
+
*ほぼ[[黒]][[単色]]に近いデッキ。
+
*[[手札破壊]]のサポートを受けつつ[[ドロー]]や[[マナ加速]]でストームを稼ぎ、[[苦悶の触手/Tendrils of Agony]]でトドメを刺す。
+
*[[闇の腹心/Dark Confidant]]・[[夜の囁き/Night's Whisper]]・[[ネクロポーテンス/Necropotence]]などドロー手段に[[ライフ]]を要求するものが多く、ある意味[[スーサイド]]的なデッキになっている。[[エンドカード]]の苦悶の触手はそれらで削られたライフの[[回復]]手段をかねている。
+
 
+
==代表的なデッキ==
+
*[[デザイア]]
+
**[[デザイアフリーズ]]
+
**[[青茶単デザイア]]
+
**[[断絶デザイア]]
+
**[[ぐるぐるデザイア]]
+
**[[ブラックデザイア]]
+
**[[ホワイトデザイア]]
+
**[[ハートビートデザイア]]
+
**[[TEPS]]
+
*[[ロング・デック]]
+
**[[TPS]]
+
**[[ロング・デス]]
+
**[[ドロー7]]
+
**[[Meandeck Doomsday]]
+
**[[グリム・ロング]]
+
**[[Confidant Tendrils]]
+
**[[TES]]
+
*[[親和ストーム]]
+
*[[ソリダリティ]]
+
*[[Intuition Tendrils]]
+
*[[Sensei, Sensei]]
+
*[[IGGy-POP]]
+
*[[コボルドクランプ]]
+
*[[ドラゴンストーム]]
+
*[[サニー・サイド・アップ]]
+
*[[ゴブリンストーム]]
+
*[[刈り痕ストーム]]
+
 
+
==参考==
+
*[[デッキ集]]
+

2024年7月20日 (土) 20:14時点における最新版

ストーム/Storm
種別 誘発型能力
登場セット スカージ
時のらせん
未来予知
統率者
モダンホライゾン
統率者2021
モダンホライゾン2
ドクター・フー統率者デッキ
指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ
Fallout統率者デッキ
サンダー・ジャンクションの無法者統率者デッキ
モダンホライゾン3
ブルームバロウ
CR CR:702.40

ストーム/Stormは、スカージで初登場したキーワード能力。この能力を持つ呪文唱えたときに誘発する誘発型能力である。


Tendrils of Agony / 苦悶の触手 (2)(黒)(黒)
ソーサリー

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)


目次

[編集] 定義

ストーム/Stormは、「あなたがこの呪文唱えたとき、このターンにこの呪文より前に唱えられた呪文1つにつき1回、これをコピーする。この呪文が対象を取るなら、あなたは任意のコピーの新しい対象を選んでもよい。」を意味する。

[編集] 解説

ストームを持つ呪文が唱えられたとき、そのターンに、ストーム呪文より前に唱えられた呪文の数のコピーを生成する能力である。

スカージでは全に存在する。時のらせんではメカニズムとして扱われた。モダンホライゾン2ではリミテッドでの赤緑のテーマとして取り上げられた。

他の呪文にストームを与えるカードとして弾ける呪文飛ばし/Crackling Spellslinger轟く機知、ラル/Ral, Crackling Witが存在する。

[編集] ルール

  • 呪文をコピーしスタックに置くことは「唱える」ことではない。ストームによりスタックに置かれた呪文のコピーは唱えられていないので、後にストームが誘発したときには唱えられた呪文の数としてカウントされない。
    • 等時の王笏/Isochron Scepterのように、カードのコピーを唱える能力との違いに注意。この場合は「唱える」ため、唱えられた呪文の数に考慮される。
  • 処理の順番としては、ストームを持つ呪文がスタックに乗る→コピーを作る能力が誘発し、スタックに乗る→誘発型能力が解決される→コピーが(複数)スタックに乗る→コピーが順次解決される→最後に本体の呪文が解決される、というものになる。
    • ストームを持つ呪文が打ち消されたとしても、誘発型能力は呪文を唱えた時点でスタックに乗っているので、それが解決された時点で最後の情報を参照してコピーが作られる。
    • もみ消し/Stifleなどで誘発型能力を打ち消してしまえば、コピーの生成は根こそぎ阻止できる。ただし当然ながら、元の呪文には何も影響しないため、元の呪文はそのまま解決される。
  • コピーの対象を選び直さないことにしてもよい(その場合、コピー元と同じ対象を取る)。また、複数のコピーが同じ対象を取ってもよい。
  • カウントされるのはストームを持つ呪文よりも前に唱えられた呪文だけである。ストームが誘発した後、解決されるまでに他の呪文が唱えられたとしても、それはカウントされない。
  • カウントされる呪文のコントローラーは問わない。対戦相手の唱えた呪文もカウントされる。

[編集] 活躍

この能力が登場したことで、ただマナ加速してみたり軽いアーティファクトを並べてみたり戦場に何度も出入りさせてみたりといった「無駄な行為」が強烈な意味を持つようになった。また、それらをぐるぐる回す事は、俗に「ストームを稼ぐ」と呼ばれる。大量の複製がスタックに乗るため通常のカウンターでは対処が難しく、精神壊しの罠/Mindbreak Trap狼狽の嵐/Flusterstorm対抗変転/Counterflux時間停止/Time Stopなどかなり尖ったカードでしか完全には止められない。

このような対処のしづらさと、十分にストームが溜まった時の致命的な威力、コンボデッキの前準備としての軽いマナ加速との噛み合いから、ストーム呪文が使える全ての環境でストーム呪文をエンドカードとしたデッキが活躍している →ストーム (デッキ)

[編集] その他

  • 未来予知では、「唱えた呪文の数」の代わりに「墓地に置かれたパーマネントの数」を参照するキーワード能力の墓地ストームが登場した。
  • 対戦相手の呪文の数も数えられることを忘れがちなので、呪文のカウントにはマーカーを使ったり紙に記録するとよい。
  • あなたを対象とする場合限定であるため完全な対策にはならないが、金粉の光/Gilded Lightを使って被覆によりまとめて不正な対象にしてしまうケースも見られる(→立ち消え)。
  • 対策カウンターを使う場合、時間停止のように呪文も能力もまとめて追放してしまうもの以外は、誘発型能力が解決してから唱えること。そうでなければ通常のカウンター同様、誘発型能力だけが残ってコピーが生成されてしまう。
  • 各環境でのやらかしっぷりに壊れた性能から、本流のセットでの再登場がほぼ有り得ないメカニズムの代表格として挙げられており、ストーム値(The Storm Scale)の名前の由来にもなっている。一方でサプリメント・セットではたびたび登場している。

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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